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* 宗派によって解釈が多少異なるが、釈迦如来は生前は大日如来の主たる応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。 | * 宗派によって解釈が多少異なるが、釈迦如来は生前は大日如来の主たる応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。 | ||
* セイヴァーの嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に中ってしまったことが原因と思われる。 | * セイヴァーの嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に中ってしまったことが原因と思われる。 | ||
− | * | + | * 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。 |
== 話題まとめ == | == 話題まとめ == |
2016年6月6日 (月) 02:31時点における版
セイヴァー
- 真名:覚者(ブッダ)
- 身長:不明 / 体重:不明
- 属性:秩序・中立
- 性別:男性
- イメージカラー:緑
- 特技:人類救済
- 好きな物:修行、対話、入滅 / 嫌いな物:毒茸
- 天敵:別の救世者
- CV:田中秀幸(サウンドドラマ)
「救世者」のクラスのサーヴァント。ムーンセルの聖杯戦争において、トワイス・H・ピースマンによって召喚される。
- 略歴
- 聖杯戦争終了後、熾天の玉座にて主人公を待ち構えるトワイス・H・ピースマンが従えるサーヴァント。
- 基本の7クラスには該当しない、特別なクラスのサーヴァント。
- 人物
- 読み方は似ているが、「セイヴァー/Saver=救世者」であって、「セイバー/Saber=剣士」ではない。
- クラス名である「救世者」の他、「覚者」「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」と紹介される。自らの行いが悪であるとしていたトワイスの計画する世界救済に手を貸していたのは、トワイスの思想に共感したからではなく、トワイスという人間の心の行く末に慈悲を示していたため。
- 能力
- 本来は神霊をも超える力を持つがサーヴァントとして召喚に応じた為、如来(悟りを開いた仏)としてのそれ程には力や権限は無い。
- 余談だが、元ネタの仏教での三千大千世界は『大銀河団規模』が尺度を持ち、如来と違い悟りを開けていない菩薩ですら、太陽系くらいは軽く管理している。
- ただし、サーヴァントとしても規格外の強さを誇り、キャスターがこれまで戦ってきたサーヴァントとは格が違うと称する。
- まず攻撃面は、スキル『カラリパヤット:EX』に裏打ちされた古代インド武術によって近接戦闘では無双を誇り、宝具『転輪聖王』によって遠距離も制圧する。
- 更に防御面では、英雄と反英雄の全パラメータをそれぞれ2、1ランク下げる『対英雄:B』と、物理や概念、次元間攻撃等によるダメージを自身のHP分削減し精神干渉を完全無効化する『菩提樹の悟り:EX』を保有する。
- つまり、彼が本来即死するダメージを与えてやっと効果がでる上に、それだけの威力をステータスが2ランク下がった状態で弾き出さねばならない、という出鱈目な防御性能を誇る。殺生院キアラの『この世、全ての欲』のような攻撃も、精神干渉を完全無効化する性質上通用しない。そして、長期戦にもつれ込むと宝具『一に還る転生』によって勝敗が決する。
- このように、人の英霊としての彼も極めて強大なサーヴァントなため、『菩提樹の悟り』を軽減出来るスキル『神性』を持つランサーでも勝てない、と凛も認めている程。
スキル
『Fate/EXTRA』で使用するスキル。
- 空虚
- 敵に魔力ダメージを与える。
- 中道
- 3ターンの間、ATTACKにHP吸収効果を付与する。
- 三味
- 3ターンの間、GUARDにMP吸収効果を付与する。
- 苦諦
- 3ターンの間、BREAKにスタン効果を付与する。
- 集諦
- 通常攻撃、スキルを問わず、敵の攻撃に対し、カウンターで筋力ダメージを与える。
