「ロムルス」の版間の差分
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: 真名解放により槍が大樹として拡大・変容し「帝都ローマの過去・現在・未来の姿」を造成、怒濤の奔流で対象を押し流す。'''質量兵器ローマ'''。 | : 真名解放により槍が大樹として拡大・変容し「帝都ローマの過去・現在・未来の姿」を造成、怒濤の奔流で対象を押し流す。'''質量兵器ローマ'''。 | ||
+ | : 一度、真名を解放して地面に突き立てると、槍は大樹へと変容し、敵陣を地面から押し上げ、枝葉の成長による津波で蹂躙し潰滅させる。 | ||
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: ランク:B<br />種別:結界宝具<br />レンジ:1~40<br />最大捕捉:100人<br />由来:レムスを自身の手で誅した逸話。 | : ランク:B<br />種別:結界宝具<br />レンジ:1~40<br />最大捕捉:100人<br />由来:レムスを自身の手で誅した逸話。 |
2016年11月29日 (火) 23:52時点における版
ランサー (Grand Order)
- 真名:ロムルス
- 身長:190cm / 体重:140kg
- 出典:史実、ローマ神話
- 地域:欧州
- 属性:混沌・中庸 / カテゴリ:星
- 性別:男性(ローマ)
- CV:置鮎龍太郎 / 設定作成:桜井光
- キャラクターデザイン:こやまひろかず
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第二章ではレフ・ライノールによってAD.60年のネロ治世下のローマ帝国に召喚される。連合ローマ帝国の統率者として圧倒的なカリスマ性で皇帝や兵士たちを束ね、ネロのローマ帝国を脅かす。
- サーヴァントという立場上やむなくレフに従っていたが、彼自身は人類を滅ぼすことを良しとはしておらず、自らを打ち破ったネロに世界とローマを救うよう言い残して消滅した。
- 人物
- 。筋骨隆々とした威厳を備えた男。一人称は「私(ローマ)」
- 基本的には余裕と落ち着きがある人物なのだが、「全ての道はローマに通ず」という諺を体現する様に、全ての理論がローマへと繋がるという独特の哲学を持っており、人類史を救うという『Grand Order』における戦いに対しても「ローマとは世界であり、すなわち世界とはローマに他ならない。ならば、人類史とはローマの歴史にも等しい」という行動原理によって臨む。
- ローマ人に対してはとても優しく、とりわけネロ、カエサル、カリギュラのようなローマ縁の皇帝系英霊を「我が子」も同然に愛している。ローマ人でない相手でも「世界とはすなわちローマを示す」と自然と解釈するので、やがて優しく対応してくれる。ローマを蹂躙せんとするアルテラに対してすら「その裡にはきっとローマを秘めている」とするほど。
- そんな彼であるが、いざ戦闘となれば我を忘れるほどのに血の熱狂に身を委ね、一度狂乱すると手がつけられない為、バーサーカーの適性も有している。
- あまねく動物と語り合うことが可能であり、特に共に育った兄弟である狼たちとは明確に言葉が通じている。
- 能力
- 朱色の樹槍ないし棍棒を主武器として戦う。
- また、万能の神祖としてEXランクの皇帝特権を有し、様々なスキルを行使可能。作中では自身だけでなく同行する主人公らの気配をも断つ能力を使用している。
- 同じ皇帝特権EXを持つネロとは違い、他に対魔力Bや天性の肉体といったそこそこのスキルや高水準のステータス、そしてA++の対軍宝具など素のサーヴァントとしての実力も神祖らしく相当に高い。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ランサー | 主人公 (Grand Order) | B | A | A | C | B | A++ | 対魔力:B | 天性の肉体:C 皇帝特権:EX 七つの丘:A |
宝具
- すべては我が槍に通ずる(マグナ・ウォルイッセ・マグヌム)
- ランク:A++
種別:対軍宝具
レンジ:1~99
最大捕捉:900人
