シオン・エルトナム・アトラシア

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シオン・エルトナム・アトラシア

  • スペル:Sion Eltnam Atlasia
  • 誕生日:6月1日 / 血液型:O型
  • 身長:161cm / 体重:48kg
  • スリーサイズ:B86/W55/H83
  • CV:夏樹リオ

タタリを追ってやってきたアトラス院錬金術師。紫の制服と長い三つ編みがトレードマーク。

略歴
旧名をシオン・エルトナム・ソカリス。アトラス院の院長候補生。この際、アトラシアの称号を得て現在の名前に改名する。
三年前、タタリ討伐に挑むが失敗、この時に友人リーズバイフェ・ストリンドヴァリを失い、自身も噛まれ吸血されたことで半死徒となっている(完全な死徒にならなかったのはタタリの特性による)。独自に決着を着けようとアトラス院を離反。加えて、吸血鬼化治療のため、自身の研究成果を他部署に明かすことで協力を得てきた。このため、現在は成果の秘匿を第一とするアトラス院から追われる身である。
三咲町を訪れ、真祖の姫アルクェイド・ブリュンスタッドの協力を得るために遠野志貴と接触した。MBACでは事件の解決後、アトラス院に戻り吸血鬼化を防ぐ研究を続け、院長も襲名している。
人物
徹底した合理主義者で、「計算で導き出された結果こそ全て」という持論を持つ。生真面目かつ論理的な思考を好む一方、根はあたたかで心の底では遊びたがりな一面も。かまって系の委員長タイプ。
「出くわせば殺し合い」がデフォルトとも言われるほど仲の悪い月姫系ヒロイン達の中で、唯一他のヒロインと仲良くできるタイプ。――もっとも、それは志貴争奪戦に本格参戦していないからこそ言えるのかもしれないが。
能力
分割思考という、思考中枢を仮想的に複数分割して行なう思考法で、オフコン並の演算を暗算でこなす。霊子ハッカーと呼ばれる通り、エルトナムに伝わるエーテライト繊維を用いることで他人の脳に介入する。また、ブラックバレル・バレルレプリカという拳銃を所有。

吸血鬼シオン

ヴァンパイアシオン(Vシオン)、シオンタタリとも。

統計と乱数の支配者。タタリに吸血衝動を送り込まれ、完全に死徒となったシオン。もしくは、それに対する彼女の不安を利用したタタリが顕現させたモノ。

Re・ACT』以後の彼女は自らをタタリの後継と称し、破壊を好み吸血を嗜好する。残滓である白レンとは相容れない様子。

武器としては「死徒の爪」と「タタリの能力」。半死徒であった頃に使っていたエーテライトとバレルレプリカは使わない。

無印では「吸血衝動に負けてしまったシオン」「タタリ消滅の瞬間に、ワラキア自身の衝動を移された」「自分の矛盾をワラキアにつかれて暴走した」の3パターンの吸血鬼シオンが存在する。

オシリスの砂

Actress Again』の元凶。ワラキアの夜とも白レンとも異なる、「タタリ」。

『Actress Again』から4年前(無印の3年前)、タタリに吸われた「人間としてのシオンの血」が、前回のタタリ消滅をきっかけに、タタリを掌握。IFのシオンとして形を為した。
ワラキアに吸血されることも、日本を訪れることもなく、アトラス院で過ごし続けた場合に生まれたであろう「錬金術師シオン・エルトナム・アトラシア」が死徒となり十三位を襲名した姿。顕現に際しシオンを知る人物の記憶を改竄しており、自分の存在を維持できる様な処理を行っている。アーケード版初の共通ボス(一部は除く)。

ズェピアと同様に「人類の終焉」を演算結果で得ている。しかし、終末の回避は不可能であると早々に結論づけており、ならば「滅びた後の世界に人類があった記録を残す」という事後策を実行しようとしている。一見前向きだが、その方法論は、「全人類の記録を残すために全人類の血液を使って動くスパコンを作る」というとんでもないものであった。そのためにタタリを再演、全盛期のワラキアを倒すためにアルクェイドが空想具現化で作る「千年後の世界」を、自分が作った「全人類が賢者の石へと変わった世界」へ書き換えて確立し、空想と現実とを入れ換える大魔術で全人類を賢者の石へ作り替えようとした。

なお、この方法論は総じて不評(当然だが)。星の端末たるアルクェイドからは「生きようとしてその結果滅びてしまったのならまだしも、滅びのために滅びるなど愚昧の極み」「既に千年前にやろうとした奴がいる」。ワラキアには「本末転倒」「公開停止」といったような言葉を並べられ、酷評されている(セリフ部分は意訳)。

