静希草十郎
2014年4月17日 (木) 12:32時点における182.165.13.42 (トーク)による版
静希草十郎
- 読み:しずき そうじゅうろう
- 誕生日:4月12日
- 身長:172cm/体重:61kg
- 好きなもの:(ノーコメント)/嫌いなもの:不当な暴力
- 趣味:庭の手入れ/特技:ウォーキング
三咲高校2年C組。山奥からやってきた転校生。ひょんなことから蒼崎青子や久遠寺有珠と同居生活を送ることになる。
- 略歴
- 電話はおろか電気すらまともに通っていない山奥の田舎で育つが、とある理由で三咲町に引越すことになる。三咲町に来るまで学校のことを知らなかった(通ったことがないのは勿論だが、学校の存在自体を理解していなかった)ほどであり、転入試験にもギリギリで合格している。
当初は複数のアルバイトを掛け持ちして自活しつつアパートで一人暮らしをしていたが、蒼崎青子らの秘密を知り、紆余曲折を経て、口封じのために彼女らとの同居を強制させられることになる。
山で暮らしていた頃に野犬に襲われたことがあり、左腕に噛み傷の痕が残っている。また首にも常に包帯を巻いている。有珠によれば包帯の下にも傷跡があるらしいが、その形状は作中では確認できない。後に青子から犬用の白い首輪を贈られて以降は、それを気に入って付けている。
- 人物
- 純朴な人となりで、誰もが認める「いい人」。一見して前向きで、大抵の苦労は苦労と思わない。
極度の世間知らずであり、都会では当たり前の事も彼にとっては新鮮、かつ得体のしれない驚くべきものであり、傍から見れば突拍子もないズレた反応をすることも多い。魔術を初めて目の当たりにした際にも「アレは異常なモノだ」と理解しながらも、「実際にあったのだから、都会ではこういう事もあるのだろう」と、あるがままに受け入れる。青子が口封じに来たことに対しても、「アレは見てはいけないものであり、ルールを破ったからこうなった」として、「都会におけるルール違反」の結果と捉えており、魔術そのものへの疑問や魔術が「ありえないモノ」という考えはなかった。草十郎にとっては、町に出てきて初めて見た電話も魔術も、よくわからないモノという意味では一緒だったのである。
それまで殆ど他人と触れ合った経験がないため、対人関係の機微に疎い。ありていに言うと、空気が読めず、間が悪い。特に男女の好意や恋愛感情には極めて鈍感であるが、一応人並みに興味はあるらしい。
山の中で育ったので野生動物の生態には詳しい(ただし、生まれ育った山に生息していた動物限定。例えばワニのことは、木乃美芳助から教えられるまで知らなかった)。
山への郷愁と未練、そして山を追い出されたことの罪悪感を抱えたままであるといった、後ろ向きな面も秘めている。それゆえ青子の生き方、まっすぐに前に進む強さに、強い憧れを抱く。
- 能力
- 外見は草食系であるが、服を脱いだ姿はかなりの筋肉質。身体能力は高いが、経験がないため泳ぎは苦手。
山で鍛えた健脚は地図に一本線を引いたように大抵の道程を最短距離で踏破できる。山があろうと森があろうと他人の家があろうとも、文字通り一直線。
山奥で暮らしていた頃に何らかの戦闘訓練の様なものを受けていた模様。獣に対しての洞察力は鋭いのか、人間形態のルゥ=ベオウルフを一目見た瞬間その実力が化け物だと看破し、再び対峙した時には自身の術中に陥れた。魔術師には手も足も出ないが、生粋の幻獣である黄金の人狼相手に心臓打ちで一瞬だけ「弱点を作り」、追撃で放った肘打ちによる純粋な打撃力で心臓を破壊する(ただしその威力を出すために自分の四肢が再起不能になるほど壊れることが前提)など、常識外の格闘技術を持つ。本人は、山奥で身を守るために教えられたと思っていたが……。
登場作品と役柄
- 魔法使いの夜
- 主人公の一人。
- ちびちゅき!
- 生徒の一人。同居人たちからペット扱いされているので、他の主人公達は彼を気の毒そうに見ている。
人間関係
- 蒼崎青子
- 三咲高校の同級生。草十郎に秘密を知られ、紆余曲折の末同居人になる。
- 久遠寺有珠
- 青子の同居人。当初は口封じのために草十郎を殺そうとするが……。
- 槻司鳶丸
- 同級生。面倒見のいい性格で、世間知らずな草十郎の相談相手になる。
- 木乃美芳助
- クラスメイト。草十郎の悪友的存在。
- 久万梨金鹿
- 同級生で、バイト先の一つ「まっどべあ」の娘。
- 山城和樹
- クラスの担任教師。何かと気に掛けてくれる。
- 恒河
- 草十郎の父方の親戚。 草十郎が三咲町に住むにあたって、住居などの根回しをした人物。
- ルゥ=ベオウルフ
- 青子と有珠を傷つけたベオに報復する。以降は懐かれている。
名台詞
- 「まて、人殺しはいけないんだぞっ……!」
「人殺しは、いけない事だ」 - 草十郎という人間の根幹に根ざす台詞。
主に言われる立場である青子は度々この台詞を聞かされるが、当初はただの一般論だと認識する。その後も何度か口にし、最後は橙子との戦いで青子が姉に止めを刺す時にも草十郎は止める。その時の青子は魔法の影響で、草十郎が何故これにこだわるのかを知っていた。
- 「___バカな。なぜ命がある、木乃美」
- 青子の強さと木乃美のアホさ加減に、滅多に見せないマジな顔になる草十郎。
- 「ああ、こんな都会で身のしまったイナゴが手に入るもんか」
- 鳶丸に冗談でおにぎりの中身はイナゴと言った後の気になるひと言。つまり身のしまったイナゴがあれば……。
- 「いや。興味はある。可愛い女の子は可愛いと思うし、たまに薄着なところに出くわすと目のやり場に困るだろ。ああいう時、自分が男だって事を実感するよな」
- 木乃美たちとナンパに興味があるかという話題になって。純朴ではあっても性欲がないわけでは無いのが野生児って奴です。
- 「そんな馬鹿な話があるもんか。なんで熊を倒すために修業しなくちゃいけないんだ?」
- 青子に山で熊を倒す修行でもしてたんじゃないかと問われて。熊を倒すのに修行なんて要りません。
- 「……匂うな
品のない肉の匂いがする。これだから犬は嫌いなんだ」
「……驚いた
それじゃ、ほんとに犬そのものじゃないか」 - 犬嫌いの草十郎がベオを前にしてはなった言葉。蒼崎橙子によれば、安い挑発ではあるがこれもベオを倒すために草十郎が用いた伏線の一つらしい。とはいえ、後半の台詞は表情を見るに純粋な感想も混じっているようである。
メモ
- 山育ちの代表格。
- 作中に山上の屋敷から麓の住宅地にある公園までを最短距離で駆け抜けた描写があるが、志貴もカーニバルファンタズムで似たような事を、ついでに熊を倒しつつ行っている。行った理由には雲泥の差があるが、山育ちはみんなできるのかもしれない。
- 青子から貰った首輪は、青子が魔力を込めると草十郎の首を絞めるという、お仕置きアイテムでもある。
- PCゲーム版での容姿は草食系男子であるが、原型である未発表の小説版では筋肉質の長身であった。その頃のキャラクターは『Fate/stay night』の葛木宗一郎に流用されている。またその名前も草十郎のもじりである。