ビーストⅣ:L
2023年3月7日 (火) 20:03時点におけるVenomNhelv (トーク | 投稿記録)による版
ビーストⅣ | |
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真名 | タマモヴィッチ・コヤンスカヤ |
外国語表記 | BeastⅣ:L |
性別 | 女性 |
誕生日 |
1908年6月30日(コヤンスカヤとして) 2017年1月1日(ビーストにカウントされた日) |
出典 | Fate/Grand Order |
地域 | ロシア |
属性 | 混沌・悪 |
一人称 | 我 |
二人称 | 汝ら |
三人称 | 汝ら |
声優 | 斎藤千和 |
デザイン | ワダアルコ |
レア度 | ⭐︎5 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『愛玩』の理を持つ第四の獣・ビーストⅣ:L。
- 略歴
- タマモヴィッチ・コヤンスカヤとして暗躍していたもの。
- 第2部第五章『星間都市山脈 オリュンポス』では、ホームズが「正体を言い当てた」事により異星の神との約定を抜ける事ができ、一旦はビースト幼体としての姿を現す。ここではある程度戦って引き上げるものの、ホームズの推測に確証を与える事となる。
- 第2部第六章『妖精円卓領域 アヴァロン・ル・フェ』では、親友ムリアンの遺した願いに従い、「妖精國を守ることができるもの」としてカルデアを手助けする事を選び、ビーストとしての力を使ってストーム・ボーダーをケルヌンノスの呪いから身を挺して護る。しかしそれによってオベロンの狙い通り、ケルヌンノスの呪いの残滓がその身に受けたダメージから入り込んだことで、コヤンスカヤ自身に制御できない速度で霊基が増大し始め、ビーストIVとして「羽化せざるを得ない」状態に追い込まれる。
- そのため、ブリテン異聞帯が消滅してからは自身の拠点でもある非霊長圏に引きこもり、静養しつつビーストIVとしての羽化を始める。
- 人物
- 上半身が白い前髪で目元を隠し白無垢を着崩した女性、下半身が多肢と六つの尾を持った動物といった、半人半獣のような白き獣。
- ビーストの成体ではなく、太公望曰く、無理矢理ガワを完成させた「成長体」「さなぎ」であるが、その魔力量は神霊級でありビーストの特徴である大角も持つ六尾状態。六つの尾にはそれぞれ異聞帯で蒐集した生命を吸収し眷属として支配下に置いている。
- 人間を嫌悪しており、眷属として蒐集した生命も、人類史で存在するものではなく異聞帯でのみ存在するものを選んでいる。
- 能力
- かつてロシアのツングースカ川地方だった場所に現れた『非霊長生存圏ツングースカ・サンクチュアリ』。これは緑豊かで生命溢れる領域と、肉と銃器が融合した異形がただひたすら殺し合い続けるおぞましい領域が同時に存在する、極端な二面性を持った世界だが、これはまるごとコヤンスカヤの固有結界であり、「コヤンスカヤ」と言う人物の心象世界そのものである。
- 通常、固有結界は精霊種でもない限りこれほどの広範囲に展開すれば一瞬で消えてしまうが、『ツングースカ・サンクチュアリ』はコヤンスカヤの霊基を拡張して空間として広げていくことで、「自身の肉体の中ならば世界からの修正を受けずに固有結界を展開できる」という法則を利用できるようにしたもの。つまりは、この領域全てがコヤンスカヤの肉体の中であるということ。
- こうして作られた領域は、コヤンスカヤのビーストとしての権能がそのまま表れている。片や純真無垢な動物が満ち溢れているが、その全ては繁殖せず、成長せず、ただコヤンスカヤのみを親として生み出されては食物連鎖に従って死んでいくのみの生物だけで構成される世界。片や、生物を殺すためだけの道具を用いて殺し合いをするだけの何もない世界。
- 領域内に存在する生命は主に3種に大別され、食物連鎖のサイクルを形成する生命、殺し合いをするためだけの生命、そしてコヤンスカヤが各異聞帯から収集してきた眷属の3種に分かれる。これらは全て共通して、実務上の理由でコヤンスカヤに許可された一部の例外を除き、言語を用いることも、自我を持つ事も許されていないが、コヤンスカヤはそれらの全てを従え操る事ができる。
バリエーション
光のコヤンスカヤ
- 封神のおり二つに分かれたコヤンスカヤの片方。『動物たちの痛み』が集合した復讐者。
- 詳細は「光のコヤンスカヤ」を参照。
闇のコヤンスカヤ
- 封神のおり二つに分かれたコヤンスカヤの片方。『動物たちの訴え』が集合した裁定者。
- 詳細は「闇のコヤンスカヤ」を参照。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ビーストⅣ:L | なし | A | A | B | EX | E | EX | 単独顕現:B 獣の権能:E |
ネガ・ウェポン 祭神の呪詛 ネガ・セルフ:C 変化:EX |
