「巴御前」の版間の差分
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===生前=== | ===生前=== |
2019年1月9日 (水) 20:01時点における版
アーチャー・インフェルノ | |
---|---|
真名 | 巴御前 |
読み | ともえごぜん |
性別 | 女性 |
身長 | 162cm |
体重 | 52kg |
出典 | 史実 |
地域 | 日本 |
属性 | 中立・中庸 |
声優 | 金元寿子 |
デザイン | しらび |
レア度 | ☆4 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
- 略歴
- 第七特異点『絶対魔獣戦線 バビロニア』では、ギルガメッシュが英霊召喚を用いて紀元前2655年のウルクに召喚され、神代の濃い魔力の効果で受肉した。その後は牛若丸、武蔵坊弁慶、レオニダス一世らと共にウルク北の防壁を護って戦い、最期は魔獣たちを統括していた将軍ギルタブリルと相打ちになって消滅した。
- 茨木童子の幕間の物語「渡る世間はオニばかり」では残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走したが、レイシフトした彼女達によって倒された[注 1]。
- 亜種並行世界『屍山血河舞台 下総国』では英霊剣豪の一体「アーチャー・インフェルノ」として寛永十六年の下総国に召喚されている。常陸国を焼け野原に変えた後、カルデアのマスターと武蔵らがいる下総国を向かって襲撃するも撤退。そして妖術師や主の要地である土気城を焼け野原に変えようとするが、武蔵との立ち会いで敗れて宿業を両断される。ようやく自分が薪にならずに済むという安堵をうかべて消滅した。
- 人物
- 白い肌と長い髪の麗しき女武者。
- 鬼種との混血であり、荒ぶる性質を色濃く有しているが、愛するモノへの思いによってそれを瀬戸際で封じ込め、彼女は、物腰穏やかな人間の女性としての個性を得ている。
- たおやかな乙女であり、人と人との諍いを厭い、風月を好む一方、死生観は明確であり、サーヴァントという仮初めの客である自分は、いずれ静かに地上から消え去るべきと信じて疑わず、第七特異点においても、迷うことなく敵将ギルタブリルとの相討ちを選んだ。
- 節度を重んじることに加え、今世の貞操概念諸々を理解しているのか、源頼光〔ランサー〕との気が合ったり、温泉でも男湯と女湯に分けるように施している[注 2]。
- 亜種並行世界では蘆屋道満によって「一切鏖殺の宿業」を埋め込まれた影響により、愛する木曽義仲の死を看取れなかった悲しみを憤怒の炎へと変質させられ、源氏や民草、日の本と世界、徳川家に対する深い憎悪に飲まれ、己を薪に例えて消し炭になっても、この世の地獄に変えるまで殺して回る荒ぶる焔の怪と化した。しかし宿業が反転によってうまく効いていないのか、埋め込まれる前の側面を覗かせているだけでなく、下総国に現界した自分のあり方に疑念を抱いている。
- カルデアに現界後はゲームに興味を持ち、レクリエーションルームに出入りしており、事あるごとに物の例えにゲームを持ち出すなどゲームにハマっている一面を見せた。
- 能力
- 弓の腕は確かなものであり、宝蔵院胤舜の槍捌きを矢で弾いている。弓だけでなく刀や薙刀も使用したり、炎を纏っての肉弾戦も行うなど、武芸百般に通じている。
- 素手で人間の首をもぐ程度の膂力を持っており、生前では敵軍の武者の首を捩じ切ったという逸話もある。
- 鬼としての血は風間小太郎よりも濃く、あのギルガメッシュをして「混血だが善い戦士だった」と言わしめた程の猛者であり、茨木童子すらも恐れていた。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
アーチャー | 主人公 (Grand Order) | C | D | C | B | A | B+ | 対魔力:B 単独行動:A 狂化:E |
鬼種の魔:B 乱戦の心得:B 血脈励起:A |
宝具
- 真言・聖観世音菩薩(オン・アロリキヤ・ソワカ)
- ランク:B
種別:対人宝具
レンジ:1~12
最大補足:1人 - 義仲と共に最期を迎えられなかった嘆きと悲しみが、生来の炎の能力や鬼種の怪力と相まって宝具へと昇華されたモノ。
- 愛する木曾義仲を供養した義仲寺の本尊たる聖観音菩薩─────その真言を唱えることで「自分の中の義仲への愛」を確かめた後、敵を掴んで投げ飛ばし、そして灼熱の矢を撃ち込み、義仲への想いを象徴する太陽に似せた魔力によってダメージを与える。
真名:巴御前
- 生没年不詳。平安後期・鎌倉時代前期の人物。
- 征夷大将軍の位を得るも源頼朝に敗れた名将・木曽義仲の愛妾。
- 常に義仲に従い、しばしば戦功を立て、武勇に長け、一騎当千と謳われた勇婦。
- 中原兼遠の娘であり、木曾四天王と言われた樋口兼光と今井兼平の妹であり、義仲とは乳兄妹の仲であった。
- 元暦元年、頼朝の命を受けた義経が義仲を追い詰めた際、義仲の説得によって戦場を遠く離れる。
- 結果、巴御前は命を拾ったものの、義仲の最期を共にすることはできなかった。
- やがて義秀を産み落とし、尼となった彼女は、義仲の菩提を弔いながら晩年を迎えたという。
関連
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第七特異点にて名前のみ初登場。
- その後、亜種特異点Ⅲ『屍山血河舞台 下総国』の解禁に際して真名を伏せる形で実装。
その他
- ちびちゅき!
