「アサシン (Fake)」の版間の差分
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**また、ハサンを継いでいない以上、[[キングハサン|初代ハサン]]にまつわる伝承も教授されていないと思われるが、彼女の言葉をそのまま受け取るならば初代のザバーニーヤも習得しているはずである。そうと知らずに本当に習得しているのか、上記の『瞑想神経』がダミーの伝承であるのか、3巻時点では不明である。 | **また、ハサンを継いでいない以上、[[キングハサン|初代ハサン]]にまつわる伝承も教授されていないと思われるが、彼女の言葉をそのまま受け取るならば初代のザバーニーヤも習得しているはずである。そうと知らずに本当に習得しているのか、上記の『瞑想神経』がダミーの伝承であるのか、3巻時点では不明である。 | ||
*彼女は信仰心こそ狂信的ではあるものの、無意味な殺戮は嫌っており、一般市民を殺害し回るようなことは決してしない。同胞はもちろん、同胞でない人間に対しても「今後心を改め同胞となり得る人間がいるかもしれない」という理由で無差別に殺そうとはしない。また、相手が聖杯を求める異教の魔術師であっても、殺意さえ向けなければ舌を刺すだけで済まし、相手が物味遊山気分だと見ればそれすらせずに「この街の儀式には関わるな」という忠告のみを残して去っていく。時間に余裕が無いために実行はできていないものの可能ならば改宗も勧めたいらしい。 | *彼女は信仰心こそ狂信的ではあるものの、無意味な殺戮は嫌っており、一般市民を殺害し回るようなことは決してしない。同胞はもちろん、同胞でない人間に対しても「今後心を改め同胞となり得る人間がいるかもしれない」という理由で無差別に殺そうとはしない。また、相手が聖杯を求める異教の魔術師であっても、殺意さえ向けなければ舌を刺すだけで済まし、相手が物味遊山気分だと見ればそれすらせずに「この街の儀式には関わるな」という忠告のみを残して去っていく。時間に余裕が無いために実行はできていないものの可能ならば改宗も勧めたいらしい。 | ||
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*属性は'''秩序・善'''。 彼女以前に属性が明かされたアサシンは秩序・中立・混沌の違いはあっても全て悪の属性だったので、アサシンとしては初の善属性。また現在でも彼女以外で秩序・善の属性を持つアサシンは混沌・悪のバーサーカーに変身する[[ヘンリー・ジキル&ハイド|ヘンリー・ジキル]]のみ。 | *属性は'''秩序・善'''。 彼女以前に属性が明かされたアサシンは秩序・中立・混沌の違いはあっても全て悪の属性だったので、アサシンとしては初の善属性。また現在でも彼女以外で秩序・善の属性を持つアサシンは混沌・悪のバーサーカーに変身する[[ヘンリー・ジキル&ハイド|ヘンリー・ジキル]]のみ。 | ||
**実際、無関係な人間を戦いの巻き添えにしないよう気遣いを見せたり、異教の魔術師であっても殺意を向けられなければ殺さず、本気で聖杯を求める気がないと見れば害しすらしないなど、狂信者である事を差し引いても無用な殺害を好まない性格をしている。 | **実際、無関係な人間を戦いの巻き添えにしないよう気遣いを見せたり、異教の魔術師であっても殺意を向けられなければ殺さず、本気で聖杯を求める気がないと見れば害しすらしないなど、狂信者である事を差し引いても無用な殺害を好まない性格をしている。 | ||
*彼女がハサンを継げなかった理由の一つとして「組織自体を変質させかねないから」というものがあるが、暗殺教団そのものが「[[キングハサン|初代ハサン]]が在り方を定めた組織であり、その在り方に反したハサンは処刑される」というものである以上、継げないのはある意味当然だったのかもしれない。 | *彼女がハサンを継げなかった理由の一つとして「組織自体を変質させかねないから」というものがあるが、暗殺教団そのものが「[[キングハサン|初代ハサン]]が在り方を定めた組織であり、その在り方に反したハサンは処刑される」というものである以上、継げないのはある意味当然だったのかもしれない。 | ||
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2016年12月4日 (日) 18:09時点における版
アサシン
- 真名:-(英霊の資質を得る頃には既に名は捨てていた)
- 身長:163cm / 体重:53kg
- 属性:秩序・善
- 性別:女性
偽りの聖杯戦争において、「暗殺者」のクラスで召喚されたサーヴァント。
召喚直後、マスターであるジェスター・カルトゥーレを殺害し、これまでに何人もの「山の翁」たちを惑わせてきた聖杯戦争そのものを破壊するために行動する。
- 略歴