キャラによっては別の人間にあっさり落とされ、登場すらしない。姿はやや成長したシオンといった印象。平時のワラキアのように両目が閉じられている。巨大演算機「ヘルメス」に乗ってインパクトの強い登場を果たす。ヘルメスは、規模こそ全く違うが『Fate/EXTRA』のムーンセルと同種の擬似霊子コンピューターで、現在の魔術師が達し得ないレベルで科学と魔術の融合を成し遂げている。シエルはこれを目撃したことを機に、実際にこの技術を確立するまでシオンを生かしておく方針に転換した。

なお、TYPE-MOONエース vol.3付録ドラマCD「路地裏ピラミッドナイト」及びそのコミカライズである『MELTY BLOOD X』では、「オシリス改」というオシリスの砂をモデルにしたロボットが登場している。戦闘能力は無いに等しいが、脅迫や買収などの姑息な手を尽くして路地裏同盟を窮地に追い込んだ。

Fate/EXTRA CCC』にも名前のみ登場し、アトラス院にモニュメント・トライヘルメスという遺産を遺している。

エルトナム

  • スペル:ELTNUM
  • 能力名:精密のEXS「アナライジス」
  • 武器名:エーテライト & ブラックバレル・バレルレプリカ
  • CV:明坂聡美

『UNDERNIGHT IN-BIRTH』に登場するシオンにそっくりな女性。親しみは込めずに「エルトナムさん」と呼ぼう。

『UNDERNIGHT IN-BIRTH』は『MELTY BLOOD』の格闘ゲーム部分を担当した「フランスパン」制作の格闘ゲームで、その縁でゲスト参戦した。なりた氏いわく「真面目に考察とかするだけ無駄なくらいメタでパロディ色の強いお遊びゲスト参加キャラ」。なお、公式でパラレルの別人であると明言されている。

新規のグラフィック、MBAACCでの3つのスタイルを統合した独特の技構成など、原作通りの癖のあるインファイターでありながらも様々な変更点がある。

作品の舞台を「敵地(アウェー)」、『UNI』のキャラ達を「新人(ルーキー)」と称するなど、メタ台詞が多い。性格付けも本編とは異なっている。

登場作品と役柄

MELTY BLOOD
主人公兼ヒロイン。無印のストーリーモードでは志貴が操作のメインで彼女は最初の対戦相手、カーソルの初期位置が1P側ではない(AAでようやく1P側になる)など、扱いとしては主人公というよりヒロインと言ったほうが近い。
カーニバル・ファンタズム
一応主人公なのだが出番は少なめ。志貴にデートの約束をすっかり忘れ去られたりもしたが、放課後☆路地裏同盟として独立した出番を与えられてもいる。
TYPE-MOON エイプリルフール企画
2013年の「路地裏さつき ヒロイン十二宮編」では、ブロンズヒロインの一人として仲間達と共にゴールドヒロイン達と死闘を繰り広げる。
2014年の「ろじうらじお」では撮影・放送担当。
UNDERNIGHT IN-BIRTH
ゲスト参戦。

人間関係

タタリ/ワラキアの夜
因縁の相手。死徒としての「親」であり、彼女の三代前の先祖に当たる人物でもある。
リーズバイフェ・ストリンドヴァリ
旧友。3年前(MBAAから4年前)のタタリ討伐で死亡したが、MBAAにおいて意外な形で登場。彼女が現界出来た理由を察したシオンはオシリスとの対決後、分割思考2つを使う事によってリーズを現界させ続ける事に成功する。
とても親密な仲で、リーズからはとして扱われている。
弓塚さつき白レン
路地裏同盟
遠野志貴
協力者。真祖(アルクェイド)に会うためのキーパーソン。異性として好意を抱いているような描写もある。
遠野秋葉
友人。しかし、彼女の理性的でありながら、その実感情で結論を下す姿には嫉妬していたらしい。
シエル
仲の悪い月姫ヒロインズの中で、ほぼ唯一他のヒロインと仲良くできるシオンでも、彼女は苦手らしい。因縁は彼女がアトラス院にシオン討伐を依頼されたことから発している。
エイプリルフール企画ではブロンズヒロイン仲間として同行していたが、特に険悪な関係という様子はなかった。それほど仲が悪いわけではないのか、エイプリルフール故の関係なのか。

