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− | + | 『月姫』では「野獣」、「魔獣」、「幻獣」、「聖獣」と分かれていた<ref group="出">「[http://www.typemoon.org/etc/zadan/zadan2-2.html スタッフ座談会第二夜 注釈]」</ref>が、『Fate/stay night』からは「魔獣」、「幻獣」、「神獣」に変わっている<ref group="出">「Fate用語辞典-魔獣」『Fate/side material』 p.73</ref>。いずれにせよ右に行く程高位になって行く。<br> | |
+ | 最高位の「神獣」ランクは、「ギリシャ神話の暴風」テュポンや、「白鯨」モビー・ディックなどが有名で、「このあたりの神獣はもはや生き物というよりも超兵器みたいなもの」と言われている<ref group="出">「奈須きのこ一問一答-本編枠外の質問」『Fate/complete material Ⅲ』 p.136</ref>。この位階になると時には竜種すら上回り、英霊では手も足も出ない強さを持った者も少なくないが、神獣の中でもその強さには個体差が存在する。<br> | ||
+ | 幻想種の多くは神代より存在する様々な動物が入り混じったキメラ(掛け合わせ)、合成獣である。魔獣ランクならば魔術師でも使役可能だとされる。[[サーヴァント]]の宝具として召喚、使役されることもある。 | ||
その在り方そのものが『神秘』であり、彼らはそれだけで魔術を凌駕する存在。神秘はより強い神秘に打ち消される。魔術が知識として力を蓄えてきたように、幻想種はその長い寿命で力を蓄える。特に千年クラスの幻獣・聖獣の類の神秘性は魔法と同格であり、魔術程度の神秘では太刀打ちできず、その存在を目撃するだけでも奇跡とされる。<br> | その在り方そのものが『神秘』であり、彼らはそれだけで魔術を凌駕する存在。神秘はより強い神秘に打ち消される。魔術が知識として力を蓄えてきたように、幻想種はその長い寿命で力を蓄える。特に千年クラスの幻獣・聖獣の類の神秘性は魔法と同格であり、魔術程度の神秘では太刀打ちできず、その存在を目撃するだけでも奇跡とされる。<br> | ||
長く生きた幻想種であるほど、この世界から遠ざかっていくため、現在、世界に留まっている幻想種はせいぜい百年単位のモノであるとされている。未だ未開の地の奥深くでなら発見できなくはないが、幻獣ランク以上のものは既に世界の裏側に肉体を捨て、魂だけでシフトしてしまっている。捨てられた肉体は地下で石油等に成っている。 | 長く生きた幻想種であるほど、この世界から遠ざかっていくため、現在、世界に留まっている幻想種はせいぜい百年単位のモノであるとされている。未だ未開の地の奥深くでなら発見できなくはないが、幻獣ランク以上のものは既に世界の裏側に肉体を捨て、魂だけでシフトしてしまっている。捨てられた肉体は地下で石油等に成っている。 | ||
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+ | :女神アルテミスが地上を罰するべく送り込んだ魔獣。幻獣に匹敵する霊格を持つ。一見は猪に見えるが、それは素体となる生物が猪だっただけ。カリュドンの皮を人が被れば、魔人と化す。<br>[[アタランテ]]は宝具『神罰の野猪』としてこのカリュドンの皮を所持している。 | ||
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+ | :巨人というのは種族だと思われがちだが、必ずしもそういう訳ではない。幻想種としての巨人は、種であるという以前に、荒ぶる力を示すもの。恐るべき力。人の形をして、けれども人ではない。神のようで、神ではない(ダビデ曰く、ここでいう神というのは多神教の神であり、天におわす御方ではない)。人ならざるもの。人であるもの。しかして、力あるもの。荒ぶるもの。逆らうもの。 | ||
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+ | :臆病だが、仲間を呼んで際限なく押し寄せてくる。 | ||
+ | :撃って殴ったら死ぬため、[[ヤガ]]にとっては手軽な魔獣。 | ||
