ジェロニモ

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キャスター
真名 ジェロニモ
本名 ゴヤスレイ
性別 男性
身長 174cm
体重 76kg
好きな物 昼寝
苦手な物 侵略、傲慢、侮蔑
天敵 米国人
出典 史実
地域 北米
属性 中立・善
一人称
二人称 君/お前
三人称 彼/彼女
声優 江川央生
デザイン 坂本みねぢ
設定作成 東出祐一郎
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

魔術師」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』にて、西暦1783年のアメリカで人理を崩壊させようとするケルト軍、アメリカ合衆国のみを救おうとするエジソン軍のどちらにも与しないレジスタンスのリーダーとして登場。エジソンによって投獄されていた主人公たちを助け出し、以降は行動を共にする。
無限ともいえる兵力を持つケルト軍がエジソン軍を圧倒するのは時間の問題と考え、戦力が拮抗している間に状況を打破すべくラーマの治療と並行してのメイヴ暗殺をネロ、ビリー、ロビンと敢行する。しかしアルジュナという強大な伏兵の存在により暗殺は失敗。最後の力でロビンを逃し、消滅する。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅤの座を統括する兵装舎ハルファスと交戦する。
人物
恐ろしい見た目だが、外見に似合わない人格者。
理知的であり、非常に淡々とした口調で喋る。言動は穏やかであり、深い精神性に基づいた深遠な発言が多い。秩序だった考えを持ち、どんな状況でも冷静な立ち位置を守る。
また、意外にも剽軽な所があり、興味を持った事については徹底的に追及したがり、その際には少々空気を読めない強引さが現れてくる。
ただし、一旦本気で怒らせると手のつけようがなくなる他、勝利者側かつ軍人に対しては悪感情をぶつける。加えて人倫にもとる行為を見逃すほど「根源を追い求める者」としての成り立ちはしていない。
マスターに対しては遜るわけではなく、あくまでも対等に礼儀正しく接しようとする。
聖杯に対する願いとして大地を取り戻すことも考えたが、犠牲が大きくなりすぎるため「これ以上奪われない」程度にしておく、とのこと。
能力
精霊の力を借りるシャーマニズムに則った魔術を行使する。傍に浮遊している小型の精霊は「ガンダンサー」という。暗示の魔術を使う際は煙草を通す必要がある。
また、弓・槍・ナイフなどの武術も得意とし、キャスタークラスにあるまじき近接戦闘能力を持つ。
統率や軍略にも優れており、『Fate/Grand Order』第五章では第三勢力としてレジスタンスを組織し、敵の意図の推定や作戦立案等を味方サイドで一手に引き受けていた。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター 主人公 (Grand Order) C D B B+ C B 道具作成:C
陣地作成:B
血塗れの悪魔:B
シャーマニズム:B
守護の獣:B

宝具

大地を創りし者(ツァゴ・デジ・ナレヤ)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:1~30
最大捕捉:100人
アパッチ族に伝わる巨大なコヨーテを召喚する。アパッチ族の伝承を小規模ながら再現する大魔術。
コヨーテが召喚されることでコヨーテに煙草を奪われた太陽がコヨーテを追いかけ始めるため、結果的に広範囲に渡って強烈な陽光によるダメージを与える。
さらに守護者であるコヨーテによって味方側の力を増幅させる。

真名:ジェロニモ

ジェロニモ。北米先住民族の一つ、アパッチ族の戦士。アメリカとメキシコ、二つの軍と戦って四度降伏した。
元々はアパッチ語で「ゴヤスレイ(欠伸をする人、眠たがり)」という意味合いの通り名を持っていた彼だが、二十歳のとき、母親と、妻、三人の子供をメキシコ兵に惨殺された彼は、演説を行い『戦士』としてメキシコ軍へ報復を行う。
優れた戦士であり、何より復讐の念に燃えていた彼は槍折れ矢が尽きても、返り血で真っ赤になりながらナイフ一つでメキシコ兵と戦い抜いた。恐慌を来したメキシコ兵が彼のことを「ジェロニモだ!」(聖ジェローム、獅子のように戦うことで名を馳せた聖人)と叫んで以降、彼の名はジェロニモへと変わる。
三度目の降伏直前の戦いの際、自軍の数倍の兵士を相手に単身で司令官の暗殺を果たしたことで彼の名声はもっとも高まった。
ジェロニモと彼が率いる三十五人のアパッチ族を捕らえるために、アメリカ政府は五千人もの兵士を動員したという。
最後の降伏の際、二年経過すればアリゾナに戻してくれると約束したが、それは反故にされてしまい、結局アリゾナに帰ることはなかった。
その最期の日々は、人間動物園の展示物となる、有料の講演会を繰り返す、など、生きるために自分の名前を金に変える屈辱まみれたものだったという。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order
第五特異点『北米神話大戦 イ・プルーリバス・ウナム』の解禁に伴い実装。また、第五特異点クリアボーナスとして一騎確定で入手できる。