真名:ビーストⅣ:L
- その見た目、「タマモヴィッチ」という名から、玉藻の前から分かれた分身・タマモナインの一つと思われていたが、そうではなかったもの。
- その正体は、1908年6月30日に発生したツングースカ大爆発に由来を持つ自然霊。
- この爆発により、非常に多くの生命が死に絶えた。たった一瞬空が光っただけで多くの命が死に絶えるその様に対し、人類による理不尽な迫害を最後に想起したものも多数いた。
- こうして死んだ多数の動物の「痛み、訴え」が集まって産み落とされたのがコヤンスカヤである。
- 生まれた時点ではビーストではなく、自然界の報復機構が擬神化しただけの存在だったが、既にいたビーストIVの幼体が自らビーストの座を降りたため、2017年1月1日にビーストIV候補としてカウントされ、以降ビーストとして羽化するための活動に入る。
- 最終的にカルデアに討伐される段階ではビースト成体の証である大角を備えていたが、それは見た目だけを強引にでっち上げたものであり、本質的にはまだ羽化には至っていない状態であった。
- 玉藻の前と似ているのは、霊基を形作るためのデザインのコピー元として選んだから。
- 尾を増やし力を増していく手法を取ったのは、玉藻の前の由来とも言われる白面金毛の九尾伝説に準えたから。
- なので本質的には玉藻の前と無関係の存在ではあるが、玉藻の前を参考にしたためか彼女の性格を一部受け継いでおり、人類を「迫害」する手法も非常に回りくどく、間接的なものになる。
- 司る理は「愛玩」。人類が、ある時は生きるために必要な共存でもないのに「ただ可愛がるため」に動物を愛する一方で、ある時は道具を使って必要以上の殺戮を繰り返す。この相反し矛盾した二面性を内包するビーストがコヤンスカヤである。
- 彼女は人類悪としては成立しているが、成体にならず人類に災害を及ぼしていない。それ故に獣としての銘を与えられず、7つの人類悪にはカウントされなかったという。それが、ビーストIV:Lostという名の意味するところである。
宝具
- 雷天日光・禍音星落火流錘
- 詳細は「闇のコヤンスカヤ」を参考。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 敵専用キャラ。
人間関係
Fate/Grand Order
- キャスパリーグ/プライミッツ・マーダー
- 『比較』の理を持つビーストⅣ。彼の不在によって空席となったビーストⅣの候補となる。その関係はライバル同士。
- ヤガ、巨人種、多多益善号、カリ、ケルベロス、モース
- 自らの尾に取り込んだ眷属。人類史には存在せず、異聞帯でのみ存在する生命であるため子として迎え入れる。
- なお多多益善号は魔獣ではないが、闇のコヤンスカヤのマイルーム会話で、虎の意匠が有りなんとなく気に入った、と語っている。
名台詞
メモ
- ビーストⅣは『自然』『動物』のキーワードを持つ者が選ばれる。
- ビーストIVのクラス相性は『星間山脈都市 オリュンポス』で戦った「愛玩の獣」の時と同じで、「キャスターに対して攻撃不利」のみ。それ以外はバーサーカーも含めて全て等倍。しかし実際はスキル「ネガ・ウェポン」の効果により、「魔獣型サーヴァントから弱点を突かれる」「ヒト科のサーヴァントに対して弱点を突く」が加わる。
- 『非霊長生存圏 ツングースカ・サンクチュアリ』では最後のレイドバトルであるビーストIV討伐戦が開始された直後では、クエスト情報から見られるエネミーの名前で「ビーストIV?」と表記されていたため、「まさかまだビーストIVかどうか分からないという伏線か!?」などとプレイヤーがあれこれ想像した。…が、これはただの誤字だったようで数時間で修正され「?」は削除された。
話題まとめ
- ツングースカ大爆発
- 1908年6月30日にロシア帝国(当時)のポドカメンナヤ・ツングースカ川上流地域の上空で発生した大爆発現象。
- 爆心地付近から地球上には殆ど存在しない元素が検出された事から、地球外から飛来した隕石が原因ではないかと疑われていたものの、もしそうだとしたら何故隕石が爆発するのかと言うメカニズムが不明であったため、発生原因は長らく謎とされていた。しかし2013年になって再度「大気圏に落下してきた隕石が大爆発を起こす現象」が観測され、その際のデータを元にした再現実験を経てメカニズムが解明された事で、ツングースカ大爆発の原因も隕石によるものであるとほぼ断定された。
- 日本で言う所の東京都全域をほぼ覆うほどの広範囲を更地にし、広島に投下された原爆のおよそ185倍の威力と推定される規模の爆発を起こした隕石の質量は10万トン前後と推測されている。
- 第2部第三章『人智統合真国 シン』にてコヤンスカヤの拷問を行った始皇帝がコヤンスカヤの霊基質量を10万トン近いと指摘していたが、少なくと計測データ上では始皇帝はこの時点でコヤンスカヤの正体を正確に見抜いていた事になる。
脚注
注脚