ハサン・サッバーハ〔百貌のハサン〕

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アサシン
真名 ハサン・サッバーハ
性別 両方(元の人物は、男性)
身長 --(群体である為固定値なし)
体重 --(群体である為固定値なし)
スリーサイズ --(群体である為、固定値なし)
特技 多種多様
好きな物 噂話、ディスカッション
苦手な物 仲間はずれ
天敵 ギルガメッシュ
出典 中東
山の老翁
地域 中東
属性 秩序・悪
一人称 我ら[注 1]
二人称 ○○(呼び捨て)
三人称 ○○(呼び捨て)
声優
ドラマCD版・TVアニメ版共通
阿部彬名(アサ子)
川村拓央(ザイード)
豊崎愛生(ちびアサシン)
野坂尚也
佐々木義人
桑畑裕輔
野間田一勝
ドラマCD版のみ
徳本英一郎
高間陽一郎
TVアニメ版のみ
図師晃佑
島﨑信長
村上裕哉
松本忍
佐々木啓夫
山本格
デザイン 武内崇
タスクオーナ(FGO)
設定作成 奈須きのこ
虚淵玄
イメージカラー 多種多様
レア度 ☆3
初登場作品 Fate/Zero
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概要

暗殺者」のサーヴァント

略歴
Fate/Zero』では、第四次聖杯戦争において言峰綺礼によって召喚される。多重人格が宝具化した『妄想幻像』による分割能力を使い、真っ先に多重人格の中の「最弱の一体」を捨て駒として葬ることで他のマスターに対し「アサシンは敗れた」という演出をした上で聖杯戦争の表舞台から消え、影で諜報活動に徹する。
あらかたの情報収集を済ませたのち、時臣の指示によりライダーに対する使い潰しの攻撃兼諜報として令呪で「犠牲を厭わず勝利せよ」と強制され、全てのアサシンを集めて聖杯問答に乱入するが「王の軍勢」によってなすすべなく蹂躙され、本当に「最初の脱落者」となった。
基本的に全員が遠坂時臣の走狗である綺礼の命令に従っていたものの、聖杯戦争が佳境を越えたら時臣や綺礼を出し抜く算段であった。
Fate/Grand Order』第六特異点『神聖円卓領域 キャメロット』では西暦1273年のエルサレムで暗殺者として傍ら、聖地奪還のために山の民の村の一つを指揮する立場として行動している。
主人公とは最悪の出会い方をしたものの、何度かの戦いを経て和解。以後、主人公に不満をこぼしながらを戦いを共にする。最終盤では呪腕のハサン、静謐のハサンと共にトリスタンへと挑み、自身の分裂でかく乱させ、静謐の毒を用いて仕留めようとするが、トリスタンの持つギフトにより毒を無力化され逆に返り討ちに遭い静謐と共に消滅した。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、他のサーヴァント達と共にⅥの座を統括する覗覚星アモンと交戦する。
人物
個体ごとの外見はそれぞれ異なるが、髑髏めいた仮面を着用していることだけは共通している。
多数の人格を抱えているため一概にまとめてしまうことは出来ず、人格によって様々な得手不得手や欠点が存在する。そのため、中には偵察任務中に功に逸ってマスターの命令を無視するお馬鹿さんや、暗殺に失敗するドジっ子などの困ったちゃんもいる。
彼らの個性をすべて把握し、適材適所を考えて計画的に運用すれば絶大な脅威となるが、そこまで本気で勝ちを狙う意図がマスターになければ宝の持ち腐れでしかない。
彼らの聖杯にかける悲願「統合された完璧な人格」を叶えられる可能性があるうちはマスターに逆らうことはないが、マスターの命令や行動が聖杯の獲得を遠ざけると判断すれば、マスターを出し抜いてでも自らの願いを優先しようとする。
マスターと意思疎通ができる個体はそう多くないため、『Fate/Grand Order』ではアサ子が全員の取りまとめのような役割をしている。
能力
多重人格の恣意的な切り替えによる専門スキルの使い分け能力「専科百般」のスキルを保有し、戦術、学術、隠密術、暗殺術、詐術、話術、その他32種に及ぶスキルについてB以上の習熟度を発揮することが出来る。その他にどのようなスキルがあるかは不明だが、生前では知略、毒物の知識、罠の技工に才覚を見せたり、元来の肉体では到底不可能なはずの怪力や俊敏さを発揮することや、忘れられた幻の武術を振るうこともあったという。
これに加えて生前の多重人格が宝具化した「妄想幻像(ザバーニーヤ)」によって分裂することが出来るなど、歴代ハサンの中でも特に奇異な能力の持ち主となっている。生前肉体を改造する必要も無かったため、サーヴァントとして自己改造スキルも有しておらず、どの個体も左右対称の常人の身体である。
暗殺者のクラスはもともと「マスターの天敵」たるクラスだが、群体として包囲襲撃することによりサーヴァントの守護すら無効化してしまう驚異的な存在である。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 言峰綺礼 C D A C E B 気配遮断:A+ 蔵知の司書:C
専科百般:A+
主人公 (Grand Order) C D A C E B 蔵知の司書:C
専科百般:A+
戦闘撤退:B