その他

ちびちゅき!
所属不明。手つかずの自然に触れ合えるため、主に山で生活している。

人間関係

Fate/Grand Order

アメリカ大陸出身の英霊達
基本的には自分を除き全員侵略者である移民のサーヴァント達。
後世において大陸の大半を彼らに譲渡する事になり、自分達先住民は険しく貧しい土地へと追いやられた事は知っているが、それでもアメリカという土地の危機を見過ごせず彼らと共に戦う。
例え自分の行動がこの危機が解決されれば人々から忘れ去られるものであっても、構わない。むしろ恩を売った形となる為悪くないと思っている。
エリザベート・バートリーネロ・クラウディウス〔ブライド〕‎
第五特異点での味方……なのだが、フリーダム過ぎる言動に頭と胃を痛めている。
ビリー・ザ・キッド
第五特異点での味方。
上記の「侵略者」の括りには入るが、コーヒーを飲み交わしたりとそれほど仲は悪くない模様。
彼の生前についても、若くして死んでしまったことを惜しんでいる。
ヘクトール
『Fate/Grand Order -turas réalta-』での第五特異点での味方。
藤丸を信頼しておらず腹に一物あるような言動を繰り返す彼に若干不信感を募らせている。
ポール・バニヤン
期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』で共演。
当初は彼女の正体が分からなかったため「開拓者にとっての偉大な精霊」と見なして敬意を持って行動しており、精神的も子供であるために彼女の性質やそこから表れる言動についても咎める事はなかった。
トーマス・エジソン
期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』で共演。第五特異点では対立する陣営のトップ同士だったが、直接の面識はない模様。
彼の人間性を信頼しているのか、若干際どい発言が多いのもある程度はスルーしている。
エレナ・ブラヴァツキー
第五特異点では対立する陣営に所属していたが、直接の面識はない模様。
ジェロニモ自身は自分の魔術は精霊交歓によるアウトローなものだが、そんな彼でも彼女の魔術についてはさっぱりわからないようで、頭を抱えている。まあ、異端だからといって異端の事がわかるとは限らないという意見もあるのだが。
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕
彼女の幕間の物語『正さねばならないもの』でレイシフトに同行し、誰にも譲れない後始末を見届けた。
アビゲイル・ウィリアムズ
アメリカ先住民ということで彼女からは怖がられているが、バレンタインイベントで話しかけられた際には紳士的に対応していた。
後の彼女の幕間の物語では、迷い込んで来た「セイレムのアビゲイル」に対して主人公を守って対峙した。
虞美人〔ランサー〕
「大地の落とし子」と呼び、畏敬の念を抱いている。向こうからもシャーマンとして一目置かれている。
ネイティブアメリカンの神話では大地の精霊が動物や人間の姿で顕現することもあるので、彼としてもそういう概念として認識しているようである。

名台詞

Fate/Grand Order

戦闘

「精霊よ、太陽よ。今ひと時、我に力を貸し与えたまえ! その大いなる悪戯を……『大地を創りし者ツァゴ・デジ・ナレヤ』!!」
宝具開放。陽気なコヨーテ、怒れる太陽、彼らの力を借りた灼熱の一撃で敵対者を焼き尽くす。
余談だが、ジェロニモが他人の幕間に頻繁に登場する都合上、シナリオ上でよく使用される宝具でもある。

マイルーム

「対等、対等だとも。君と私は、あくまで対等なのだ。」
「マスターを貶める訳ではない。しかし、この私は誰かの下に就くほど、へりくだれないのも確かだ。」
共にマイルーム会話。生前酋長であったからか、はたまたかつての苦い経験からか、他人に服従する気にはなれないのであろう。
最も此度のマスターは、他人を下に見ることなど一切ないのだが。

本編

「ヤツはランサーだ。奴に有利なサーヴァントを揃えて、宝具を先にぶちかますぞ。いいな?」
第五特異点にて、カルナと戦う事になった際の忠告。
もっと早くに欲しかったメタ攻略。だが彼の戦術眼を表現しているセリフでもある。
「君のところは、業の深い神霊が山のようにいるからね。」
コミック版『英霊剣豪七番勝負』3巻巻末のオマケ漫画より。意識を失った主人公を他のキャスターと共に調査した時、玉藻の前の「日本にいるとしたら心配」という発言にマジメな表情で返す。元々、日本における神霊は死者の怨念を鎮める意味合いもあるので、自然と業の深い神霊ばかりになってしまっている。

