アルキメデス

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キャスター (EXTELLA)

  • 真名:アルキメデス
  • 身長:180cm / 体重:70kg
  • 属性:秩序・善
  • 性別:男性
  • 血液型:不明
  • 誕生日:不明
  • イメージカラー:ダークグレイ
  • 特技:特になし
  • 好きな物:天体研究、理路整然とした会話 / 嫌いな物:曖昧な結論、煩雑な過程
  • 天敵:ネロエリザベート
  • CV:興津和幸

魔術師」のサーヴァント

略歴
ムーンセルにメンテナンス技師として召喚されたソロ・サーヴァント。未明領域に封印されていた捕食遊星ヴェルバーの解析を行おうとして失敗し、侵食を受けてその尖兵と化す。
その後はヴェルバーの目的である月と地球の侵略のため、主人公やサーヴァントたちを利用すべく立ち回る。
人物
数学者らしく論理・理性・客観性を重視しており、自分の主観を排して物事を考えようとしている。が、遊星に侵蝕されたことで生前の怒りが表面化し攻撃性が増しているためか、その割には言動は感情的。行動そのものは大局を見据えており短絡的な行動をとることはないものの、怒りや侮蔑の感情をむき出しにする場面が非常に目立つ。
目的に至らなかった生前の自分や、何も変わっていない人間の在り方、この知性体系にいまだに留まっている自分などに対して常に怒っているため、他人を騙し利用することにも抵抗はなく、むしろ目的のために全能力を振るえることを楽しんでいる。
全てを「自分の道具」として考えているため敵にも寛容に振る舞う。自分に逆らうもの、邪魔者は障害ではあっても嫌悪の対象とはしない。ただしそれは裏切りであれ反抗であれそのプロセスが正しいものならば彼には納得がいくからであり、論理を介せずにその場の勢いで行動するような輩には普段の落ち着きからは外れて激昂することもある。
生前は自分の中の答えにしか美しさを見いだせない自分と周囲は「違うもの」であると達観しつつも、その周囲への理解力と寛容さから社会から排斥されることもなく人々に技術者として貢献していたが、ギルガメッシュ曰く「英霊となってからは人間に与していない」とのこと。そのため英霊の座にありながら一度も人間からの召喚に応じたことがなく、ムーンセルやヴェルバーといった、無機的な知性体にのみ仕えている。いずれにせよ地球生命全てに対する裏切り者ということもあり、関わったサーヴァントやアルテラ、主人公達からは「他人を理解できなかった男」「目的は欲望以外の何物でもあるまい」「一流のド阿呆」などとかなり辛口な評価を受けている。
能力
スキル「殺戮技巧」によって殺傷能力を付与されている、様々な機械類を用いて戦う。周囲を浮遊し盾になる他ビームを発射する歯車状のチャクラムを主武装に、高重力と思しき力場を発生させる天秤や史実においてガレー船を引っ掛けて転覆させたアルキメデスの鉤爪、水流の渦を発生させながら飛んでいくロケットパンチ(アルキメディアン・スクリューと思われる)など多種多様。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
キャスター なし E D C C A B 高速詠唱:A
道具作成:A+
術理解明:EX
殺戮技巧(道具):A

宝具

集いし藁、月のように燃え尽きよ(カトプトロン カトプレゴン)
ランク:B
種別:対軍宝具
レンジ:50
最大捕捉:一隻
シラクサ沿岸に停泊した敵の軍船を焼き払った伝説が具現化された光学兵器。
六角形の鏡を複数展開し、太陽光を反射・増幅して収束させ、敵を焼き尽くす。
なお、実際に現代科学で再現した場合せいぜい敵船を焦がす程度の破壊力しか出ず、普通に火矢でも撃ち込んだ方が速いレベルであるが、これは当時の大気には現代よりも高濃度のマナが充満していたため。
実際、宝具で展開される鏡には太陽光の反射機能以外にも、大気中のマナを集めて熱量に変換する機能も備わっている。

真名:アルキメデス

アルキメデス。紀元前287~212年の人物。数学者、天文学者にして、晩年を過ごしたシラクサ(シュラクサイ)の防衛兵器開発に携わる技術者。
数学の功績は有名なものが数多くあるが、彼自身その数学者としての才能を認められながらも変人として扱われていた。
それは当時の一般的な学者が対話を通じた新たな発見、市民たちの声援や支持を重要視していたのに対し、彼はそれらに関心を示さず、己が定理の正しさ、美しさに専心し孤高を貫いたためであった。
そうした性質を示しながらも、優れた知性と広く柔軟な視点を持ち合わせた彼は、社会から排斥されることなく、シラクサの発展に貢献した天才として名を馳せた。
そして紀元前212年、彼の開発した数々の兵器が猛威を振るったシラクサ包囲戦の最中、彼はローマ兵の手にかかり命を落とした。

