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:赤い巻き毛におどけた表情の仮面、派手な衣装と、どこかのハンバーガー店のマスコットを思わせる道化師の衣装を纏った、長身痩躯の女性。 | :赤い巻き毛におどけた表情の仮面、派手な衣装と、どこかのハンバーガー店のマスコットを思わせる道化師の衣装を纏った、長身痩躯の女性。 | ||
:本人曰く、『レンレンバーガーのマスコットキャラクター』であり、「ランルーくん」という名も彼女の本名ではなく、そのマスコットキャラのものらしい。衣装はおどけた道化のものだが、その双眸は蛇のようにぬらぬらと暗く光り、まるでぽっかりと開いた穴の奥から覗かれるようで、陽気とはほど遠い。 | :本人曰く、『レンレンバーガーのマスコットキャラクター』であり、「ランルーくん」という名も彼女の本名ではなく、そのマスコットキャラのものらしい。衣装はおどけた道化のものだが、その双眸は蛇のようにぬらぬらと暗く光り、まるでぽっかりと開いた穴の奥から覗かれるようで、陽気とはほど遠い。 | ||
− | : | + | :端的に言えば狂人であり、まともな会話は成立しない。「美味しいものを食べること」に並々ならぬ執着を見せるが、その彼女にとっての美味しいものが『自らが愛した存在』である。 |
− | :愛する赤ん坊を死産で失い、その時から心を壊し、正気ではなくなってしまった<ref>「Fate/EXTRA material」、『Fate/Grand Order』幕間の物語「焦土の記憶」より。同書では赤ん坊を抱いた素顔の彼女を見ることもできる。</ref>。絶望から食事を拒み、その果てに本当に愛するものなら口にできる、という矛盾に陥ってしまった。 | + | :愛する赤ん坊を死産で失い、その時から心を壊し、正気ではなくなってしまった<ref group = "出">「Fate/EXTRA material」、『Fate/Grand Order』幕間の物語「焦土の記憶」より。同書では赤ん坊を抱いた素顔の彼女を見ることもできる。</ref>。絶望から食事を拒み、その果てに本当に愛するものなら口にできる、という矛盾に陥ってしまった。 |
:その異常性から社会から追放されたものの、本人もそれを受け入れて異端者になった。 | :その異常性から社会から追放されたものの、本人もそれを受け入れて異端者になった。 | ||
− | :正気を失いながらも、まだ人間としては堕ちておらず、愛したものを食べると望みながら、死に至るまで愛したものを口にすることはなく、倒した相手を一口もしなかった。 | + | :正気を失いながらも、まだ人間としては堕ちておらず、愛したものを食べると望みながら、死に至るまで愛したものを口にすることはなく、倒した相手を一口もしなかった。(もっとも、敗者はムーンセルによってデリートされてしまうので早期に決着が着いたなどの例外でもない限り食べることはかなわないのだが) |
:自らの生命より守るべきもの、愛するものを侵すという行為をその最期まで疎んでいた。人間の尊厳や理性ではなく、単に己の為に隣人の人生を侵さない。 | :自らの生命より守るべきもの、愛するものを侵すという行為をその最期まで疎んでいた。人間の尊厳や理性ではなく、単に己の為に隣人の人生を侵さない。 | ||
:聖杯戦争に参加した目的は「世界中の全てを大好きになり、美味しいもので満たされること」。 | :聖杯戦争に参加した目的は「世界中の全てを大好きになり、美味しいもので満たされること」。 | ||
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:だだし、彼女の食人嗜好については婉曲な表現が多く、明言されている事実は少ない。ペットははっきりと「食べた」と述べているが、両親や子供に関しては「大好き」「欲しくなった」「居なくなった」「無くなった」と断片的に述べているだけであり、はっきりと食べたかどうかは明言していない。 | :だだし、彼女の食人嗜好については婉曲な表現が多く、明言されている事実は少ない。ペットははっきりと「食べた」と述べているが、両親や子供に関しては「大好き」「欲しくなった」「居なくなった」「無くなった」と断片的に述べているだけであり、はっきりと食べたかどうかは明言していない。 | ||
:また、彼女の理解者である黒いランサーによれば「食べる食べると望みながら、その実、倒した相手を一口もしなかった」らしく、正気を失いながらもまだ人間として堕ちきってはいないらしいことが述べられている。なお、アリーナ探索中の戦闘で主人公がランサーに敗北した場合、苦悶に苛まれつつも主人公を食べようとする。主人公の意識が途切れてしまうため、決定的な描写は行われない。 | :また、彼女の理解者である黒いランサーによれば「食べる食べると望みながら、その実、倒した相手を一口もしなかった」らしく、正気を失いながらもまだ人間として堕ちきってはいないらしいことが述べられている。なお、アリーナ探索中の戦闘で主人公がランサーに敗北した場合、苦悶に苛まれつつも主人公を食べようとする。主人公の意識が途切れてしまうため、決定的な描写は行われない。 | ||