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+ | :[[ケツァル・コアトル]]の宝具『翼ある蛇』によって召喚される翼竜。<br>実際に白亜紀に棲息したケツアルコアトルスよりも遙かに強化されており、ランクは幻獣~神獣クラス。 | ||
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+ | :イギリス・スコットランド地方の伝説で登場する、水面を闊歩する蹄と魚の鱗に似た尾を持つ青ざめた馬。別名アハ・イシュケ。人肉、特に少女の肉を好んで喰らう危険な魔獣。 | ||
+ | :サーヴァントと戦える程の攻撃性と、ダイラタンシー流体を魔術的に成立させた防壁である魔の水膜を有する。また有翼の飛翔形態である「水の鳥(ブーブリー)」へと変身する事ができる。 | ||
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+ | :三つの首を持ち、象ほどの巨体を誇る魔犬。 | ||
+ | :ハデスの加護を受けられる状態では神獣ランクを誇るが、加護を受けられない状態では弱体化し、サーヴァントと同程度の実力になる。 | ||
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+ | :ロシアの異聞帯に棲息する魔獣。多頭の大蛇。 | ||
+ | :体内にアルコールを生成する種。生成するのは蒸留酒ではなく、どちらかというと発酵酒のようなもの。 | ||
+ | :村一つ程度なら、平気で潰す凶悪な存在。 | ||
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− | :: | + | :神代の幻想種。通常の天馬のランクは魔獣であり、そう強力な幻想種ではないが、[[メドゥーサ]]が召喚する個体は神代から存在し続けてきた個体で、幻獣の域に達しており、護りに関しては既に竜種に達している。 |
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+ | :真性悪魔とは異なる「幻想種としての悪魔」。捻れた角や蝙蝠の翼、巨大な爪や牙を持つ、ステレオタイプな「悪魔」の外観をしている。<br/>[[ ジャック・ザ・リッパー (Fake)]]は宝具『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』によってこれへの変身能力を得ており、強さも周囲の人口密度で大型の獣から武闘派サーヴァントのレベルまで変動する。 | ||
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+ | :大毒蛇。[[ティアマト]]が生み出した十一の魔獣の内の一つ。海中で創られたという、色鮮やかな二本の角と前肢を持つ巨大蛇。竜種と比較しても遜色ない階位に到達したおぞましき大妖。幻想種の到達点、神獣の一種。<br>掠っただけで致命傷になる、ヒュドラ以上の毒が詰まった牙と、顎を開いて吐いた瞬間[[モードレッド]]を即死させるほどの毒息を持つ。<br>[[セミラミス]]が宝具『驕慢王の美酒』で召喚した。流石に一瞬で召喚することは出来ず、『Fate/Apocrypha』本編では上半身のみが召喚されている。 | ||
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+ | :魔獣グリフォンが餌であるはずの雌馬を孕ませた際に生まれる、上半身は鷲、下半身は馬という魔獣。グリフォンが捕食者で馬が被食者である以上、この二者の間に子供が生まれるはずがないため、本来は有り得ない存在。あくまで言語上、哲学的な象徴としてヒポグリフは存在するだけだった。 | ||
+ | :;この世ならざる幻馬(ヒポグリフ) | ||
+ | ::[[アストルフォ]]の宝具として召喚・使役されるヒポグリフ。<br>存在そのものが不安定な本当の意味での「幻獣」。そのため真名解放を行うと一瞬だが「世界の裏側」に跳躍する能力を持つ。<br>神代の獣であるグリフォンよりランクは劣るが、その突進による粉砕攻撃はAランクの物理攻撃に相当する。かなりの速度で飛行することが可能。 | ||
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+ | ;ヒュドラ | ||
