概要
魔術王ソロモンの使い魔である七十二柱の魔神柱の一柱。
- 略歴
- 最初の登場は終局特異点で、Ⅴの座においてイ・プルーリバス・ウナムに登場したサーヴァント達と決戦を繰り広げた。
- 時間神殿崩壊時には延々と生と死を繰り返すことと死ぬために生きることへの恐怖から逃亡。
- その後、自身と同じ考えを持つシェヘラザードの同胞となり、共に神秘の秘匿という概念を破壊するために2000年の地底に「伝承地底世界 アガルタ」を作りだした。
- 終盤、浮上した「空中幻想都市 ラピュタ」で自身の持つ死と再生を司る能力でサーヴァント達に優位をとるが、途中で姿を現した武則天の「告密羅職経」によって死と再生の概念が制御不能となり、フェルグスの宝具「極・虹霓剣」を受けて致命傷を負わされた。
- 消滅寸前、シェヘラザードを材料として利用し生存を図ったが、フェルグス達に説得されたシェヘラザードに拒絶され断末魔を上げながら消滅した。
- 人物
- 基本的には「独立稼働する受肉した魔術式」という存在のため、本来は独立した人格は持たないが『訣別の時来たれり、其は世界を手放すもの』が発動されたことで個体に自我が生まれ、湧き上がった感情が切欠で変化が起きてしまう。
- 西洋における霊鳥フェニックスと同一視される、死と再生を司る魔神。
- 話す言葉が自然と詩になると言われており、独特な喋り方をするが[1]、詩のセンスに関してはシャーロック・ホームズ曰くノーコメント。バアル同様人型にもなるが、その時の声も伝承通りに醜い声をしている[2]。寄り代を人間にしたのか、それとも詩的な言葉に飽きたのかは不明。
- また、互いに経験した幾多の死をシェヘラザードとともに教え、人知を超越した魔神という存在であるこの身ですら、たどり着いたのはシェヘラザードと同じ「死の恐怖と残酷に満ちている生」という結論であった。
- 幾多の生を持つ者に幾多の死があるのは間違いだと断じ、人の世を終わらせんとした七十二柱の魔神の志を完遂させようとするが、魔神王のように惑星を造り替える気も、一からやり直す気もなく、ただ自分が二度と召喚されないために世界を巻き添えにして自殺するというものである。
- ゼパル同様人間を見下しており、シェヘラザードを同胞と呼びながら、追い詰められている際に罵詈雑言を放つことから、それが伺える。
- 能力
- 魔神柱として非常に強力な(サーヴァント数騎に匹敵する)実力を持つ。
- 死と再生を司る魔神の名の通り、数値を反転させ、死んでいるものとして、『死んでいるものの探知』を行わなかったカルデアの発見を逃れるという芸当をした。
- その特性によって何度倒しても復活するが、『生き続け、死に続けている』最中なら殺すことができる。
- 戦闘は3回行われるが1戦目はキャスターのクラス、2、3戦目ではルーラーのクラスとなる。
- 戦闘中のスキルは「復活の時 来たれり」「眠目」「尽目」「誘惑の声/我が口に来たれ」を使用する。
登場作品と役柄
Fate
- Fate/Grand Order
- 終局特異点で主人公たちと対決する。
- 時間神殿崩壊後は逃亡し、シェヘラザードと共に「伝承地底世界 アガルタ」を作りだす。
人間関係
Fate/Grand Order
- ゲーティア
- 自分達魔神柱を統括する存在。
- ゲーティア同様「人の世の終焉」を実行するが、ゲーティアは第一部で行った人理焼却はあくまでも「手段」に過ぎず、創世からリセットして不完全な人類を死の苦しみから救済するのが最終目的だが、フェニクスの場合は死の恐怖と生の残酷さを終わらせるために生命を永久に滅ぼすことと、決定的に異なっている。
- 事実、フェニクスの目的を聞いたダ・ヴィンチから「ゲーティアもこの場にいれば『このような魔神(しそう)は我らの中に不要なり!』と頭を抱えるだろう」と酷評している。
- シェヘラザード
- 同胞。
- 消滅する運命でありながら召喚されることへの恐怖に共感し同志となった。
- しかし自分が追い詰められた際には「グズ」とひどく罵倒した上で彼女を利用したため、本質的には彼女を見下している。
- 武則天
- 天敵。
- と言ってもいちサーヴァントと魔神柱という存在のスケールの違いのために彼女一人でどうにかされてしまうまでではなかったが、「拷問」と言う概念を象徴するかのような「殺し続け、終わらせないために生かし続ける」宝具はまさにフェニクスを殺せる状態にできる宝具であった。
名台詞
Fate/Grand Order
- 「嫉妬の炎!」「嫉妬の猛炎!」
「渇望の炎!」「渇望の猛炎!」
「羨望の炎!」「羨望の猛炎!」
「限りある命……なんと羨ましい!」
「当てつけがましい生者!」
- 攻撃時、及びクリティカル攻撃時の台詞。
- 限りあり、終わりのある命を彼は望み、それを持つ者達を怨嗟する。
- 「告げるはフェニクスという我が音韻。“七十二柱の魔神”の一柱/真実/再開因果。」
- 『伝承地底世界 アガルタ』で登場して最初に喋った台詞。詩うように喋るが、詩のセンスはシャーロック・ホームズによるとよくないらしい。
- 「我がここに在る故由/友愛徴憑。認容せしはシェヘラザードという在り方。」
「生と死/不可避/合致・自己命題/不可避/生と死! 只なる死→再生は不適。我との同化によりて既得。」
「彼女の希求/不死/不生! 見つけたり、おお、見つけたり! 解! 解! 解!」
- 『伝承地底世界 アガルタ』での台詞。どうやらシェヘラザードを利用したのではなく、その想いに感じ入って同志となった感じらしい。
- 主人公 (Grand Order)はなんとなく言ってることがわかったが、マシュ・キリエライトには全然わからなかった。
- 「悲哀/疑問/我らは悪か。否、否、否、我々こそが自然。」
「なればこそ合一必然/シェヘラザード=フェニクス!」
「我ら/生の中に死にたくないと願うもの。我ら/死すれば生かされ、また願わされるもの。」
「我々は等しく願いの奴隷なり!」
「しかしてif生物/all/死にたくないと思考する場合。それが剥ぎ取れないまま/我らの無限性がある場合。」
「それは願いならず。呪いである。」
「呪いを解きたいと希うは……必定……。ォオ、オオオオ……! 」
- 『伝承地底世界 アガルタ』での一度目の戦闘後のストーリー上の台詞。
メモ
- 死にたくないという願いを持つ魔神柱には他にもアンドラスがいるが、彼は獲得した自我を味わうために生きていたいと願った点で、二度と死ぬことがないように消滅したいと願ったフェニクスとはまったくの正反対である。
- 彼の本編中のセリフが韻を踏んでいることからプレイヤーからはラッパーという渾名で揶揄されることがある。
脚注
- ↑ 文体はクランチ文体が使われている。
- ↑ 文体のサイズと色がバラバラになっている形で再現されている。
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