- 魔術師ジェスター・カルトゥーレにより、スノーフィールド郊外の別荘にて召喚される。伝え聞いていたアサシンのクラスのサーヴァント、髑髏の面で顔を覆っているはず「山の翁」とは異なる様相に当惑しながらもマスターとして名乗りを上げようとしたジェスターを即座に殺害し、周囲に立つ彼の弟子たちも一人残らず殺し尽くした彼女は次なる行動を開始する。
信仰篤く、敬すべき先達である歴代の「山の翁」――彼らを惑わせ、利用し、使い潰した「聖杯戦争」そのもの全てを打ち壊すべく、美しき暗殺者はスノーフィールドの闇夜を裂いて駆ける。
- 人物
- 黒いローブを身に纏った美しい女。その正体は中東における一大信仰の一流派、「山の老翁」を長とする暗殺教団の一人。存在自体が狂信的な集団の中でさえ“狂信者”として周りから蔑まれるほどの信仰心を持ち、19代目の「山の翁」ハサン・サッバーハを志しながらも、その力を認められなかった女性である。
若い頃に信仰の証としてハサン・サッバーハを継ぐことを求めて苦痛を伴う修練を厭わず努力し、過去の「山の翁」が修めた奇跡、18の「ザバーニーヤ」を全て模倣し身に付けた鬼才の持ち主であるが、模倣と努力の才能はあっても新たな業を生み出す才能に恵まれていなかった事と、通常なら一つ習得するのに一生の修練が必要なはずの業をたった数年で18も修めたその才に畏怖の感情を教団の者たちが覚えた事、そして彼女があまりに愚直過ぎ、「暗殺者」というよりも「戦士」としての面が強く見えて「山の翁」と認めた場合、組織全体の変質を招きかねないと危惧された事などの理由により、結局、何の証を得ることも出来ずに歴史の闇に消えて行く事と成った。だが彼女はそれすらも「己の信仰の不足」「模倣することしか出来ぬ未熟」と恥じるばかりで、誰を恨むこともなく、ただひたむきに己の業を磨き続けた。
ジェスターの召喚に応じスノーフィールドに現界した彼女は、聖杯から与えられた知識をもって聖杯が己の奉じる神とは相容れない異端の証であることを知り、また歴代の「山の翁」の幾人かが聖杯を求めたことを知って悲しみ、彼らを惑わせた聖杯戦争それこそを憎むようになる。
- 能力
- 歴代の「山の翁」、18人のハサン・サッバーハの修めた奇跡「ザバーニーヤ」を全て模倣し、習得している。
様々な状況に対応し得る多彩な能力を持つが、マスターの魔力負担は極めて重い。
暗殺者よりも「戦士」としての側面が強いせいか暗殺を行わず、真っ向からの奇襲や捨て身覚悟の白兵戦を主として戦う。
ステータス
クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考 アサシン 死徒ジェスター・カルトゥーレ C B A C D B+ 気配遮断:A- 狂信:A
宝具
- 幻想血統(ザバーニーヤ)
- ランク:E~A
- 種別:対人・対軍宝具
- レンジ:-
- 肉体を自在に変質させ、過去に紡がれし18人の「山の翁」の御業を再現する能力。
- 実際は肉体改造なども行われていたが、英霊化にあたり肉体を変質させる形となっている。
- 本人は「先達には及ばない」と考えているが、実際はオリジナルと同等の力を持つ業もあれば、勝っている業も劣っている業も存在している。
- 以下はその一部。
- 妄想心音(ザバーニーヤ)
- 悪性の精霊シャイターンの腕により擬似心臓を作り上げて対象を呪い殺す。能力詳細はハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕を参照。
呪腕のハサンは右腕をシャイターンの腕と取り替えているが、このアサシンは肉体を変質させ背から第三の腕としてシャイターンの腕を出現させる。
- 空想電脳(ザバーニーヤ)
- 手で触れた相手の脳を爆薬に変え、頭部を爆破して爆殺する。『hollow』において部分的に再現された第三次聖杯戦争に登場する小人のようなハサンが編み出した業。
編み出したハサンもこのアサシンも左手で行う。
- 妄想毒身(ザバーニーヤ)
- 本来は、あらゆる体液、爪や皮膚、吐息すら含め、己の全てを猛毒とする業。また、自身の耐毒性を高める効果もある。能力詳細はハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕を参照。
このアサシンは無差別に被害が広がることを恐れたため毒の濃度は静謐のハサンより低下してしまっており、自身の血に毒を集中して一時的に使用する程度に留めている。
- 夢想髄液(ザバーニーヤ)
- 可聴領域を超えた歌声で相手を操る業。オリジナルの業を超えた力を持つ。
大人数を対象とした場合、脳を揺らし魔術回路を暴走させる等の効果を持つ。
一人に対象を限定すれば、並のサーヴァント程度であれば膝をつかせ、普通の人間であれば脳そのものを支配して操る事さえできる。
- 狂想閃影(ザバーニーヤ)
- 髪の毛を自在に伸縮させて操る業。
本来は、髪の毛一本一本を蜘蛛の糸の如き細さまで変質させ、数里先から誰にも気付かれずに相手の首を飛ばせるらしい。
ただし、このアサシンができるのは髪を数十メートル程伸ばして自在に動く鋭利な刃にする程度。
- 断想体温(ザバーニーヤ)
- 己の皮膚を『魔境の水晶』の如く硬質化させる業。その硬度は宝具の銃弾が当たっても直接的なダメージはないほど。
