「荊軻」の版間の差分

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: 秦国の王。荊軻は最後に始皇帝を嘲りながら殺されたと伝えられている。
 
: 秦国の王。荊軻は最後に始皇帝を嘲りながら殺されたと伝えられている。

2016年3月7日 (月) 00:27時点における版

アサシン (Grand Order)

  • 真名:荊軻(けいか)
  • 身長:159cm / 体重:48kg
  • 出典:史実
  • 地域:中国
  • 属性:混沌・善
  • 性別:女性
  • CV:田中敦子 / イラスト:高橋慶太郎
  • 設定担当:東出祐一郎[1]

Fate/Grand Order』に登場する、「暗殺者」のクラスのサーヴァント

略歴
メインシナリオでは第二章に登場。はぐれサーヴァントとして召喚され、ローマ帝国の将となっている。呂布と組んで「皇帝」のサーヴァントを既に3人葬っており、主人公たちにどちらが多くの「皇帝」を仕留められるか競争をしようと持ちかけている。
人物
鋭い目付きをした外見と裏腹に気さくな仕事人らしい性格で、マスターとの関係もまた友人関係として捉えている。
生前最後の刺客としての心的傾向を持つように最終手段には刺し違えてでも一殺を得ると、どこか自分の身に対しても顧みない姿勢を持つ。
アサシンとして召喚されていたが、本家の暗殺者のように暗殺を生業としていたわけではなく、書物と剣術、友との語らい、そして何よりも酒を愛した風流の人であり、生前では死を覚悟して強大な敵に挑んだ義侠の人。
一方で酒に酔いつぶれると凛々しい外面はどこへやら、陽気でだらしない姿をあらわにする一面がある。
能力
暗殺用に使われたとされる毒を焼き入れた匕首(あいくち、ひしゅ)という暗器を以てして戦う。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) D E A E D B 気配遮断:B 抑制:A
プランニング:B

宝具

不還匕首(ただ、あやめるのみ)
ランク:B
種別:対人宝具
由来:秦王を殺めるために持ち込んだ地図と、それに隠した匕首。
匕首で突き刺し、致命的な一撃を与える。
『Grand Order』では単体にダメージ及び中確率で即死効果、加えてスターの大量獲得と高性能だが、自分のHPが減少するデメリットがある。

真名:荊軻

荊軻。中国戦国時代、秦代の人物。燕の太子の命を受け、始皇帝暗殺を企んだ刺客。暗殺を果たせば、中国の歴史は大きく違った形になりえた。
史実では男性として伝えられている。

暗殺を生業としていたわけではないが、友から始皇帝を暗殺する依頼を受けた荊軻は快く引き受け、用心深い皇帝を暗殺するために計画を練りに練った。
始皇帝に捧げる手土産を持ち、暗殺用に毒を焼き入れた短刀を手に入れ、計画実行まで後少しと迫った頃、暗殺の助手として命を捨てる友を待っている荊軻に、丹は「臆病風に吹かれたのではないか」と疑念を抱いてしまう。

疑念を抱かれた荊軻は、やむなく太子が推薦した男を助手として泰へと旅立ち、始皇帝の暗殺を実行する。
―――だが、暗殺の際に助力となるはずの男が恐怖で動けなくなり、荊軻は単独での暗殺に挑むも始皇帝の幸運の為せる技か、間一髪の所で取り逃してしまう。

暗殺は失敗し、覚悟を決めた荊軻は始皇帝を嘲りながら殺されたと伝わっている。「暗殺者」でありながら、始皇帝の暗殺を果たすことなく露と消えた荊軻。


―――荊軻が決して生きて帰ることはないと知りながらも朋友のために暗殺に向かい、別れの際に詩を残した。


「風蕭蕭として易水寒し」
「壮士 ひとたび去ってまた還らず」

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
アサシンのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターは高橋慶太郎氏、設定担当は東出祐一郎氏。
性能的には、スター管理系のスキルに即死効果つきQuick宝具と、ハサンに並ぶ正統派アサシン。前述の通り彼女は決して暗殺を生業とした人物ではないが、そもそも「暗殺者」としての逸話があることすら珍しいのがアサシンというクラスなので、彼女がアサシンらしいのはある意味正しいかもしれない。

人間関係

Fate/Grnad Order

マルタ
意気投合したのか、一緒に酒を飲んだり愚痴ったりとOL仲間のような間柄になる。

生前

政(始皇帝)
秦国の王。荊軻は最後に始皇帝を嘲りながら殺されたと伝えられている。
荊軻のキャラクエストは「シミュレーターを使って『王を討つ訓練』をする」という内容で、最後は当然彼を模した相手と戦うことになるが、その代役を務める「王」は……。

