スパルタクス

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2016年1月6日 (水) 22:06時点におけるカリス (トーク | 投稿記録)による版
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バーサーカー (Apocrypha・赤)

  • 真名:スパルタクス
  • 身長:221cm / 体重:165kg
  • 出典:史実
  • 地域:ローマ
  • 属性:中立・中庸
  • 性別:男性
  • イメージカラー:濃い灰色
  • 特技:受け
  • 好きなもの:逆転 / 苦手なもの:一切の反撃を許さない波状攻撃
  • 天敵:圧制者
  • キャラクターデザイン:寺田克也 / 設定制作:虚淵玄
  • CV:鶴岡聡

狂戦士」のクラスのサーヴァント聖杯大戦では、「赤」の陣営に属している。青白い全身に数え切れないほどの傷跡を持つ、筋骨隆々とした戦士。

略歴
トラキアの剣闘士であり叛逆者。
「赤」のサーヴァントとして召喚されたが、赤のキャスターに唆され、ミレニア要塞に単独で突撃し、多くのゴーレムやホムンクルスを葬る。だが黒のライダーの宝具によって足を潰され、ゴーレムに拘束された状態で黒のランサーの攻撃を受け、満身創痍の状態で「黒」の陣営に捕獲されてしまう。
その後黒のキャスターにマスター権を移し替えられ、特に何の葛藤もなく「黒」のサーヴァントとして戦場の中心地に突撃、赤のアーチャーに襲い掛かる。そして、前回の戦いのダメージ分も含めた宝具「疵獣の咆吼」の効果が暴走し始め、異形の姿となって猛威を振るった後、最大出力で宝具を解放。一撃で戦場を更地に変えミレニア城塞を半壊させるも、既に肉体は限界を迎えていた。
痛みに耐え続け、圧制者達に生涯最高の一撃を打ち込んだ事への幸福を感じながら、笑って息を引き取り、「赤のサーヴァント」最初の脱落者となった。
人物
相手の攻撃を全て受けきってから反撃するプロレスラーのような精神構造の男。彼のスキル『狂化』ランクEXであるが極めて高度な言葉を流暢に喋り、意思疎通が可能であるため理性があるように見える。
しかし彼は”常に最も困難な選択をする”という思考で固定されており、マスターの命令や周囲の指示を全く聞かず、令呪ですら2画消費しないと効果を発揮しない。つまり、一回しか命令を出せない。
虐げられる者たちのために戦い続けた紛れもない英雄だが、戦闘中もずっと微笑を絶やさないため、敵味方問わず不気味がられ、恐れられている。
聖杯を求める確かな動機はなく、ただ戦いの場に赴くことだけを悲願する。被虐者を救済し、加虐者に反逆することだけを志すに彼にとって、戦場こそ弱き者と強き者しかいない場所であり、常に求めてやまない苦痛と試練に満ちあふれた場所なのである。
能力
武器は小剣(グラディウス)で、強烈な衝撃波を生み出すほどの重い斬撃を放つ。
また3メートル近いゴーレムを苦も無く放り投げ、素手で木っ端微塵に砕くほどの怪力を誇る。だが彼の最大の武器はその驚異的なタフネスであり、斬られても、殴られても、相手の攻撃を必ず受けてから反撃に移る。さらに複数の敵をまとめて抱え込み、スープレックスによって粉砕するなど、戦い方もプロレスラーそのものである。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
バーサーカー - A EX D E D C 狂化:EX 被虐の誉れ:B
主人公 (Grand Order) A EX D E D C 被虐の誉れ:B
不屈の意志:A

宝具

疵獣の咆吼(クライング・ウォーモンガー)
ランク:A
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
常時発動型の宝具。伝説が昇華されて宝具化したタイプ。バーサーカーのクラスで召喚された場合とセイバーのクラスで召喚された場合で宝具の使用法が異なる。
バーサーカーのクラスで召喚された場合は敵から負わされたダメージの一部を魔力に変換し、体内に蓄積して貯められた魔力はステータス強化と治癒能力の増幅などに転用され、傷つけられれば、傷つけられるほど強くなる。魔力への変換効率は彼の体力が減少するほどに上昇する。
『Fate/Apocrypha』で召喚された際は聖杯大戦という形態によって現世との繋がり、因果線が複雑だったためか変換効率が暴走している。
この場合、首を裂かれようが、全身を切り刻まれようが、即座に再生するので決して戦闘を止めず、痛みも全く意に介していない。もし瀕死まで傷めつけられたならば、眼前のすべてを破壊して余りあるほどの膨大な魔力を溜め込み、一撃で聖杯大戦に決着をつける可能性すら存在する。チャージが溜まってくると、巨大化し始め、傷ついた部分が腫瘍のように盛り上がるようになる。そして、最大まで高まると完全に異形化する。この状態となると三画も令呪を使用しても効果がなくなり、完全に制御不可能となる。
腕は8本に増え、内三本はまるで蛸足のように骨が無く、振るえば鞭のようにしなり岩盤を一撃で粉砕する。脚は自重が二本では最早支えきれないほどの重さとなっているので、昆虫のような副脚が大量に生え、重みを分散している。頭は首にめり込み、肩口からティラノサウルスの持つような上顎と下顎が突き出し、眼球も肩と首と腹部に存在し5つに増えている。
また凄まじい量の魔力を帯びているため、ただの物理攻撃によって砕けた大地の破片ですらサーヴァントへの殺傷力を帯びるレベルで魔力に侵され、回避が非常に困難となっている。チャージ量最大で力を解放した場合、地形を変えるほどの威力を持った光の奔流によって戦場を薙ぎ払い、一撃で周囲一帯が更地と化した。
セイバーのクラスで召喚された場合は、相手の攻撃に耐え抜くと体力や魔力を回復し、次以降の同じ攻撃を無効化するか、もしくは反射するというものになるらしい。