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2023年12月29日 (金) 21:55時点における最新版
ランルーくん | |
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外国語表記 | Run Ru |
性別 | 女性 |
誕生日 | 11月16日 |
血液型 | O型 |
身長 | 185cm |
体重 | 44kg |
特技 | 特に無し |
好きな物 | 既に失われている |
苦手な物 | 食欲 |
天敵 | 殺生院キアラ |
声優 | 小林ゆう |
デザイン | ワダアルコ |
イメージカラー | ブラウン |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要[編集 | ソースを編集]
道化師の衣装を纏った異様な人物。女性。
ムーンセルの聖杯戦争において、ランサー (EXTRA・黒)のマスターとなる。
- 略歴
- 主人公の第四回戦の対戦相手。第一〜第三回戦の相手とは違い、猶予期間中は積極的に主人公と関係を持とうとしてはこない。例外は、監督役である言峰神父が仕掛けた追加の試練(タスク)『狩猟数勝負(ハンティング)』時のみ。
- 聖杯戦争参加前の経歴についての詳細は不明。いわゆる「凛ルート」にて登場。
- 『CCC』では登場こそしないが、ランサー (CCC・赤)を召喚したマスターとして彼女から言及されている。
- 人物
- 赤い巻き毛におどけた表情の仮面、派手な衣装と、どこかのハンバーガー店のマスコットを思わせる道化師の衣装を纏った、長身痩躯の女性。
- 本人曰く、『レンレンバーガーのマスコットキャラクター』であり、「ランルーくん」という名も彼女の本名ではなく、そのマスコットキャラのものらしい。衣装はおどけた道化のものだが、その双眸は蛇のようにぬらぬらと暗く光り、まるでぽっかりと開いた穴の奥から覗かれるようで、陽気とはほど遠い。
- 端的に言えば狂人であり、まともな会話は成立しない。「美味しいものを食べること」に並々ならぬ執着を見せるが、その彼女にとっての美味しいものが『自らが愛した存在』である。
- 愛する赤ん坊を死産で失い、その時から心を壊し、正気ではなくなってしまった[出 1]。絶望から食事を拒み、その果てに本当に愛するものなら口にできる、という矛盾に陥ってしまった。
- その異常性から社会から追放されたものの、本人もそれを受け入れて異端者になった。
- 正気を失いながらも、まだ人間としては堕ちておらず、愛したものを食べると望みながら、死に至るまで愛したものを口にすることはなく、倒した相手を一口もしなかった。(もっとも、敗者はムーンセルによってデリートされてしまうので早期に決着が着いたなどの例外でもない限り食べることはかなわないのだが)
- 自らの生命より守るべきもの、愛するものを侵すという行為をその最期まで疎んでいた。人間の尊厳や理性ではなく、単に己の為に隣人の人生を侵さない。
- 聖杯戦争に参加した目的は「世界中の全てを大好きになり、美味しいもので満たされること」。
- ただこの願いは、「愛したものはもう食べてしまったので、もっと他のものが欲しい」ともとれるし、「愛したものしか食べられないのに、今ある愛するものは食べてはいけないものだから、他の普通のものも好きになれるようになって、今愛するものを食べずに済ませたい」ともとれる。いずれにせよ、その真実を余人が伺い知ることはできないだろう。
使用技[編集 | ソースを編集]
Fate/EXTRA[編集 | ソースを編集]
- seal_break();
- コードキャスト。2ターンの間、対象のBREAKを封印する。
- add_poison();
- コードキャスト。3ターンの間、対象に猛毒を付与する。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/EXTRA
- 第四回戦の対戦相手(いわゆる凛ルートにて登場。ラニルートには登場しない)。
その他[編集 | ソースを編集]
- ちびちゅき!
- ハンバーガーショップ「レンレンバーガー」のマスコットキャラクター。相変わらず串刺し公と仲が良い。
人間関係[編集 | ソースを編集]
- ランサー (EXTRA・黒)
- サーヴァントであり理解者。彼女の姿に失った真実の愛を目の当たりにした。
- ランサー (CCC・赤)
- 『CCC』開始以前に使役していたサーヴァント。しかし…
- ユリウス・ベルキスク・ハーウェイ
- 本編では面識は無いが、ドラマCD版においては予選で彼に殺害されていたことが「帰ってきた!ブロッサム先生!狐願編」で明かされた。
名台詞[編集 | ソースを編集]
- 「ウン……キニイッタ…… スゴク…… スゴク……
オイシソウ……」 - 初登場時。その異常さをまざまざと印象付ける。
- 「クスクス…… マタ アッタネ
……君ヲ見テイタラ オ腹ガスイテキタヨ
スパイス ハ ナニガイイカナー ヤッパリ、キイロイマスタード ヨリ マッカデマッカ ナ ケチャップダヨネ!」 - 主人公のことは、「美味しそうな食材」として見ている。
- 「カイブツ…… カイブツ! ソウ、ランルークン、カイブツ!