- 生徒役。相変わらずのゲーマーっぷりで、教科書の裏で携帯ゲーム機を弄くるというベタなことをしていた。
人間関係
Fate/Grand Order
- ギルガメッシュ〔キャスター〕
- 第七特異点で自身を召喚した人物。その身を捨ててまで戦った姿を「善い戦士だった」と評価されている。
- マーリン、レオニダス一世、天草四郎時貞、風魔小太郎
- 第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュ〔キャスター〕に召喚された面々。
- 茨木童子
- 第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
- 茨木童子からは鬼の匂いを感じ取っている。
- 幕間の物語「渡る世間はオニばかり」では残滓が何らかのものと混ざり合ったことで暴走した自分を倒した。
- 牛若丸
- 第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
- 牛若丸は生前から深い因縁のある「源義経」なのだが、幼名で通しているが故に当人と気付かなかったのか、バビロニアの危機への対処を優先していたのかは不明だが、特にトラブルがあったとは語られていない。
- 武蔵坊弁慶
- 第七特異点で自分と同じようにギルガメッシュに召喚されたサーヴァント。
- 源義経への因縁と事情を知ってるためか、四十階を担当しておりながら牛若丸を遠ざけさせ、自身は「忠義の鬼」として正体を隠して戦っていた[注 3]。
- ギルタブリル
- 第七特異点で魔獣たちを統括していた将軍。相打ちとなって消滅した。
- 彼女は自分を美しいといったギルタブリルの心を踏みにじった事を悔やんでいる。
- 主人公 (Grand Order)
- カルデアにおける主君。彼を自らの主として認め、従者としていろいろと世話を焼こうとする。もし義仲と引き合わせることができたら、親子のように仲良くなっただろうとまで言っている。
- 女王メイヴ
- 現時点でどういう縁があったのか不明だが良好な関係で、メイヴの方からはいつまでも未亡人気質ではいけないと酒の誘いをかけたりしている。
- 酒呑童子
- 期間限定イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて共演。
- 酒呑童子からは「同族の鬼」と見られており、壮大な塔を建ててまで「鬼とはこんなに楽しいものである」という様を見せつけて巴を鬼の側に引き込もうと画策した。
- 巴は鬼であるとは認めたくないが人であるとも断言できない自分に戸惑っていたが、主人公の言葉によって自分を「マスターに必要とされた自分」であると定義する事できっぱりと誘惑を跳ね除ける。
- このイベントがこのために計画されたお話であったためか、「今回のイベントはアーチャー・インフェルノの壮大な幕間の物語」等と一部で言われている。
- 刑部姫
- テレビゲームを教えてくれた人物であり、FPSでのライバル。
- エドワード・ティーチ
- ゲームのネタバレをするという彼女としては許し難い行為を働いたため、樽に詰めてインフェルノしたとか。
- 柳生但馬守宗矩
- 2018年の夏イベントでは、「ロコモコ」の語源について話し合った結果盛大に勘違いし、共に語源を探索に行った。
- 紅閻魔
- 期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』で共演。
- 自身の料理の鬼コーチであり、料理の腕前が残念な事も相まって頭が上がらない相手。
- 清姫
- 期間限定イベント『雀のお宿の活動日誌〜閻魔亭繁盛記〜』で共演。
- 上記のコーチに料理を習う同窓生であり、友人同士。
- だが、ストーリー内で「五色の龍の珠」が必要となった時、近くに龍がいないという理由で彼女のコピーを作って無理矢理取得するというドン引きな行為に走った引用エラー: 無効な
<ref>
タグです。数が多すぎるなどの理由で名前が無効です。 - ちなみに、塔百階制覇後に挑戦できる高難度クエストの敵として「温泉ゲーマー」として登場した彼女は、味方チーム(?)の雑魚キャラを「りすぽうん」なるスキル[注 4]で無限に復活させる他、いくつもFPS用語に準えたスキルを使う。
- 「滞っていた泉脈に
活を入れました 。
疲労回復といえば温泉、温泉といえば疲労回復です。」
「これは霊泉ですから、サーヴァントにも一定の効果が見込めるはずでございます。」 - イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて。素手でぶん殴って温泉を沸かせた際の台詞。
- 「ん、なんです? 属性の多い女忍者さん。私たちの袖を引っ張って。」
- イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて、アサシン・パライソに対して。彼女から見ても属性が多い模様。
- しかしこの後、彼女に「あなたも人の事言えないくらい属性が多い」と言い返されて言葉に詰まってしまった。
宿業ってそっちの意味でもか…?
