軋間紅摩

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軋間紅摩

  • 読み:きしま こうま
  • 誕生日:月日/血液型:A型
  • 身長:175cm/体重:80kg
  • CV:小杉十郎太

遠野分家「軋間」の男性。彼以外の軋間一族はみな彼に殺された為、一人のみだが便宜上軋間家の現当主とされている。

略歴
ひたすら混血としての「魔」の純度を高め続ける混血の一族軋間に生まれる。紅摩で軋間一族が望んだレベルに至る。しかし、その果てが破滅であることに気付いた一族は幼い紅摩を幽閉し、紅摩が10歳足らずの時に銃で殺そうとした。この時、弾を頭部に受けた紅摩は、ショックで理性のタガが外れ暴走。逆に一族を皆殺しにしてしまった。
その後は斎木の屋敷に拾われ監禁される。(軋間一族殲滅は、公には斎木家が行ったとされたが、退魔側には紅摩によるものと真相が知らされている)
その後、斎木当主を暗殺しに来た七夜の当主・七夜黄理と出会い、右目を潰されて隻眼となる。この時、本来なら殺されて当然の所を(この時なら確実に殺せたにも関わらず)、何故か黄理に見逃された(理由は歌月十夜の短編「赤い鬼神」で語られる)。

退魔組織が放った七夜によって斎木当主が死んだ後は、斎木を退魔に売った張本人である遠野槙久の管理下にあったようだ。七夜殲滅の夜に七夜黄理を殺す為だけの切り札として使われ、これを死闘の末殺害するが彼の一撃で紅摩もダメージを負い、自分も死ぬ生き物だと知ったことでそれまで人としての感情がなかった紅摩に生の実感が芽生え、黄理から貰ったこの感触を忘れまいと他の七夜一族をも多数虐殺した。
この時に幼い志貴と出会っており、深層でこの時の事を覚えていたらしい志貴にとって、紅摩は「死」のイメージを抱かせる。(月姫時点の志貴では恐れは抱いていなかったが…)
人物
産まれた時から一族や肉親にすらその血の純度から「鬼子」と呼ばれ遠ざけられ恐れられたため、人間との意思疎通の必要性を感じなかった。そのため人の言葉を覚えず森を好み獣の中で暮らして穏やかに土に還ることを望んでいた。しかし形式上一族を継ぐものがそのようなケモノのような生活を望むなど恥として一族はそれすら許さなかった
一族からは痴呆と思われていたが、実際は様々な意味で早熟と言える人物で、通常なら人間として培った理性で押さえつけるものであり、発病すれば成人した人間の理性ですら一年を保たずに破滅させる軋間の魔の衝動に生まれながらさらされながら、産声を上げた時からその衝動を押さえつけて肉親や家族を彼なりに守っていた。
だがそれも長くは続かず、「―――おまえは、生まれた時から正気じゃない」という言葉と共に一族から受けた銃弾で自制のタガが外れ、軋間一族を皆殺しにするという結末が起きた。確かに紅摩は正気ではなかったが、それはひたすら乾きを押さえこみ、自身という怪物を抑制することが出来る正気とは思えない精神性だということに一族は気づいていなかったのである。
その後はなにもかも空虚で意味が感じられなかったないまま斉木、遠野と混血の家に飼われていたが、七夜殲滅の際に駆り出されて繰り広げた七夜黄理との死闘から生まれて初めて『生の実感』を得られた紅摩は虚無な自身に戻りたくなくなり、黄理を殺した時のことを真似て七夜の一族を殺して回った。
その後経緯は不明だがしばらくして遠野屋敷で暮らすこととなり、遠野秋葉琥珀翡翠とは面識がある。秋葉に家から追い出された現在は、独りで森に籠もり、己の在り方の意味を見出しとしている求道者の真似事のようなことをしている。
過去と現在で性格が著しく違うキャラクターである。特に以前はメルブラのように雄弁に人語を話すことはあまり無かった。
戦闘においてはまさしく悪鬼そのものと化すが、普段の生活においてはむしろ物静か。ただし、酒も好んでいる。また、喧嘩は断らない主義。しかしながら、七夜黄理の息子である遠野志貴、その鏡である七夜志貴との対峙ではそう簡単には戦おうとしない様子を見せる。なんらかの思い入れを持つようだ。
能力
軋間一族の遺伝の果てに産まれた、最高峰といえる鬼。完全な紅赤朱ではないが、ほぼそれに等しい状態。生まれついての鋼の肉体を持つ。その強靱さは、一撃で多くの混血を殺してきた七夜黄理の緻密な攻撃を、ろくな防御法も知らないまま実に四十数回も耐えきった程。さらに、巨大な大木を軽々と握りつぶす握力、天性の敏捷性をも持つ。それに加え、七夜黄理との戦いをきっかけに自身を焦熱させる自然干渉の異能『灼熱』も使えるようになっている。「独角」と呼ばれる彼にしか使えない体術を独自に会得。その強さは鬼神にならぶと称される。メルブラでのラストアーク「夜摩判決」では紅赤朱化した秋葉同様に髪と眼が赤く染まる。
ちなみに『灼熱』はもともと軋間一族に内包されていた能力であり、軋間一族殲滅の際にも、屋敷が炎上している様が描写されている。これは紅摩には自在には使えていなかった、もしくは紅摩にとってそれまで必要を感じられず、忘れられていたものと思われるが、黄理との戦闘で教えられた「生の実感」(熱さ)を忘れまいとして、最後のスイッチが入って使えるようになった、いわば七夜黄理が呼び戻した能力と言える。

