フランシス・ドレイク
ライダー (EXTRA)
- 真名:フランシス・ドレイク
- 身長:162cm/体重:55kg
- 属性:混沌・悪
- イメージカラー:えんじ色
- 特技:押し売り、金勘定
- 好きなもの:酒、大盤振る舞い/嫌いなもの:正義漢、計画性、音痴
- 天敵:エリザベート、主人公
- CV:高乃麗
「騎兵」のクラスのサーヴァント。ムーンセルの聖杯戦争において、間桐シンジによって召喚される。
クラシックな二丁拳銃を持ち、顔に大きな傷のある女性。
- 略歴
- 第一回戦にて、主人公の前にマスターの間桐シンジと共に立ちはだかる。
- 得物が二丁拳銃であるところから当初は「弓兵」のクラスに疑われたが、後にシンジの油断から宝具が「船」であることが漏洩し、「騎兵」と看破されてしまう。
- 「アタシは雇われ海賊だからね。積まれた金が多ければ多いほど、やる気も出るってもんさ!」と、シンジにアリーナをハッキングさせて財宝を出現させ、主人公達と奪い合うというマネもした。
- 人物
- マスターのシンジに対しては自分も含めて悪党を任じ、卑怯な行為も良しとしていた。
- 子供っぽいところのあるシンジには豪快な姉という態で接していたが、同時に「雇われた関係」という線をきちんと引いており、方針には基本的に口を挟まず、「副官」という立場で臨んでいた。また、雇われるための報酬はキッチリと請求する。
- 善人も悪党も区別なくあつかう性格。享楽主義者で、とにかく派手好き。刹那的快楽を良しとし、私生活も戦争も、嵐のように吹きすさんだ後、何も残らないようなものを好む。
- 金銀財宝は好きだが、それを貯えることが好きなのではなく、逆にそれを散財することが好き。
- 生・人生・人間としての意義・誇りに執着はせず、死・万人に訪れる没落こそを良しとする。
- 能力
- 戦闘スタイルは二挺拳銃の乱射に空間から出現するカルバリン砲による砲撃と非常に荒々しい。ただマスターであるシンジからの魔力供給がとぼしいため、弾の補充が十分にできない。
- クラスとしては「騎兵」にあたるが、船乗りが出自であるため、クラス特性であるはずの「騎乗」のスキルは有していない。
- その代わり、「嵐の航海者」という船を操るスキルを有している。船員・船団といった集団を統率するスキルでもあり、「カリスマ」「軍略」の効果も併せ持つ。
- 固有スキル「星の開拓者」によってあらゆる難行が「不可能なまま実現可能」となり、特に自分より強い相手に効果を発揮する。
- 二挺拳銃と黄金の鹿号によるカルバリン砲を主装として戦闘を行う彼女だが接近戦に対応できない訳ではなく、ドラマCDではさらにセイバーに対抗するために舶刀カトラスを使用した。
宝具
- 黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)
- ランク:A+
種別:対軍宝具
レンジ:20〜40
最大捕捉:前方展開20船
由来:スペイン無敵艦隊を打ち破った「火船」の逸話と、ヨーロッパの伝承である「嵐の夜(ワイルドハント)」の逸話。 - ライダーの生前の愛船である「黄金の鹿号(ゴールデンハインド)」を中心に、生前指揮していた無数の船団を亡霊として召喚・展開。圧倒的火力の一斉砲撃で敵を殲滅する。ライダーの奥の手にして日常の具現とも言える宝具。
- 対軍宝具でありランクも高いが、現在の所持金に応じて威力が増減するという変わった特性を持っている。
- ゲーム的には、物理攻撃であり、前日のトレジャーハンティングでライダー側が手に入れた財宝の数と、宝具発動までのターン内での勝敗数がダメージに影響するというギャンブル性も持つ。
