駒姫
ナビゲーションに移動
検索に移動
駒姫 | |
---|---|
読み | こまひめ |
外国語表記 | Komahime |
性別 | 女性 |
声優 | 園崎未恵 |
デザイン | 色素 |
初登場作品 | Fate/Grand Order |
概要
『Fate/Grand Order』の登場人物。
- 略歴
- サーヴァントとして召喚された千利休と霊基を共有している姫君。
- 生前は戦国時代の大名であった最上家の次女で、東国一の美少女と名高く、その噂を聞き付けた豊臣秀吉の甥であった次代関白の豊臣秀次の側室になることが決まっていたが、輿入れ直後秀次事件に連座する形で処刑されてしまった[注 1]。
- 期間限定イベント『ぐだぐだ新邪馬台国』ではそんな彼女を憐れんだ千利休のよって魂を霊基に塗り込められ、霊基を共有する形で存在していた。
- 彼女自身の意識は表にこそ出て来てはいなかったものの、千利休が恨みのあまり道を外れていく様子――特に父母と過ごした生前の幸せな思い出も残る現世の世界を闇で覆い尽くす計画にはずっと心を痛めており、終盤では助けを求めるかの如く主人公の深層意識の「夢」の中に泣きながら現れ、『ニライカナイ』にて姿を現した際は自分の思いを粛々と語りながらも、利休に自分や多くの「名もなき無辜の民達」を憐れみ、その声を聞き届けてくれた事に感謝しながら消えていった……と思われていたが、如何せん特異点消失の結果帰り道も帰り方も分からなくなり、どうすればいいか分からず困っていたところ偶然見えた光の先――レイシフトからの帰還に紛れてカルデアに行ってしまい、霊基を共有していた千利休ともどもお世話になることになってしまった。
- 人物
- 煌びやかな着物を纏い、琵琶を携えた姫君。
- 穏やかで心優しい性格だが、実際は結構なお転婆で図太い俗物。茶道を習うこともほどほど程度の熱心さであり、特に「聖杯」によって現代知識を学習してからは、ペットボトルのお茶や抹茶ラテに手を出したり、今どきの若者言葉を使う事にも躊躇いがない。
- なお怒るとかなり怖く、『ぐだぐだ新邪馬台国』の後半で自分のためとはいえ、千利休がやらかした時には空間が歪むほどの怒りを向けていた。
- 能力
- 千利休と霊基を共有している形ではあるため、同じ力を使うことはできるが本人自身の戦闘能力は皆無に近い。
- 琵琶はそれなりには上手であり、本人も多少は自慢にしている。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/Grand Order
- 期間限定イベント『ぐだぐだ新邪馬台国』に、千利休と霊基を共有する形で登場した。
人間関係
Fate/Grand Order
- 千利休
- 霊基を共有する相手であり、豊臣秀吉に縁がある同士。
- 『ぐだぐだ新邪馬台国』において彼が自分を憐れんでくれた事には感謝しているが、その過程でおかしくなっていく有様には心を痛めていた。
- カルデアでは口うるさく茶の作法を教えてくることを若干鬱陶しがっている。
- 壱与
- 『ぐだぐだ新邪馬台国』で共演した相手。
- 一緒に「女子高生」の真似事をしたいと意気投合していた。
- 卑弥呼
- 『ぐだぐだ新邪馬台国』で共演した相手。
- あまりに「大きな」せくしぃだいなまいつっぷりに戦々恐々としていた。
- 玄奘三蔵
- 利休を引き合いに出して高僧っぷりを褒め称えるも、やはり「大きさ」は気になるようであった。
- 清少納言
- ド派手な衣装に興味津々で自分も似たような格好をしたいと言い出し、利休に窘められる結果となった。
生前
- 豊臣秀次
- 側室として輿入れするはずだった相手。
- だが叔父の秀吉によって処刑され、まだろくに顔を合わせていないにも関わらず連座で自身も処刑されてしまった。
- 最上義光
- 父親。出羽の大名。
- 娘の窮地においては、処刑を中止する嘆願書を諸国の大名からかき集めるべく奔走したものの間に合わず、その惨死を知ると豊臣家への憎悪を募らせ、関ヶ原の戦いでは東軍に組した。
- 釈妙英
- 母親。秀次に輿入れする運命に心を痛めていた。
- 娘の惨死を知ると精神を病んだ末、後を追うように亡くなったという[注 2]。
- 伊達政宗
- 父方の従兄弟にあたる奥州の大名。
- 実母で妹の義姫を巡るいざこざによって義光とは仲が悪かったが、駒姫の死には流石に同情していたという。
- 出雲阿国
