アルジュナ
2016年12月21日 (水) 10:11時点における133.1.254.129 (トーク)による版
アーチャー (Grand Order)
- 真名:アルジュナ
- 身長:177cm / 体重:72kg
- 出典:マハーバーラタ
- 地域:インド
- 属性:秩序・中庸 / カテゴリ:天
- 性別:男性
- CV:島﨑信長
- 略歴
- 『Fate/Grand Order』第五章では人類史を守護すべきはぐれサーヴァントとしてAD.1783年のアメリカに現界されたが、同じ時代に召喚されて世界を守ろうとするアメリカ軍側に付いたカルナとどうしても決着を付けたかったがために、敢えて世界を滅ぼそうとするケルト軍側に付き、両陣営の総攻撃時には念願であった彼との正々堂々の一騎打ちを始める。
- が、そこまでしてまで望んだ闘いの決着は、彼の流儀を面白く思わなかった自分の陣営の王の介入のせいで叶える事が出来なかった。その後ナイチンゲールから、同じく決着を求めながらもそれを第一とせず、最後にはサーヴァントとしての役目を全うせんとしたカルナの姿勢を説かれて何かを感じ、そのままケルト陣営から離脱した。
- 最終決戦時にはカルナや主人公と交わした約束を守って絶対絶命の状況のアメリカ軍に援軍として駆け付け、メイヴが召喚した魔神柱の集合体「クラン・カラティン」を自身の消滅を賭した一撃で全滅させた。
- 人物
- 褐色の肌をした、流麗な白衣の青年。
- 勤勉且つ清廉、公明正大で主に対しても礼節を忘れずに接する、という英霊として非の打ち所のない人格者なのだが、自身の実力を疑わずマスターに対して無意識ながらも尊大な態度を取っている。
- マスターに対して真摯に仕える事のみが喜びだと語る彼だが、自身の心に踏み入られる事は好まず、マスターに対しても警告している。しかし、それはマスターにある『顔』を見られたくないからかもしれない。
- 聖杯に願う己が望みは、「永遠の孤独」である。しかし、本当の願いは生前成し遂げられなかったカルナとの決着。
- ナイチンゲールによれば、「生前は他者からそう望まれ続けてきた生き苦しい人生で、他者が思うほど誠実でも無ければ、自分が思うほど邪悪でもない人物」とのこと。
- 能力
- 炎神アグニから授けられた神弓『炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)』を手にして、「弓兵」のクラスに相応しい技量で戦場の名誉を欲しいままとした弓の名手。
ステータス
クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考 アーチャー 主人公 (Grand Order) A B B B A++ EX 対魔力:C
単独行動:A
神性:B千里眼:C+
授かりの英雄:A
魔力放出(炎):A
宝具
- 破壊神の手翳(パーシュパタ)
- ランク:A+→A++
種別:対人宝具 - 由来:破壊神シヴァがアルジュナに授けた鏃。
- 破壊神シヴァより授かった鏃であり、伝承によればシヴァが使えば宇宙が消滅するほどの力を持つとされている。
- アルジュナが使用した場合でも世界を七度滅ぼせるほどの威力があるとされ、その威力を恐れたアルジュナは結局この武器を使うことはなかった。
- 第五章において神代の神造宝具であることが判明した。
- 伝承にたがわぬ威力を誇り、第五章にて捨て身で放った際には魔神柱28柱の集合体であるクラン・カラティンを纏めて吹き飛ばすほどの威力を見せている。
- 炎神の咆哮(アグニ・ガーンディーヴァ)
- 由来:炎の神アグニがアルジュナに授けた弓。
- 炎の神アグニから賜った神の弓。「この世に打ち落とせぬものなき」と自負するしており、第五章においてジェロニモが召喚した巨大なコヨーテを一撃で仕留めた。
