主人公 (Grand Order)

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主人公 (Grand Order)

  • CV:島﨑信長(男性・ドラマCD)

Fate/Grand Order』でプレイヤーの分身たる役目を担う主人公。男性と女性が選択可能。

略歴
人理継続保障機関カルデアのマスター候補の中から、ただの数合わせとして呼ばれた「素人」。そのためサーヴァントや聖杯に関する知識はほとんど無いが、強い意志を内に秘めている。
狂った人類史を正すため、英霊召喚システム「フェイト」を使ってサーヴァント達を召喚し、時空を超えて7つの聖杯探索に挑む事になる。
説明会で居眠りしてしまったために最初のレイシフト実験からは外されていたのだがそれがある意味功を奏し、レフ・ライノールの仕組んだ爆発事故のために、成り行きでマシュ・キリエライトと共にファーストオーダー=冬木へのレイシフトを行うこととなる。
カルデアの外は滅亡同然の状態となってしまった上、他のマスター候補は全員(マシュは除く。作中では「47人全員」と表記されているが、二人を除けば46人のはずなのでミスと思われる)爆発によって危篤状態にあり、治療も行き届かないためにやむなく凍結保存を行ったため、増員は不可能。主人公はただ一人のマスターとして戦いに臨むこととなる。
人物
カルデアのアナウンスによると、塩基配列はヒトゲノム。霊器属性は善性・中立。
選択肢による発言が大半であるが、彼ないし彼女ほど大きく変わって見える選択肢がそう無いので一貫的にも見える。中にはツッコミに回る一面もあったり、天然なのか意図的なのかボケることもあったりとコミカルなシーンが多い今作ではオールラウンダーな所もあったりする。
敵どころかサーヴァントクラスの相手にも基本的に臆しないなど、一般人らしからぬ大胆不敵さの持ち主であり、第一章の『邪竜百年戦争』ではエリザベート清姫に対してキレて煽る様な発言をしたり、サーヴァントによっては「怖くないか?」という問に対しても自然な対応で返すなど、サーヴァント側からも見込まれる事も多い。一方で歯に衣着せぬ物言いが多い事から「一言多い」と突っ込まれる事もしばしば。
実際に主人公と一時的に共闘・仮契約したサーヴァントからは別れの際「良い指示(采配)だった」「またどこかで契約できれば」などと再会を望まれている。
マイルームでは性別問わずサーヴァントに触りたがるところがあり、困惑されたり窘められたり怒られたりと、積極的なボディタッチもコミュニケーションの一つの模様。
形式として従うだけで馴れ合いを拒絶するサーヴァントも少なくないが、善悪や強弱で区別したり引き下がる性格ではないらしく、最終的には根負けした形で変わり者のマスターを受け入れるケースが多い。
そういった、戦術とは異なる意味でサーヴァントの扱いに優れており、多種多様なサーヴァントを惹きつける強い心と求心力を持っている。
能力
マスター候補ではあるが、数合わせの一般枠であるため、訓練も受けていない。カルデア入館時に模擬戦闘を一回行ったのみである。今のところ、特段優れた才能を持っていたりするわけでもないようである。
逆に見れば、特殊な能力を持たない普通の人間である事が特異な人間だとも言える。
強いてあげるのであれば、序章で出会うクー・フーリンから、運命を掴む天運(およびそれを前にした時の決断力)を持っていると評され、苦境を切り開く武器になっている。
戦闘ではサーヴァントのサポート役に徹しており、装備した礼装に応じたサポートスキルや、令呪を用いた回復などで自身のサーヴァント達を支援する。
なお、装備する礼装はプレイヤー自身が選択可能。礼装が切り替え可能なことはサービス開始初期から明言されていたものの、長らく基本であるカルデア礼装以外の礼装が実装されていなかったが、第四章の実装と同時に三種の礼装が追加され、以降も増える模様。追加礼装は、特定のクエストのクリアによって解放される。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
主人公。
マンガで分かる!FGO
女主人公がとんでもない濃いキャラ付けで登場。
その振る舞いは完全にソーシャルゲームの重症中毒者であり、Grand Order以外のソーシャルゲームもやり込んでいたと思しき発言もしている(後述)。
若干イってる目やメタ発言連発、ストーリーはスキップする、召喚を「要するにガチャね」と言い歓喜を上げて回すとフリーダムに暴れまくる。そしてオルガマリーに辛辣。
ちびちゅき!
高等部所属。男女両方登場するが、転入早々廊下で寝腐れるというやらかしっぷり。
さらに寝言を聞くに、男のほうはエロキャラ、女のほうは上記の「とんでもない濃いキャラ」の疑惑が濃厚である。