- 攻撃に対するカウンターなので、GUARDや補助スキルに対しては発動しない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
セイヴァー | トワイス・H・ピースマン | A | A | C | B | B | A++ | カリスマ:A+ 対英雄:B |
菩提樹の悟り:EX カラリパヤット:EX |
宝具
- 一に還る転生(アミタ・アミターバ)
- ランク:EX
種別:対人宝具
レンジ:零
最大補足人数:1人 - セイヴァーの大宝具である究極の対個人宝具。下記の『転輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)』の最大展開。
- 人類創生に匹敵するエネルギーを集中し、解放する。その時点の人類史の長さや版図の広がり、言い換えれば人口等によって威力が変動するが、何十億人分ものエネルギーを受けるため、理論上これに耐えられる人類は存在しない。『EXTRA』におけるダメージ値は五十六億七千万(『EXTRA』世界の地球人口と同数と思われる)で、これを上回る威力を持った宝具は存在しない。
- ゲーム的には、転輪聖王ダメージ+特殊効果の表記無しでリトライ画面に飛ばされるため発動した時点でGAME OVERが確定、あらゆるHPも防御も蘇生SKILLも通じない。ただし、この宝具には発動までに時間を要し、ゲーム的にも相当の時間(14ターン)が必要。
- また、人類を救う最終解脱説法なので、人外にあたり、かつ存在の規模が人類の版図を超えた存在が対象となると、無効化はされないが効果が軽減してしまう。
- 当初の字コンテでは転輪聖王の光輪が合体し高速回転、相手に360度から光の柱が集結しブラックホールのように収束した後大爆発、のような演出が考えられていたがボツになったため、ゲーム中では背後の『転輪聖王』に灯った7つの光から出たエネルギーが上昇し上空の光の渦のようなものと融合、無数のビームを上空から降り注がせた後、対象と光の渦が一つの光の柱で繋がり、その後光の渦から巨大なビームが放射されるといった演出になっている。
- 転輪聖王(チャクラ・ヴァルティン)
- セイヴァーの小宝具である、相手を倒すための武具。『転輪聖王』とは古代インドの理想の王を指す。本来セイヴァーは徒手空拳で戦うが、この宝具は飛び道具で攻撃を行う。セイヴァーの背にある曼荼羅のようなこの宝具に順番に7つの光が灯り、全てが揃うと『一に還る転生』が発動する。
- 字コンテではセイヴァーの上空に展開される7kmの光輪であり、範囲内に光の矢を放つ全天方位型の移動砲台と解説されていた。
- チャージすると光の輪は増えて七つ揃い虹を思わせる姿になったりなどの案も考えられていたが、製作コスト面からボツになった。そのためどこまで当初の設定が反映されているか不明。
- ゲーム中の戦闘では7kmの光輪や相手を攻撃し続けるビーム砲台といった要素はない(やろうと思えば出来るのかは不明)が、通常攻撃時や『一に還る転生』発動時にビームが多数放たれたりなど名残と思わしき描写は残っている。
真名:覚者
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- 聖杯戦争最後の敵。
- ちびちゅき!
- 何と、生徒の一人。ちなみに身体測定の時でさえ、蓮の上に座ったまま。
- コハエース
- 両儀式とタッグを組み型月一武道会に参加。経験値氏が勝手にデザインしたラフなシャツを着ている。
人間関係
- トワイス・H・ピースマン
- マスター。
名台詞
- 「――それが、人類が悟りを得て真如へと至る道であるならば。
我は衆生を救済すべく、刃 を持ちてそれを導かん」 - 「命あるものは必ず滅びる。衆生は苦しみの輪廻にいる。
生存の強さをもって悟りへの道を拓こうとした彼もまた、心に神を宿している。
道は1つではない。人の善悪に価値がないように、人の認識では、世界の在り方 は変わらない。
血塗られた戦いの王よ。涅槃にて共に世の末を見届けましょう。それが貴方の、最期の救いだ」 - 台詞は以上の二つだけ。戦闘中も喋らない(代わりにトワイスが喋る)ため、ゲーム版では音声がない。
メモ
- 真名は作中では明言されておらず、『Fate/EXTRA material』でようやく「覚者(ブッダ)」と確定した。
- リアルに誤解が多いがブッダ(仏陀)は個人名ではない。悟りを開いた者の称号といったもの。つまり冬木の聖杯戦争におけるハサン・サッバーハのように「覚者の称号を持つ何者か」であって、個人名までは特定していない。