- 黄金の鹿号(ゴールデンハインド)
- 由来:史実のフランシス・ドレイクの愛船、黄金の鹿号
ライダーが黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)を展開した時に乗っている船のことだが、Fate/EXTRA materialによるとこの船自体が宝具。イングランド王国のガレオン船でありドレイクが私掠船として用いたことで有名。 - 全長37メートル弱、船首と船尾に4門ずつの砲を持つ他に、両側舷にも14の砲を搭載。『黄金鹿と嵐の夜(ゴールデン・ワイルドハント)』とは関係なく召喚し、カルバリン砲での攻撃、乗船しての移動が可能。彼女が「騎兵」たる所以であり水上でなくても船体を地面に隠しながらの移動などもできる。
- ただし前述の通りシンジからの魔力供給がとぼしいため、砲弾の補充が十分にできていない。
真名:フランシス・ドレイク
フランシス・ドレイク。愛船「黄金の鹿号(ゴールデンハインド)」を駆る海賊。商人にして冒険家、私掠船船長にして艦隊司令官。
人類で初めて世界一周を生きたまま成し遂げた星の開拓者。その収益で母国イギリスを、当時世界最強だったスペインを打ち破るまでに導いた英傑。史実では男性だが、EXTRAでは女性として現れている。
彼女が成し遂げた航海により、イギリスは当時の世界において二等国だったところから、世界に冠たる大英帝国に生まれ変わった。
まともな植民地もなく、技術的にはそれなりでも国力に乏しかったイギリスは、彼女の持ち帰った財貨(香料だけでも6トン、当時のイギリス国家予算を遥かに超える)と、世界周航によって得られた詳細な地図によって、東インド会社を設立させ、当時の世界の覇者・スペインと互角に戦える艦隊をそろえられるに至る。
英国征服をしようとしたスペイン無敵艦隊との決戦において、彼女は英国艦隊の副司令官として参戦する。「火船」と呼ばれる特殊な戦法を使い、無敵艦隊を英国へ上陸させることなく大敗せしめた彼女は、スペイン人からこう呼ばれる。
- 悪魔——エルドラゴ
敗戦によってスペイン帝国を事実上瓦解させ、「太陽の沈まぬ帝国」を歴史の盟主から引き摺り下ろした、太陽を落とした女、と。
彼女は英国にとっては未来の王・アーサー王とも同一視されることもあった。冥界(アヴァロン、海の彼方)から帰還し、英国に勝利を約束する存在となったからである。また後に、ワイルドハントを率いる嵐の王としても信じられた。
53歳にて、疫病により倒れる。死の直前、錯乱して病床で鎧を着ようとするなどの奇行が目立ったという。
関連
- 黄金の鹿号(ゴールデンハインド)
- もとは「ペリカン」という名だったが、世界周航を行うにあたり、出資者の家の紋章にちなんで改名された。スペインの貨物船を数多く襲撃したという逸話を持つ。
- EXTRAでは改名の経緯が、「ペリカン号では格好が悪い」(またはゲンが悪い)とエルドラゴが言った為となっている。そのためペリカン号といわれるとマジギレするらしい。姐さんバカ可愛い。
- 初の世界一周
- 世界史に名高い、1人目の航海者であるマゼランは、航海の途上で死亡。クルーが航海を引き継いで成し遂げた。「船長として生きたまま世界一周を成し遂げた」のは、ドレイクが初めてということになる。
- ドレイクの性別
- サーヴァントとして、ナイスバディの美女として現界している。
- 史実においては男性であり、主人公もドレイクが女性であることを意外に思っているなど、TYPE-MOON世界におけるアーサー王や暴君ネロと同様、誤解されたまま現代に伝わった認識、という扱い。