『魔境の水晶』はORTの能力である『水晶渓谷』によりクリスタル化された生物のことと思われるが、形容しているのが硬さのことなのか見た目のことなのか生体の変質のことなのかは不明。
- 瞑想神経(ザバーニーヤ)
- 魔力・水・風・電気などのエネルギーの流れを感知し、周囲の地形構造を人工物だろうと自然だろうと我が身として完全に知覚する業。
このザバーニーヤのみ、『そのような業を使うハサンが居た』という伝聞があるだけで、本当に同一の能力なのか、そもそもこの能力は実在したのか等不明な点が多い。
登場作品と役柄
- Fate/strange Fake
- スノーフィールドで行われる偽りの聖杯戦争に、アサシンのクラスをもって召喚される。これまでに行われた聖杯戦争に幾人かの「山の翁」が参戦、異端の奇跡を求めたことを知り、諸悪の根源である「聖杯戦争そのもの」を滅ぼすために戦う。
人間関係
Fate/strange Fake
- ジェスター・カルトゥーレ
- スノーフィールドの地に美しき暗殺者を招いた魔術師にして死徒。自身を魅了した彼女に極めて歪んだ感情を抱いており、彼女を絶望させようと執拗に追跡してくる。召喚直後に『妄想心音』で一度殺されたが、複数の人格と魂を持つ死徒である当人は姿を変えて復活している。その手には未だ令呪が輝き、マスターとサーヴァントとしての契約を正式に交わしていないながらも魔力のラインは繋がっている。
- オーランド・リーヴ
- 聖杯戦争の参加者であること以上に、魔術師でありながら権力中枢に食い込んでいる事実に衝撃を受け、最優先排除対象認定する。
生前
- 百の貌のハサン
- 同時代に生き、「山の翁」の座を競い合って敗れた相手。『妄想幻像』を駆使し、ありとあらゆる事柄をこなすその姿を見て、ハサンになれなかった少女はただ己の未熟をのみ恥じた。
名台詞
- 「異端の魔術師は……排除する……」
- 苛烈な信仰心を持つアサシンにとって、歴代の「山の翁」たちを惑わせた聖杯戦争、そしてそれに関わる魔術師たちは誅戮すべき異端である。
メモ
- 奈須きのこ氏に気に入られ、「男なんぞに渡してなるものか」という理由からジェスターは「本当はオンナノコ」という設定にされた。残り五つの概念核を使い切ったら、中から少女(もしくは幼女か熟女)が出てきてめくるめく百合の園になる予定。
- 彼女達の百合の園に影響されたのか、平行世界の聖杯戦争では、偶然出会った少女・沙条愛歌に忠誠どころか愛すら超越した想いを抱くハサン・サッバーハ〔静謐のハサン〕が登場している。
- 18代目までの「ザバーニーヤ」を習得しているという設定から、百の貌のハサンの『妄想幻像』は使えないと思われる。
そもそもこの宝具は他のハサンの肉体改造とは違い、先天性の多重人格を発展させたものなので、模倣のしようがないだろう。- 『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の没サーヴァント「輝く星のハサン」の設定が生きているのなら爆殺タイプのザバーニーヤも使用できると思われる。
- 『瞑想神経』については、真アサシン (Fake)との類似性が見受けられる。
- また、ハサンを継いでいない以上、初代ハサンにまつわる伝承も教授されていないと思われるが、彼女の言葉をそのまま受け取るならば初代のザバーニーヤも習得しているはずである。そうと知らずに本当に習得しているのか、上記の『瞑想神経』がダミーの伝承であるのか、3巻時点では不明である。
- 彼女は信仰心こそ狂信的ではあるものの、無意味な殺戮は嫌っており、一般市民を殺害し回るようなことは決してしない。同胞はもちろん、同胞でない人間に対しても「今後心を改め同胞となり得る人間がいるかもしれない」という理由で無差別に殺そうとはしない。また、相手が聖杯を求める異教の魔術師であっても、殺意さえ向けなければ舌を刺すだけで済まし、相手が物味遊山気分だと見ればそれすらせずに「この街の儀式には関わるな」という忠告のみを残して去っていく。時間に余裕が無いために実行はできていないものの可能ならば改宗も勧めたいらしい。
- 属性は秩序・善。 彼女以前に属性が明かされたアサシンは秩序・中立・混沌の違いはあっても全て悪の属性だったので、アサシンとしては初の善属性。また現在でも彼女以外で秩序・善の属性を持つアサシンは混沌・悪のバーサーカーに変身するヘンリー・ジキルのみ。
- 実際、無関係な人間を戦いの巻き添えにしないよう気遣いを見せたり、異教の魔術師であっても殺意を向けられなければ殺さず、本気で聖杯を求める気がないと見れば害しすらしないなど、狂信者である事を差し引いても無用な殺害を好まない性格をしている。
- 彼女がハサンを継げなかった理由の一つとして「組織自体を変質させかねないから」というものがあるが、暗殺教団そのものが「初代ハサンが在り方を定めた組織であり、その在り方に反したハサンは処刑される」というものである以上、継げないのはある意味当然だったのかもしれない。