- ただし、容姿やトワイスなどからされる紹介、使用スキルなどから、ほぼ間違いなく「釈迦(ゴータマ)」であると推察できる。
- ビジュアルファンブックでは、キャラクター原案の武内氏が「手塚治虫の○○○を買ってきて一気読みした」と、伏字にはしているがほぼ確定的なコメントをしている。
- このサーヴァントを獲得するマスターは、善悪はどうあれ『人類を救う』理念に開眼している。
- 「対英雄」や「菩提樹の悟り:EX」は極めて強力なスキルだが、主人公のサーヴァントは、反英雄や神性を持つサーヴァントが多く、運よくこのスキルを軽減出来る条件が揃っている。
- 歴代二人目となる『カリスマ:A+』の持ち主。
それまでは英雄王ギルガメッシュしか該当者のいなかったランクだけに、セイヴァーの突出したカリスマ性が見て取れる。
もっともセイヴァーは全世界に広まる大宗教の一つ、その開祖であり、数多の人々を信仰の下に救ってきた救世主にして、現代社会において多大なる影響を現在進行形で与えている偉人である。そのため、『カリスマ:A+』という評価はむしろ妥当といえるだろう。 - トワイスが消滅しても特にダメージを受けた様子すら無く任意で帰っているが、これはキャスターがムーンセルの強制消去に耐えていたように、大元の存在が規格外であるが故に耐性があることが理由の模様。
- 全く正反対の人物に見えるが、「マスターの行き着く果てに慈悲を示し、間違っていると知りながら仕えていた」というサーヴァントとしての在り方はアンデルセンと同じ。
- 前述した通り、「この世でただひとり、生の苦しみより解脱した解答者」「地上でただ一人、生命の真意に辿り着いたもの」だとトワイスが説明している。
ただしTYPE-MOONの世界ではどうなのか不明だが、一般常識として釈迦は自分が最初の仏陀であることも最後の仏陀であることも明白に否定している上、5000人以上の弟子に「私と同じ悟りに達した(=仏陀になった)」と言っているので、その点から言って上記のトワイスの理解は明白におかしい。「手塚治虫の○○○」ではそんな扱いだが……。- 大乗系の理解としては教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた、仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。
ただし「釈迦が認めた弟子達が本当に釈迦レベルなのか?」という問いは真剣に信仰してる人には非常にセンシティブな議題なので注意が必要。
- 大乗系の理解としては教えを受け悟りを開いた「阿羅漢」と違い、真実を教え悟りへと導いた、仏教を拓いた者として「釈迦如来唯一人を仏陀として認定する」というトワイスの意見は別に間違いではない(釈迦の次の仏陀とされる阿弥陀はまた別の話として)。
- 宗派によって解釈が多少異なるが、釈迦如来は生前は大日如来の主たる応身(教えを広める為に現世に現れる化身)として扱われ、入滅後には大日如来と同一の存在(報身)として扱われることが多い。
- セイヴァーの嫌いなものに「毒茸」とあるが、これは釈迦がスーカラマッタヴァという茸の入った料理(ただしどのような料理だったかは諸説ある)を食べた際、その毒に中ってしまったことが原因と思われる。
- 『EXTRA』のサーヴァントでは唯一、CVが設定されていなかったが、サウンドドラマ版では原作者の方々の要望などを元に田中秀幸氏が担当することになった。
話題まとめ
- 「救世者」のクラス
- セイヴァーはセイバーのもじり。このクラス自体は、オリジナルFateのオマージュ。なお、あの人なのは、『EXTRA』制作時の酒の席でノリで思い付いたとのこと。
- オリジナルFateをリメイクした『Fate/Prototype』では、セイヴァーではなくビーストという特殊クラスが登場する。オリジナルFateのセイヴァーが誰だったかは不明。
- 一応、『Proto』ではビーストのクラスの存在意義(黙示録の獣としての機能)が語られており、おのずと誰が選ばれたかも推測出来る。そこから見て、聖杯戦争などというネーミングの通り、おそらく後述の「聖杯」という概念を生み出した方だと思われる。
- そもそもこの御方が呼べるなら本物の聖杯があった所で要らないレベルかもしれない。
- オリジナルFateをリメイクした『Fate/Prototype』では、セイヴァーではなくビーストという特殊クラスが登場する。オリジナルFateのセイヴァーが誰だったかは不明。
