「まほうつかいの箱」の版間の差分

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;[[須方スナオ]]
 
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:加々美崎高校の転入生。
 
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==2015年の時計塔==
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「まほうつかいの箱」サービス終了記念として、2014年4月29~30日の間のみサイト上に公開された奈須きのこ氏書き下ろし小説。<br>「奈須氏の書き下ろし小説が公開される」との情報が出た時には既に新規ユーザーの登録は受付不可になっており、機種変せずなおかつ以前から登録し続けていたユーザー以外にとってはあやうく幻のコンテンツとなるところだったが、奈須氏のブログ「竹箒」によれば、いずれ何らかの媒体への収録が考慮されているとのこと。
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===ストーリー===
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その年の冬、ひとりの魔術師が死体となって発見された。<br>遺体の有様は明らかに他者による殺害を示していたが、事件当日前後に現場を訪れた者は確認されておらず、また魔術師の世界ではとりたてて珍しい出来事ではなかったため、葬儀に参列した者たちの中でもその死自体に疑問を抱くものは誰一人としていなかった。<br>ただ──故人が自ら用意していた墓標に刻まれた謎だけは、一様に彼らの首を傾げさせた──
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====登場人物====
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;[[蒼崎青子]]
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:ミス・アオザキの妹の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある夏の午後に時計塔十一番街を訪れる。<br>時計塔には敵が多いため、伊達眼鏡をかけて変装していた。
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;[[蒼崎橙子]]
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:ミス・アオザキの姉の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある秋の正午に時計塔十一番街を訪れる。<br>時計塔からの追手を誤魔化すため、長髪のウィッグと派手目のサングラスで変装していた。
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;レフ・ウヴァル
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:考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める魔術師の男性。ドイツ国籍のアーリア系、ひょろりと高い背を猫のように丸め、散らかった研究室内をさも狭そうに忙しなく歩き回っている四十代。<br>「魔術師の一生とは、過去に奉仕すること」との信条を掲げて、徹底した研究系魔術師として己が理論、己が魔術式だけに心血を注ぎ、それ以外の世俗的な事柄に時間を浪費する実践系の魔術師たちを毛嫌いしている。<br>未来にも現在にも興味はなく、ただひたすらに過去の魔術書を解読し、その属する体系に沿って検討し、現代でも通用するよう再定義しリライトすることを己の唯一の使命にして責務と考えており、それを果たすための時間が自分には絶対的に不足していることが苦悩の種。<br>ミス・アオザキの姉の方には唯一の理解者としての友情を、妹の方には一切分かり合えない相手としての嫌悪感を抱いている。
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;ライノール・グシオン
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:考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める魔術師の男性。ドイツ国籍のアーリア系、細身で背が高く、荒っぽく野性的な表情や言動から研究棟の用心棒と間違われることもある。生活感のないモデルルームのような研究室を休憩のためくらいにしか活用しない四十代。<br>「未来があればそれでいい」がモットーで、金にがめつく、浪費も激しく、しかし自分自身にかけるコストはごくささやか。他の魔術師から力尽くかつ合法的に利権や研究成果を奪い取り、拝金魔術師だの利権マフィアだのと誹られる一方で、才能はあっても資金や環境に恵まれない若手の魔術師たちを見出しては課題と経費を与え、支援・育成する「ダディ・ロング・レッグス」の顔も持っている。<br>希少な虚数属性を持つ魔術師であり、虚数魔術の使い手のみが触れられる虚数空間を次元ポケットのように用いて、資源や礼装、理論など「文明により消費され失われる、未来において必要とされるだろうもの」を現在から隔離し、未来への一方的な送信をひたすらに続ける。過去にも現在にも興味はなく、ただ未来の繁栄のみが目的で、やるべき事の多すぎる魔術師としての一生に倦怠感を覚えている。<br>ミス・アオザキの妹の方には「いい女」として性的な好意を、姉の方には反りの合わない相手としての苦手意識を抱いている。
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;ミスター・フラウロス
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:考古学部である時計塔十一科ロクスロートに巨大な屋敷か城のごとき研究棟を構える魔術師。西暦以前から続く古い家系の出身。
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;秘書嬢
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:たいそう有能だが、口の減らない不遜かつちゃっかりした性格をしている。彼女の作るパイは地獄のように甘いらしい。
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==メモ==
 