名台詞

「ここより己の死は恐れず、生も求めず……『不還匕首ただ、あやめるのみ』!」
宝具使用時の台詞。決して生きて帰るという事はないと悟った決死の暗殺者、その覚悟の一撃。
「なーにー? 誰か、いま私のコト呼んだ―――?
 おっと、いつのまにかお仲間が増えてるじゃないか。なにマルタ、厨房に立つのかい?
 なら牛の叩きを追加してくれ。ウミガメのスープもいいな!
 マルタの料理はなんだって美味しいぞー! どうして世の男どもは放っておくのかなー!」
『ほぼ週間サンタオルタさん』第三夜「ハートブレイク☆ケーカちゃん」より、登場しての第一声。
偽サンタに騙されて家財を差し押さえられてしまってから傷心の酒宴を始めて早10日、完全に出来上がってキャラ崩壊してしまっていた。これには同じ被害者であるマルタからお叱りを受けることに。
とはいえ後述の通り、彼女が酒乱なのはある意味史実通りなのだが。
「ほははははははははははははははは!」
「素敵! このヒゲのおじさま素敵―――! あ。ちょっときた。キュンときた。
 私、この人暗殺してくる――! 後ろから刺したくなる顔してる―――!」
サンタオルタからのプレゼント――概念礼装「優雅たれ」を見ての感想。やめてあげてください。

メモ

  • TYPE-MOONお約束の女体化英霊だが、特に女性であったなどの逸話は持ち合わせていない。
    • 脚を斬られたことが致命傷となったという逸話から転じて、脚を強調した服装をデザインされた。
  • 暗殺には失敗したものの、朋友のために己の命を賭けた荊軻は義士として人気が高く、詩や映画などの題材にもなっている。
  • 荊軻の死は無残なもので、激昂した始皇帝は全身をズタズタに斬り刻み、荊軻が死んだ後も死体を斬り続けたと言われている。
  • 『Grand Order』では強力なライダーであるワイバーンが多数出現する第一章攻略のためにアサシンが欠かせないのだが、中でもバランスの取れたステータスと即死効果の宝具を持つ荊軻は小次郎ハサンに並び、ワイバーンキラー・ファヴニールキラーとして大いに活躍できる。
  • クリスマスイベント『ほぼ週間サンタオルタさん』に登場した際にはこの戦闘限定のスキル「へべれけパワー」を引っさげて来ており、このスキルを使用すると宝具が即使用可能になるレベルでNPが溜まり、もちろんすぐさま『不還匕首』が飛んでくる。
    助っ人のサンタオルタがライダーなので、下手をすると最初のターンに宝具を叩き込まれて即死、という展開さえあり、「酔っている方が強い」とさえ言われることも。
    • なお、奈須きのこ氏が荊軻が酔っ払ったシーンを書いたものの肝心の立ち絵に酔っ払い差分がなかったため、イラスト担当の高橋慶太郎氏に打診したところ速攻で全表情の差分を書き下ろしたそうな。
  • 「暗殺を生業としていたわけではない」というのはゲーム中のプロフィールにもきちんと記されているのだが、なぜか「ハートブレイク☆ケーカちゃん」の中では思いっきり「暗殺を生業にしているため」と言われてしまっている。荊軻本人のサンタへのお願いを紹介した一節なので、作中における事実誤認であるとも考え難い。ただしこのクエストにおいて牛若丸主人公のことを主殿と呼んでいるので、キャラクターたちは皆カルデアへの召喚後であるとも考えられる。そのため、ここでの「暗殺を生業にしている」とはアサシンクラスで召喚されていることを指しているのかもしれない。

話題まとめ

史実上の人物像
Fate上の彼女はどちらかと言えばクールな性格だが、史実上で伝られている彼女は現在の人物像とは若干ながらも異なっており、そこまでクールという訳でもない模様。
『傍若無人』という言葉の語源となった人物としても知られ酒を何よりも愛した荊軻はしばしば酒を飲んでは傍に人がいないかのように大騒ぎをしていた
という故事からこの言葉が生まれたとされる。
マテリアルでも「臆病風に吹かれたのではないか」と疑念を抱かれる場面があるが、史実でも臆病者と言われる面があり
蓋聶(こうじょう)という者と言い争って喧嘩になりかけたが、蓋聶が荊軻を睨むと荊軻はすぐに退散し。
双六の規定をめぐって魯句践(ろこうせん)という者と双六盤の道争いで喧嘩になりかけたが、魯句践が凄んで荊軻に対して大声を出すと荊軻はすぐに退散した。という逸話が残っている。
官僚を志して衛(荊軻の出生とされる国)の君主である元君に旅で学んだ遊説術に基づいた国家議論を大いに述べたのだが、全く聞き容れず、そうして荊軻は挫折し以来遊侠に身を投じていたとされている。
近年では始皇帝に対する評価が変化して「最初の皇帝」として尊敬を集める一方、荊軻の評価は「始皇帝の暗殺を計ったテロリスト」という具合に下降の一途を辿っている。
太平記によれば荊軻が用いた匕首は干将の矛先三寸を元にしたものだったという。出展が日本産ゆえ信憑性は低いが、もし本当ならばエミヤの得物と出展を同じくする武器を用いていたということになる。

脚注

リンク