登場作品と役柄

その他

Fate/EXTELLA
ムーンセルによって選ばれたSE.RA.PHのシステム管理者として登場し、ゲーム中では三陣営のどこでもない無所属のサーヴァントとして行動する。

人間関係

Fate/EXTELLA

アルテラ
遊星ヴェルバーよりの破壊の巨人としての事実上の友軍戦力。
しかし決して心情的には両者そりが合っておらず、月と地球の侵略計画という目的は同じであれどそのやり方で対立している。
彼女のことは文字通り殺戮の機械としか見ていない。
エリザベート=バートリー
最大にして最悪の誤算要因。そして彼がキレ芸人になった元凶。
能力はあるが頭が悪いと見なしたため、言葉巧みに味方に引き入れて利用しようとする。
しかし、彼女が自分の想像以上に馬鹿だった為に順調だった筈の計画が彼女の突拍子もない行動で悉くぶち壊しにされ、結果的に道具として利用するはずだった彼女に逆に振り回される憂き目に遭う。
アルテラや主人公もアルキメデスの予想外の行動をすることはあるのだが、その場合アルキメデスは相手の行動原理をより深く理解することで計画の練り直しを図る。一方エリザの場合は最終的に理解するのは無理だと諦めるほど。
体型はネロや玉藻よりかは数学者からの視点としては美しい(黄金比)と評している。
主人公 (EXTRA)
ムーンセル侵略の為月のメンテナンス技師としての立場を借りて取り入った、月の王権を所有する者。
当初巨神アルテラの下に向かわせ握り潰させようと画策したが、彼(彼女)の土壇場での行動により失敗。
その後も精神・魂・肉体に分かたれて記憶の混乱を見せているそれぞれの存在にも言葉巧みに近寄ろうとした。
ネロ・クラウディウス
分離した王権の一つを所有する月のローマの支配者にして精神のマスターに寄り添う者。
シラクサの学士としての彼の偉業は生前の彼女も耳にしているため第一印象はそこまで悪くなく、軍師として陣営に仕えている際は「学士殿」と敬称付きで呼ぶ。ただしレガリアに選ばれたのが自身ではなく主人公であると気づいて以降はそれを告げないアルキメデスを密かに牽制していた。
アルキメデスとしては「感動」という不明確な要素を持つ彼女を御しにくいと裏で愚痴を述べている。
玉藻の前
分離した王権の一つを所有する千年京の支配者にして魂のマスターに寄り添う者。
初対面からアルキメデスを大いに警戒しているが、「その上でお互い利用し合おうではないか」という状態。
アルキメデスとしては「欲望」というまだ御しやすい理由で動いている彼女はやり易いと思っていたが、その「欲望」の度を読み違えて思惑は瓦解する。
ギルガメッシュ
いよいよ大願成就という瞬間、彼により文字通り横槍を大量に撃ち込まれることに。
しかも徹底的にバカにされる始末。あの金ぴかといえど、ここまで他の英霊を嘲笑するのは『Zero』の聖杯問答以来か。
更にギルガメッシュ篇ではアルテラの口からその名を聞かされるまで、アルキメデスの存在すら認知していなかったことが明らかに。
無銘
同じ『漂流者』。だが、その仲は敵と味方という点を除いても険悪。
半ばアルキメデスの腹に抱えた一物を察しておりそれをサブストーリーでは指摘もしているが、それ以上はお互い不可侵。
アルトリア・ペンドラゴン
手を焼かされ続けていた相手。
本編前の時間軸では、最後はアルテラごと彼女に倒されるという結末を何度も迎えていたらしい。

名台詞

「何故、何故、何故! ここまで変化した道を歩んで尚こうなるのか! 貴様は! 一体どこまで邪魔をする、反英雄!」
「この、どこに出しても恥ずかしい最高最低の無能サーヴァントが―――ッ!」
エリザベートを体よく利用し、レガリアを奪わせることに成功したものの、肝心のレガリア(指輪)を食べるという全員の予想を斜め上に越えてゆく行為を目の当たりにしての一言。
前半はまだしも、後半は完全に激昂して言い回しまでもが怪しくなっている。これが彼のキレ芸人生の始まりであった。
なお、このあとヴォイド化したエリザベートに宝具で吹っ飛ばされる羽目に。
「あ―――あの低級サーヴァントがぁあああああ!!」
上記のような有様になっても尚ヴォイド化したエリザベートを連れ歩き、ついにアルテラ本体を封印して勝ち誇るも、大した考えも無く封印をぶった切ってしまった彼女について一言。
この頃になると完全に目の据わった表情になっており、キレ芸人化が行き着く所まで行ってしまった感じである。
なお、この後に抑止力について言及しているので、実は抑止力が根本的な失敗要因になっている可能性がある。

