「ビースト」の版間の差分

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[[ギルガメッシュ]]も、ビーストⅠが討たれた段階で「終局のⅦは『Grand Order』の世界のどこかに出現している」旨を語った。<br>
 
[[ギルガメッシュ]]も、ビーストⅠが討たれた段階で「終局のⅦは『Grand Order』の世界のどこかに出現している」旨を語った。<br>
 
加えてビーストのうち何体かには『対』の概念があり、右と左、陰と陽のように分かれた2体のセットとして存在すると言われている。
 
加えてビーストのうち何体かには『対』の概念があり、右と左、陰と陽のように分かれた2体のセットとして存在すると言われている。
 
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これまで登場したのは以下の5体。
 
これまで登場したのは以下の5体。
  

2018年3月5日 (月) 23:47時点における版

ビースト (Beast)

七つの人類悪。人間の獣性から生み出された、災害の獣どもの総称。

そもそも人類悪とは、文字通り人類の汚点であり、人類史を脅かし、人類を滅ぼす七つの災害を指している。
言うなれば人類史に溜まる澱みであり、人類が発展するほど強大な存在となって、その社会を内側から食い破る人類種の癌細胞のようなもの。 そして、「文明より生まれ文明を食らうモノ」「霊長の世を阻み、人類と築き上げられた文明を滅ぼす終わりの化身」とも言われる。

これは聖杯と由来を近しくする「救世主が持ち去った人類の七罪」ではなく、人が人であるが故の性質・知恵持つ生き物であるが故の切り捨てる事の叶わないモノである。
全人類が内包しているであろうこの大いなる悪に誰も克つ事はできず、知恵を人類が捨てられないのと同じく、悪もまた捨てることができない。
なぜならその在り様は敵意によって人類を滅ぼそうとしたゴルゴーンのような復讐者や、茨木童子のような人類に仇なす人外とは完全に逆だからである。彼女たちが人類「を」滅ぼそうとする悪なら、ビーストは人類「が」滅ぼす悪だといえる。

人類「が」滅ぼす悪。その人理を脅かすものの本質は人間への悪意という一過性のものではなく、人理を守ろうとする願いそのもの。即ち、人類愛である。
より善い未来を望む精神が、今の安寧に牙を剥き、やがて自業自得の死の要因となり、英霊召喚の元になった人類の自滅機構・即ちアポトーシスとなる。
実際、顕現したビースト達の思想は(形や方向性はどうあれ)慈しみと幸福への願いに溢れた眩いものとも見ることができる。

当然これも霊基として存在し、顕現するが、いずれも全て通常のサーヴァントでは到底太刀打ち出来ないレベルの強さを持つ。
これを倒すために、抑止力・安全装置として七つの冠位クラスのサーヴァントが召喚される。

また、クラススキルである「獣の権能」「単独顕現」「自己改造」以外にも、
「ネガ・○○」などの名を持つスキルとして、ビースト毎に何かしらの特殊能力を備えている。

一度ビーストが顕現した世界は他のビースト達が連鎖的に顕現する宿命となる。
ギルガメッシュも、ビーストⅠが討たれた段階で「終局のⅦは『Grand Order』の世界のどこかに出現している」旨を語った。
加えてビーストのうち何体かには『対』の概念があり、右と左、陰と陽のように分かれた2体のセットとして存在すると言われている。
これまで登場したのは以下の5体。

名称 キャラクター アイコン 登場作品
ビーストⅠ
「第一の獣」
ゲーティア 憐憫 左上 Fate/Grand Order
ビーストⅡ
「第二の獣」
ティアマト 回帰 右上 Fate/Grand Order
ビーストⅢ
「第三の獣」
ビーストⅢ/R
(ヘヴンズホール)
愛欲 右中 Fate/Grand Order
ビーストⅣ
「第四の獣」
キャスパリーグ
プライミッツ・マーダー
比較 Fate/Grand Order
ビーストⅥ
「第六の獣」
ビースト (Prototype) Fate/Prototype
Fate/Prototype 蒼銀のフラグメンツ

