エレシュキガル
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ランサー | |
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真名 | エレシュキガル |
性別 | 女性 |
依代 | 遠坂凛 |
声優 | 植田佳奈 |
デザイン | 森井しづき |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』に登場するサーヴァント。冥界の女主人。クタの都市神。
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣前線 バビロニア』に三女神同盟の一柱として登場。
- エレシュキガルは神話時代から自分が嫌われ者、日陰者であった事に苦しみ、憎んでいた。「私だってイシュタルみたいに自由に生きてみたい。私を冥界の主人と受け入れたまま、冥界の主人の地位とは関係なしで見てくれる相手に出会いたい」などと乙女チックな願いさえ持っていた。
- 「悪役であるコトは否定はしないけど、悪は悪でも人間の役に立てるのに。どうしてみんな怖がるのだわ!」と心の中で拗ねていたところ、イシュタルが召喚されるのと同時に、イシュタルの裏側であり同一の神性であるエレシュキガルも人知れず、イシュタルの依代である少女が持つ性質の片側を請け負って連鎖召喚された。その際に自身を召喚したウルクの巫女長を殺害している。
- メソポタミア世界に訪れた終焉を目の当たりにし、彼女なりの方法で人間を守るために三女神同盟に加盟、ウルクの敵となった。
- クタ市の市民を死を司る力で衰弱死させており、その後ウルク市でも同様に衰弱死を起こさせている。途中で、主人公を気に入り、イシュタルが眠ってる時間である夜間に同じ神性である彼女の身体を使い地上に顕現し、正体を隠して主人公に接する。
- その後ギルガメッシュが衰弱死し、それを救うために冥界へと赴いた主人公たちと戦う。敗北後はジウスドゥラによって同盟の契りを絶ち斬られたことで、主人公たちと協力関係を結び、味方になる。
- 終盤では、ウルクの地下に冥界を相転移させ、落ちて来たティアマトを冥界の機構で攻撃。さらに主人公たちに冥界での行動権と全強化を与えた。戦いの後、冥界のルールを破った罰を受け入れて消滅する。
- その後、色々あって深淵に沈んでいたが、これまた色々あって“今の自分”を肯定し、人理修復の為にカルデアに協力する道を選んだ。
- しかし、終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では「主人公に救済された縁」で冠位時間神殿に召喚されている。冥界の修復に従事したレオニダス一世・牛若丸・武蔵坊弁慶の三人をⅦの座を統括する生命院サブナックとの戦いへと導いた後、自身は退散した。
- 人物
- 受動的・内向的な性格。高い知性と誇りを持つあまり、冥界の主人という役割に殉じてしまい、がんじがらめになってしまった死と腐敗の女神。
- 美しいものを妬み、醜いものを笑い、欲しいものは他人の手に渡らないよう殺してしまう。……というのがエレシュキガルだったが、依り代の少女との融合によってそういった欲求を「よくないもの」「恥ずかしいもの」と客観的に認識するようになり、凶暴性は深層下に消えている。
- だが、直情型なので怒るとこの面が顔を出し、神話どおりの怖ろしく、そして残念な女神となる。その行動理念はエレシュキガルのものなので依り代になった少女より冷静、かつ自虐的に見える事も。
- イシュタルの姉にあたり、イシュタルと同じ遠坂凛を依代に召喚されている。遠坂凛が依代になっているためか性格は本来より明るくなっているが、それでもイシュタルの暗い部分を全部持って行っている為、イシュタルにさえ面倒臭いと言われる。
- イシュタルのふりをして主人公に接触した時もくしゃみで変化が解除されたり、三回目に至っては最初から元の姿のままだったり、挙句自身を「イルカルラ」と呼ぶなどうっかりまで保有している。当人は指摘されるまで完全に隠し通せているという自信に満ち溢れており姿を見せたときの反応の緩さに驚愕した。
- 竹箒日記によるとエレシュキガルは『生真面目な秀才、恋にも真剣な少女』としての凛部分とのこと。
- イシュタルとほぼ同じ台詞回しではあるが、ところどころで上品なお嬢様口調になる。
- ふと素直になったり、パニックになったりした時に「~なのだわ」と語尾が大げさになるが、それは行儀の良い彼女の『素の部分』が出ているため。本来は箱入り娘として育てられるべきイシュタルは、その甘やかしと自由奔放さから活発な女性口調になり、冥界で生真面目に職務をこなしてきたエレシュキガルの方が『箱入り(世間知らず)お嬢様』な言葉使いになったのだと思われる。
