アキレウス
ライダー (Apocrypha・赤)
- 真名:アキレウス
- 身長:185cm/体重:97kg
- 属性:秩序・中庸
「騎兵」のクラスのサーヴァント。聖杯大戦では赤の陣営に属する。
銀の軽鎧を纏った美丈夫。
- 略歴
- 真名は英雄叙事詩『イーリアス』で「駿足のアキレウス」と呼ばれる大英雄アキレウス。
ギリシャ神話においてヘラクレスと並び称される大英雄であり、英雄ペレウスと女神テティスを両親に持つ、世界的規模で知られるトロイア戦争最強の戦士である。
聖杯大戦には赤のサーヴァントとして現界した。彼のマスターはシロウ達によって召喚される前から傀儡と化しており、以後、マスターとの「仲介人」を名乗るシロウの思惑で行動することになってしまった。
アーチャーの援護に向かった際、迎撃に現れた黒のセイバーとバーサーカーと戦闘を行う。そこで自分の身体に傷をつけられる謎の弓兵による狙撃を受け、彼を最大の好敵手と見定め、一時撤退する。
黒と赤の決戦では先陣を切り、猛進するが再び弓兵の攻撃を受け、誘いに乗って向かった先で黒のアーチャーとして正体を現したかつての恩師と再会する事となる。大きな衝撃を受けるが彼の叱咤で戦意を取り戻し、歓喜と共に一進一退の死闘を繰り広げるが、バーサーカーの暴走によって決着は先延ばしにされる。その後ルーラーの命によって恩師と共同戦線を張る事となるが、自分たちのマスターがシロウに傀儡とされていたことを知る事となる。
憤慨し、槍を突きつけるが黒のアーチャーとの決着と自らの願いを叶える為、一旦矛を収める。そしてシロウが申し込んだ手合せで、自分に終始圧倒されながらも最後まで屈しなかった彼の意志と愚直さに僅かなりにも感銘を受け、「生前の未練」についての問答を通してシロウを正式にマスターとして認めた。
- 人物
- 気に入らなければ王の命令であろうと公然と無視する奔放な青年。
だが義に厚く、卑怯な振る舞いを嫌い、討ち果たされた友のためなら万軍を敵に回しても見事敵将を討つほどの豪傑で、世界にただ一人の友と愛する女たちがいれば、ただそれだけで満足とし、散り様でさえ陽気を忘れない勇者。
敵と認めた者は徹底的に打ちのめす苛烈な気性だが、一度味方、あるいは『良い奴』と認めた者には甘さを見せる、良い意味でも悪い意味でも『英雄らしい』人物。
強敵との力を尽くした戦いを好み、破格の不死性を誇るものの彼にとっては寧ろ破られる方が好ましく感じており、自らを傷付けられる好敵手と戦う事を熱望している。自身の願いの為に最終的にマスター換えを受けいれたものの、裏切り行為自体は嫌っているようで本来のマスターに対して、例え顔を会わせてなくても主であるマスターを裏切りなどご免と語るなど義理がたい一面を持っている。
聖杯への願いは生前と変わらず『英雄として振る舞う事』。過去の戦いや神に背き破滅した事など生前の出来事に対する未練はないが、現世でやってみたい事は山ほどあるので、「第二の生」にも興味がない訳ではない。だが彼にとって母に誓った「英雄として生き、英雄として死ぬこと」が人生の大前提となっている
- 能力
- 伝承通りヘラクレスと遜色ない実力者で、オリンポスの神々の加護によって彼の身体は『神性』を持たない者の攻撃では疵の一つも付けられず、最低でもAランク以上ある対軍宝具の直撃ですら、余裕で耐えることが出来る。また高ランクの『勇猛』スキルを持ち、精神干渉は一切通じない。
