ラクシュミー・バーイー

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セイバー
真名 ラクシュミー・バーイー
外国語表記 Lakshmibai
性別 女性
身長 159cm
体重 44kg
出典 史実
地域 インド
属性 秩序・善
一人称 私(わたし)
二人称 おまえ/貴殿/貴様
三人称 彼/彼女
声優 佐藤利奈
デザイン 武内祟
設定作成 水瀬葉月
レア度 ☆4
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

剣士」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』にて、カルデアの一行が来る前に現界し、集落を守り反旗を翻すタイミングを伺っていた。集落に訪れた主人公達の力を確かめた後、協力する。
とある神霊をその身に宿しているため、幸運値が極端に低くなっているが、作中ではその幸運の低さを生かして仲間たちを大いに救うこととなる。
また、物語終盤ではとあるサーヴァントと共に非常に重要な役割を果たすこととなる。
人物
褐色の肌に白髪、同じく白色を基調とした軍服を纏った、ジャンヌ・ダルクに似た顔だちの女性。質実剛健な真面目な王妃であるが、その在り方は王妃というよりも「女将軍」に近い。
民を何よりも愛しており、それが民の幸せになるのならば自国に縛らず和平をも受け入れるような、柔軟な思考の持ち主。一方で、民が不当な被害に脅かされるのであれば、どのようにしてでも民を救わんとする。
マスターに対しては総司令官のように接する。基本的にはマスターの作戦に従うが、その作戦が良くない物であったら提言し、指導者としての態度が悪い場合には改めさせようとする。
生前はいろいろと大変だったからか生真面目で遊びがない性格であり、自身の不運も含めて他者との関係について真剣に考えるあまりコミュニケーションにおいても無意識に壁を作ってしまう傾向がある。
能力
サーベルと小銃を駆使して戦う。セイバークラスとしては極めて珍しい、明確な射撃武器を使うサーヴァント。
生前の経歴から特に防衛戦に秀でている。
また、とある神霊をその身に取り込んでいるため幸運のランクが極端に低くなっている。作中ではその低い幸運を使い攻撃を不運にも自身に集中させ、味方を守るという荒業を行っている。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
セイバー 主人公 (Grand Order) B B B C E- A 対魔力:A
騎乗:B
女神の神核:C
ラーニーのカリスマ:B+
進撃するシパーヒー:B
グワーリヤルの抵抗:A

宝具

侵奪怺えぬ拒絶の王国(ナヒン・デーンゲー)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~40
最大捕捉:200人
彼女の『絶対に祖国を渡さない』という強い決意、願いが形になった宝具。
本来は敵対者の侵入・攻撃を防ぐ絶対的な領域を発生させる結界宝具である。
『彼女はジャーンシー王国を命をかけて守った存在である』という定義により、『彼女が守っているものは彼女の王国である』と因果を繋げることで発動する。
今回はセイバーとして召喚されたことにより、『外敵に対する拒絶』の概念を攻撃に転化させた攻撃宝具として機能させている。
彼女の想いの全てが詰まった剣閃は、国の存亡を背負う決意そのもの。故にそれは決して曲がる事も折れる事もない刃として、一国の未来に等しい重みと輝きをもって敵を薙ぎ払うのだ。

真名:ラクシュミー・バーイー

ラクシュミー・バーイー。1857年のインド大反乱における、最も有名な指導者の一人。
ジャーンシー藩王国の王妃という立場でありながら、自ら馬に乗り、剣を振るい、先頭に立って民を導いた。
彼女に率いられた反乱軍の戦いはあまりにも見事であり、イギリス側の司令官は敵ながらその戦いぶりを賞賛する言葉を残している。
ラクシュミーは王の病没後、ジャーンシー王国の存続をイギリスと交渉することになった。
当時イギリスは『失権の原理』(養子が王国の相続権を持つとは認めず、跡継ぎのいない国はイギリス東インド会社が併合する)を進めており、養子をもって存続を図ったラクシュミーの希望は打ち砕かれた。
インド総督ダルハウジーの特使がジャーンシーを訪れ「今後この国はイギリス領に併合される」と宣言した時、彼女は涙を流すのではなく、「我がジャーンシーは決して放棄しない」と毅然と言い切ったという。
その後、ラクシュミーはジャーンシーにおける反乱運動の旗手となる。
彼女に刺激された女性兵士たちを多く含んだジャーンシーの反乱軍は、イギリス軍が舌を巻くほど勇猛果敢に戦った。
1858年、鎮圧軍の手によりジャーンシー城はついに陥落してしまうが、ラクシュミーはなんとか脱出。他の反乱軍と合流し、グワーリヤルの地で抵抗を続けた。
しかし反乱の気運がそれ以上広がることはなく、二ヶ月後、イギリス軍はグワーリヤル城に総攻撃を仕掛ける。
ラクシュミーはその戦いでも奮戦したが、前線で指揮をしていた際に銃弾を受けて戦死したと伝えられる。
最新鋭の装備を備えた鎮圧軍に対し果敢に抵抗を続けたが、1858年6月、グワーリヤルの地にて戦死。
しかし彼女の勇気と想いは、今もなお人々の心に深く刻み込まれているという。
近代のサーヴァントであるが、インド異聞帯で縁を結んだ彼女は神性を備えている。
これは特殊な事情によりヒンドゥーの女神ラクシュミーの分霊がその身に宿り、半ば疑似サーヴァントのような状況になっているからである。
名前の一致も魔術的親和性を高め、その状況を後押しした。
しかし実際に彼女に宿っているのはラクシュミーの姉、不運と不幸の女神アラクシュミー(ラクシュミーと同一存在・別側面という説もある)。
アラクシュミーはカリ・ユガ期に現れる悪魔カリの二番目の妻であるともいう。
彼女の中にあるのは本当に女神の一部分であり、パーソナリティはほぼ王妃としてのラクシュミーそのまま。
『神性というエンジン(燃料)』
『稀に身体の奥底から感じる(アラクシュミーとしての)衝動』
『不運の女神としてたまに漏れ出てしまう失敗成分(軽いドジっ娘体質)』
あたりが、このラクシュミー・バーイーの持っている女神的要素である。