真名:スパルタクス

スパルタクス。トラキアの剣闘士にして、第三次奴隷戦争―――スパルタクスの反乱と言われる奴隷戦争の指導者。

彼はほぼ烏合の衆に過ぎない反乱軍をよくまとめ、強力なローマ軍に連戦連勝したことから、その人望や戦争指揮能力は卓越したものであったと考えられる。
だがそれ以上に彼が人望を集めた要因は―――


"必ず逆転によって勝利する"英雄だったこと。


反乱軍の兵士にとって戦況が絶望的であればあるほど、その先にある勝利は確かなものだったと信じていた。

その反乱も鎮圧され、スパルタクスも討たれてしまったが、彼の名は虐げられた人間の希望として歴史に刻まれた。

登場作品

Fate/Apocrypha
「赤」のサーヴァントとして登場。
Fate/Grand Order
バーサーカーのサーヴァントとして参戦。レア度はC(☆1)。イラストレーターは近衛乙嗣氏。
ストーリーにおいては第二章に、ネロの軍の客将として登場。
制御は不可能とまで言われた彼だが、マスターを持たないはぐれサーヴァントとしての現界、圧制者(皇帝)が山のように居る連合ローマ帝国、彼の習性(?)を理解している相方の存在等の諸々の事象がかみ合った結果、客将として機能している模様。
また、「風呂の湯に浸けておけばおとなしくなる」という驚愕の一面が語られた。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。
体力が高いが、移動しない上に本人からは攻撃しない。攻撃されて初めて威力の高い攻撃を返す。
コスト:600 / 戦闘力:A / 突破力:A+ / 移動力:- / 体力:A++ / 忍耐力:EX / リキャスト:B
ちびちゅき!
陸上部所属。マッスルトリオの一人。
TMitter2015
インペリアルローマプロダクション所属のプロデューサー。
皇帝(しゃちょう)に叛逆するため、彼女以上のアイドルを探して町を徘徊する。

人間関係

Fate/Apocrypha

赤のアーチャー
「笑うていたな」
彼女の再三に渡る警告を無視し、敵地に突撃してしまう。見捨てずに説得しようとしていたが、戦闘中も微笑みを絶やさない彼にはドン引きしている。
赤のライダー
「……笑っていたな」
戦うことだけを思考している生物、とアーチャーと違い彼に早々に見切りを付けている。やはり微笑み続ける彼に不気味さを感じている。
黒のランサー
「圧制者」と見なして戦いを挑む。彼の気高い叛逆の精神に敬意を表し、満身創痍の状態に追い込み捕獲する。
黒のキャスター
捕縛された後、新たなマスターとなる。
……だが、自分が現界し続けるための隷属であり、ギブアンドテイクの関係に近い。
ルーラー
聖杯大戦における最高権力の圧制者と見なし、自らを現世に留めるための魔力まで注ぎ込んだ生涯最高の一撃を叩き込まんとする。

Fate/Grand Order

ブーディカ
ストーリー二章において、共にネロの軍の客将としてコンビを組んでいる。時代は違えど、ローマに逆らった者同士。
ブーディカは彼の発する支離滅裂な言葉から彼の感情や思いを読み取れるらしく、それなりに良好な関係だった模様。