「騎兵」クラスにも関わらず、その技量は一級品で白兵戦においては「英雄殺しの槍」と腰に差した剣を得物とし、同時に操ることで、単騎で複数の敵を相手取ることが可能。騎馬を召喚していない状態でも黒のセイバーとバーサーカーを同時に相手取るほどの実力を持つ。また伝承の通り圧倒的な敏捷性を誇り、最速のサーヴァントとされるランサーやギリシャ屈指の俊敏さを誇るアーチャーをも上回る俊足を有する。その速度は空間移動と見紛うまでのレベルであり、その俊足ぶりから視界に入る全ての光景は彼の間合いとされる。
優秀な師に師事し、幾多の戦場を駆け抜けた事で、宝具に依存しがちな他のライダーと異なり、『槍兵』として召喚されても可笑しくない技量を誇る。上記の不死性とその圧倒的な力量からシロウやその戦いを見ていたルーラーはランサーに匹敵する大英雄と評していた。
宝具
- 疾風怒濤の不死戦車(トロイアス・トラゴーイディア)
- ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:2~60
最大捕捉:50人
由来:アキレウスが戦場で駆ったと言われる三頭立ての戦車。 - 海神ポセイドンから賜った不死の二頭の神馬「クサントス」と「バリオス」、エーエティオーンの都市を襲撃した際に奪った名馬「ペーダソス」からなる戦車。
ただ疾駆するだけで戦場を蹂躙し、削岩機の如き勢いで敵陣を粉砕し、天を翔ける。 - 速度の向上に比例して相手に追加ダメージを与える。最高速度となると、大型ジャンボ機ですら瞬時に解体する。
- クサントス
- さる女神から人語を理解し、喋る能力を与えられている不死の神馬。ライダーの指示には忠実で戦闘中に意見もする。喋り方は丁寧だが性格は最悪で、主が不利な状況に追い込まれる可能性があるのを敢えて黙っていたり、追及されても「ブヒヒヒ」と非常に卑しい笑い方で対応する。
- そんな性格なので、ライダーからは槍の石突で制裁を加えられている。
- バリオス
- もう一頭の神馬。寡黙な性格で、制裁を加えられて無様な悲鳴を上げるクサントスを呆れた目で見ている。
- ペーダソス
- 稀代の俊足を誇る名馬だが、神馬ではないため、三頭の中で唯一不死ではない。
- 決戦で黒のアーチャーの一撃を脳天に受け、霊核を破壊されたことで消滅した。
- 彗星走法(ドロメウス・コメーテース)
- ランク:A+
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:「あらゆる時代の、あらゆる英雄の中で、最も迅い」というアキレウスの伝説。 - 『疾風怒濤の不死戦車』から降り立つことで起動する常時発動型の宝具。広大な戦場を一呼吸で駆け抜け、フィールド上に障害物があっても速度は鈍らない。弱点であるアキレス腱が露出してしまうが、アキレウスの速度を捕捉できる英雄は数少ない。
- 勇者の不凋花(アンドレアス・アマラントス)
- ランク:B
種別:対人(自身)宝具
レンジ:0
最大捕捉:1人
由来:アキレウスの母である女神テティスが彼に与えた不死の肉体。 - 全身に不死の祝福がかかっており、如何なる攻撃を受けても無効化する。だが一定ランク以上の『神性』を持つ相手には、この効果が無効化されてしまう。どの程度の『神性』を持っていれば打ち消せるのかは不明だが、少なくともCランク以上あれば突破することが可能。
また伝承に伝わる通り、急所である「踵」には効果がない。さらに悪意や敵意を含む攻撃には有効だが、吸血行為のような、攻撃ではなく『友愛』を示す行動には作用しないという弱点も存在する。
- 宙駆ける星の穂先(ディアトレコーン・アステール・ロンケーイ)
- 詳細不明。