人間関係

マシュ・キリエライト
パートナー。彼女に投げかける選択肢にはとても気遣いをかけ、彼女の成長を逐一褒めたり等優しい言葉が多い。
また後述のように彼女が他者にバカにされた時は珍しく怒ったりもする。
フォウ
カルデアで最初に接触した相手。何故かはわからないがよく懐かれている。
ロマニ・アーキマン
様々な面からサポートを行ってくれる上司。基本は敬語で接するも、サポートに障害があればロマニのせいかと疑ったり、空気を読めないときはタメ口で辛辣な言葉をぶつけたりもする。
揉めたり険悪な空気になることはなく、仲が良いと言える。
オルガマリー・アニムスフィア
上司。初対面で遅刻・居眠りの上に全くのド素人ときて、あちらからの心象は最悪。冬木でなし崩し的に共闘(二人とも戦うわけではないが)するうちに少しずつ認められるものの……
レフ・ライノール
本性を現す前は好意的に接されていた。

名台詞

Fate/Grand Order

「は虫類よりマシだ」「ほ乳類の方が格上だ」
第一章オルレアン編より、町のど真ん中で大喧嘩しているトカゲヘビへの仲裁の二択。当然どちらを選んでも2人は怒って襲いかかってくる。
直前の会話でマシュを「子犬」「猪武者」とバカにされたのが相当腹に据えかねたのか、サーヴァント相手に恐ろしく肝が座っている。
「そんな事より眼鏡似合ってるねマシュ」
秋の月見団子収集イベント冒頭より。カルデアの月見菓子パーティー用の菓子が何者かにより持ち去られたことを報告に来たマシュに投げかけた選択肢の一つ。
…なんだかすごくどこかの誰かの陰謀を感じる台詞である。ちなみにマシュはこの言葉に上述の件を一瞬忘れて頬を染め嬉しがる。
「応ッ!!!」
スカサハ体験クエストより、ケルト流に中てられてしまった主人公。
スカサハやフェルグスに返す選択肢ではほぼ毎回下側がコレになっている有様である。「!」の数は二つになったり一つになったりする。
「だ、脱皮したぁ!?」
分身の術スネイク・マジックを披露したメドゥーサに対しての選択肢の一つ。蛇に縁があるとはいえ、女性にはあまりに酷い爬虫類扱いである。
「まったく役に立たなかったですね」
『月の女神はお団子の夢を見るか?』でアルテラと戦ったカエサルに対しての選択肢の一つ。辛辣な言葉だがカエサルなので言われてもあまり気にはしていない。
「もうスキップしていいかな?」
「二人とも倒す方法はないかな!?」
『ぐだぐだ本能寺』最終幕で現れた良いノッブと悪いノッブの2人に対して。良いノッブは味方であり倒す必要は全くないが、面倒なのでさっさと終わらせたいらしい。
「つまり、他に頼る人がいなかったんだね?」
『ほぼ週間サンタオルタさん』にてサンタオルタの呼び出し・要求に対しての選択肢の一つ。まだ面識の少ない相手に、遠慮のない直球すぎる一言。
「でもゲームはちゃんとやらないと……」
『ほぼ週間サンタオルタさん』にて、モノポリーで自分本位な特別ルールを行使するジャンヌ・オルタの横暴を見て。
「友達もできない」という指摘や「自分はひとりでいい」という返答など、真面目で悲しい話に移る中……それはさておきと、話を元に戻して冷静に指摘する、主人公の図太いシーンである。

