マタ・ハリ

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アサシン (Grand Order)

  • 真名:マタ・ハリ
  • 身長:165cm / 体重:49kg
  • 出典:史実
  • 地域:フランス~ドイツ
  • 属性:混沌・中庸 / カテゴリ:人
  • 性別:女性
  • CV:種田梨沙

暗殺者」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』ではメインストーリーでは登場していないが、イベント「歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~」において門番として主人公一行に立ちはだかる。
人物
10代後半の女性を思わせる外観と顔立ちに扇情的な服装を纏った踊り子。一人称は「私」。
明るく朗らかな性格の持ち主で、母性的。マスター(主人公)に対しても好意的に接する。男性の扱いに慣れており、たとえタッチされても気にせず、どれほど老獪な存在であっても異性であれば「子供」として扱う。
人懐っこい言動とその美貌、相手の嗜好を瞬時に見抜く洞察力をもって相手に瞬く間に取り入り、魅了してしまう魔性の女性。情報収集はお手の物。
聖杯に掛ける願いは「愛する人と幸せな家庭を築くこと」とその経歴に反して非常に慎ましやかで少女的なもの。しかし自分の能力の低さから、実現が程遠いことも理解しているという。
能力
アサシンだが、クラススキルの気配遮断を所持していない変わり種。というのも、気配を断つのではなく自身を敵対者だと感じさせない固有スキル「諜報」を有しているため。これにより、自分の存在を晒しながら敵の懐に入り込むという特殊なアサシンになっている。
魅了やそれに伴う情報収集に長ける反面、戦闘能力は低めで、本人も自分があまり強くないことを自覚している。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) E E E E D A+ - 諜報:A++
フェロモン:B
ダブルクロス:B

宝具

陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1
最大捕捉:100人
由来:自身の芸名で、マレー語で「陽の目」を意味する。
マタ・ハリという伝説を具現化させた、洗脳宝具。
妖艶な舞踊により、相手の思考回路を強制的に麻痺させる。一般人、マスターはもちろんのこと、精神耐性スキルのないサーヴァント、狂化していないサーヴァントも男女問わず該当する。
判定に失敗した者は、基本的にマタ・ハリの操り人形となり、朝日が昇るまでその効果は消えない。ただし、宝具を使用したという形跡は残らないため、同一人物にも繰り返し使用可能。
また、一度でも判定に失敗した場合、次回以降の判定にハンデを負う。
『Grand Order』では敵全体に魅了と攻撃力・防御力ダウン効果を与える効果となっている。

真名: マタ・ハリ

マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。第1次世界大戦時にスパイとして活躍し、女スパイの代名詞的存在となった女性。十九~二十世紀の人物。
真名である「マタ・ハリ」は踊り子としての芸名である。
本業は扇情的な姿で踊るダンサーであり、位の高い男性とベッドを共にする高級娼婦でもあった。
その魅力を利用して敵国の関係者や軍関係者を篭絡し、情報を引き出していたという。
1917年、彼女はスパイ容疑でフランスにて逮捕され、有罪判決を受けて銃殺刑に処された。
なぜ彼女はスパイとなったのか、それは、人生の始まりにおいてどうにもならないところで躓いていた。
生まれこそ裕福だったが、父は経営していた会社を倒産させた挙句に浮気を繰り返し、母は心労で病んでマタ・ハリが十四歳の頃に死別、結婚生活すら夫の暴力と酒、浮気癖で失敗してしまう。
青春時代の大半を、男たちの身勝手な欲望によって翻弄された彼女は、男たちを翻弄するスパイとなり、時には高価な財を貢がれた事も。
だが、彼女が本当に求めたのは、「価値なき財」ではなく「愛」だったが、結局のところ彼女は処刑される時までソレを手にすることはなかった。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order
アサシンのサーヴァントとして登場。
〔アサシン〕キャラクターデザイン:こやまひろかず / 設定作成:東出祐一郎 / レア度:C(☆1)
実際の戦闘面では設定通りステータスが全サーヴァント中最低ランクだが、状態異常付与能力に優れている。
また、特にそういう能力、技術を持っている様子はないが魔力の塊のようなものを放って攻撃する。今作にはそういう人たくさんいるが
ちびちゅき!
所属不明。ぐだ男達をお月見に誘っていた。

人間関係

主人公 (Grand Order)
契約したマスター。
伝説の女スパイと語られる自分を、含むところなく信じてくれる彼(彼女)を気に入っている。
ブーディカ
非業の死を遂げた者どうし割と仲がいい。
エドワード・ティーチ
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』の礼装カードにて言及。
比較的温厚で寛容な彼女には珍しく、自身の酒場から出禁にしたとのこと。……女性にコナかけた程度では許されそうであるし、一体何をやらかしたのだろうか。