名台詞

MELTY BLOOD

「私に生まれた新しい感情は、確かにシオン・エルトナムの性能を下げました。」
「けれど、その代わりに新しい未来を手に入れた。貴方では持ち得ない、希望に満ちた結末の夢を。」
MBAAシオンルートにて。自分の未来の可能性であるオシリスの砂の性能を認めつつも、その結論は間違いだと告げる。
「っ!あの状況で、そんなコトを考えていたのですかアナタは!」
「前言は撤回です!忘れなさい、大人になった私のコトなど忘れなさいっ!」
MBAAの遠野志貴ルートEDでのやり取り。オシリスの砂のことを、感じたままに覚えておいてあげてほしいと言ったシオンだったが、大人になった自分の姿を覚えていられることに羞恥心を感じたのか、真っ赤な顔で銃を取り出してまで志貴に忘れるように迫った。
「………はあ。これはますます、私がしっかりしないとダメなようですね……」
MBAA弓塚さつきルートのEDでのセリフ。たまに暴走するさつきに加え、それを諌めるどころか積極的に推奨するリーズバイフェのフォローもしなければいけない状況にため息をつく。
「フ――――アハハハハハハ……
 さあ、速やかに消え去るがいいズェピア!
 タタリの二つ名は、この私にこそ相応しい」
吸血鬼シオンの対ワラキア勝利台詞。
「救済の手は遠く聖地とて荒波に飲み干される。謳え汝ら蝿音の如く、一切の血を以って万端の滅びを語れ!」
MBAAにおける吸血鬼シオンのラストアーク時の台詞。タタリの後継らしい微妙に芝居掛った、ご先祖様っぽい言い回しである。
「……鉄の肌に重油の体液…… 否定はしないが、私の好みではない。
 その優れた機体性能を預けるというのなら、輸血ではない方法で私のモノにしてあげますが」
MBAAの吸血鬼シオンの対メカヒスイ勝利台詞。非常に珍しい、メカヒスイへの真面目な発言である。
「我が赤き砂体を以て、万物を救罪する」
オシリスの砂の台詞。やってる事は救罪どころか大虐殺だが。

その他の作品

「計算通りです」
カーニバル・ファンタズム等のギャグシナリオで度々飛び出す発言。明らかに考えなしに発言しているとしか思えない状況で言っており、すぐさま「どんな計算だ!?」「その計算、間違ってるよ……」と突っ込まれる。
「仲間ではない。せまかった私の人生で数少ない、私を頼りにしてくれた親友だ。」
「彼女の未来は私の未来。自分の未来を守るために全霊を尽くすのは、極めて合理的な結論だ―――!」
2013年度エイプリルフール企画「路地裏さつき ヒロイン十二宮編 第10話」より。「紅白系アイドル メガ林桜子」の手によって虚数空間に囚われたさつきらを救うためにオシリスの砂と化したシオンに、「自分一人なら助かるのに、何故仲間のためにそこまでやるのか」と桜から問われた時の回答。ちなみにこの回のシナリオを担当したのは「氷室の天地」の作者である磨伸映一郎。氏の文章らしく随所にギャグがちりばめられているものの、内容はエイプリルフール企画とは思えない程徹頭徹尾シリアス。
「……同じ闇落ちヒロインとして最後の忠告だ。ボスキャラ扱いという結末は、周囲の無理解からくるものではない」
「……何よりも先に、自分の心が弱かった。自滅する事でしか希望を見出せなかったこと……それが私たちの敗因です」
上記の続き。桜が暗黒面に落ちた本質をこれ以上ないほど突いている。彼女をはじめ、型月ヒロインやラスボスにはよく見られる傾向ではあるのだが。

メモ

  • 彼女が3年間半死徒でいられたのは、タタリが消滅と発生を繰り返していたため。
    消滅している間は死徒としての力を発揮できないために、配下となっていたシオンにも吸血衝動が送り込まれることがなく、故に半分人間という状態が維持できた。
  • 彼女の使用するエーテライトは元々医療用に開発された擬似神経の一種。
  • ストーリー展開で末路が大きく変わる人物。「志貴との共闘後、本国へ帰国し、1年後再来日する(そしてMBAAへ)」が基本形と思われるが、それ以外にも秋葉の勧めで遠野邸に逗留したかと思えば、さつきと一緒にホームレス生活を送ったりしている。
  • デザインは「Fate/stay nightのヒロイン3名の没デザインの再利用」。主にセイバーの要素が多いが、「見えないはずがないのにどんなに動いても絶対に中身の見えないスカート(いわゆる絶対領域)」など、きちんと他のヒロインの要素も。
  • 意外にもナイスバディの持ち主。ウエストの細さもさることながら、特筆すべきはバスト。
    MBキャラではアルクェイドと蒼崎青子(どちらも88)に次ぐ3位で、実はシエルや間桐桜(ともに85)よりも上。
  • 三咲町での経験をきっかけに「演算機ではなく、人として人生を楽しむ」と決意し、情緒面で大きく成長している。ただし日本という場所が悪かったのか、着々とサブカルチャーに傾倒してしまっている。
  • Fate/EXTRA』ではラニ=VIIIの製造者として、アトラス院最後の錬金術師のシアリム・エルトナム・レイアトラシアという人物の存在が言及されている。シオンといかなる関係があるのかは不明。なお、シアリムには死に別れた双子の姉がいたという。
    『Fate/EXTRA material』で公開されたビジュアルではシオンに非常によく似た風貌、ファッションの持ち主。

話題まとめ

  • オシリスの砂が伴っている巨大ロボ、事象書き換えの為のスパコンである「霊子演算器ヘルメス」は、奈須氏いわく「演算器っておまえ、巨大ロボにする必要ないですよね!? みたいなツッコミを期待していた」とのこと。(竹箒日記)

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