埋葬機関
埋葬機関
聖堂教会の最高位異端審問機関。
教会の矛盾点を法ではなく力で強制的に排除する組織。
試練は耐えよ。恥辱は絶えよ。
悪魔祓いよりも「悪魔殺し」を行う代行者たちの、その中でもさらにトップエリートが所属する組織。その名に違わぬ超武闘派集団で、七人の代行者と一人の予備役の少数精鋭から構成される。
騎士団でも手に負えない場合に出動し、彼らの行いが事後承諾でないときなどない。状況次第では教会の意向に背くことも出来るほどの強権が与えられており、例えそれが大司教であっても悪魔憑きならば即座に串刺しにするほど。これゆえに、異端を狩る機関でありながら、「教会における異端」と囁かれ、厄介者扱いされている。
他国の退魔組織と協力することは絶対になく、常に独立して行動する。
教会は死徒を滅ぼすためにアルクェイドと時折手を組むことがあるが、それを快く思っていない。そのため、リスト外であるアルクェイドを隙あらば封印しようと企んでいる。
メンバー選考は完全に実力至上で行われており、かつてロアだったシエルや現役死徒二十七祖のメレム・ソロモンなどもメンバーに加えられている。極言すれば、能力があって教会にとって都合の悪いモノを始末するなら誰でもいい。
メンバーは形式だけでもアデプトで扱いは司祭級、さらに特別権限を持つ異端審問員となる。ただし彼らがまっとうな異端審問をすることなどないので、単に代行者、または殺し屋とも呼ばれる。メンバーの証として普段は見えない羽の生えた十字架(剣)の刺青を施す。そこに刻まれている数字が機関でのナンバー。
メンバーには、表立っては禁忌とされる魔術を好む者、捕らえてきた異端者を奴隷として扱う者、近代兵器マニアや殺人快楽性となかなか飽きさせない人材が集まっている。
鉄甲作用
埋葬機関秘伝の、黒鍵投擲方法。
突き刺すことを前提にした形状である黒鍵であるが、当たると吹き飛ばされる。アルクェイドなどは、真横から三連撃を受けて公園の端から端まで転がっていった、という例もある。これを鉄甲作用と呼ぶ。
純粋に体術による効果で、魔術ではない。アルクェイドは魔術によって着弾時の衝撃を数十倍に引き上げているのだろう、と勘違いしているとか。
構成メンバー
- No.1 ナルバレック
- 埋葬機関のトップに立つ女性。
実力は折り紙つきだが、性格が悪く(いわく、殺人狂に近い)、半ば幽閉される形で埋葬機関の執務室に閉じこもっている。いじめっこで、シエルも含めたメンバー全員が、「いつか殺してやる」という感情を抱いているという。
まだ充分に若い年齢でありながら、既に二十七祖3体を捕らえた怪物。 - No.2 ??
- No.3 ??
- No.4 ??
- No.5 メレム・ソロモン
- 現役の死徒二十七祖第二十位。二つ名は「王冠」。
- No.6 ミスター・ダウン&相棒
- 二人一組の祓い屋。二人で「第六位」であり、ダウン一人では暫定。
ミスター・ダウンは「一緒に任務に就きたくない男」ダントツの第一位。 - No.7 シエル
- 説明不要のカレー代行者。二つ名は「弓」。メンバーの中では、一番の常識人。
ナルバレック
現在の埋葬機関のNo.1であるが、これは現在に限った話ではなく、埋葬機関のトップは代々この家から輩出される。
ナルバレックの家はロアが埋葬機関の前身となる組織を設立した頃から続いており、月姫においてロアの回想(初代ロアの記憶)に出てきたナルバレックは当時の人物であって、現在の人物のことではない。加えて、『MELTY BLOOD Actress Again』リーズバイフェルートでロアが名を挙げたナルバレックも同様と思われる。
「ナルバレック」というのが「家名(姓)」なのか、それとも二世とか三世とかみたいに「名前を継承」しているのかは判然としない。
メモ
- ミスター・ダウンの相棒と某毒舌シスターとの間で共通項が見受けられるが、明言はされていない。
- 外伝「Talk」の時点で、アインスという名の五十過ぎの代行者が所属していたらしいが、名前が出たと同時にメレム・ソロモンに「あはは、食べちゃった」と言われて登場することはなかった。
推定だが、この席が欠けたためにミスター・ダウン&相棒が補充されたと思われる。 - メンバーに共通点らしい共通点は存在しないが、ナルバレックに対し殺意を抱いているという点では本人を除き全会一致している。
- 月姫外伝「Talk」にて、シエルの存命中に(少なくとも現体制の)埋葬機関は消滅することが示唆されている。
- 『Fate/strange Fake』にてハンザ・セルバンテス(山育ちで拳法家、ほぼ全身が聖別済みサイボーグの代行者)が言うところによると「一人一人が天災みたいなもので、自分など足下にも及ばない」というトンデモ集団。メレムがシエルに言った「不死が無いなら、対城レベルに鍛えてない君じゃ役に立たない」という言葉は実は誇張でも何でも無いのかもしれない。