- 生前から有名な女芸人であり、『ぐだぐだ新邪馬台国』後半で出会えた時には感激し、スターとしてスカウトされた時には大喜びであった。
- 茶々
- 上記の秀次の叔母に当たる女性。
- 生前にも遊んでもらったことがあるらしく、その時に貰ったお手玉を大切にしていたとのこと。
- 一説では駒姫の助命志願に手を貸したとも云われている。
名台詞
- 「この方、地獄送りにしてもよろしいでしょうか?」
- 『ぐだぐだ新邪馬台国』の『ぐだぐだ大茶の湯武闘会』冒頭。自作の茶を信長に酷評されて。
- 台詞の元ネタ、というかイメージはアニメ界における和風ホラー少女作品の代表格で、登場する悪人を文字通りの地獄送りにする『地獄少女』と思われる。基本、陽寄りな性格の駒姫だが、怨霊の側面があるためかこの手の台詞がちょくちょくある。
- ちなみにこの際に作った茶は、利休の用意した一級品の茶の湯道具、そして彼自身の指導の下で作ったにも関わらず、普通にまずかった模様。
メモ
- 本作では、千利休の「英霊の姿」としての外見の正体かつ第三再臨時の姿にあたる。彼女の初登場時の立ち絵で持っている琵琶に、最上家の家紋である「丸に両引」と「竹に雀」が描かれていた事から真名を看破したプレイヤーも多い。また、第二再臨では駒姫がその袖で詠んだ辞世の句を包んだ着物を羽織っている。
- 処刑の間際でも駒姫は気丈な振る舞いを崩さず、「罪をきる 弥陀の剣に かかる身の なにか五つの 障りあるべき
罪なき身を世の曇りにさへられて 友に冥土に赴ば 五常のつみもはらひなんと思ひて[注 3]」という辞世の句を遺した後、潔く首を差し出したとされる。武家に生まれた以上はそれ相応の覚悟を決めていたのだろう…- にもかかわらず彼女の遺体は、まともに供養されないまま秀次の妻子や妾達と共にその場に掘られた穴の中へ放り込まれ、最期には「秀次悪逆塚」と刻まれた秀次自身の首が入った石櫃を石碑代わりに据え置かれた、見るにも無惨過ぎる末路を迎えている。
この塚は後に鴨川の洪水によって流されてしまったが、1611年にたまたま工事の最中に発見され、それに関わっていた一人の身内が偶然にも秀次の家臣だった縁から、江戸幕府から許可をもらい改めて秀次と一行を弔うお堂「瑞泉寺」と塚が建てられ、ようやく駒姫は手厚い供養を受けることになった[注 4]。- 最上義光は当然この所業に憤慨し、高擶にある専称寺を山形に移して娘と妻の菩提寺とすると、引き取れなかった遺体の代わりに肖像画と髪を納めた。
- にもかかわらず彼女の遺体は、まともに供養されないまま秀次の妻子や妾達と共にその場に掘られた穴の中へ放り込まれ、最期には「秀次悪逆塚」と刻まれた秀次自身の首が入った石櫃を石碑代わりに据え置かれた、見るにも無惨過ぎる末路を迎えている。
- 背後設定もあり和風ホラーテイスト味強い外見で描かれており、特に眼を丸くかっ開いた表情はまさに怨霊。阿国からも、役者をやるなら怨霊役でスターになれる、と太鼓判を押されている。
- 父親の最上義光は「人足に混じって力仕事をする」「やたらと塩鮭を食べたがり、鮭が取れる領地が手に入ったら大喜びする」などの面白エピソードに事欠かない。歴史ファンからの相性は「鮭様」。
- また、叔母の義姫、従兄弟の伊達政宗もなかなかにロックな逸話を持っており、駒姫の図太く根明なキャラ付けを見た多くのユーザーからは「鮭様(義光)の娘でまーくん(政宗)の従兄弟なら納得」という評価が見られた。
話題まとめ
脚注
注釈
- ↑ この状況を知った最上義光の奔走と、秀吉の側室である茶々の口添えによって、彼のもとには多数に上る処刑中止の嘆願書が届けられたため流石に無視する訳にもいかなくなり、慌てて中止を命じる早馬を出したが間に合わなかった…という説もある。
- ↑ 物語終盤において、利休の台詞に「
私 の娘」という発言があった事から、利休の集めた怨霊の中に混じっていたのではないかとプレイヤーからは推測されている。 - ↑ 現代語訳すると「人が生まれながらに持つという、五つの罪もない自分が無慈悲に斬られるのは悲しい。けれど慈悲深い弥陀の剣にかかるならば、きっと冥土(極楽の地)へ行けるでしょう…(だから、恨みも悲しみもみなこの世に置いてゆきます)」という意味。
- ↑ 1941年には松下幸之助の財団法人によって秀次達の墓が整備され、秀次一族と家臣の墓として49基の五輪塔と、地蔵堂に祀るための50人の小さな像が建立されている。
出典