+ | :ギリシャ神話に登場する多頭の蛇の怪物。 | ||
+ | :伝承通り猛毒を持ち、その殺傷力はサーヴァントにとっても脅威となるほど。幻想種としては強力な部類らしく、ヘラクレスの十二の難行の中でもヒュドラ殺しは別格の功績として扱われている。 | ||
+ | :また、生前の荊軻は始皇帝を暗殺するためにこの毒を匕首に焼き入れたほか、[[ギルガメッシュ]]の王の財宝内には食用(毒あり)がある。 | ||
;魔猪 | ;魔猪 | ||
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:;[[トゥルッフ・トゥルウィス]] | :;[[トゥルッフ・トゥルウィス]] | ||
::かつて猪に変化し、七頭の息子と共にブリテンを食い荒らした魔猪の王で、[[Fate/Grand Order]]期間限定イベント『カルデアサマーメモリー 2016』第二部では体を機械化して二千年の時を経た事で、魔獣を通り越して神獣の域に至っている。 | ::かつて猪に変化し、七頭の息子と共にブリテンを食い荒らした魔猪の王で、[[Fate/Grand Order]]期間限定イベント『カルデアサマーメモリー 2016』第二部では体を機械化して二千年の時を経た事で、魔獣を通り越して神獣の域に至っている。 | ||
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:ロシアの異聞帯『永久凍土帝国 アナスタシア』に存在する人種。魔獣と人間の合成体。 | :ロシアの異聞帯『永久凍土帝国 アナスタシア』に存在する人種。魔獣と人間の合成体。 | ||
− | ; | + | ;ラミュロス |
− | : | + | :地中海世界に存在する、リュカオン王に端を発する「幻想種としての吸血種」。 |
− | : | + | :若干色素が薄い以外は人間とそう見た目は変わらず、ステレオタイプな吸血鬼のような外観。 |
− | : | + | :;[[ヴォルフガング・ファウストゥス]] |
− | + | ::『[[Fate/Labyrinth]]』に登場したラミュロスの一員。自身の霊器再臨を目論み、迷宮の聖杯戦争を開催する。 | |
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2018年8月1日 (水) 02:24時点における版
概要
伝説、神話にて登場する生物の総称。文字通り、幻想の中にのみ生きるモノ。
外的要因によって生態系が変貌したモノ、ヒトの想念より生み出されたモノ、長寿により上の段階にあがったモノなどがいる。妖精や巨人と言われる亜人、日本の生粋の鬼や竜と言われる魔獣などがこれに該当する。特に竜種は幻想種の頂点に位置し、最強の幻想種であるとされている。
『月姫』では「野獣」、「魔獣」、「幻獣」、「聖獣」と分かれていた[出 1]が、『Fate/stay night』からは「魔獣」、「幻獣」、「神獣」に変わっている[出 2]。いずれにせよ右に行く程高位になって行く。
最高位の「神獣」ランクは、「ギリシャ神話の暴風」テュポンや、「白鯨」モビー・ディックなどが有名で、「このあたりの神獣はもはや生き物というよりも超兵器みたいなもの」と言われている[出 3]。この位階になると時には竜種すら上回り、英霊では手も足も出ない強さを持った者も少なくないが、神獣の中でもその強さには個体差が存在する。
幻想種の多くは神代より存在する様々な動物が入り混じったキメラ(掛け合わせ)、合成獣である。魔獣ランクならば魔術師でも使役可能だとされる。サーヴァントの宝具として召喚、使役されることもある。
その在り方そのものが『神秘』であり、彼らはそれだけで魔術を凌駕する存在。神秘はより強い神秘に打ち消される。魔術が知識として力を蓄えてきたように、幻想種はその長い寿命で力を蓄える。特に千年クラスの幻獣・聖獣の類の神秘性は魔法と同格であり、魔術程度の神秘では太刀打ちできず、その存在を目撃するだけでも奇跡とされる。
長く生きた幻想種であるほど、この世界から遠ざかっていくため、現在、世界に留まっている幻想種はせいぜい百年単位のモノであるとされている。未だ未開の地の奥深くでなら発見できなくはないが、幻獣ランク以上のものは既に世界の裏側に肉体を捨て、魂だけでシフトしてしまっている。捨てられた肉体は地下で石油等に成っている。