由来:パラティウムの丘に突き立ち、ローマを守護する大樹となったロムルスの槍。 - 国造りの槍。宝具としては樹木操作の能力を有している。
- 真名解放により槍が大樹として拡大・変容し「帝都ローマの過去・現在・未来の姿」を造成、怒濤の奔流で対象を押し流す。質量兵器ローマ。
- 一度、真名を解放して地面に突き立てると、槍は大樹へと変容し、敵陣を地面から押し上げ、枝葉の成長による津波で蹂躙し潰滅させる。
- すべては我が愛に通ずる(モレス・ネチェサーリエ)
- ランク:B
種別:結界宝具
レンジ:1~40
最大捕捉:100人
由来:レムスを自身の手で誅した逸話。 - 血塗られた愛の城壁。宝具としては、空間を分断する城壁を出現させることで壁の内側を守護する。
- 城壁の出現は地面から瞬時に湧き上がるため、出現位置の調整次第ではギロチンのように対象を切断することも可能。
真名:ロムルス
- ロムルス。古代ローマ建国神話に登場する国造りの英雄。七つの丘にローマの都を打ち立て、栄光の大帝国ローマの礎を築いた建国王にして神祖。生きながら神の席に祀られたモノ。
軍神マルスと美しき姫シルウィアとの間に生まれ、神の獣たる狼を友に育ったという。
- 母シルウィアを虐げ、祖父ヌミトルを陥れたアルバ・ロンガ王アムリウスとの戦いに勝利した後、アルバを統治することなく、イタリア半島に都市国家ローマを建設した。
- 共にアルバ戦争を戦った弟ロムスを建国の折の諍いで手にかけるという悲劇を乗り越えた後、たちまちのうちに地中海周辺国家を併合し、ローマ帝国の礎を築いた。
- カプラ沼のほとりの野で突如として発生した嵐と雷の後、彼は「消失」した。その最期は死ではなく、古き神の名クイリヌスと言う神となって、生きながら神の席に祀られたのだ。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- ランサーのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターはこやまひろかず氏。
- メインシナリオでは第二章に敵として登場。
人間関係
Fate/Grand Order
- ネロ・クラウディウス
- 「我が子」の一人。彼女は神祖であるロムルスを尊敬しており、ロムルスもまたネロを良い皇帝と認め、我が子として愛す。その人生の行き着く先を知りながらも……。
- ガイウス・ユリウス・カエサル、カリギュラ
- 「我が子」と呼び愛する英霊たち。
- アウグストゥス、ティベリウス、クラウディウス、トラヤヌス、ハドリアヌス、セウェルス
- 歴代皇帝達。幕間の物語「セプテムの守護者、此処に」において神祖たるロムルスの存在に惹きつけられ、「亡霊」として出現した。
- アルトリア・ペンドラゴン(槍)
- 「人として生きて神の域に登ったモノ」の先達として、その在り方を見極め、導こうとする。
生前
- ロムス
- 双子の弟。ローマ建国の際の諍いで袂を分かち、ロムルスにより殺された。
名台詞
- 「
私 が、ローマだ。」 - 召喚時セリフ。現在の仕様ではテキストと共にボイスが流れるが、サービス開始からしばらくの間はボイスのみであったため、初見のマスターにはまるで意味がわからない発言になっていた。
- 「ローマ!」
「ロムス!」
「セプテム!」 - 攻撃時の掛け声。
- 「弟ロムスの事は、今なお悔やみきれぬ……」
- マイルームでの発言。
- 「ネロは良い……あれは実に良きローマ皇帝である」
- 同上。ちなみに彼女が所属してから付く専用ボイスではなく汎用ボイス。
- 「お前はローマではない、か……?」
「お前は……いや、やはりローマではないのか」
「お前……何だ……? ローマを感じるぞ」
「そうだ! お前もまたローマに他ならん。世界とは即ち、ローマであるが故」
「我が子よ……お前もまたローマなのだ」 - 絆レベル1~絆レベル5において続いていく。ローマとは哲学だったのか……。
- 「すべて、すべて、我が槍にこそ通ず。『
すべては我が槍に通ずる 』!」 - 宝具発動。世界を象徴する大樹――ソレに通ずるのは帝国を造りし神祖の槍。
- 「さあ、来い。
私 へと帰ってくるがいい、愛し子よ」
「お前も連なるがよい。許す。お前のすべてを、私 は許してみせよう。」