さらにもう1つ、詳細不明の宝具を所有している。
登場作品と役柄
- Fate/Apocrypha
- 「赤」のサーヴァントとして登場。
人間関係
- アーチャー
- 「姐さん」と呼び、非常に親しい関係。
同郷という事もあり、隙あらば口説いているが、いつも素っ気無く扱われている。先にどちらが先陣を切るか揉める事もあるが、互いに人柄と実力を信頼し合っている。
- ランサー
- 彼をインド神話屈指の大英雄と評し、その実力と品格から敬意を払っている。如何なる嘘をも見抜く見識を非常に高く評価しており、手を抜いて相手をすると大英雄である彼への侮辱になってしまうという考えから、軽い手合わせをしようとも思わず斬り合う時は殺し合う時と定めている。
- アサシン
- 傲慢かつ不遜で信用ならない上に、元々王族を毛嫌いしている彼との相性は最悪で、チーム戦の「聖杯大戦」ではなく、バトルロワイヤルである「聖杯戦争」ならば真っ先に彼女を殺そうとするだろうと言われるほど。
後にシロウをマスターと認めたことでお互いに態度を多少は軟化させるが、今度は彼女がシロウにご執心である事を弄るようになる。
- シロウ・コトミネ
- 一応協力してはいるが、不穏な気配を感じ取っており、全く信用していない。
後に試合と問答を通して彼の覚悟の程を認め、マスターと正式に認める。
- 黒のアーチャー
- 「先生」と呼ぶ。
かつての恩師であり、9年もの間、それも多感な少年時代を共に過ごした父であり、兄であり、親友でもあるような存在。
正体を知った時、戦意を喪失しかけるほどの衝撃に襲われるが、当の相手から叱咤されたことで気を取り直す。
アーチャーも彼を赤のサーヴァントとして召喚するという運命の悪戯を苦々しく思っていたが、自陣営のサーヴァントで彼を倒せるのは自分だけと悟り、己とマスターの願いを叶えるためにも手加減などはせず、正体を明かした後は全力で戦いに応じている。また、せめて倒すならば自分の手でという心からか、乱戦中にも助言を与え、吸血鬼化した黒のランサーに眷属とされそうな所を助けるなど、度々手を貸している。
- パトロクロス
- かつての戦友。
出陣をボイコットした自分の代わりに戦場に出た彼が、トロイア軍の総大将ヘクトールに討たれたことを深く嘆く。彼の敵討ちを決意し、倒したヘクトールの死骸を戦車で引きずり回し辱めただけでは飽き足らず、逃げ崩れるトロイア軍を殺戮した。この愚かで不寛容な振る舞いは神々の不興を買うこととなり、その後の彼の運命は破滅に突き進んでいくこととなる。
- パリス
- トロイアの王子であり、女神エリスの策略によりヘラ、アフロディテ、アテナの三女神のいずれが最も美しいかという所謂「パリスの審判」の裁定を下したことで結果として故郷のトロイアを滅亡に導いた。
アキレウスが愚挙により神々の怒りを買った際、太陽神アポロンから賜わされた弓矢で唯一の弱点である踵を射抜き、次いで心臓を射て不死身の英雄を倒したが、後に自分もヘラクレスの弓を受け継いだ英雄ピロクテーテスに射られて命を落とす。
- へクトール
- トロイヤの王子で総大将、パリスの兄である。高潔な武人であり、トロイヤを戦乱に巻き込んだパリスを叱責するが、見捨てる事はしなかった。
トロイヤ城門の眼前で行われたアキレウスとの一騎討ちは、ギリシャ一の勇者を決める戦いとして神々からも注目された。
名台詞
- 「ハハ、ハハハハハ! 素晴らしい! 素晴らしいぞ、黒のアーチャー!
お前は俺を傷つけ、殺すことができるのか!
ならば、俺とお前の戦いは宿命であるッ!