『Fate/Grand Order』では人理が混乱しているため、人間の世界にもワイバーンだけでなくバイコーンやキメラといった幻想種が湧き出ている。
幻想種リスト
- カリュドン
- 女神アルテミスが地上を罰するべく送り込んだ魔獣。幻獣に匹敵する霊格を持つ。一見は猪に見えるが、それは素体となる生物が猪だっただけ。カリュドンの皮を人が被れば、魔人と化す。
アタランテは宝具『神罰の野猪』としてこのカリュドンの皮を所持している。
- 巨人
- 巨人というのは種族だと思われがちだが、必ずしもそういう訳ではない。幻想種としての巨人は、種であるという以前に、荒ぶる力を示すもの。恐るべき力。人の形をして、けれども人ではない。神のようで、神ではない(ダビデ曰く、ここでいう神というのは多神教の神であり、天におわす御方ではない)。人ならざるもの。人であるもの。しかして、力あるもの。荒ぶるもの。逆らうもの。
- 巨人種
- 神代には蔓延っていたが、ベオウルフが生きていた時代では精々10メートル程度に留まっている。
- クリチャーチ
- ロシアの異聞帯に棲息する魔獣。
- 臆病だが、仲間を呼んで際限なく押し寄せてくる。
- 撃って殴ったら死ぬため、ヤガにとっては手軽な魔獣。
- ケツアルコアトルス
- ケツァル・コアトルの宝具『翼ある蛇』によって召喚される翼竜。
実際に白亜紀に棲息したケツアルコアトルスよりも遙かに強化されており、ランクは幻獣~神獣クラス。
- ケルピー
- イギリス・スコットランド地方の伝説で登場する、水面を闊歩する蹄と魚の鱗に似た尾を持つ青ざめた馬。別名アハ・イシュケ。人肉、特に少女の肉を好んで喰らう危険な魔獣。
- サーヴァントと戦える程の攻撃性と、ダイラタンシー流体を魔術的に成立させた防壁である魔の水膜を有する。また有翼の飛翔形態である「水の鳥(ブーブリー)」へと変身する事ができる。
- ケルベロス
- 三つの首を持ち、象ほどの巨体を誇る魔犬。
- ハデスの加護を受けられる状態では神獣ランクを誇るが、加護を受けられない状態では弱体化し、サーヴァントと同程度の実力になる。
- 飛蹄雷牛(ゴッド・ブル)
- イスカンダルの『神威の車輪』を牽引する二頭の牛。ランクは神獣。
- 地面だけでなく、空までも自らの領域として駆け抜けることが可能で、踏みしめた跡にはどこであれ雷が迸る。
- 『Fate/Grand Order』の概念礼装『幻想種』のイラストにも描かれている。
- ジャヴォル・トローン
- ロシアの異聞帯に棲息する魔獣。多頭の大蛇。
- 体内にアルコールを生成する種。生成するのは蒸留酒ではなく、どちらかというと発酵酒のようなもの。
- 村一つ程度なら、平気で潰す凶悪な存在。
- 人理を否定する神獣
- 名称不明。ヘラクレスが十二の難行で倒した神獣。人が生み出すあらゆる道具を無効化する特性を持つ。
- 人狼
- 吸血鬼より遥かに古い起源を持つ、西欧の“森の人”。
- ランクは魔獣だが、一族の長、最高位の血統である銀色の毛並みを持つ人狼は幻獣の域とされる。
- ルゥ=ベオウルフ
- 金色の毛並みを持つ純血の最後の人狼。身に蓄えた神秘は三千年クラス。「魔でもなく幻でもなく、聖なるものにも留まらない」と称される。
- スフィンクス
- 天空神ホルスの地上世界での化身、荒ぶる炎と風の顕現として恐れられる、獅子の体と人の貌を持った幻想種。
- 別名を「恐怖の父(アブホール)」といい、地中海から西アジアにかけて数多の伝説を有する事で知られる伝説の四足獣。ランクは神獣。
- その力はサーヴァントに匹敵し、極めて高度な知性も有する。生命力も異常で、頭部を斬り落とされても死なず何事もなかったかのように戦闘を続行する。
- 生身のものと岩石で躰が構成されたものの2種類に分けられるが、備えている能力は変わらない。ベディヴィエールによると、霊的なものを栄養にするとのこと。
- オジマンディアスの宝具『熱砂の獅身獣』として召喚・使役される。
- スフィンクス・アウラード
- スフィンクス・ウェヘ厶メスウトの仔と思しきモノ。サイズや仕草は獅子の仔に良く似て、割と可愛い。
- 厳密にはオジマンディアスの魔力を幾らか与えた分身体。スフィンクス・ウェヘ厶メスウトと同様に体は宇宙となっている。
- 育ちきると相当の巨体になるというが、仔が何年で成獣となるかは不明。
- スフィンクス・ウェヘ厶メスウト
- 神獣スフィンクスを統率する王種。体に宇宙が見える、仮名コスモスフィンクス。『光輝の大複合神殿』内部には、スフィンクス・ウェヘ厶メスウトが眠っている。