Fate/Grand Order』ではビースト毎にクラス相性の特性が異なっており、
ビーストIがセイバー、アーチャー、ランサーに対して有利、バーサーカーとは互いに弱点を突き、ライダー、キャスター、アサシンに対して不利、アヴェンジャーに対して与ダメージ不利という相性。
ビーストⅡがすべてのクラスに対して等倍という相性。
ビーストⅢ/Rがアルターエゴとムーンキャンサーに対して不利、他クラスは等倍という相性となっている。

メモ

  • 戦闘時には魔神柱と同じく独自の演出があり、それぞれ異なる背景をバックに「人類悪 顕現」と表示される。
  • アイコンは赤黒く禍々しい花の様な造形。穴が七つ空いており、そのうちビースト毎に異なる一ヶ所が赤く灯っている。灯った箇所が自身の立ち位置及び該当する理を指し示している。
  • 「単独顕現」はビーストのみがもつ特性とされている。「EXTRA世界なのでギリギリあり」という理由で単独で現界した『EXTELLA』のギルガメッシュや、自力で「単独顕現」を獲得したとされるマーリンなどの例外もあるものの、「両儀式」の持つ「単独顕現」については「このスキルを持つものは、即ち――」という意味深な記述がなされている。
  • 共通する保有スキルとして「ネガ・○○」という系統のスキルを持つ。○○に入る呼称はそのビーストの在り様や経緯などで異なる。
    • 判明しているものではビーストⅠが「ネガ・サモン」を、ビーストⅡが「ネガ・ジェネシス」を、ビーストⅢ/Rが「ネガ・セイヴァー」を、ビーストⅥが「ネガ・メサイア」を持つ。
  • 『Grand Order』のメインプロットと同時期に制作が進行されたTVアニメ版『UBW』にてギルガメッシュが語るところによれば、汚染された冬木の聖杯も「人間を呪い殺すことのみに特化した人類悪の一つ」であるらしい。
  • 人類悪というフレーズについては「英霊伝承~ヘンリー・ジキル / ハイド~」においても触れられており、その締め括りにH氏が「すべてを灼き尽くす程のそれが、かたちを成す時も来るだろう」と述べている。
  • 人類悪と呼ばれる者、自らを人類悪と呼ぶ者は既に何名か出ている。生粋の人類悪と言われた沙条愛歌、自らを人類悪と称した玉藻の前の本体である金毛白面など。
    • また、『CCC』ではBBのことを「まったく新しい“人類悪”」とギルガメッシュが評している。BBの所業は人間的でありながら、人間としての情を持たぬ排斥の宇宙(ソラ)だと英雄王が語っており、「人類愛」という情によって引き起こされる人類悪とは異なる性質であるところが「まったく新しい」と言われる所以か。
  • 『深海電脳楽土 SE.RA.PH』における殺生院キアラは厳密に言うとビーストⅢ/Rになる一歩手前の状態であり、羽化前の蛹といったところ。地球の内核に到達し、溶け合った時が羽化となる。
    • この事情から戦闘時の演出では「人類悪 変生」と表示される。
  • FGOのアンリマユにビースト特攻効果を付与する絆Lv10時の礼装「最後の欠片」においては、フレーバーテキストとして「それは人類悪を嗤う必要悪。ささやかな平和を築くための安全機構。」という文章がある。「人の世を今より善きものにしようとする」人類悪が「人の世を永劫呪い続ける」必要悪に弱いのは、ある種当然の帰結であるが皮肉極まりない因果である。
  • 2018年現在の全員に共通する特徴として、「角が生えている」というものがある。フォウには角は生えていないが彼はビーストの幼生であるためと思われる。[1]

脚注

  1. 実際、強化素材に使われる「太陽のフォウくん」「日輪のフォウくん」のカードにはより成長したと思しき姿が描かれているが、耳と思しき箇所のシルエットがどう見ても角である。

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