- なお、「あくまで創作にすぎない」と但し書きをつけた上で、Matrixにおいて「ドレイクはエリザベス女王とは何度か交友があり、世界一周航海の直前、顔に傷を負った為に人前に出られなくなった女王と入れ替わった」という話が挙げられている。
- 無敵艦隊
- 大航海時代におけるスペイン海軍の異名。千トン級以上の大型艦100隻以上を主軸とし、船員の総数は6万5千人に上るとされた対英国征服艦隊。スペインを「太陽の沈まぬ帝国」と謂わしめた。
- ワイルドハント
- 暴風雨や吹雪などの嵐の化身のことを言い、猟犬や山羊、馬や武装した兵士、怪物の姿をとる。
- これを率いるとされる嵐の王は土地や伝承によって様々で、悪魔化したアーサー王や北欧の主神オーディン、最初の咎人カインなどがあげられる。
- 原則的にはその土地の荒ぶる英雄や有名人、古代の神などが首領となり、スコットランドではアーサー王、イギリスで広く信じられているのがフランシス・ドレイクである。
- カトラス
- 切ることを重視した湾曲した刃を持つ剣。ドラマCDにて右手の銃を弾かれた際に戦術の幅を広げる為に使用。舶刀と呼ばれ、船乗りや海賊が好んで使った剣とされている。
登場作品と役柄
- Fate/EXTRA
- 第一回戦の対戦相手。
- Fate/EXTRA CCC Fox Tail
- 『CCC』本編でリストラを喰らってしまった為、本作の連載予告漫画にシンジとともに(学ラン姿で)登場し、連載第一話の見開きタイトルにも彼女が描かれていた為出番を期待されていた。
- …が、本編同様舞台が月の裏側に移行し、やっぱりシンジの下にいない事が判明。
- この先ちゃんと登場出来るのだろうか。
人間関係
- 間桐シンジ
- マスター。
- キャスター (EXTRA・青)
- 刹那的な快楽を求め続けたライダーにとって、永遠を定義する彼女とは相容れない。
- ギルガメッシュ
- キャスターと同じ理由で、使いきれぬ財を象徴する英雄王とも相容れない。
名台詞
Fate/EXTRA
- 「へぇ、ずいぶん余裕じゃないかシンジ。そいつの目の前で、財宝を全部取っちまおうって算段かい?
- いや、もうどうしようもないねじ曲がりっぷりだ! 小悪党にもほどがある!」
- トレジャーハントに際し、シンジが主人公に行った挑発を受けて。
- 「あん、手抜きだぁ? そんなのしたに決まってるじゃないか」
- 「いやあ、アタシは本気でも、こればっかりは仕方ないっつーか。
- あくまでアタシは副官だからねぇ。命令以上の事はできねぇっつーか。金を出すのは主人の役目だし?」
- 戦闘で手痛い目にあった後。遠まわしに慎二に不満を述べているようにも、ツメの甘いシンジを揶揄しているようにも。
- 「アタシはアンタの副官だよ? 金額分はきっちり働かせてもらうさ。
- でもなぁ、八百長なんざつまらないだろ? 手加減とか出し惜しみとかよしてくれ。アタシゃ宵越しの弾は持たない主義さ。
- いいじゃないか、食い物も男も女も殺し合いも、真っ向勝負が一番気持ちいいんだからさ!
- どうせアタシら悪党だろう? 悪党の利点なんて、食い散らかせるコトだけじゃないか。
- しけった花火なんざ誰も喜ばない。アンタも悪党なら、派手にやらかせばいいんだよ」
- 決戦日、エレベーターの中で。降参するよう主人公に持ちかけたシンジが、手ひどく拒絶された後に。
- そんな提案はつまらない、と言う享楽主義者。
- 「おや、勝つだけじゃなく、恥までかかせると?