マンガで分かる!FGO

「……あの……。
 よく分からないんですけど、これって原作知ってる前提な感じのゲームですか。
 だったら私、アイドルとシャンシャンする作業に戻ります……」
告知のセリフのあまりの格好良さに感極まりながらゲームのPRをするジャンヌに対し、自分が主人公のゲームでも一切容赦のない女主人公。
彼女がやってる「アイドルとシャンシャンする」ゲームって、ラブラ〇ブじゃ…。
ぐだ子「私は主人公です」
オルガマリー「だ……だから何よ」
ぐだ子「口の利き方には気を付けた方がいいと思うんです。じゃあ教育的指導、いっときますか」
所長として威厳を示そうとするオルガマリー。だが彼女を不条理極まる暴虐(主に真顔で剣を構えているセイバー)が襲う。主人公とはいったい何なのか。
のっけから突っ込みどころ満載だが、ここに限らず、この漫画の作者であるリヨ氏の作風は概ねこんな感じである。
ただ、この後のオルガマリーの本編でのアレを見ると、なんとも言えない気持ちになるユーザーも多かろう…。
「ここが冬木かー かなりファスト風土化してるなー」
第二話にて、炎上する冬木市を歩き回りながら満面の笑みでのこの一言。
なお、「ファスト風土化」は地方がファーストフード店やショッピングモール等の似たような建築物で埋め尽くされて個性が無くなる現象であり、炎上する都市は普通該当しない。
ぐだ子「そんなこと言って、あなたもほんとは早くガチャを回したいんでしょ? 体は正直ね、うふふ」
マシュ「あっ………先輩………」
チュートリアルの説明をしようとするマシュを「いいよ別にスキップして」とバッサリ。
そして燃え盛る冬木市で繰り広げられる百合展開。実にフリーダムである。
なお、『ちびちゅき!』でもぐだ子が明らかにこれを意識した台詞を発していた。
「ガチャ!!ガチャ!!またガチャががが回せるぅう!!」
「ガチャァアア!!10連ガチャア!!いっぱいいっぱい回すのぉぉ!!」「溶けるぅう!!溶けちゃうう!!」
オルガマリーよりサーヴァントの召喚が「ありていに言っちゃうとガチャね」と聞かされて狂喜、彼女の過去や正気を疑うオルガマリーであった。
「(あ、所長からフレンド申請……、拒否でいいか)」
第六話、フレンドのサポートキャラに関する解説で。
自分は相手を友達だと思っていても、相手は自分を友達だと思っていないかもしれない。
自信を持って自慢できるようなものがなければ、そもそも知り合いと認めてくれないかもしれない。
時に人は無情な顔を見せる。
ぐだ子「ほらほら、宝具がこんなに立派に成長しましたよ (ギンギンにそそり立つモノを見せつけながら)」
オルガマリー「や、やめてっ!!」
ぐだ子「ビクビク脈打ってますよ、ほら (脈打ち赤くなり始めたモノで迫りながら)」
第七話にて、共食いして宝具レベルがアップしたアルトリアのエクスカリバーを持って所長に迫る。この時のエクスカリバーはいろんな意味で危険な見た目に変化しており、絵面もかなり危険
結局これはオルガマリーが見た夢の中の出来事だったが、彼女はうなされながら「すごくかたい…」とコメントしていた。
ちなみに『FGO講座』第7回でもマフィア梶田氏は「ぼくのエクスカリバーはギンギンです」と下ネタをぶちかました。
「さっさと貯金全部パーッと使い切った方がいいですよ。
 このステージが終わるまでに」
第八話にて、呑気にティータイムを楽しみながらAP回復を待っているオルガマリーに。彼女が遠くない未来で迎える無残な結末を見通した不穏なアドバイス。当然追及されるが「進めればわかりますよ。そのうちね」といつもの調子ではぐらかす。
ぐだ子「解放するのはマテリアルじゃないでしょ!? さっさとエッチなCGをご開帳なさい!!」
マシュ「ダメです先輩!! オフィシャルじゃダメです!!」
第九話にて、マテリアル解放の説明を受けたぐだ子がマシュに迫る。この女、実に淑女である。
なお欄外でマシュは「も、もうお嫁にいけません……」と呟いている。やることをやってしまった模様

メモ

  • 主人公達のデザインだが、コンセプトは士郎と凛の性別をそれぞれ反転したもの。つまり女主人公は士郎、男主人公は凛をイメージしてデザインしたという(髪や目の色等を見ると解りやすいか)。
    • 設定上は二人とは無関係であるが、ある意味では彼らの子供だと感じても不思議ではないとの事。
    • ゲーム中ではいつでも性別を変更可能で、イラスト以外の実用面での差異はなく、シナリオについても「彼/彼女」のような性別を示す言葉及び一部の会話を除いて大きな変化はない。
  • 選択肢という形でセリフはあるが声はなく、CVはドラマCDのみである。
  • 公式PR漫画『ぐだぐだオーダー』での仮称は、ぐだお・ぐだ子。セイバーとライダーから「ヘンなアダ名つけないでください!!」と突っ込まれてしまう。
    • ちなみに名付け親である経験値氏は「さすがにこの愛称をネットとかで見た時は、ぐだぐだオーダーの功罪とはなんぞや、と自問自答せざる得ない感じでした」とコメントしている。
    • 『Fate/Grand Order』公式ホームページやPVとちびちゅき!2学期の予告漫画でもこの名称が使われている(ただし、男主人公は「ぐだ夫」名義)ことから公式でも定着しているようだ。
  • 男女ともに基本的なストーリーや人間関係の変更はないため、女性主人公の場合はマシュや清姫ら主人公に好意を抱く女性キャラクターとの関係から『EXTRA』の女性主人公よろしくある種の百合ゲーと化す。本人もマリーにキスされて喜んだり、メドゥーサの個別イベントにて彼女とノリノリでデートしたりと満更ではない模様。
    • 主人公の性別によって対応が変わることはあり、エミヤの場合だと男性なら「おまえ」、女性だと「君」になっていたり、先述のメドゥーサとの個別イベント「ゴルゴンの花嫁」では、女性主人公の場合の方が若干嬉しそうだったりする。
  • 人物像に明確な設定がされていないため、漫画作品で描かれるキャラクターはかなり自由。
    能天気そうに見えるが色んな意味で容赦が無くアクの強い性格をしている、黒八氏の漫画では男女で主人公の座を巡って争う、元気が余り過ぎて所長にライダーキックを喰らわせる、など自己主張の少なかった主人公 (EXTRA)と比べてかなり濃いキャラ付けをされる事が多い。

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