==メモ==

2014年5月30日 (金) 13:02時点における版

まほうつかいの箱

TYPE-MOON公式モバイルコンテンツ。2009年1月26日に「魔法使いの箱」としてプレオープンしたのち、2009年4月20日に「まほうつかいの箱」として正式にオープンした。2014年4月30日16時をもってサービス終了。
アーネンエルベが舞台という設定で、従業員を始めとしたオリジナルキャラクターが設定されている。

会員制サイトだが、一部のコンテンツ以外は会員以外でも利用できた。
会員は月にポイントが付与され、そのポイントで壁紙・着メロ・着うたをはじめ、待ち受けフラッシュ、着せ替えツール、フォトフレーム、着ボイスをダウンロードする事ができた。

2012年7月に行われたTYPE-MOON Fesでは「カーニバル・ファンタズム」の特別編として、ひびきと千鍵がメインで登場する回が公開された。


主なコンテンツ

4コマ漫画

隔週で更新される4コマ漫画。「AATMM」「秋葉ちゃんにやさしくする会」「闘え!タイガーお悩み相談所」「ひびちかの4コマな日常」「ハーフ&ハーフ&ハーフ」を配信。

ALL RANKING TYPE-MOON

TYPE-MOON関連作品のテーマ別投票企画。

TYPE-MOONアレ事典

会員からテーマに沿った用語辞典の項目を募集し、それを使って事典を作るという企画。Fate/hollow ataraxiaの通販特典冊子が初出。

STAFF ROOM

TYPE-MOONスタッフによる日記形式のコメント。不定期に更新。

ゲストギャラリー

TYPE-MOON内外の作家による、まほうつかいの箱のオリジナルイラストを配信。

ひびちかぽすと

いわゆるふつおたコーナー。ファンメールなどの紹介。

COFFEE BREAK

キャラクターのアイコンを使用した会話形式のショートストーリー。『まほうつかいの箱』オリジナルキャラクターの他、TYPE-MOON作品のキャラクターが登場する事もあった。

TYPE-MOON占い

隔日で本日の運勢が表示された。ラッキーカラー・アイテム・待ち受け画像、今日の格言なども。


登場人物

日比乃ひびき
バイト店員。千鍵とは高校も一緒の友人同士。料理が得意。
桂木千鍵
バイト店員。ひびきとは高校も一緒の友人同士。ツンデレと呼ばれるのが嫌い。
ケータイさん
謎の携帯電話。電話が本体なのか、電話の向こうに誰かがいるのかすら分からない、正体不明。よく千鍵にちょっかいを出しては、ヒンジを折られる。
須方スナオ
ひびきと千鍵のクラスメイト。

出張版『まほうつかいの小箱』

月刊コンプティークに掲載されているTYPE-MOON情報コンテンツ。
現在は「アーネンエルベコンプ支店」。毎月ゲストイラストやキャラのやり取りが掲載されている。

他にも、大森林による4コマ『ひびちかの4コマな日常』や、同氏による4コマ漫画『ひびちかたいむ』が連載されている。

TYPE-MOON VOICE PHANTASM『ひびちからじお!』

アニメイトTVにて配信されていたwebラジオ。2010年7月26日から隔週月曜更新。2014年5月12日配信の100杯目を以って番組終了。
パーソナリティは、日比乃ひびき役の本多陽子、桂木千鍵役の仙台エリ。
構成作家として吉原じゅんぺい、イラストレーターとしてCHAN-COを起用。

オープニングにはアーネンエルベを舞台としたショートドラマがあったが、43杯目からはまほうつかいの箱のテーマソング「シトラス・シリウス」がOPに起用された。

内容は主にふつおたコーナーや特別企画、TYPE-MOON関連商品の告知やオリジナルゲームなどを放送。
また時折、TYPE-MOONに関連する声優や製作・販売会社の宣伝役がゲストとして参加することがあった。

ドラマCD

狙われたアーネンエルベ

「まほうつかいの箱」公式ドラマCD。突如として店の向かいにできたメイド喫茶「アーネンエノレベ」。
カレン率いるキャラの妨害工作にひびちかはどう立ち向かうのか?