- 強欲だねぇシンジ。いいよ、ロープの準備をしておこう。
- マストに吊り下げるなり、好きにするといい」
- 決戦直前。処刑法は海賊らしく。
- 「はん、情けなんざ持ち合わせてないっての。アタシにあるのは愉しみだけさね。
- 出し惜しむのは幸運だけだ。命も弾も、ありったけ使うから愉しいのさ! ましてやこいつは大詰め、正念場って奴だ。
- さあ破産する覚悟はいいかい? 一切合財、派手に散らそうじゃないか!」
- 決戦直前。楽しくて仕方がない様子の女海賊。
- 「野郎共、時間だよ! 嵐の王、亡霊の群れ、ワイルドハントの始まりだ!」
- 「アタシの名前を覚えて逝きな! テメロッソ・エル・ドラゴ! 太陽を落とした女ってな!」
- 宝具解放、「黄金鹿と嵐の夜」。太陽すら落とす砲撃の嵐。
- 「うん? 悔しいかって? そりゃ反吐が出るほど悔しいさ。
- だがねぇ、一番はじめに契約した時に言っただろう、坊や。
- "覚悟しとけよ? 勝とうが負けようが、悪党の最期ってのは笑っちまうほどみじめなもんだ"ってねぇ!」
- 「あんだけ立派に悪党やったんだ。この死に方だって贅沢ってなもんさ。愉しめ、愉しめよシンジ。
- そしてアンタらも容赦なく笑ってやれ。ピエロってのは笑ってもらえないと、そりゃ哀れなもんだからな。
- ……さて。ともあれ、よい航海を。次があるなら、アタシより強くなっていてくれよ?
- アタシゃ本業は軍艦専門の海賊だからねぇ。自分より弱い相手と戦うってのは、どうも尻の座りが悪くていけない」
- 敗北後。負けても飄々とした態度を崩さぬ彼女に対し、悔しくないのかと言い募るシンジに対する答えと、勝者である主人公達に向けた言葉。
- 死もまた良し、と笑って最期を迎える。
Fate/EXTRA CCC Fox Tail
- 「シンジおらジャンプしてみな」
- 連載予告漫画にて。マスター慎二を校舎裏でカツアゲ。
メモ
- 宝具「黄金鹿と嵐の夜」は、艦隊の召喚という征服王の「王の軍勢」を彷彿とさせる宝具だが、今のところこれが固有結界であるかどうかには触れられていない。
- また、「船団」というキーワードは死徒二十七祖の一人、フィナ=ヴラド・スヴェルテンの固有結界、「パレード」も彷彿とさせる。
- PV等の公開当初、見た目や技の船等が映っていたことからクラスがライダーで海賊関係の英霊ということは多くの人が予想出来ていたが、その正体は史実と違い女性だったということもあってか当てられる人がいなかった。
- むしろ女海賊、二丁拳銃という要素から女海賊の代名詞であるアン・ボニーではないかという意見が多数であった。
- 前述の通り、かなりのナイスバディを誇るライダー。
「Fate/EXTRA material」のワダアルコ氏のコメントによると、リップを除けばバスト値は最強とのこと。つまりサイズが判明している中では2位のジナコよりも大きい、110cm以上あることになる。 - 本編での絡みが無いエリザベートが天敵なのは、彼女が音痴だからだと思われる。一方でライダー本人もマスター・サーヴァントを問わず多くのキャラが天敵としている。具体的には間桐慎二、ダン・ブラックモア、ヴラド三世、トワイス・H・ピースマンの四人。
- 属性が「混沌・悪」となっているが、史実のドレークは母国から許可を取って「私掠船」として母国以外の相手に海賊行為を行っていたのであって、一般的に想像される無法者集団としての海賊とは異なる。
EXTRAで判明しているステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
シンジ | D | C | B | E | EX | A+ | 魔力供給が乏しい為、十全の力を出せてはいないが、マスターとの相性が良かったゆえに幸運値とスキルは破格のものとなっている |
保有スキル:対魔力:D、嵐の航海者:A+、星の開拓者:EX
話題まとめ
- 史実におけるその他のエピソード
- 無敵艦隊を破ったドーバー海峡の海戦の際、副官にされた事をドレイクはかなり根にもっており、司令官の命令を無視しての海賊戦法に明け暮れた。火船を使った火攻めはその最たるもので、当初は司令部から猛反対が出た。
- 当たり前だが、大航海時代の帆船は全て木造であり、火災は最大の脅威だった。まともな指揮官なら、自軍の船も火事になりかねない戦法を許さないのは常識である。
- 最終的にドレイクに押し切られて火攻めを実行し、無敵艦隊を撃破したが司令部が事前に懸念した通り、艦隊旗艦が危うく火事になりそうになった。