宝具

妄想幻像(ザバーニーヤ)
ランク:B+
種別:対人(自身)宝具
レンジ:−
最大捕捉:1人
生前の多重人格を原典とした宝具。
単一個人でありながら分割された無数の魂を持つことと、生前と異なり肉体という枷に縛られなくなったことで、多重人格の分割に伴い、根本的に霊的存在である自身の霊的ポテンシャルの分割を行い、別の個体として活動することを可能とする能力。最大80体までとなっているが、無自覚な自我が出現する可能性がある。列整理が得意な人格もある。
百貌のハサン本人が把握している人格は基底のザイード、怪腕のゴズール、迅速のマクールを始めとする88人のみだが[注 2]、他に彼らの知らない人格も存在し百人蔵書を形成している模様。
それぞれの人格に応じて異なる身体で現界するため、容姿も老若男女、巨躯矮躯と様々となっているが、人種は固定されている。
文字通り自身を分割する為、個体数は増えても力の総量は同じなので、分割すればするほど一個体の能力が低下する欠点がある。だが、暗殺者クラスの固有スキルである「気配遮断」だけは衰える事がなく、これを最大限利用することで非常に優秀な「諜報組織」と化す。
分割されたそれぞれの個体は、各々別の存在として成立するが、分割された個体が死亡すれば、その個体はアサシン全体に還元されることはなく消滅する。いずれかに上位の「本体」と呼べるようなものがあって下位の「分身」を生み出しているわけではなく、全てのアサシンは同位の存在である。
また、テレパシーのようなもので繋がっているということはなく、会話等の何らかの手段で伝達しなければ、持っている情報を共有はできない。
『Grand Order』では「敵単体に超強力な攻撃&敵単体のクリティカル発生率をダウン[注 3][注 4]」という効果のArts宝具。
強化後は「敵単体のArtsカード耐性をダウン[注 3]」という効果が追加される。

真名:ハサン・サッバーハ

ハサン・サッバーハ。イスラム教の伝承に残る暗殺教団の教主「山の翁」の19代目、「百貌のハサン」の異名をとる暗殺者。
他の歴代ハサンとは異なり、肉体改造は施さずに「山の翁」となった異例のアサシン。
いかなる状況でも数多の才覚を発揮し「任務」を遂げてきた万能の暗殺者。演技とは信じ難い多種多様な立ち振舞いに多岐にわたる技能と豊富な知識、老若男女ありとあらゆる変装もこなし、時と場合によって性格すらも豹変する。誰にも動向を予測できない不可思議な精神性により、真の実態は側近すらも掴めず、「百貌」と畏怖された。
その能力の実態は「多重人格」。当時精神障害と定義されていなかったそれは、彼らにとって秘中の秘たる能力であった。