登場人物

日比乃ひびき
バイト店員。アルバイトの予定はなかったが、何か面白いことがあるのではと思いランサーの呼び出しに応じた。
桂木千鍵
バイト店員。ひびきと一緒に映画に行こうと考えたが、ランサーの呼び出しがかかり、ひびきに強引に連れて行かれた。
ケータイさん
謎の携帯電話。二人の制服をミニスカメイド服にすり替えさせ、後に千鍵から粉末状にまで破壊された。
ランサー
サーヴァント。突然店の向かいにできたメイド喫茶アーネンエノレべに驚愕し、臨時でひびきと千鍵を呼び出した。
やっぱりろくな目に合わない。
須方スナオ
アーネンエルベの常連客。ミニスカメイド姿のひびちかコンビに嬉々としてセクハラ行為におよんだ。
カレン・オルテンシア
聖堂教会の修道女。何かと黒いオーラが絶えない。

そして、黒幕。ルヴィアを誑かしてアーネンエルベである「魔法使いの匣」を乗っ取り、今後の参考として自分が統治者として君臨する世界を観測しようと企んでいた。

ルヴィアゼリッタ・エーデルフェルト
エーデルフェルト家のご令嬢。とある目的のため、アーネンエルベの向かいに一晩のうちにメイド喫茶アーネンエノレベを建てた。
子ギル
金色の英雄王。アーネンエノレベで働くメイド(!?)。カレン曰く名前は『子ギルきゅん』。ひびきに一目惚れをした。
アルクェイド・ブリュンスタッド
吸血鬼の真祖。道に迷ってたまたま出会ったランサーにアーネンエルベまでの道案内を頼み、そのまま店に居座る。
ネコアルク
謎の生物。アーネンエノレベの厨房担当。高級ネコ缶一年分という報酬でカレン・オルテンシアに協力する。

スターリット・マーマレード

「まほうつかいの箱」公式ドラマCD。加々美崎高校を舞台とした、ひびきと千鍵の馴れ初めを描いた物語。

『月刊コンプエース』2013年9月号からコミカライズ版が連載。連載終了後、コミックス全1巻にて発売。原作:TYPE-MOON、漫画:久松士郎。

登場人物

桂木千鍵
加々美崎高校1年生。他人と距離を置き、無口で凛とした様子を装っている。
日比乃ひびき
加々美崎高校1年生。クラスメイトの千鍵を「チカちゃん」と呼び、頻繁に話を掛ける。
更科洗礼名
加々美崎高校1年生。中学時代からの千鍵の友人。暗めの性格であったらしいが、高校進学してしばらく後に、人が変わったかのように明るく華やかな性格となった。
黛まゆ子
ひびちかのクラスメイト。気が弱く引っ込み思案な良識人。クララからは「まゆまゆ」と呼ばれている。
栗枝クララ
ひびちかのクラスメイト。何を考えているかわからないダウナー系少女。常に不気味な笑みを浮かべている。
黒衣希望
加々美崎高校の保険室の先生。「ひびちかたいむ」では記憶喪失で、保健室を私室のように扱っているが、今回は完全なエキストラ。
桂木千鳥
千鍵の姉。容姿端麗で才色兼備、明るく活発で加々美崎高校の元生徒会長。
須方スナオ
加々美崎高校の転入生。

2015年の時計塔

「まほうつかいの箱」サービス終了記念として、2014年4月29~30日の間のみサイト上に公開された奈須きのこ氏書き下ろし小説。
「奈須氏の書き下ろし小説が公開される」との情報が出た時には既に新規ユーザーの登録は受付不可になっており、機種変せずなおかつ以前から登録し続けていたユーザー以外にとってはあやうく幻のコンテンツとなるところだったが、奈須氏のブログ「竹箒」によれば、いずれ何らかの媒体への収録が考慮されているとのこと。