メモ

  • 奈須きのこ氏が設定を担当したサーヴァント。
  • 参戦発表時から胡散臭さ全開で完全に黒幕と目されており、シナリオ中でも多くの登場人物から不信感を抱かれていた。
    • ……だが、主にエリザの奇行行動で策が瓦解して行く中で余裕を無くして激昂する事が多く、声優の熱演や立ち絵の表情の鬼気迫る有様から、ユーザーからはキレ芸人扱いされて(ある意味)愛されることとなった。
  • 反英雄ではない、正真正銘の英霊でありながら地球人類を裏切ったサーヴァント。だが、属性はまさかの秩序・善
  • こんなキレ芸人だが、『Grand Order』で一気に増えた学者系サーヴァントにとってはブッチギリの大先輩である。生まれの古さ故か、Fateではシラクサでの逸話も魔術要素が混じったものとなっている。
    • 『EXTELLA』の本来の発売時期を考慮すれば、メタ的な意味でも学者サーヴァントの先輩になれていた可能性がある(チャールズ・バベッジの登場は『Grand Order』四章だが、元々『EXTELLA』は『Grand Order』と同時期に発表される予定の作品だったため)。
  • 彼の最期には諸説あり、シラクサを占拠したローマ兵がアルキメデスを連行しようとした歳、考察の最中だと拒絶されたことに激昂し殺害したとも、運んでいた製図器械を金目のものと見た兵士に強盗殺人されたとも言われている。なお彼の最期の言葉「私の図形をこわさないでくれ/私の円を踏むな」と告げたエピソードは有名だが出典は不明とされている。
    • ……前者が史実であるなら、やはりシナリオ中のようなキレ顔で絶叫したのであろうか。
  • 『感情』で行動を左右させる人間を嫌悪する割に感情的な彼だが、かの「アルキメデスの原理」発見の際の喜びのあまり風呂から飛び出して裸で外を走り回ったという逸話はあまりにも有名。一応擁護しておくと、生前当時のギリシアでは運動の際には男は裸なのが普通なので、当時はそこまでおかしいことではない。なので本性を表したら上半身裸になるのもおかしいことではない、と思う。
    • この逸話が彼に採用されているかは不明だが、少なくとも戦闘時のボイス「ヘウレーカ!」はこの裸で走り回った時に叫んでいたとされる言葉がモデルであると思われる。
  • 『EXTELLA』の発表以前から『氷室の天地 Fate/school life』では作中のゲーム『英雄史大戦』のキャラクター(カード)として、しばしば「アルキメデス」が登場していた。
    • こちらのアルキメデスは黄金の王冠の逸話そのままに「エウレーカ!」と叫びながら全裸で走り回るお爺さんで、ゲームルールの関係から爆撃機で突進するルーデルを伸ばした手ぬぐいで迎撃できるという完全なネタキャラ。しかしながら、固有能力「憎しみの光」は凹面鏡を用いたソーラ・レイであり、エクステラのアルキメデスの宝具の内容とほぼ同一。このため、彼の参戦発表時には「ひむてんに出てた人だ」という反応を示した人が各所で見受けられた。

話題まとめ

おいでませカルデア
FGOから新規型月ユーザーも増えた中でそのままEXTELLAを購入したファンも多く、その結果彼のことを(キレ芸的な意味で)好きになったユーザーの多くからは「『Fate/Grand Order』にも彼が早く実装されてほしい」という熱狂ぶりも一部である。これは遊星に侵されていない英霊として素の彼が見たいという意見も勿論だが、「エリザベート(ランサー)、エリザベート(ハロウィン)、エリザベート(ブレイブ)とパーティーで並べて嫌がらせしてやりたい」等という歪んだ愛も聞こえている。
…しかし上述の通り彼は「英霊になってから人類史にまったく貢献していない」「人類史に対して基本的に憤っている」英霊である為、揺らぎのあるカルデアの不安定な召喚システムを以てしても彼を召喚出来るか怪しいところである。だが「剪定事象」というEXTELLAで彼と特に絡んでいるワードがFGOストーリー第1.5部でも聞こえてきているので、或いは…?

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