名台詞

「ご主人様! ……って、呼んで欲しい?」
マイルーム会話2。 マスターに対して、茶目っ気たっぷりに訊ねる。もちろんそう呼ぶサーヴァントもいるが、彼女の場合なんか別の意味に聞こえる。
「甘やかしてあげるわ。うふっ」
マイルーム会話3。 またダメマスター製造機か。
「権力を盾にする人間は嫌いよ。……色々あったもの。」
マイルーム会話「嫌いなこと」。 まさしく権力に翻弄され、最終的には命まで奪われた彼女にすれば、嫌いなものが『権力を盾にする人間』というのは当然かもしれない。
「うふっ。そうして結局、小指と小指が一番気持ちいいのよね」
マイルーム会話絆Lv.5。 指切りか、赤い糸的なものか。いずれにせよ彼女の経歴を考えるに、「結局」という部分に意味深なものを感じる。
「ええ、マスター。このマタ・ハリを信じてくれるあなたのために、全力を尽くします!」
たとえ伝説の女スパイであっても信頼を向けてくれるマスターのためならば、と慣れない戦闘でもやる気を見せる。
「ほら、膝を貸してあげるわ。」
「さあ、あなたの話を――聞かせて、ね?」
幕間の物語「メルトダウン・ラヴァー」で見られる、魔性の女性の十八番。たとえその前に戦い、負かした相手であってもすぐに虜にしてみせる。
マシュはその手管に素直に舌を巻いたが、「坊や。いい子でちゅね~」と相手の趣味の幼児プレイに合わせ始めた時点で慌ててストップを掛けに行った。
「王様なんて、私の経験から考えると一番楽よ」
「だって王様って国の一番なんでしょう? だから、世界で一番癒しを欲しがるのよ。」
「もし欲しがらないとすれば、民のために……あるいは神のために全てを捧げるような人か、
 さもなくば民が全てを捧げると理解している暴君かしら。」
「メルトダウン・ラヴァー」にて。王様相手の諜報は難しくないかと危惧するマシュに、マタ・ハリはむしろ一番簡単だと答える。
王は孤高であるが故に、誰よりも癒しを求めるというのはある意味筋が通っていると言えよう。また、王の寂しさに付け入るというのは、悪女の基本でもある。
「ほら、この目を見て下さらない? 私の目は、太陽」
「陽の目を持つ女――それが、私の名前よ。さあ、全てを告白しなさい」
たとえ王であっても、全てを告白させる「陽の目」。数多の人間を虜にした彼女の目に抗しきれる人間は稀であろう。
「欲しいものはたくさんあるけど、やっぱり何よりあなたの愛が欲しいわね、マスター」
チョコレートに添えられたメッセージの内容。欲するものはあれど、マスターからの愛を最も必要している。それは、彼女が生前、手にすることができなかったモノなのかもしれない。
「抱かれる度にきれいなものが増えていく。口づけする度に価値あるものが増えていく。
 生きるために必要なのに、私にはこれっぽっちも必要ないものが、無限に増えていく。
 そしてその度に、本当に必要なものが遠ざかっていくのです」
概念礼装「価値なき宝」の説明文。欲望を介さない「愛」こそが、男の欲望に翻弄された彼女にとって本当に必要なものだった。しかし、スパイである彼女が得たのは、ソレとは真逆―――欲望の象徴ともいえる「高価な財」だった。
「困ったわねぇ。酔った勢いを利用して、既成事実が作れなくなっちゃうわ……。チラッ」
2016年クリスマスイベント『2代目はオルタちゃん』より。サンタ・オルタ・リリィから断酒薬を飲まされてしまい、自分の特技(?)が封じられた事をボヤきつつ主人公に流し目を送る。赤面する主人公にマシュが焼き餅を焼いたのは、言うまでもない。

メモ

  • 一部ファンからは「ママ」と呼ばれる。キャラクエの幼児プレイが発端なのだが………どうしてこうなった。
  • Fateシリーズ初となる現代戦争に関わった英霊にして初の職業娼婦の英霊。
    • 職業娼婦のマスターとしては六導玲霞が既に存在している。
  • 生きたのは1876~1917年と、1864~1934年の李書文、1856年~1943年のニコラ・テスラに次ぐ20世紀に活躍した英霊。生年では最も近代となる。
  • 「ネロ祭り 予選 上級 美声の歌姫+1」のボスとして登場した際の名義は「艶めく舞姫」。「ぐだぐだ茶器集め 地獄変 ~衆合地獄~」のボスとして登場した際の名義は「公序良俗の境界」

話題まとめ

歴史関連
女スパイの代名詞となっているマタ・ハリだが、実の所、彼女が本格的なスパイ活動を行った証拠は一切無い。高級娼婦なので多くのドイツ軍人及びフランス軍人とベッドを共にしたのは確かだが、そこで聞いた話だけでスパイ活動が出来るかと言えば疑問が残る。
1917年当時、フランス軍の士気はニヴェル攻勢[1]の失敗で極端に低下しており、フランス軍にとって士気の回復は急務であった。その為のスケープゴートとしてマタ・ハリが選ばれ、ありもしないスパイ容疑をでっち上げて銃殺刑にしたと言われている。
処刑された時の状況には様々な逸話があり、銃殺隊は美貌に惑わされないよう目隠しをしたとか、銃殺前に兵士たちに投げキスをした、あるいは銃殺直前にコートの前をはだけて全裸で銃殺されたとも言われている。

脚注

  1. 第1次世界大戦に行われた攻勢の1つで、1917年4月16日に開始。指揮官のロベール・ニヴェル将軍から名前が取られている。将軍は48時間で勝利すると豪語したが、結果は大失敗。以後、フランス軍では大規模な抗命事件や軍規違反が多発する事となる。

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