ストーリー

その年の冬、ひとりの魔術師が死体となって発見された。
遺体の有様は明らかに他者による殺害を示していたが、事件当日前後に現場を訪れた者は確認されておらず、また魔術師の世界ではとりたてて珍しい出来事ではなかったため、葬儀に参列した者たちの中でもその死自体に疑問を抱くものは誰一人としていなかった。
ただ──故人が自ら用意していた墓標に刻まれた謎だけは、一様に彼らの首を傾げさせた──

登場人物

蒼崎青子
ミス・アオザキの妹の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある夏の午後に時計塔十一番街を訪れる。
時計塔には敵が多いため、伊達眼鏡をかけて変装していた。
蒼崎橙子
ミス・アオザキの姉の方。一通の不可解な手紙を受け取り、とある秋の正午に時計塔十一番街を訪れる。
時計塔からの追手を誤魔化すため、長髪のウィッグと派手目のサングラスで変装していた。
レフ・ウヴァル
考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める魔術師の男性。ドイツ国籍のアーリア系、ひょろりと高い背を猫のように丸め、散らかった研究室内をさも狭そうに忙しなく歩き回っている四十代。
「魔術師の一生とは、過去に奉仕すること」との信条を掲げて、徹底した研究系魔術師として己が理論、己が魔術式だけに心血を注ぎ、それ以外の世俗的な事柄に時間を浪費する実践系の魔術師たちを毛嫌いしている。
未来にも現在にも興味はなく、ただひたすらに過去の魔術書を解読し、その属する体系に沿って検討し、現代でも通用するよう再定義しリライトすることを己の唯一の使命にして責務と考えており、それを果たすための時間が自分には絶対的に不足していることが苦悩の種。
ミス・アオザキの姉の方には唯一の理解者としての友情を、妹の方には一切分かり合えない相手としての嫌悪感を抱いている。
ライノール・グシオン
考古学部である時計塔十一科ロクスロートで研究棟の館長を務める魔術師の男性。ドイツ国籍のアーリア系、細身で背が高く、荒っぽく野性的な表情や言動から研究棟の用心棒と間違われることもある。生活感のないモデルルームのような研究室を休憩のためくらいにしか活用しない四十代。
「未来があればそれでいい」がモットーで、金にがめつく、浪費も激しく、しかし自分自身にかけるコストはごくささやか。他の魔術師から力尽くかつ合法的に利権や研究成果を奪い取り、拝金魔術師だの利権マフィアだのと誹られる一方で、才能はあっても資金や環境に恵まれない若手の魔術師たちを見出しては課題と経費を与え、支援・育成する「ダディ・ロング・レッグス」の顔も持っている。
希少な虚数属性を持つ魔術師であり、虚数魔術の使い手のみが触れられる虚数空間を次元ポケットのように用いて、資源や礼装、理論など「文明により消費され失われる、未来において必要とされるだろうもの」を現在から隔離し、未来への一方的な送信をひたすらに続ける。過去にも現在にも興味はなく、ただ未来の繁栄のみが目的で、やるべき事の多すぎる魔術師としての一生に倦怠感を覚えている。
ミス・アオザキの妹の方には「いい女」として性的な好意を、姉の方には反りの合わない相手としての苦手意識を抱いている。
ミスター・フラウロス
考古学部である時計塔十一科ロクスロートに巨大な屋敷か城のごとき研究棟を構える魔術師。西暦以前から続く古い家系の出身。
秘書嬢
たいそう有能だが、口の減らない不遜かつちゃっかりした性格をしている。彼女の作るパイは地獄のように甘いらしい。


メモ

  • 本サイトの管理やCOFFEE BREAK、雑誌に掲載される「まほうつかいの箱」のシナリオ、『ひびちからじお!』のショートドラマ、ドラマCDの脚本、イメージソング「シトラス・シリウス」の作詞など、ほぼ全てをAYSG(OKSG)氏が担当している。

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