- 「!ネタバレする者たち、でございますね!?もちろんですとも、わかりますとも!」
「無遠慮にラスボスの名前をあげつらねるなど悪鬼にも勝る悪逆!」
「"それ、実はヒロインがボスなんでござるよ~?”などと密告した黒髭殿は樽に詰めてインフェルノいたしました!」 - イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて。節操なきネタバレ者には一切焼却も辞さぬ構え。みんなも気をつけよう。
- 「ああ……そうですね。私は、ただの私でございます。」
「自分をただの自分として受け入れていただける喜び。数々の猛者達と共に、戦場を駆ける喜び。」
「思い出して、しまいました。これは、とても懐かしいものです。」
「懐かしくて、温かな……。」
「………………。」
「そして―――」
「何よりもまず、今の私はマスターのサーヴァントなのだという事も、思い出しました。」
「マスターの願いこそが私の願い、私がただの私であれ、と言うのがマスターの願いであれば、」
「私はそれに快心もて従うのみでございます。さあマスター、ただの私 に対するご命令や、如何に?」 - 鬼か人か。己が存在の定義から逃げるなと酒呑童子から責められる中、マスターにとっての巴は『ただ召喚に応じてくれた者』という答えであった。
- 今の主から、かつての主と似た言葉を受け取ることで昔を思い出し、迷いを吹っ切ることができた。
- 「御意!」
「これがおそらく、大将として賜る最後の命。なればこそ、灰土 と果てるに、懼 れなし!」
「懐かしき喜びをこの身に焼 べ、忠義の炎を猛 らせましょう!」 - 主人公の命令を受けて。より鬼の姿に近い最終再臨状態を開放し、酒呑童子と決着をつけた。
- 「茨木……貴方……(どれほど周りに気を遣う鬼なのでしょう……)」
- イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』にて、「その手の細やかな連携が苦手だ」「(自分を除いて)仲間の間合いを気にして戦うなど鬼のすることではない」と巴御前に文句を言った茨木童子に対しての台詞。
- なお、「手伝っていたら豆大福のおかわりを差し上げる」と聞いた茨木童子はあっさり承諾して指示を飛ばしていた。
メモ
- イアソンやシータ同様、サーヴァントであることは確定しているたものの当初のクラスは不明であった。「巴型」という形式名に由来する長刀からランサーか、馬上武者としての逸話からライダー、あるいは混血であることからバーサーカー辺りであろうことが想定されていた。
- だが真名を伏せる形で英霊剣豪七番勝負に実装された際、アーチャーであることが確定した。一つも予想が当たってないことは、予想していた人達も悔しい思いをしたことだろう。武芸百般に通じる人物だけに、予想は難しいものであったのは確かだが。
- 隠そうとしなければ現れてしまう角を有するほどに濃い鬼の血が流れている女性ではあるが、平素は強力な「義仲への愛」で反転衝動を抑え込んでいるようである。義仲と結ばれているという「小我」が満たされていれば反転する必要も無かったのかもしれない。
- 義仲死後も義仲との離別の際に終始「人間の女性」として戦場を去るように重ね重ね言われたためか、その後も反転して敵を討とうと暴走したような様子はない。だが、巴当人としてはあの時に引き下がったことを今でも強く後悔しているようである。
- しかし、彼女が反転しなかったのは義仲を失ったからであり、義仲とより長く共にあったら反転を起こしていた可能性が示唆されている。
- 義仲死後も義仲との離別の際に終始「人間の女性」として戦場を去るように重ね重ね言われたためか、その後も反転して敵を討とうと暴走したような様子はない。だが、巴当人としてはあの時に引き下がったことを今でも強く後悔しているようである。
