伝承科
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概要
魔術協会の三大部門の一つ、時計塔の第六学部。別名「ブリシサン」。
院長が学部長を務め、時計塔設立時から最も”生徒の少ない”科目でこの世ならざる遺物──人類外の「天使と悪魔」を研究する学科。
太古から地球に点在し、どんな神話体系にも語られていない「未知の法則」を帯びた
他の学科は人類に貢献するものだが、伝承科は人類外のものを隔離するためのもの。それは西暦以降に生まれた
設立者は『Fate/Grand Order』で言及されたソロモン王の弟子であるブリシサンの可能性が高く、院長もソロモン王の弟子であるため、院長とブリシサンが同一人物である可能性が高い。
研究対象
- ORT
- 関係者:学院長
- 南米に眠る「領域外の生命」にして絶対の禁忌。この惑星における正真正銘の侵略生命体。魔術世界で認識されている最も強靭で最も不可解な生命体であり、西暦3000年までの人類の技術では解析不可能と言わざるを得ない「人類の脅威」。
- 魔術世界における怪談であり、「西暦以前、南米に飛来した宇宙生物がいて、近づくと誰であれ一瞬で殺される」と伝えられ、この生物の領域に踏み込んで、生きて戻ってきた魔術師は一人もいない。
- 16世紀、満を持してある冠位の魔術師が同胞6人の色位の魔術師とともに南米に乗り込むが、探索から戻ってきた魔術師は一人だけ。その魔術師こと当時の時計塔十二君主の一人であったアステアは、「まだアレに触れてはならない。今期の地球の生命は、何一つ及ばない」「次の紀を待て。我々が絶滅した後、新たな進化を経た生命に、望みを託す」と言い残しながら衆人環視の中、生きながら水晶になった。この事件を経て、魔術協会・時計塔の学院長はこの怪物を「ORT」という名称である事を発表し、以来、南米のある地帯は人類が踏み入ってはならない魔境として知れ渡った。
- 末端の魔術師家系には眉唾の御伽話、貴族たちにとっては事実として伝わっており、学院長からは「ORTは星の叫喚がないかぎり目覚めない。南米の地下でいい感じで冬眠している。なので手を出さないように。アレが動き出すと、この星の人類圏が失われる」とまで言わしめている。
- 天使の遺物
- 関係者:デイビット・ゼム・ヴォイド
- セム族の一介の研究者がフィードワークの末発見した一つの輪。
- なんの変哲もない木製の輪であるが、輪の向こう側を見た時に輪の中の風景が見えない。
- この惑星にあってはならないものだと魔術師でない者も理解し、肌で感じるほど異様なもの。
- しかし、20年間何をしても解析できず、変化しないことから、これを監視していた研究者は「この遺物はなんの変化も起こさない神の贈り物」とした。
- その正体は、「半径20kmにおいて、一日の死亡者数がゼロであること」を条件に光を放つ、文明圏への悪意に満ちた輪っか。発動時間はわずか0.2秒だが、その光を浴びた人間を原子レベルで分解し、同時にその人間を人々の記憶・記録を含め世界から消失させる。また、原子レベルで人間を分解し転送先で再構築するが、原子レベルで分解した人間は死んでいることと同義とされ、それは“同じ命ではない”とされる。
所属者
- ブリシサン
- 名前から(おそらく)設立者と思われる人物。『Fate/Grand Order』で言及された。ソロモン王の弟子の一人であり、禁忌の中の禁忌とされる『伝承』を預かっているらしい。
- 院長
- 当代のロード。ソロモン王の弟子の一人であり、ソロモン王の死後神代が終わり神秘の実践(大気中の魔力)が薄れていく際に「学問として神秘を伝えるのだ」と、ひとつの学院を設立し以後は各地に多くの賛同者や門徒を増やし多くの魔術都市を作るなど、魔術世界に神代の頃の活気を取り戻すために仲間たちと精力的に活動したという。
- 時計塔設立から未だにその座にあり続けており、少なくともソロモン王が死亡したのが紀元前931年であるため三千年近く生きている。しかし、現在は時計塔の中心部に引きこもって幾星霜、滅多に姿を見せないらしい。
- ブリシサンと共通する点が多く、同一人物である可能性が高い。
- マイオ・ブリシサン・クライネルス
- 名前からブリシサンの分家とみられる。創造科のイゼルマ家に協力。
- デイビット・ゼム・ヴォイド
- 8年間伝承科に所属していたが追放され、アニムスフィア家が設立した人理継続保障機関フィニス・カルデアに移籍した。
関連組織
- 時計塔
- 上位組織。
- ブリシサン家
- 伝承科の君主の家系。中立主義。
メモ
脚注
注釈
出典