愛スルモノ ミンナ 食ベチャッタ カイブツ!」 - あまりの異様さに、思わず主人公がランルーくんを人間であるか疑ってしまった時の反応。
- 「……ランルークンハ 食イシンボ ダカラ
目ノ前ノゴチソウ 見テイタラ オ腹ガ空イテ モットモット 美味シイモノ 欲シクナッタ
ダイ好キナ パパ
ダイ好キナ ママ
ダイ好キナ ミンナ
ゴチソウガ タクサン 嬉シイナァ
イチバンダイ好キナノハ ランルークンノ ベイビー
小サクッテ 柔ラカクッテ トッテモカワイイ ベイビー
ダケド モウ ミンナ イナイ ゴチソウ無クナッチャッタ
オナカガスイタラ 悲シクナルヨ ゴチソウノナイ 世界ナンテ ツマラナイ
ダカラ ランルークンハ 聖杯ニ 世界中ノミンナノコト 好キニナルヨウニ オ願イスルンダ
ソウスレバ 食ベキレナイクライゴチソウイッパイ
キット ステキナ 世界ニナルヨ」 - 聖杯にかける願い。
- 「ウン。食ベタイ、苦シイ、哀シイ、食ベタイ! ナンカ 涙ガ 止マラナイ グライ、ランルークン、泣キタイ!」
- 決戦の直前。狂ってはいても、完全に苦しみから解放されたわけではなかったようだ。
- 「君ノ愛ハ美味シクナイ」
- 『Fate/EXTRA CCC』においてランサー (CCC・赤)から伝聞の形で聞かされた、ランルーくんがBBとの取引を拒絶する一言。彼女はこのまま餓死することを選択するが……。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 設定上は「メイクを落とした姿は絶世の美女」であるらしい。ただしワダアルコ氏はデザインした時点ではその設定を知らなかったそうな。
- 『Fate/EXTRA material』で素顔が公開された。
- 作中でも言及されるほどの長身で、なんと185cmもある。これは型月作品の女性では最長であり、通常の人間はおろか女性サーヴァントですら超えているものは存在していない。カタログスペックだけで比較しても、付属品込みの身長であるメルトリリスか、存在自体が規格外のキングプロテア、巨神アルテラのみ。
ここまで高身長だと男性と比較しても遜色せず、優れた体躯のクー・フーリンやアーラシュと同じである。- しかし拒食症のために体重は44kgと極めて少ない。BMI数値で割り出すと、生命活動をギリギリ維持できる数値13を下回っている。
- 言うまでもなく、名前の由来は現実の大手ファーストフード店「マクドナルド」のマスコットキャラ「ドナルド・マクドナルド」の嬉しくなるとついやっちゃう掛け声「ランランルー」のもじり。というか、キャラクターデザインにあたり初期案がどう見てもドナルドだった為、当然ながらリテイクされて現在に至ったらしい。
- 英語版での名前は「Lil' Ronnie」となっている。こちらはドナルドの元々の名前「
Ronald McDonald 」が由来だろうか。
話題まとめ[編集 | ソースを編集]
- 彼女は本当に食べたのか
- 人物の項で述べられてるように、赤ん坊を死産で失ったことの絶望からか愛したものしか口にすることが出来なくなっている。食人嗜好を連想させる描写が数多くされており、ペットの小鳥はおろか、両親や子供までも口にしてきたらしい。
- だだし、彼女の食人嗜好については婉曲な表現が多く、明言されている事実は少ない。ペットははっきりと「食べた」と述べているが、両親や子供に関しては「大好き」「欲しくなった」「居なくなった」「無くなった」と断片的に述べているだけであり、はっきりと食べたかどうかは明言していない。
- また、彼女の理解者である黒いランサーによれば「食べる食べると望みながら、その実、倒した相手を一口もしなかった」らしく、正気を失いながらもまだ人間として堕ちきってはいないらしいことが述べられている。なお、アリーナ探索中の戦闘で主人公がランサーに敗北した場合、苦悶に苛まれつつも主人公を食べようとする。主人公の意識が途切れてしまうため、決定的な描写は行われない。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
出典[編集 | ソースを編集]
- ↑ 「Fate/EXTRA material」、『Fate/Grand Order』幕間の物語「焦土の記憶」より。同書では赤ん坊を抱いた素顔の彼女を見ることもできる。