丑御前

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バーサーカー
真名 丑御前
読み うしごぜん
性別 女性
出典 御伽草子
地域 日本
属性 秩序・悪
声優 戸松遥
デザイン 本庄雷太
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

狂戦士」のサーヴァント
伝承では源頼光の兄弟とされ、北野天神、牛頭天王の申し子として生まれた鬼子。最終的には頼光の手で退治されたとされているもの。

略歴
『FGO』では『鬼哭酔夢魔京 羅生門』の事件を引き起こした元凶であり、『天魔御伽草子 鬼ヶ島』では全ての異形のためという名目で魔境を新たに産みだす。実際は行き場のない自分のためだけにやっているに過ぎず、自分の力で生み出した鬼や妖魔を気晴らしのために「処分」していた。
その後、『人外跋扈怪界 鬼ヶ島』で坂田金時主人公たちに倒され、頼光に戻った。
人物
丑御前は頼光の神気が高まることで表面化したモノであり、人物像は頼光と同じだが、在り方が大いに異なっている。頼光にはあった母性愛と慈愛がないので、狂気と精神の破綻性がより顕著となっている。
ただし、適性はあるのだろうが狂気に塗れているからバーサーカークラス固定という訳ではない様子。"仮にもし万が一バーサーカークラス以外で召喚される場合"、その性格は頼光に近いものとなり、善性に対して肯定的になり、攻撃性や苛烈さは軽減するようである。しかし、代わりに頼光由来の高度なコミュニケーション能力を獲得し、あろうことか令呪による抑止すら理屈を重ねて回避できるバーサーカークラス以上に制御の利かない真性バーサーカーと化す可能性がある。
能力
刀剣や弓矢の扱いに長けており、戦闘においては刀と弓矢に魔力放出(雷)による雷を付与させながら戦う。
丑御前は牛頭天王の化身であるため、国産み・島産みの権能を有しており、『天魔御伽草子 鬼ヶ島』では聖杯を用いて鬼ヶ島を作り出した。

別クラス / バリエーション

ライダー

Fate/Samurai Remnant』において、由井正雪のサーヴァントとして登場。
詳細は「丑御前〔ライダー〕」を参照。

宝具

牛王招力・怒髪天昇(ごおうしょうりき・どはつてんしょう)
丑御前時に使用する宝具。
ゲーム中でのモーションはそれぞれ四天王の武器で攻撃を仕掛け、締めに雷撃を纏った斬撃を食らわせるなど『牛王招雷・天綱恢々』と同じだが雷がドス黒く変化している。
『Fate/Grand Order』では「自身のクリティカル発生アップ[注 1]&敵全体にダメージ」という効果の宝具。

鈴ヶ森の丑御前

うしごぜん。伝承では源頼光の兄弟で、北野天神、牛頭天王の申し子。牛頭天王の化身として生まれた鬼子。最終的には頼光の手で退治されたとされているもの。
その実態は源頼光自らの内に封じられていたの異形としての側面。
丑御前は母の胎に三年三月の間留まった後、牛の年、丑の日、牛の時に生まれた。その力から鬼子として父親は娘を殺すように命じられたが、それを憐れんだ母によって大和国の寺に預けられた。
密かに育てられた丑御前は神の如き力のあるモノとなったが、彼女は父の名も、都で高名な武家の棟梁であることも知らなかった。
そんな中、一五歳の頃に都からの遣いが現れた。父が娘の持つ才能を惜しみ、新しく生まれた息子として、幽閉した娘を家に戻し、源頼光(みなもとのらいこう)の名を与えた。
牛鬼の部分を疎んだ父の努力によって、頼光は源氏の棟梁になるにあたって、その異形の側面を切り離すため、牛鬼と頼光を分離させ、牛鬼だけを退治。これによって牛鬼は頼光の心の奥深くへと封印された。
……が、実際には、丑御前として暴走し、自害に及ぼうとしたが、涙ながらに説得した金時によって失神させられ、無理くり深層の奥深くに封じる形となった。

関連

牛頭天王
日本における神仏習合の神。インド神話の雷神、帝釈天(インドラ)の化身。
丑御前は牛頭天王の化身であるため、国産み・島産みの権能レベルを有しており、『天魔御伽草子 鬼ヶ島』では聖杯を用いて鬼ヶ島を作り出した。
童子切安綱
天下五剣の一口として知られる刀。酒呑童子を斬ったともされるが、カルデアに召喚された頼光は大江山での詳細を語らない。
あるいは、「四天王の一人」が頼光に代わって討ち取った可能性もあるようだが、定かではない。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
『鬼哭酔夢魔京 羅生門』と『天魔御伽草子 鬼ヶ島』の事件を引き起こした元凶として登場。

人間関係

生前

源頼光
伝説で自身を討ったとされている人物。彼女とは血を分けた兄弟であったと伝えられているが、実際には自身の別側面。

名台詞

「『牛王招力・怒髪天昇ごおうしょうりき・どはつてんしょう』――矮小十把、塵芥に成るがいい!」
宝具発動。牛王を顕現し、神の雷で焼き尽くす。
後にこのセリフは一部変更された上で源頼光の方に逆輸入された。
頼光わたしにも困ったもの。親は選べないのだから、子ぐらいは選べば良いものを。」
幕間の物語にて夢の中の丑御前としてのセリフ。新しい子が異形、魔性の血を継いだ英雄ではないことについての嘆き。
"親"と"子"は頼光と丑御前にとって生前、そして英霊となった今も、己のありかたを決める重要なファクターである。
「私は示しましょう。頼光わたしが、如何なる存在であるか。鬼が、魔性が、異形が、どれほどまでに恐ろしいのか。」
「力を示しなさい! 頼光わたしの子! 我が子にふさわしいモノかどうか、この丑御前に――」
「神鳴る天網を統べるこの私に! かき抱かれて、もしも灰の一片でも残るようであれば!」
「その時には愛してあげましょう! 頼光わたしの分まで、滂沱ぼうだと涙を流しながら!」
同上。人と鬼がわかりあえるはずがないと我が子に襲い掛かる。狂うほどの深い愛情に応えるためには、命懸けで応えなければならない。

メモ

  • スキル神秘殺しの特攻対象の一つに魔性属性があり、その属性を頼光自身は備えていないのだが例外的に丑御前は所有している。
    • ちなみに味方サーヴァントで魔性属性を備えているのは酒呑童子茨木童子巴御前と全て鬼種にあたる。絶対鬼殺すウーマン。

脚注

注釈

  1. 3ターン

出典


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