登場作品と役柄

歌月十夜
志貴の中に作られた「死の象徴」としてのイメージが、舞台の中で具現化したモノ。つまり本人ではない。
遠野志貴を翻弄した七夜志貴を、一撃の元にあっさりほふる程の強敵。
志貴の深層にいたため出てきてしまった幻であり、志貴自身がそう気が付いた時に役目を終えた。
MELTY BLOOD
AC以後の参戦。人の噂に上る「鬼」を、彼をベースに形を為したタタリ。
オリジナルが強力なためタタリにとって本来はつかない余分な自我がついている。シナリオによっては本人らしき登場を見ることがある。
タタリとして三咲に呼び出される度、彼は『灼熱』は使えるものの、この「生の実感」を持たない虚無の自身を嫌い、通りすがりのアルクェイド・ブリュンスタッドに戦闘を挑み起床を試みたこともある。

人間関係

遠野槙久
遠野家先代当主。七夜殲滅においての主犯であり紅摩の共犯である。七夜一族を壊滅させたのは紅摩一人ではなく、槙久も多数虐殺している。
軋間紅摩はその後、秋葉が家督を継ぐまでの8年間の間、遠野邸に滞在していたらしい。琥珀にも「軋間のぼっちゃん」と呼ばれていたなど面識自体はある。
七夜黄理
七夜家当主。幼い頃に紅摩の右目を奪い、その後七夜殲滅戦で戦った相手。混血より遙かに劣る人間でありながら、紅摩と僅差の勝負を繰り広げて見せた。結果的に紅摩に生の実感を味わわせ、鬼としてこの世に出した人物でもある。
遠野志貴七夜志貴
黄理の息子。七夜殲滅時には見逃す。

台詞

「生き汚さは父親譲りか」
歌月十夜。
志貴の死の具現化として登場した紅摩だが、志貴の記憶と違い口汚く話し出し、上記のような台詞まで言い出した事に、志貴はこの紅摩は自分が作り出した無様で出来損ないの偽物と確信し「もう――やめてくれ」と怒りを露わにした。
「―――なんだ、それは。ましらに劣る」
MELTY BLOODランダムで聞ける勝利台詞。
「あいにく、運心とは無縁でな。悔いる心も、思い出す罰もない。清算がしたいのなら、俺を殺せるだけの腕を持て」
MBACアーケード版で追加されたvs遠野志貴勝利台詞。
「オレの腕は壊すだけのもの。だがおまえの腕は、人を護る為の剛力だ。……優劣を比べるというのなら、初めからオレは負けているさ。」
VSリーズバイフェ勝利台詞。
「……その、なんだ。坊ちゃん、というのはやめてくれないか」
VS琥珀勝利台詞。遠野家滞在時から苦手だったようで、坊ちゃん呼びされるとつめたーく一瞥した後寂しそうに離れていくらしい。

メモ

  • 仏教(正しくは儒教)の真似事をして暮らしているという紅摩だが、自身の滅ぼした軋間や七夜を供養する為ではまずないらしい。
    他に「今回はオレが残った。たが、さて。この世は有為転変の里。同じ結果など、それこそ二度とはあり得まい」との台詞もあるので、本来は一度しか生まれない勝敗を尊重し、結果に全てを委ねるものであるらしい。よって過去の清算、志貴にとって遺恨があるのなら、それは紅摩を殺さなければ果たせないものとなっている。紅摩は遠野志貴に、七夜一族としてではなく「父の跡」と尋ねるなど、黄理の息子であることを強く重要視している様子を見せる。また、志貴が紅摩に勝てない場合「人違いだ。他を当たれ」とシラをきられてしまう。
  • 紅摩の現在だが、どこかの山奥にひっそりと隠れ住んでいるとされている。その場所はどこなのか公式に明らかにはなっていないが、MBAAでの遠野家からの謝礼の存在の判明、遠野志貴への「オレの住む森へ来れば、あの夜の答えがでる筈」等の台詞、なにより歌月十夜での幻の紅摩の住処がそれであったことから、この森は自身が滅ぼした『七夜の森』なのではないかとの指摘が多々されている。
  • 並のサーヴァントが相手なら互角に戦える程の強さを誇る。神秘性の高い『鬼』
  • ファンからの愛称は「きしまん」「子馬」「キシMAX」など。この内「キシMAX」はMBで実際に使用されている。

話題まとめ

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