幕間の物語

「……ほう、それは良いことだ。確かにこんなもの、面白くもなんともない。」
ジャンヌ・ダルク〔オルタ〕の幕間の物語『正さねばならないもの』にて、復讐に何の愉悦もないと吐き捨てたジャンヌ・ダルク〔オルタ〕に向けて。あっさり言い放ったが、生前に家族を皆殺しにされてから人生の半分以上を復讐と報復に捧げ、そして俘虜の辱めの中で終えた彼が言ったその意味は非常に重い。
「未成年は、煙草がダメだよね?」
ジェロニモの幕間の物語『ジェロニモ・イン・ロンドン』にて。子供を拉致して生贄にする儀式を行っていた魔術師を打倒し、子供たちを記憶操作の魔術をかけて帰そうとしたが、自身の暗示魔術の媒介に煙草の煙が必要な事に気付いて、困惑混じりに彼としては珍しい口調でこう主人公に尋ねた。現代知識を持ってはいるので確認を取ったのだろうが、主人公に「ダメ」と言われると割と本気で悩んでいた。

イベント

「……マスター、一体誰と話しているのだ? 私には感じられない精霊かね?」
期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』にて、強烈なメタネタを交えた言動を繰り返す主人公達への一言。
完全にかわいそうな人を見るような目になっており、このイベントにおける彼の立ち位置の半分を象徴するような言葉になっている。
「いや、それはないと思うがな、マスター。そもそもそれは略奪者の発想だ。私は構わんが……。
 QPはまっとうに、宝物庫を襲って稼ごう。金の扉から出る金の箱が好きだな、私は。」
同イベントにて、「1兆QPくらい分けてくれる牧場ないかな」などと言い出した主人公への返答。
このイベントでは珍しい彼のメタ言動[注 1]。なお、彼が所属していたアパッチ族は他の部族からの略奪行為も頻繁に行っていたため、彼自身もあまり抵抗はないようである。
「――待て、聞き捨てのならないことを言ったな。
 バッファローは誰のものでもない。強いて言えば大地の恵みだ。
 我々は、暴走し、人を脅かした群れを狩った。逃げた群れは追わなかった。
 骨も毛皮も爪も、すべてバニヤンが加工した。肉はあますところなくハンバーグに変えた。
 恥じることは何もない。悪しき殺しはここにはない。これが罪だというのか、バッファロー・ビル。」
同イベントにて、人を襲ったバッファローの群れを討伐した後、バニヤンを処罰しにやってきたアルテラ……もといバッファロー・ビルに対して。
確かにバッファローは絶滅危惧種にも指定されている貴重な野生動物。しかし、何の否もない人々を襲い、命を奪うのを放っておくわけにはいかない。必ずしも自然に身を任せるがままというのが正しいとは言えないということを教えてくれる言葉。
現実でも、雑木林のように人が管理しないと却って環境が崩壊する自然も存在する。
「共に同じ食事を分かち合うことで、私たちは兄弟になれる。本当は、他に何もいらないのだ。」
同イベントの最後、霊基が登録され、カルデアに迎え入れられたポール・バニヤンと食卓を囲んでの言葉。
このイベントでは飛び交うメタネタに対するツッコミ役を勤める傍ら、自然に熟達した賢人としての立ち位置からの言葉も数多い。

メモ

  • 『Fate/Grand Order』第五特異点におけるアメリカ側の英霊達において、白色人種ばかりが登場した中唯一の黄色人種であり、インディアン(ネイティブアメリカン)のサーヴァント。
    • 他の味方陣営のサーヴァントが濃すぎる上に、まともな方であるロビンフッドビリー・ザ・キッドが一歩引いたスタンスである為に、「味方陣営の胃痛枠」と言われてしまうことに……
      • 中盤で退場した後は、胃痛ポジションはラーマに引き継がれた、とも。
    • 後の期間限定イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』でも主人公達のメタな言動に内心でツッコミを入れつつ全体の方向性の軌道修正や情報収集を行っており、完全に苦労人ポジションになってしまっている。
  • 真名は「ジェロニモ」となっているが、本人は「私の真名はおいそれと明かすものではない」「そもそも、その名を伝えたところで知る者もいない」とした上で仮の名前としてジェロニモだと名乗っている。
    • キャラクター設定担当の東出祐一郎氏曰く、「アパッチ族の世界観では死者の名前を呼ぶことは良くないことである」という価値観にのっとり、あえて真名は伏せジェロニモで統一しているとのことで、シナリオ上でジェロニモが自らの真名において宝具を使用する際もその真名は伏せられている。
  • キャスターの癖に近接戦闘が得意、と言う点では例外的なのだが、一旦クラスの事を忘れると「能力がB~Dに散らばりつつ中程度」「宝具がランクBで捻りのない攻撃系」「スキルも特異な物は存在せずランクはほぼB」と、なかなか特徴が薄い。そのため、サーヴァントの設定語りの際に言及されるが実際には全く劇中に登場しない平均的なサーヴァントの典型例とも言える。

話題まとめ

脚注

注釈

  1. 一応、これらの宝物庫襲撃はカルデアのシミュレータを使って行われているので、ギリギリでメタネタではないかもしれないが。

出典


リンク