おお、オリンポスの神々よ。この戦いに栄光と名誉を与え給え! - 謎の弓兵の攻撃を受けて。
傷つけられたことに対する屈辱などなく、自身に匹敵する好敵手の存在に抑えきれない喜びを表す。
だがこの時、彼は神々の悪辣さを忘却していた……。
- 「応、是非頼む。」
- キャスターが先陣を共に切る彼とアーチャーに出した、「初めての共同作業として、愛の詩を送ろうか」という提案に対して。
喜びに顔を輝かせる彼に対してアーチャーの方はというと……。結果、失恋する男の切ない詩が生み出された。
- 「あ――――――なた、は」
- 追い詰めた先で知った、好敵手の衝撃的な正体。
愕然とする彼に対し師は厳しい言葉で撥ね付け、ただ「戦え」と言外に告げる。
- 「あのな。 ランサーと軽く打ち合えってのが無理なんだよ。
一度打ち合ったが最後、俺達は勝って殺すまでやり合うぞ」
「インド屈指の英雄に、五分の力なんてのが失礼千万だ。
アイツと打ち合う時は、殺し合う時と決めている」 - シロウが提案した「ランサーとの試合」について。「施しの英雄」に戦場で殺し、殺される戦士として最大の敬意を払う。
会話したこともなく性格も正反対な両者だが、言葉を交わさずとも生粋の戦士として互いに通じる物を感じていた。
- 「俺が駆け抜けた俺の人生だ。手前が勝手に解釈すりゃいいさ。ただまぁ―――」
「喜劇にしてくれ。読んだ人間が、馬鹿馬鹿しいと笑ってくれるような。実際、踵だけが人間のままでそこを射抜かれて死んだなんて、馬鹿馬鹿しいにも程がある!」 - キャスターから「いつかあなたの物語を書くとしたら、喜劇か悲劇か」と問われて。この答えに稀代の劇作家は、いつもの笑みを消して真摯な態度で「畏まりました」と頷く。
メモ
- 小説版で新規に追加されたサーヴァントの一人で、東出氏原案のキャラクター。
- 彼の父ペレウスはアタランテと「アルゴナウタイ」と「カリュドーンの猪狩り」に共に参加した旧知の仲で、彼が彼女の事を「姐さん」と呼ぶのは親しみの他に、父と共に冒険をした人物に対する敬意も含まれていると思われる。
- 更にメディアとは両者とも深い関係を持っており、その点でも縁が強い2人である。
- 母ティティスは海の神ネレウスの眷属・ネレイデスの乙女で、その美貌から主神ゼウスも彼女を狙っていたが「必ず父より優れた子を産む」という予言を知ってあっさり諦めた。ある意味遠坂葵の原典である。
- 母ティティスが彼を不死の体にした方法は、作品中では「神聖の炎で炙り、人間としての血を蒸発させる」というものであったが、一般的に知られる伝説では「冥府に流れる忘却の川(レテ)の水に浸す」パターンであることが多い。
この場合、赤子の足首を掴んで川に突っ込んだために踵の一部が不死性を得ず残ってしまったという、いわばうっかりミスの結果があの弱点であり、作中で語られる「父ベレウスがアキレウスの人間の部分を全て失くすことを惜しんだため」という理由に比べると微妙に格好悪い。 - かの大英雄カルナと同等の戦力評価は伊達でなく神性スキルを保有してないサーヴァントでは実質彼に勝つ事は限りなく不可能に近いとされる程で、ライダーの真名を聞いたカウレスも弱点の踵があるにも関わらず黒のサーヴァントでケイローンが居なかったら黒陣営の敗北は確定していたと評している。
- 尤も好敵手との戦いを求める彼にとって神性スキルを持たない者との戦いにはあまり執着はしておらず、自らを傷つけられる者との戦いを優先している。自身を傷つけられるアーチャーの存在を知った際は歓喜で身を震わせて再戦を宣言したり、赤陣営と黒陣営との全面戦争の際にも積極的にアーチャーと戦おうとしている。態々、ダメージを与えうる存在と戦おうとしているので戦略的には不死性を活かしているとは言い難かったりする。