「お前の内なる獣さえ、私 は愛そう。それができるのは、私 ひとりだけなのだから」 - 当代の皇帝、ネロに向けた台詞。ローマに等しいロムルスならではの圧倒的な包容力とカリスマ性を持つ台詞だが、後の歴史に暴君と記される彼女に神祖は何を見て、それさえも許したのか。
- 「当世より過去の皇帝たちよ!当世より未来の皇帝たちよ!」
「お前たちは去るがいい!お前たちはローマではあるが、当世はネロの時代!」
「初めの連合は既にない!故に、おお、虚ろに集いし我が子たちよ!」
「槍を通じて私 へと還るがいい。おお、おお、マグナ・ウォルイッセ・マグヌム!!」 - ロムルスの神威に惹かれて召喚された過去・未来の歴代ローマ皇帝の亡霊への台詞。亡霊とは言え存在するだけで歴代ローマ皇帝が集まってくるなど彼の存在の規格外さがうかがえる。
- 「――――――その通りだ。ローマとは浪漫であり―――
神代より卒業し、人として人を愛す心を得た、人間的なるもの、その全ての象徴である。」 - アルトリア(槍)のキャラクエストにて、彼女を「機械仕掛けの神としては落第」と喝破して。
- 同じ「生きて神となったモノ」だからこその言葉であり、ローマの歴史的価値も象徴している。
- なお、浪漫の由来は「ロマンス」であり「ローマ的な」という意味なので、ドラマCD『アルトリア・ロマンス』でも言われているように、「人間的なものの象徴」という比喩はそう的外れではない。
メモ
- 全てがローマに通じるという謎の哲学や戦闘時の基本ポーズがどこぞのベリーメロンの如くYの字のポーズなどの要素によりサービス開始当初からネタ的な意味で人気を博していた。
- またサービス開始当初は「照れ」と「哀しみ」の表情が逆に表示されるというバグが存在したため、上述のロムスのことを悔やむボイスが再生される際、頬を赤く染めていた。
- 前述の通り屈指のネタキャラではあるが、メインストーリーでは他のサーヴァントを従え、一つの帝国の首領として相応しいカリスマ性、全てを受け入れるかのような雄大な台詞回しから第二章の大ボスのひとりとしての貫禄を十二分に発揮している。むしろ、彼との対決までに出会ったことがなければシリアス一辺倒のキャラクターにしか見えないであろう。その分、戦闘時の謎のポーズに度肝を抜かれることは想像に難くないが…。
- キャラクターデザインを担当するこやまひろかず氏によると「(自分も)筋肉が描きたい」と要望したところロムルスを担当することになった。
- また、事前に第二章でボスキャラになると聞いたため、単なるイロモノキャラにならないよう尊大さを前面に出すよう心がけた。「第三段階」で全身金色になっているのは武内氏の案。
- 軍神マルスの子と言われ、またストーリー上では神祖としてのカリスマによって連合ローマ兵を統率していたにも関わらず、神性やカリスマなどのスキルは所有していない。これは、「皇帝特権」を有するにあたり、本来有した高ランクの神性スキルを自ら封印していることが、『FGO material』で明らかとなった。
- 宝具「すべては我が槍に通ずる」は樹木操作能力を有しているが、一方で国造りの槍とも称されている。本来国造りの力は権能のさらに上位にある『大権能』に属する力であり、サーヴァントでは絶対に行使出来ない力のため、この国造りは生前、神代の時代に神祖として行った偉業のことを指しているのだろう。ロムルスは生きながら神の席に祀られたと伝わっているため、神霊の領域である権能を持っていても不思議ではない。
- 宝具名の「マグナ・ウォルイッセ・マグヌム(Magna voluisse magnum)」はラテン語の格言。「偉大なことを欲したということが偉大である」という意味。
話題まとめ
- 「拡大変容」とは
- 宝具の説明にある「拡大変容」という聞き慣れない言葉だが、『Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ』の作者であり、ロムルスの設定を担当した桜井氏のスチームパンクシリーズでよく出てくる言葉。
- スチームパンクシリーズにおけるルビは「パラディグム」。ギリシャ語で「典型」「原型」を意味する言葉である。ロムルスの槍を、ローマの原型である大樹に回帰させるイメージであろうか。
脚注