- 『Fate/Grand Order』では通常攻撃として使用しているが、上記の『破壊神の手翳』を使う際にはアルジュナの手元から消滅する。
真名:アルジュナ
- アルジュナ。インドのあらゆる英雄達が集う古代叙事詩「マハーバーラタ」の中心に立つ弓の名手。
類稀なる実力で戦場での名誉を欲しいままに手にし、『施しの英雄』であるカルナと戦い、これを討ち取った『授かりの英雄』。
- クル王の息子、パーンダヴァ五兄弟の三男として生まれた彼は同時に雷神インドラの息子でもあった。
- 他の追随を許さない器量もさる事ながら清廉な性格、様々な方面で「まさに非の打ち所のない」彼だったが、一人の兄が賭け事に敗北したことによって国を追放されてしまう。
この時既に、彼の中でカルナとの戦いが避けられないという予感があった。何しろカルナは、パーンダヴァ五兄弟を宿敵と睨むドゥリーヨダナを父と仰いでいた。
- 彼自身は兄弟だけでなき父母も、そして民を愛し、愛されている。なのに――
- 『カルナを殺さなければならない』と決意したのは、最初にカルナと顔を合わせた時からだろう。
それは神々によって定められた運命ではなく、アルジュナが純然たる敵意と共に選んだ業 である。
たとえソレが間違っていたモノだとしても、やりとげなければならなかったのだ。
- そして宿敵の打倒を成し遂げ、彼に残ったものは———『後悔』だった。
- 完全であったがゆえに、……否、完全なる者と定められたがゆえに、彼は己の後悔を払拭する術を知りえていなかった。それは生涯にわたり彼の無意識の苦悩として爪痕を残し、英霊の座にあってなお、破滅と孤独を欲するようになる。
- あの日引いた弓の結末に、“人として“未練を残すがゆえに————。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- アーチャーのサーヴァントとして登場。
- 〔アーチャー〕キャラクターデザイン:pako / 設定作成:東出祐一郎 / レア度SSR(☆5)
- 好敵手であるカルナとは全く同時期、同レア度の実装となった。
- ちびちゅき!
- 所属不明。子供達に人気のカルナに嫉妬した挙げ句、ネコアルクの口車に乗ってネコミミキャラに。
人間関係
生前
- カルナ
- 生前の彼が「生涯の敵」と見なした最大の好敵手であり、宿敵。
- インドラに黄金の鎧を奪われ、師匠から様々な呪いを受け、御者すらも敵に内通しているという、周囲の謀略のせいで本来の実力を発揮できなくなったカルナを射殺したが、アルジュナ自身はそんな形で付いてしまった決着を深く悔いている。カルナが自分の兄である事をアルジュナが知っていたかどうかは定かではない。
- クンティー
- アルジュナの生母。カルナの生母でもある。
- インドラ
- アルジュナの実の父。インド神話を代表する雷霆の神。アルジュナを勝たせるため、カルナが生まれながらにして身につけていた黄金の鎧と耳飾りを取り上げた。
- パーンドゥ
- アルジュナの養父でクルの王。子供を作れない呪いにかかっているため后たちは各々の手段で子供をもうけるしかなかった。
- クリシュナ
- アルジュナの従者にして友人。
Fate/Grand Order
- クー・フーリン〔オルタ〕、女王メイヴ
- カルナとの決着をつけるために彼らの陣営に客将としてついた。ただし、彼らの陣営に付いて戦う理由が極めて個人的なものであったがために彼らからはあまり信用されていない。最終的には折角の再戦を彼らに妨害された事が切っ掛けで離反する事を決意した。
名台詞
- 「聖杯に掛ける望みですか? 願わくば、私を永遠の孤独にしてほしい…冗談ではなく、本気ですよ?」