- なお、ケイローンと同等(ランクC)以上の神性を持つサーヴァント、つまりアキレウスに傷を負わせることができるとほぼ確定しているサーヴァントはヘラクレス、クーフーリン、ギルガメッシュ、イスカンダル、カルナ、セミラミスの6人(没を含めればゲオルギウスも)。
- 伝承では、メディアの4人目の夫とされている。だがメディアは彼が大嫌いなセミラミスに性質的に似ているので、まともに夫婦として暮らせていたかは甚だ疑問である。Fateのアキレウスは伝説の解釈や経緯の変更が結構されているため、メディアとの関係も微妙な所である。
- そもそも「メディアがエリュシオンの支配者となって死後にエリュシオンにやってきたアキレウスと結婚した」というのは説の一つでしかない。当然そうでない説もあるため、伝承では夫婦だったと断言すること自体が正しくない。
- 彼の物語における立ち位置は『Fate/stay night』で言えばランサーだが、親しいものや友人への甘さがあり、性格的には、どちらかというと『Fate/Prototype』に登場するプロトランサーに近い。
- イスカンダルは彼が主人公である『イーリアス』の大ファンである。
史実では元々、イスカンダルの母方にあたるエペイロスのモロッソイ王家はアキレウスの子ネオプトレモスとトロイの王女の末裔を自称しており、幼い頃から英雄譚に憧れて育った彼は師アリストテレスから贈られた『イーリアス』を片時も手放さず、東方出征の折には往路で立ち寄ったトロイ遺跡でアキレウスの墓に詣でたり、親友ヘファイスティオンをパトロクロス、自らをアキレウスとしてロールプレイに興じたりしたという。
虚淵氏曰く、「人類史最初のオタクセレブ」。
各マスターごとのステータス
マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | 備考 |
シロウ | B+ | A | A+ | C | D | A+ |
保有スキル:対魔力:C、騎乗:A+、戦闘続行:A、勇猛:A+、女神の寵愛:B、神性:C
話題まとめ
- 男の…娘…?
- 伝説において、アキレウスの母テティスは彼がトロイア戦争に加わると命を落とすことを予見し、彼をスキューロス島に送り、見つからないよう女装させスキューロス王リュコメーデースの娘デーイダメイアに仕える女中の中に隠したという。(因みにアキレウスはこの女装時代に、デーイダメイアとの間にネオプトレモスをもうけたという)
そこに、アキレウスの武勇を聞きつけた知将オデュッセウスが彼を勧誘しようと商人に変装し、身分を隠して訪れた。オデュッセウスは彼を見つけ出すために、衣類や装飾品など女向けの贈り物に武器を混ぜて女中たちに展示した。そこで女たちが見向きもしない中、彼だけが武器を手に取ったため、正体を見抜かれトロイア戦争に参加する事を余儀なくされたという。
Fateではテティスは最初から彼にトロイア戦争に参加するかどうか選択権を与えたため採用されていないが、この伝承がもしキャラクター設定に組み込まれていたらと思うと……。
醜男ではないのだが、彼の女装はかなりキツイものになっていたのは想像に難くない。
ちなみに、相手方である黒のライダーはとんでもないクオリティの「男の娘」である。
- なお、フィオレがアーチャーの過去夢として垣間見た幼い頃のアキレウスは中性的で美しい容貌をしており、もしスキューロス島に隠されていた期間があったとした場合、外見に男らしさが顕著となってくるギリギリ寸前までで辛うじてセーフだったのかもしれない。
- アポロドーロスの神話集によると、アキレウスが女装してスキューロスの王に預けられたのは9歳の頃で、彼の参戦が決まりギリシャ連合軍がトロイアを討つ為に航海を始めた頃は15歳だった為、女装したら少女として通せる年齢ではある。しかしそれだと、彼がスキューロスを離れる際に息子ネオプトレモスはまだ赤ん坊だった為、アキレウスは遅くても14か15歳の頃に一児の父になったということに...