関連

インド大反乱
1857年から1年余りに渡って起きた、イギリスのインド植民地化に対する反乱。かつては「セポイの乱」と呼ばれていたが、参加した勢力が多岐に渡った事から現在ではこのように呼称されている。また、インドでは「第一次インド独立戦争」とも呼ばれている。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
Lostbelt No.4『創世滅亡輪廻 ユガ・クシェートラ』の配信に伴い実装。

その他

ちびちゅき!
学園総出で対犯罪訓練を行った際、婦警として登場。

人間関係

Fate/Grand Order

ジャンヌ・ダルク
自分の二つ名の元ネタとなった人物。[注 1]
顔や性格のせいか親近感を抱いている。水着版と会ったら妹にされてたかもしれない。特に「イギリスと戦った」という点が一番気が合いそうだとか。
ジル・ド・レェ
外見のせいで案の定追っかけ回されており迷惑がられている。そこまでにしておけよ旦那
彼女の幕間でも『余計なお節介』を働いたせいで大惨事が起きてしまう。
イギリス系サーヴァント
自分が戦った国の人間という事で思う所はあるようだが、さすがにいきなり襲いかかるレベルではないようである。
ラーマ
自国の大英雄。当然ながら深く尊敬しているが、インド異聞帯では自分の中の神性のために彼から迫られたことでアイアンクローをかました。
本来の神性を知った後は親しみを込めて『義姉上』と呼んでいる。
アラクシュミー
自身に宿っている不運と不幸の女神。お陰で運のステータスが酷い事に......
秦良玉
パールヴァティーの幕間の物語で共演。
一緒にボードゲームを行う仲だが、自分のあまりのサイコロの目の悪さのために、代わりに振ってもらう事に。
キャプテン
同じ大反乱期のインド出身のサーヴァント。
自身の幕間の物語にて、人との付き合い方について相談をすることに。
牛若丸〔アサシン〕タマモキャット大いなる石像神
自身の幕間の物語にて、「遊び」について真面目に取り組むために教えを受けた相手。

生前

ガンガーダール・ラーオ
夫でジャーンシー藩王国の藩王。
ジェイムズ・ラムゼイ
インド総督を勤めたイギリス貴族。彼が「失権の原理」でインド併合を強引に推し進めた事でジャーンシー藩王国をイギリスに奪われる事になる。
バフト・ハーン
インド大反乱の総大将。ラクシュミー同様、最後までイギリスに抵抗した。

名台詞

Fate/Grand Order

メモ

  • ラクシュミーが戦闘中に使用しているライフルのデザインはヒライユキオ氏が担当。[出 1]
    • 使用しているマスケット銃は反乱軍の主力となっていた銃だが、既に旧式化が著しい銃であり、最新式のエンフィールド銃を装備していたイギリス軍には太刀打ち出来なかった。
  • 宿っている女神の悪影響で、幸運値が歴代最低のE-という前代未聞のサーヴァント。散々不運をネタにされるクー・フーリンですらEである。本人も多分に自虐的であり、嫌いなものがクジ引きだったり、いざという時は頼るなと言ってきたり、マイルームでもシャワーの温水機能が壊れていたり家具の角に足の小指をぶつけたりと散々である。
  • 敗北したラクシュミーだが、その志は後のインド独立運動に受け継がれ、1947年にインドが独立すると初代首相のネルーによって各地に銅像が建てられた。
    • なお、銅像では伝統衣裳のサリーを纏っている事が多いが、実際は動きやすいズボンやシャツを身に付けていた事が多かった。

脚注

注釈

  1. ラクシュミーはしばしば「インドのジャンヌ・ダルク」と称される。

出典

リンク