- 英霊剣豪として名乗った際の名前であるインフェルノとは「地獄」を意味する言葉。転じて「地獄のような業火」とも意味している。
- 上記の通り第七特異点に召喚された際、召喚されたサーヴァントの中に彼女が嫌う源義経がいたが特に仲違いがあった描写はない。「牛若丸」の姿の彼女とは面識がないとはいえ弁慶もいたことも考慮すると気づかれずに済むとは考え難いが、如何にして衝突が回避されたかは不明。
- ……しかし、2018年度節分イベントの様子から推察すると、少なくとも弁慶は両者の関係性を把握しているらしい。その上で死にもの狂いで両者の接触を回避、あるいは接触しても互いの身の上に気づかせぬよう最大限の努力をする事で平穏を保っている可能性が高くなった。弁慶含む周囲の人間の心労が偲ばれる…。
- 彼女の最大の個性となりつつある「ゲーム好き」キャラであるが、絆Lv2の時点では「興味があると述べるだけ」程度だったところ、絆Lv3でもう既に「差し迫った用事が無いならゲームしたいことを隠さない」ほどにドップリはまっている。
- その後もアナログやデジタルはもちろん、ジャンル問わず様々なゲームに精を出しているようで、イベント『節分酒宴絵巻 鬼楽百重塔』の冒頭ではFPSに熱中している事を「仕事が忙しい」などと表現したり、その後も事あるごとに物の例えにゲームを持ち出すなどヘビーゲーマーっぷりを見せつけており、北斎のイベントではギルガメッシュを呆れさせている。
- 上記のように混血であるとされているが、夫である木曾義仲と別れる場面でも、女だてらに、かかってきた敵武者の「首をねじ切って」殺す描写があり、史実・伝承時点で十分に人外である。この逸話を参考にして混血設定にしたのかもしれない。なお、これはあくまでも表現上の誇張であり「敵をヘッドロックして短刀で喉を抉った」という説もある。そちらでも十分に怪力であるが。
また、巴御前には「巴淵に住んでいた龍神が彼女の母親の胎内に宿り、巴御前となった」という伝承も残っている為、それを引用している可能性もある。- 実装された際、真名開放時において明かされるマテリアルで素手で人間の首をもぐ程度の膂力を有していることが判明した。……が、筋力は平均的なCランク、耐久は平均以下のDランクだったりする。
一方で細かい力加減が苦手であり、おにぎりを握ろうとしても潰れてモチのようなものになっている。
- 実装された際、真名開放時において明かされるマテリアルで素手で人間の首をもぐ程度の膂力を有していることが判明した。……が、筋力は平均的なCランク、耐久は平均以下のDランクだったりする。
- 亜種並行世界で宿業がうまく働かなかった理由は、宿業によって彼女が変質した結果、鬼の血の反転も同時に引き起こされたためと考えられる。
- わかりにくいが鬼の血の影響もあって地味にメシマズ気味。節分イベントではおにぎりを握ろうとしてなぜか餅になってしまったという一幕も。
- 一方バレンタインイベントでは甘栗をチョコでコーティングした完成度の高いチョコをくれる……と思いきや、説明文をよく見ると造形にしか触れられていない。ちなみに甘栗は一般的にお菓子作りに使われる栗とは違い、チョコとの相性は……。
- 紅閻魔のヘルズキッチンを受講した事もあるらしいが、その余りにも大雑把かつ脳筋な料理観に、「一品作る間に二品ダメにする」「首をねじ切る事しかできない悲しいモンスターなのでちか」と嘆かれる始末。皮すら剥いていない素の大根が料理に出てくる事もあるらしく、ガウェインのマッシュ料理よりも酷いのではないか…?
- なお、史実の義仲もメシマズの逸話があったりする。というか素の大根云々は彼の逸話が元ネタである。ある意味似た者夫婦だったのだろうか。
- 一応フォローしておくと、この辺りは巴や義仲個人の問題というよりは当時の食文化の問題という側面も大きい。
話題まとめ
脚注
注釈
出典