名台詞

Fate/Apocrypha

「―――さあ、圧制者よ。傲慢が潰え、強者の驕りが蹴散らされる刻が来たぞ!」
VS黒のライダーの際のセリフ。彼にとって「敵」とは、「圧制者」と同義らしい。
圧制者はおろか、執政者の要素が皆無なライダーにも言ってしまうあたり、やはり彼は狂っている。
「ははははは。これはいい、これは素晴らしい。
 雲霞の如き敵兵、そして我が身は満身創痍。
 ああ、これでこそ――勝利するときの凱歌はさぞや叫び甲斐があるだろう!」
足を潰され、全身をゴーレムが覆っていても彼は笑い続ける。
絶望的な戦況から逆転を繰り返してきた彼は如何なる苦痛を与えられても、勝利を信じて戦い続ける。
雄々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々々オォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォォ———!!」
異形化し小山と同じ位の巨人となったスパルタクスが放つ、極大の咆哮。
「大丈夫。ほら傷口も笑ってる」
『Apocrypha』がオンラインゲームとして企画されていた時に考えられていたサンプル台詞の一つ。
キャラクター設定を担当した虚淵氏が最もお気に入りの台詞であり、「どんな声優さんが言ってくれるのだろうか」と非常に楽しみにしていたそうだが、企画自体がお蔵入りとなったことで残念ながら声がつくことはなかった。
また、彼にボイスがついた『Grand Order』でもこの台詞は採用されていない。

Fate/Grand Order

「早速で悪いが、君は圧制者かな?」
召喚時にいきなり吐くセリフ。彼の危険性が端的に表れている。
「マスター! 圧制者ではないが、いずれ圧制者となるべき宿命を持つ者よ!」
個別クエストにて。他のセリフにおいても、倒すべき圧制者がいる限りは運命共同体として従うが、最終的にはマスターにも反逆することを窺わせる。
「おお圧制者よ! 汝を抱擁せん!」
戦闘時の攻撃台詞。この他自分の叛逆を圧制者への「愛」と表現している節があり、怪しさが『Apocrypha』時代より数段上がっている。

メモ

  • キャラクターデザイン原案は寺田克也氏。設定制作を担当したのは虚淵玄氏。
  • 虚淵氏曰く「ほがらか抱擁系マゾヒスト」。
  • 高潔な彼は圧制者からの略奪品を反乱軍に平等に分配し、金銀の個人的な所有を禁じていた。また市民への無用な暴行や略奪といった逸脱行為を禁じ、彼の軍は、反乱軍でありながら非常に規律正しかったという。
    • 財産を平等に分配した行為は、18世紀頃に拡大した啓蒙運動や社会主義運動の中で神格化され、とりわけカール・マルクスはスパルタクスを「古代社会主義運動の真の代表者」と評して絶賛している。
  • バーサーカーとして召喚された彼の思考は「叛逆」にのみ割かれており、なおかつ狂化によってマスターとの意思疎通も不可能。そのためマスター殺しも辞さないサーヴァントとなっており、『Fate/Apocrypha』の世界では「召喚したら敗北確定」のサーヴァントと呼ばれている。
    • 実際には、彼は積極的にマスターに反乱する訳ではない。マスターとの意思疎通こそ不可能なものの、マスターが圧制者かどうかの判断はできるため、まっとうな魔術師ではない、たまたま巻き込まれてしまったマスターであれば敗北するまで共に戦うことも十分可能。何処ぞの赤毛の少年などとは常に格上との、そして自己との戦いを行う点で相性が良いらしい。
    • もちろん、叛逆されないからといって聖杯戦争を勝ち抜けるかどうかはまた別の話なのだが。なお、わずかでもマスターが「マスターらしい」態度を見せれば、途端に彼は喜び勇んで叛逆を企てるので、油断ならないことに変わりない。
  • 可能性は低いがセイバーとして召喚される場合もある。しかし、その場合はマスターに叛逆する可能性がバーサーカー時よりも更に高い。いっそこのこと、何も知らない子供がマスターに選ばれたほうがまだ勝ちの目が見えてくるかもしれないという。
  • オンラインゲーム版でのキャラ設定を行った虚淵玄は、
    「虐げられないと燃えない→窮地に陥らないと反撃しない→ゆえに勝ち目のある戦略を受け付けない→マスターの言う事を聞かない→故にバーサーカー、といった大変困ったサーヴァントとして彼を選んだプレイヤーを悪戦苦闘させる腹積もりだった」
    と発言している。だがその一方で、専守防衛&不殺を旨とする善玉主人公ライクな方針のマスターならば意外と相性が良いかもしれないとも分析している。
  • 「大帝国にほんの十数名で叛乱を引き起こし戦力を瓦解させること無く奮戦した指揮官」「闘技場と戦場で闘い抜いた熟練の剣士」「ぎりぎり神代にならないくらい古い史実の英霊」である為、経歴だけ見ると戦力や燃費等もそう悪くないように見える辺り、余計に質が悪いとも言える。
    • とはいえ、奴隷解放の先駆者である彼をサーヴァント(奴隷)として喚ぶと言うのが……。

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