- 聖杯にかける願い。その真意は「宿敵との対等な戦い」が出来なかったことへの未練から生まれたモノ。それ程までに、彼の心に深い爪痕を残していた。
- 「神性領域拡大、空間固定。神罰執行期限設定、全承認。シヴァの怒りをもって、汝らの命をここで絶つ。『
破壊神の手翳 』!!」」 - 宝具解放。原典で語られるその宝具は規模が危険すぎるためか、発動地点、発動時間を厳密に設定して威力の規模を抑えている。
- 「『私』を……見たな!」
- 垣間見せる激情。単に白衣の下に他者に見せたくない何かがあるのか、それとも普段の冷静沈着な態度を捨て去るほどの重大な秘密があるのか……。
- 「……。世界には色々な英雄がいるのですね……。」
- マシュからアーチャーであることを疑われた根拠として双剣を使うアーチャー、棍棒で殴りつけるアーチャー、財宝を手当たりしだい投げつけるアーチャーのことを言われて呆気にとられての一言。そもそもアーチャーとして召喚されるサーヴァントで真面目に弓を使って戦う人物の方が少数派である。
- 「よろしい! 完璧だ! これでこそ私! これでこそアルジュナだ!! クッフフフ……アッハハハハハハハ!!」
- 霊器再臨四回目、それまでの物静かな雰囲気とは打って変わって高笑いをしながら歓喜する。
- 常日頃の態度とは打って変わっての変わり様、果たしてどちらが彼の本当の『顔』なのか。
- 「カルナ、まさか貴様と共の陣営になるとは。これもまた、神の一手と言うわけか。今は争わぬが、次に顔を出せば、どうなるか分からんぞ」
- カルナ所属時。兄とは反対に、露骨な敵意を向けている。普段の冷静で落ち着いた性格には似つかわしくないような激情を見せる程の執着ぶりである。
- 「………こんな機会は恐らく、二度と巡り会う事はあるまい。
おまえがそこに立った時点で、他の全てのものが優先事項から滑り落ちた。 ―――――ではカルナ。続きを始めるとしようか」 - 北米神話大戦。時代を守ろうと奮戦するカルナの前に立ちはだかったアルジュナ。ただ決着を付ける、それにしか興味は無い。
- 「世界を救うことに興味は無い。滅ぶならば、滅ぶのだろう。しかし、貴様は救おうとする―――この世界を。」
カルナ「無論だ。正しく生きようと願うものがいるかぎり、オレは彼らを庇護し続ける。この力はそのために与えられたもの。我が父、我が命がある限り、日輪は不滅と知れ。」
「だから私は滅ぼす側だ。貴様が善につくのなら私は悪につく。それでこそ対等だ。今度こそ――――今度こそ対等のものとして、貴様の息の根を止めねばならん!」 - 太陽の子、施しの英雄カルナ。その生き様を知り、そう生きることを知っているからこそ、『それと敵対するためだけに』悪につく。生前果たせなかった対等の戦いを実現するためならば他の何事も省みない、それだけアルジュナの後悔は強かった。
- 「カルナ……おまえの気持ちが、今になって……やっと……」
- 自分の身体を犠牲にしての宝具開放により、魔神柱を薙ぎ払ったアルジュナ。
- 他者に尽くす。授かりの英霊アルジュナには終ぞ縁の無い、施しの英霊の専売特許であったが……それこそが彼の救いだったのだ。
- 「
炎神 の業炎により、塵のように消え去れ!……いや、まだ足りないな。破壊神 よ、その力で天より罰を与えよ!」 - 「……いかかでしたか、マスター。いえ、何も言われる必要はありません。
これにより、我が力は完全に立証されました。我が武器、我が宝具、共に最強。私こそが最高のサーヴァントだと、胸を張って宣言してもいいのですよ?」 - 幕間の物語「神弓の真価」にて、宝具が強化された事で調子に乗り試し打ちをした結果森一帯が敵ごと消し飛ばされ更地になった件について。当然マシュからツッコミが入った。
- カルナと兄弟であるということが良く分かる天然さである。
メモ