- 「セイヴァー」の選定条件は不明。
- 別の救世者が天敵というからには最低他に一人は救世者がいることになる。この御方と同格にセイヴァークラスで呼べそうな存在といえばメジャー宗教的には約二名プレイヤー諸兄は浮かべられると思う。
だがまず一人はそもそも「聖杯」という概念を生み出した存在、もう一人は今でもその姿を露骨に描写しようものならリアルアサシンが殺しにやってくる存在。
こう考えると彼は一番セイヴァーとして登場させるには無難な存在であったのだろう。
- 別の救世者が天敵というからには最低他に一人は救世者がいることになる。この御方と同格にセイヴァークラスで呼べそうな存在といえばメジャー宗教的には約二名プレイヤー諸兄は浮かべられると思う。
- ちなみに普通、宗教的な意味でセイヴァーという時はsaviorである。saverではレスキュー隊に近いニュアンスで、ちょっとした善性の英霊なら誰でもなれそうなクラスになってしまう。日本語で「救世主」とまでは言わないのと同様の配慮と思われる。
- 本来の強さについて
- 『EXTRA』当時から、英霊としては破格の存在であるにも関わらず実際の強さはさほどでもなく、また敗北後も黒いノイズに侵食される事もなく還っていることから、セイヴァーは本気を出していない、もしくは余力を残しているのではないか?と推測する人は多かった。
サーヴァントとして召喚に応じた際に課した制約によって、神霊をも超える本来の規模より遥かに小さい英霊としての力を発揮するに留めているが、英霊としての力もそれまでのサーヴァントを上回る力を有するらしい。- サーヴァントとして制約を課した英霊としても『カラリパヤット:EX』があるのに終始座禅を組んで一歩も動かず、その格闘能力を披露しない等、かなり手加減をした戦いではあった模様。
- 格闘能力については、冗談半分だが「なんとかできるのはプラトン(氷室の天地版)ぐらい」とのこと。……なお、このプラトンの格闘技は、「人類で最も人間心理に通じているため、いかなる攻撃も避けてしまい、ただ歩いて殴るだけで相手は防御もできずやられる」というレベルの代物。つくづく、手加減をしてくれたことが有り難い。
- 少々商業的で身も蓋もない言い方をすると、『EXTRA』は続編の『CCC』と違い予算は少な目で制作された為、3Dモーションがガードやアタック、スキルや敗北時の前倒れにおいてまで腕と上半身位しか動かず座禅戦闘オンリーだったのは予算の都合だった可能性もある。
- サーヴァントとして制約を課した英霊としても『カラリパヤット:EX』があるのに終始座禅を組んで一歩も動かず、その格闘能力を披露しない等、かなり手加減をした戦いではあった模様。
- EXクラスの「カラリパヤット」に加え、筋力や耐久などのステータスも高水準ということで意外と武闘派なセイヴァーだが、生前の釈迦も王族時代に学んだ数々の武芸において才能豊かな人物であったと言われている。
弓術の腕前は他に並ぶものがいなかったと言われるほどに優れていたと伝えられており、馬術においては聡明駿馬なカンタカが釈迦の愛馬で、彼の出家を助けた話が特に有名である。さらには右手で象を持ち上げる釈迦の姿を描いた彫刻画が残っていることから、肉体的に相当恵まれていたことが伺える。
尤も、彼は生前釈迦族の王子であり、カースト制度におけるクシャトリア(武門、王族)階級の出身である為、武技に優れているのも当然といえる。
- キャラクターデザインなど
- 初期のデザインコンセプトは「半分植物」。
- 装飾品を身に付けていることや如来特有の螺髪姿をしていないことから、本作の釈迦は仏の区分の内「菩薩」での現界を果たしているものと推測される。
これはセイヴァーに関する記述からも読み取れる。「菩薩」は釈迦の修行時代を描いているため、悟りを開き仏陀となった「如来」よりも以前の姿である。 - コハエースに登場した際にはラフなプリントTシャツ姿と救世主にはあまり似つかわしくない格好をしているが、こちらはおそらくマンガ『聖☆おにいさん』のブッダが元ネタあるいは参考にしていると思われる。『聖☆おにいさん』は東京都立川を舞台としたブッダとイエス(キリスト)の日常コメディ作品であり、宗教を取り扱った作品において高い知名度と人気を誇る。セイヴァーが型月ファンから愛称として「立川の聖人」と呼ばれることがあるのはこの作品に由来している。