ペルセウス

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ライダー (Prototype)

  • 真名:ペルセウス
  • サーヴァント階位:第五位
  • CV:宮野真守

騎兵」のクラスのサーヴァント
いつも笑顔を絶やさない美男子。

略歴
真名はペルセウス、ギリシア神話の主神ゼウスとアルゴス王アクリシオスの娘・ダナエーの息子。
マスターを持たないはぐれサーヴァント。彼のマスターは8年前の聖杯戦争で敗れた魔術師一派によって、マスターとして擁立された少年だった。少年は前回の聖杯戦争で愛歌によってビーストを体内に埋め込まれたために手足は腐り、内臓も半ば機械、生身の部分は胸から上のみという半死半生の状態で、魔術と医療機械によって無理矢理生かされ、言語に尽くしがたい苦痛を味わい続けていた。
だが彼は自らの不幸な境遇を一片も恨まず、世界の平和を望む心優しい少年で、自らのサーヴァントにライダーを選んだのも、幸福だった英雄が望む願いに自らの理想を夢見たからであった。そんな彼にライダーは尊敬と友愛を持つようになり、その天使性に心酔し友人となる。
しかしライダーを召喚した事で元々少なかった少年の余命は無くなり、召喚儀式の7日後、聖杯戦争開始直前に彼は息を引き取るが、その際に令呪を全て行使してライダーを「最初で最後の友人」として受肉させた。
彼の最後にライダーの胸中に渦巻いた物は、報われずに生を終えた少年への悲しみと、最後まで聖人のように余人を恨まず世の温かさを説いた事への敬意と、彼を救おうとしなかった全てに対するおぞましいほどの憎悪だった。
ライダーはこの瞬間、聖杯を使って少年を蘇生させ、真っ当な人間として幸福を与える事を決心する。そして少年を苦しめ続けていた研究者達を皆殺しにし、現界するための魔力を街中の人間を殺戮して補い、マスターの願いを叶えるため聖杯戦争に臨む。
自分の行いこそが、少年の最後の祈りを最も汚すものであると知りながら。
人物
一見チャラ男風の美男子だが、人当たりが良く、涙脆く、心優しい青年。普段は学生として活動し、綾香のクラスの人気者。名前はマスターのものを拝借している。基本的に紛れもない善人だが、感じ入った物事にとことん尽くす短所があり、一度悪行に手を染めると決めたならば普段の優しさと笑顔のままに無辜の人々を殺戮する。
サーヴァントとして行動する際は、研究員から奪った仮面を装着しており、その仮面がマスターの代わりに依代としての役割を果たしている。
能力
「騎兵」のサーヴァントだが、奇襲・不意打ち・トラップを用いて相手マスターを標的としたその戦闘スタイルは「暗殺者」に近い。この戦い方で綾香を守るのに手いっぱいのセイバーを追い詰めた。
宝具所有数は現在最高の6つ。だが、一度に一つしか使用できない、という制限が存在する。

宝具

不死身殺しの鎌・ハルペー
伝令神ヘルメスから授けられた鎌剣。かつてメドゥーサの首を斬ったのも、この女怪殺しの神剣であり、「屈折延命」という不死系の特殊能力を無効化する神聖スキルを有し、この剣でつけられた傷は自然ならざる回復・復元ができなくなる。
元は神霊が持ち主だっただけにその効果は絶大で、神話では天空神ウラヌスの去勢や巨人アルゴスの暗殺に使われたとされ、相手が不死の神や怪物であっても効力を発揮したという。
空を駆ける羽のサンダル
同じくヘルメスから授けられた、黄金の翼が付いた魔法のサンダル。使用する事で空中を地上と同じように疾走することが可能で、これによってペガサスを使わずとも空中を移動することが出来る。その性質上、全く予想できない場所からの奇襲に向いている。
鏡像結界の袋(キビシス)
冥王ハーデスより授かった皮袋で、メドゥーサの首を運ぶのに使われた。「内」と「外」の概念を反転させる力を持ち、外界に影響を与える魔術を鏡のように使用者自身へと向ける効果を持つ。
メドゥーサとの戦いでは『暗黒神殿』の効果を反転させ、彼女を自滅させたらしい。
被った者の姿を消すマント
冥王ハーデスより授けられたマント。
神話においては兜だが、Fateでは見栄えの問題からか、マントになっている。
青銅鏡の盾
女神アテナより授かった、青銅の鏡盾。
石化の魔眼を防ぐ効果の他にレーダーとソナーとしての能力を持ち、あらゆる状況下での索敵を可能としている。
騎英の手綱(ベルレフォーン)
メドゥーサの血から生まれた天馬ペガサスと、それを御する黄金の鞭と手綱。
メドゥーサの物と全く同じ。というより「英雄の象徴」という宝具本来の意味としては、メドゥーサが使うより、彼が使った方が宝具として正しい。

登場作品と役柄

Fate/Prototype
ライダーのサーヴァントとして登場。

人間関係

ライダーのマスター
外見10歳程の少年。マスター階梯は第三位・座天使。令呪の位置は左掌。
心臓が脈打つたびに痛みを伴う命。針を呑むような呼吸。そんな死を待つだけの惨たらしい体でありながら、あらゆる不平不満、恨みを零さなかった。そんな彼の聖者のような生き方はライダーを深い感銘を受けるが、同時に彼の最後はライダーを狂気に駆り立てる事となる……。
沙条綾香
昼間は仲の良いクラスメート、夜は格好の標的。
殺さなければならない相手だとライダー自身分かっているのだが、不思議な感情に駆られ、あと一手という所で躊躇してしまう。
メドゥーサ
生前に倒した怪物。そんな関係なので、当然ながら彼女からは良く思われていない。

名台詞

「――あれで、生きていると言えるのか」
初めて自分のマスターと出会って。生前不幸を知らなかったライダーは少年の惨状に大きな衝撃を受け、欲望の為に彼を生かし続ける魔術師達への嫌悪と共に少年に憐れみの念を抱く。だがそれは少年と語らう事ですぐに尊敬と敬愛に変わっていった。
「ワタシは自由だ。マスターには縛られない。
 死の間際に令呪を全て使わせて、この体を受肉させたのだからね」
「魔術師風情に聖杯は過ぎたものだ。
 英霊であるワタシが、正しく、あるがままに使わせて貰おう」
廃工場に散らばる腐食した人肉の山。このライダーの無法に怒るセイバーと綾香に対して。
あくまで、偽悪的に振る舞う。本心を仮面に隠して。
「……幸福な人々を望んだ彼の為に。
 ――君たちを、皆殺しにする。」
臓物に、死肉にまみれ、「幸福な英雄」は少年に誓う。
とめどない血の涙を鉄仮面からこぼし、輝きしか知らなった幸福の王子は血を吐くように宣言した。

メモ

  • 『旧Fate』の設定だけの頃の真名はテセウスだったが、『Prototype』アニメ化の際、ペルセウスに変更された。
  • 実はヘラクレスの祖父に当たる。
  • ライダーのマスターは当初、少女という設定だったが、ライダーの純粋さを際立たせるために少年に変更された。また『Fate/Prototype Tribute Phantasm』では伊勢三(いせみ)という名前だった。
  • メドゥーサからは、人物像を「成功したシンジ」と評されている。『SN』と『Prototype』は設定レベルで異なる作品ではあるが、この設定が影響したのか、彼の容姿は慎二にとても良く似ている。

各マスターごとのステータス

マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 備考
少年 D+ E+ B+ B+ A+ ABCDE

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