- 神話時代から自分が嫌われ者、日陰者であった事に苦しみ、憎んでいた。「私だってイシュタルみたいに自由に生きてみたい。私を冥界の主人と受け入れたまま、冥界の主人の地位とは関係なしで見てくれる相手に出会いたい」などと乙女チックな願いさえ持っていた。
- 「悪役であるコトは否定はしないけど、悪は悪でも人間の役に立てるのに。どうしてみんな怖がるのだわ!」と心の中で拗ねていた。
- 能力
- エレシュキガル自体の神性はそこまで高くないが、「冥界にいる限りエレシュキガルの法と律には神であろうと逆らえない」という性質により冥界の存在に対しては強大な力を持つ。対抗するには生者でなくてはならない。
- その手に持つ槍は発熱神殿メスラムタエア。この霊基の時だけに許された、地の底を温める光である。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
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ランサー | 主人公 (Grand Order) | A | B | D | B | B | A | 対魔力:D 陣地作成:A+ 女神の神核:B |
秘められた大王冠:A 魔力放出(檻):A+ 冥界の護り:EX |
宝具
- 霊峰踏抱く冥府の鞴(クル・キガル・イルカルラ)
- ランク:A
種別:対山宝具
レンジ:10~999
最大捕捉:1000人 - れいほうふみだくめいふのふいご。
- イシュタルの宝具、アンガルタ・キガルシュと同じもの。ただしこちらは大いなる天から大いなる地に向けて放たれるものではなく、地の底から地続きに行われる冥界の女主人の鉄槌である。
- 地震、地殻変動によってエビフ山脈を崩壊させるアースインパクト。
- 威力ではイシュタルの金星ブラスターに劣るが、この宝具の神髄は『地形を冥界にする』事にある。冥界であれば絶大な権力を持つエレシュキガルは、彼女と共に戦うもの、そのすべてに強力な護りを与える事だろう。
真名:エレシュキガル
- シュメル神話における冥界の神。槍のような檻を自在に操り、ある時は敵を串刺しにし、ある時は魂を閉じ込め、ある時は稲妻を起こす、おそるべき冥界の支配者。その誕生から冥界を管理する職務にあり、地上と自由を知る事なく神代と共に消えた女神。
- この姿はエレシュキガル女神としてのものではなく、彼女に波長の近い人間の魂を依り代にした疑似サーヴァント状態。
- 冥界の女神らしく人間を監視するのが役割と語るが、面倒見の良さが隠しきれていない。まさに冥界の(赤い)天使。
- メソポタミア神話原典においては植物の成長と腐敗を司り、蛇や竜を使役し、冥界の使いであるガルラ霊を自在に操った。
- 『天の女主人』であるイシュタルと『冥界の女主人』であるエレシュキガルはライバル関係にある。
- 神話学的に、豊穣の女神であるイシュタル(イナンナ)は人間の生を表すグレートアースマザーであり、人間の死を表すエレシュキガルはテリブルアースマザーとなる。
- 神話においてイシュタルは冥界に赴き、エレシュキガルの手によって殺されている。
- その後にイシュタルは復活を果たすが、なぜイシュタルが冥界に赴いたのか、エレシュキガルはなぜそこまで激怒したのか、理由は一切語られていないが、本作ではこれを表裏一体の関係性によるものとして扱っている。
- イシュタルとエレシュキガル。
- この二神は同一存在、あるいは、一つの神から二つに分かれた神性ではないのかと。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 第七特異点『絶対魔獣前線バビロニア』で初登場。キャラクターデザインはイシュタルと同じく森井しづき氏。
- 敵として戦闘もあるが、その時は固有グラフィックは用意されておらず汎用の巨大ゴーストとなる。クラスはランサーで、ボイスは専用のものが用意されている。
- 『絶対魔獣前線バビロニア』の実装から一年後に期間限定イベントで『冥界のメリークリスマス』にての開催に際して期間限定でガチャに追加。
人間関係
Fate/Grand Order
- 牛若丸、武蔵坊弁慶
- 第七特異点で冥界に落ちてきた彼らをこっそり匿っていた。牛若丸が主人公達の力になりたくて「解放してくれなかったら腹を切る」と駄々をこねたため、彼女らを終章での最終決戦に参戦させる。
- ただし弁慶の容姿はお気に召さなかったらしく、最終決戦時に牛若丸に弁慶を差し出された際には「冥界の美観を損ねるからヤダ」とキッパリ断った。
- レオニダス一世
- 上二人と同じく、第七特異点で冥界に落ちてきた彼をこっそり匿っていた。
過去(生前?)