- 公式PR漫画『ぐだぐだオーダー』での仮称は、信長アーチャー。無論、中の人からとった物で、出番ない方のノブとは関係ない。
なおキャラクターに不明な点が多いせいか、ポーズをとりながらキメ顔で顔を隠したりするなど、妙な性格になっている。 - アルジュナの宝具である破壊神の手翳(パーシュパタ)は伝承によれば終末において世界そのものを破壊する際に用いられる武器で、破壊神シヴァが使えば全宇宙を破壊、アルジュナが使っても世界を七度滅ぼせる威力を有しているという。
- そのあまりの強力さにアルジュナ自身がその使用を禁じており、原典では使われていない。
- 発表当初から、真名の候補としてアルジュナは挙げられていた。「勤勉であり、礼節をわきまえ公明正大」といった特徴が一致しており、また同時に彼が弓の名手であった事からも比較的分かりやすかっただろう。
- また違った見方として、彼の従兄弟のクリシュナではという予想もあった。クリシュナ、という名が「黒い肌の者」という意味を表し、また同時にアルジュナの別名の一つに「クリシュナ」という名もあった。この伝承が彼の黒い肌の由来だろうとも考えられる。
話題まとめ
- 中の人関係
- 担当声優である島崎信長氏はTYPE-MOON作品参加は『Fate/Zero』の第四次アサシンの中の一人に続いて二度目。
- 実は高校時代からのディープなTYPE-MOONファンであることが明らかとなり、「TYPE-MOONエース Fate/Grand Order」では4ページにわたるインタビューが掲載された。「『関わらせてください!』とアピールするような形になってしまうので今までは大っぴらにしていなかった」とのこと。また、とあるラジオ番組に出演した際に、声優をやる上で影響を受けた作品として佐々木氏の『真月譚 月姫』を挙げるなど、かなりのフリークぶりを見せている。
- 『Grand Order』についても、金時(期間限定★5)を4体重ねたり[1]、礼装目当てにヴラドおじさんを狩り続けたり[2]、一プレイヤーとしてもエンジョイしている様子が見られる。自身が演じたアルジュナに至っては、実装当日に引き当てるのみならず宝具レベルを5に仕上げる[3]程の課金……もとい気合の入れよう。公式からもヘビーユーザーと紹介されるほどで、課金額は所属事務所に口止めされているそうな……。
- なお、TYPE-MOON作品のグッズが壁一面に陳列された棚を背にアルジュナの決めポーズを取る島崎信長氏の写真が島崎氏の自室とそのコレクションであるかのように誤解されることがあるが、こちらは前述のインタビューの117ページにも使用された写真で、社内インタビューの収録後にTYPE-MOON本社応接室の自社商品陳列棚の前で撮影されたものだと同写真横に記載されている。ちなみにインタビュー収録前には奈須さんの誘いを受け、喜々としてTYPE-MOON社内見学ツアーに赴く島崎氏の姿があったそうな。
- 望むのは「永遠の孤独」
- 家族や様々な神々に愛され、時に放浪しながらも最後は勝利し、まさに「英雄」としての生を全うしたアルジュナであるが原典では最後は手に入れた権力を全て投げ打ち、他の兄弟ともどもヒマラヤの山中に隠遁して静かに生涯を終えた。
- その「偉大な英雄アルジュナ」像からすれば永遠の孤独を望むようになるにまで精神をすり減らすに至った彼の心中は今のところ計り知れない。
- 生まれてから常に5人の兄弟と運命共同体のごとく行動を共にし(アルジュナの得た妻すらも5人で共有した)、神のお膳立ての上で英雄としてのレールの上を走らされ続けた人生に何か思うところがあったのかもしれないが…
- それ故に同じく神の子として生まれながら、様々なものに裏切られ、虐げられながらも最後まで人を信じ超然とした「英雄」として輝き続けた異父兄の存在とは相容れることが無かったのかもしれない。