- オジマンディアス曰く恐怖の父。荒ぶる炎と風。天空の化身。神王にのみ与えられる、神王の威の具現。『Fate/Grand Order』ではEX攻撃時に出現する。
- またバレンタインのお返しとしてオジマンディアスの魔力を幾らか与えた分身体(見た目はウェヘムメスウトの幼体)スフィンクス・アウラードを主人公にプレゼントしていた。
- 双角馬
- バイコーン。
- 天馬
- 神代の幻想種。通常の天馬のランクは魔獣であり、そう強力な幻想種ではないが、メドゥーサが召喚する個体は神代から存在し続けてきた個体で、幻獣の域に達しており、護りに関しては既に竜種に達している。
- デーモン
- 真性悪魔とは異なる「幻想種としての悪魔」。捻れた角や蝙蝠の翼、巨大な爪や牙を持つ、ステレオタイプな「悪魔」の外観をしている。
ジャック・ザ・リッパー (Fake)は宝具『悪霧は倫敦の暁と共に滅び逝きて』によってこれへの変身能力を得ており、強さも周囲の人口密度で大型の獣から武闘派サーヴァントのレベルまで変動する。
- バシュム
- 大毒蛇。ティアマトが生み出した十一の魔獣の内の一つ。海中で創られたという、色鮮やかな二本の角と前肢を持つ巨大蛇。竜種と比較しても遜色ない階位に到達したおぞましき大妖。幻想種の到達点、神獣の一種。
掠っただけで致命傷になる、ヒュドラ以上の毒が詰まった牙と、顎を開いて吐いた瞬間モードレッドを即死させるほどの毒息を持つ。
セミラミスが宝具『驕慢王の美酒』で召喚した。流石に一瞬で召喚することは出来ず、『Fate/Apocrypha』本編では上半身のみが召喚されている。
- ヒポグリフ
- 魔獣グリフォンが餌であるはずの雌馬を孕ませた際に生まれる、上半身は鷲、下半身は馬という魔獣。グリフォンが捕食者で馬が被食者である以上、この二者の間に子供が生まれるはずがないため、本来は有り得ない存在。あくまで言語上、哲学的な象徴としてヒポグリフは存在するだけだった。
- この世ならざる幻馬(ヒポグリフ)
- アストルフォの宝具として召喚・使役されるヒポグリフ。
存在そのものが不安定な本当の意味での「幻獣」。そのため真名解放を行うと一瞬だが「世界の裏側」に跳躍する能力を持つ。
神代の獣であるグリフォンよりランクは劣るが、その突進による粉砕攻撃はAランクの物理攻撃に相当する。かなりの速度で飛行することが可能。
- ヒュドラ
- ギリシャ神話に登場する多頭の蛇の怪物。
- 伝承通り猛毒を持ち、その殺傷力はサーヴァントにとっても脅威となるほど。幻想種としては強力な部類らしく、ヘラクレスの十二の難行の中でもヒュドラ殺しは別格の功績として扱われている。
- また、生前の荊軻は始皇帝を暗殺するためにこの毒を匕首に焼き入れたほか、ギルガメッシュの王の財宝内には食用(毒あり)がある。
- 魔猪
- 肉を食み、鎧を食み、ルーンすら貪り食う猪。
- 場合によっては勇者はおろか竜種ですら不覚を取るほど強い種も存在する。何の加護も持たない島であれば在るだけで沈めてしまうほどである。
- トゥルッフ・トゥルウィス
- かつて猪に変化し、七頭の息子と共にブリテンを食い荒らした魔猪の王で、Fate/Grand Order期間限定イベント『カルデアサマーメモリー 2016』第二部では体を機械化して二千年の時を経た事で、魔獣を通り越して神獣の域に至っている。
- ヤガ
- ロシアの異聞帯『永久凍土帝国 アナスタシア』に存在する人種。魔獣と人間の合成体。
- ラミュロス
- 地中海世界に存在する、リュカオン王に端を発する「幻想種としての吸血種」。
- 若干色素が薄い以外は人間とそう見た目は変わらず、ステレオタイプな吸血鬼のような外観。
- ヴォルフガング・ファウストゥス
- 『Fate/Labyrinth』に登場したラミュロスの一員。自身の霊器再臨を目論み、迷宮の聖杯戦争を開催する。
竜種
ドラゴンとも称される、幻想種の頂点に立つ種族。
個体によって外見は異なるが、概ね巨大な爬虫類の姿と翼を持つ。
詳細は「竜種」を参照。
メモ
脚注
注釈
出典
- ↑ 「スタッフ座談会第二夜 注釈」
- ↑ 「Fate用語辞典-魔獣」『Fate/side material』 p.73
- ↑ 「奈須きのこ一問一答-本編枠外の質問」『Fate/complete material Ⅲ』 p.136
- ↑ 「スタッフ座談会第二夜」
- ↑ 「月姫用語辞典-第七聖典」『月姫読本』