- イシュタル
- 妹。正反対の性質と神性の為に姉妹仲は非常に険悪。彼女が冥界下りをしてきた時は、身ぐるみを剥がした挙句に槍で滅多刺しにして殺害してしまう。
名台詞
- 「私は人間になんて興味はありません。生きてるものって気持ち悪いし。でも、アナタがどうしてもっていうなら、死を前提にお付き合いしてあげてもいいわよ?」
- マテリアルに書かれた台詞。
- 『では罪深きもの、○○(主人公)に問う――』
『美の基準は千差万別のようで絶対なり。黒は白に勝り、地は天に勝る。であれば―――』
『エレシュキガルとイシュタル。美しいのはどちらなりや?』 - 第七特異点『絶対魔獣戦線バビロニア』にて。エレシュキガル本人ではないが、間違いなくエレシュキガルの私情が入った冥界の門からの二択。
- 魂の善悪を問う門のはずだが、理性の欠片もない乙女ちっくな質問であり、他にも『財を預けるのはどっち』などやたらとイシュタルと比較してくる。
- もちろん、エレシュキガルと応えると門を通じて喜んでいることが窺えている[1]。
- 「我が責務、我が役割は何も変わらない! 私はエレシュキガル、冥界を任されたものだ……!」
「すべての人間、すべての魂を冥界に納めるのが我が存在意義にして、我が運命!」
「それを全力で行う事に、何の後悔も自責もない!」
「阻むというのなら貴様こそ、我が神権によって滅びるがいい!」 - ギルガメッシュの「なぜシュメルの民を守る事を否定したか!」という発言に対しての憤り。
- 気が遠くなる時間ずっとずっと、たった1人で魂を管理してきたエレシュキガルにとって、悪であると自覚しながらも譲れないものがある。
- わずかにでも迷いがあるとすれば人間……特に彼女が気にかけた主人公が、自分の行為をどう思うか……。
- 「じゃあ殺すわ、まず殺すわ! その後で私の話を聞いてください……!」
「この世界でただ一人、私の『悪』を肯定してしまった、アナタの負うべき責任として!」 - 上記、魂を集めるエレシュキガルの行為を肯定する選択肢を選んた場合のセリフ。
- 「大好きな人間は死ななければ自分のものにならない」。死んだ人間にしか興味がないという思い込みは歪んだ愛情に。
- 「私、生者とか大嫌いだから。私の
死者 にならないのなら、私を理解しようとしないで。」 - 戦闘終了後の台詞。敗北したことで、死の女神が死を否定することはできないと、首を差し出すが……。
- ジウスドゥラから「死した人間ではなく、いずれ死する運命にある人間を愛したのだ」と未熟さを指摘され、自分の考えを改めた。
- 「……………………(落ち着け、わたしー! クールに、クールに!)
(今回は顔見せ! 顔見せよエレシュキガル……! クール系女神でやり直すチャンスなんだから……!)」 - 主人公と再会し、自分の名を言われて。エレシュキガル、顔を真っ赤にしている時点でアウトです。
- 「マジか!? 綺麗さっぱり忘れてらっしゃる―――!?」
- こちらは「誰でしたっけ?」の選択肢を選んだ際の反応。よほどショックを受けているようだ。
メモ
- 『Fate/Grand Order』第七特異点『絶対魔獣前線バビロニア』最終版で消滅したので登場できないはずであったが、終局特異点『冠位時間神殿ソロモン』では、どういうわけか上記の3名を引き連れた上に凛の姿を保ったまま参戦している。彼女の口ぶりから「主人公に救われた縁」で復活できたらしいが、当然ながら第七特異点と終局特異点の間にそのような出来事は見られない。そのため、後のイベントで彼女を救済するクエストが登場する事が確実視されている。
- なお、度々FGO実装の予測が立っては、尽くかすりもせずに実装されないエレシュキガルであったが、2017年12月中旬に開催予定のFGOクリスマスイベント『冥界のメリークリスマス』にて期間限定実装されることがFGO冬祭りで発表された。このイベントは「第七特異点 絶対魔獣戦線 バビロニア」のクリアが条件との事。
- 遠坂凛が持つ性質の片側から召喚されたからなのか、その容姿はもう一人の遠坂凛にそっくりである。輝くような金髪、二つの赤いリボンは彼女の特徴を受け継いでいるといえよう。
あとイシュタルより若干大きく見える胸とか。また、イシュタルはアーチャークラス、エレシュキガルは(敵として登場した時に)ランサークラスに設定されているが、これは両者が使役したサーヴァントのクラスとも同じである。- また、「〇〇だわ、〇〇なのだわ」という口調は、某ステッキに洗脳された時の凛の喋り方そっくりである。奈須きのこは「フェイト/タイガーころしあむ アッパー」で凛が魔法少女になった時の口調であり、“凛がおかしくなった時の部分”を反映していることをカルデアエース座談会で語っている。
- 神話においてエレシュキガルは60の病気で人を殺すという疫病神且つ冥界の首相ナムタル、書記のベーレット・セリ、死者を裁く7人の裁判官を従えており、疫病と死の神であるネルガルを夫としているとされている。
脚注
- ↑ 実際、エレシュキガルを喜ばせるような選択した時のエネミーのステータスはイシュタルの時よりも弱体化している。