関連

基底のザイード
  • 声優:川村拓央
  • 保有スキル:直感 D
長身痩躯の男性の人格。
結界の盲点を苦もなく回避して十重二十重と結界が施された遠坂邸の半分にまで侵入する技量を持つが、他人格からは「取り立てて得手のない人格」と呼ばれている。
『Grand Order』内の台詞によれば、子どもを殺す際にも躊躇を見せない冷酷な性格を持っているようだ。
綺礼によって時臣暗殺を命じられるが、それはアサシンが脱落したと見せかけるための策であり、その結果アーチャーによって倒される。
お願い!アインツベルン相談室』の記念すべき1人目の相談者。上司や職場への不満を愚痴るが、師匠と弟子の説得により自身の非を認め、第四の王「暗殺王」になるためにブラック企業へ出向した……が、その道中で「影」に呑まれて昇天した。
アニメ版で遠坂邸に侵入する際の調子に乗ったセリフ「他愛なし」は身内である他のアサシンたちにすら(花札でだが)ネタにされる。
さらには遠坂邸へ侵入する際、警報結界を回避するためのスタイリッシュなアクションから「ダンスやってるハサン」等と更なるネタにされている。
同時代のアサシン (Fake)はハサンが舞うような動きで結界をすり抜ける様を回想しており、この動きは公式化している模様。
『Grand Order』においても、その独特で素敵なリズムと滑らかさ、キレのいい動きでダンスの造詣の深いネロや踊り子でもあるマタ・ハリを唸らせているが、当人としては複雑のようだ。
カプさばでは高確率で召喚され、遠距離からナイフを投げてくる。弱いが召喚しまくれば雑兵としてはそこそこ優秀。
二つ名は『Grand Order』でのイベント「Fate/Accel Zero Order」で判明している。
また、武器として両刃の槍を装備している。
アサ子(アサこ)
  • 声優:阿部彬名
ベリーダンス風の衣装を着た女性の人格。長いポニーテールの青髪に、仮面の下は鋭い目つきにぽってりとした唇が特徴の美女となっている。
原作では然程目立つ訳ではないのだが、女性の方が華があるせいか、文庫版の扉絵になったりグッズで使われたりと、集団の代表格として扱われる事も多く、『Grand Order』でもそれに倣って彼女がメインとなっている。
実際、彼女自身も得手はあるが、最近は個体を取りまとめる役割をしているのが多くなっている。
アニメ版では『王の軍勢』の前に戦意喪失したのか棒立ちになりイスカンダルに首から上を斬られて消滅、コミカライズでは『王の軍勢』の兵士を何名か仕留めてイスカンダルに挑むも、パンチ一発で頭を吹っ飛ばされて退場してしまった。
基本マスターに対しては丁寧な物腰で接しているが、『Grand Order』では短気で負けず嫌いの意地っ張りという意外な一面が明かされ、主人公やオジマンディアスに対して不満を隠すことなく率直に述べる場面があった。
『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』ではチュートリアルの解説キャラとして登場。花札が得意だと語った。
カプさばでは時々召喚されるとナイフを投げながら後転する。よって前述の人よりは死ににくいだろう。
ちびアサシン
  • 声優:豊崎愛生
没キャラ。黒尽くめや仮面ではなく、普通の褐色ロリ。人見知りするらしい。
生前の百貌のハサンが任務に失敗し、敵に捕らえられ、拷問を受ける際に表層化させていた、『何も知らず』『何もできない』幼女人格。
彼女の役割は拷問を受けるというもの。何も知らない人格なら、いかなる責め苦を負おうとも、知らないので喋れない、ということ。
記憶と会話能力を持たないという設定だったが、『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』や『Fate/Grand Order』で普通にしゃべっているため、おそらく没になったと思われる。
アサシンがキャスターの工房でライダーと戦った場面で、ダメージを受けたことでこの人格が分離してしまい、ちびアサシンを見つけたウェイバーがキャスターに拉致されていた子供と勘違いして保護、ライダーは正体に気付きながらも見守って、一緒に暮らしていく。最終的に綺礼の令呪により自分の素性を知らされてライダーと戦いになる悲しい離別劇………というプロットだったが、これではウェイバーが主人公の物語みたいなので没になった。結局、決定稿もウェイバーが主人公みたいだったのだが………。
『とびたて!超時空トラぶる花札大作戦』ではアサ子と共にチュートリアルの解説を担当。
『Grand Order』での幕間の物語「百貌さんのさがしもの」で「ちびハサン」名義でまさかの登場を果たし、ほかの個体を差し置いて専用の立ち絵を用意されるなど、かなり気合が入ったものとなっている。
カプさばにて低確率で召喚される。かわいらしくマナを回収してくれる。
でかアサシン
ハサンの中ではかなりの巨躯を誇る個体。
アニメ版では『王の軍勢』に対して腕を振り回して投げ槍を防ぐなど抵抗を試みるが一刀のもとに両断され消滅した。
カプさばにて一定の確率で召喚される。ハサンの中では能力が高いので連続召喚できればアサ子同様ラッキーだろう。
怪腕のゴズール
  • 保有スキル:怪力 D
『Grand Order』でのイベント「Fate/Accel Zero Order」で登場した個体。でかアサシンのような巨体が特徴。でかアサシンと同一個体の可能性もあるが、詳細は不明。
総合的な戦闘能力ならともかく、単純な腕力だけなら個体の中で随一であり、ベオウルフとの腕相撲勝負で互角に渡り合っている。
迅速のマクール
  • 保有スキル:自己改造 D
『Grand Order』でのイベント「Fate/Accel Zero Order」で登場した個体。ザイードより一回り小柄な存在。ローブで全体を覆い隠し、曲刀を装備している。
アタランテも一目置くほどの俊敏な速さを誇っている。
露塗
『Grand Order』での幕間の物語「百貌さんのさがしもの」で登場した個体。
その名のとおり、様々なものに色を塗り、相手を惑わす顔料の達人。彫刻にも精通しており、魔改造など最も好きな仕事だそうだ。
コルキス製のフィギュアをさらに持ち主の望む形へと進化させる事も、鼻歌交じりでこなしてみせる。
アサシン(クラスカード)
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ』で登場。冬木の聖杯戦争におけるサーヴァントとは異なり、「クラスカード」と呼ばれるカードを媒介に、ただの「力」として使役される存在。ただし、その力は本来のものより劣化している。
詳細は「クラスカード」を参照。
多重人格
一人の人間が複数の解離した人格を持つ状態。正式名称は「解離性同一性障害」。
多重人格の切り替えにより専門スキルを使い分けできる「専科百般」と多重人格による記憶の分散処理をする「蔵知の司書」の2つのスキルを有する。
「専科百般」は戦術・暗殺術・詐術・話術・学術・隠密術といった、総数32に及ぶ専業スキルについて、Bランク以上の習熟度を発揮できる。
「蔵知の司書」は明確に認識していなかった場合でも、LUC判定に成功すれば過去に知覚した情報・知識を記憶に再現できる。

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Zero
綺礼の戦術に従い、遠坂時臣陣営の支援・諜報活動に徹する。
Fate/Zero黒
『Zero』スピンオフものの中で最もアサシンが働かされている。本来の指令である他陣営への諜報活動をはじめ、遠坂邸のハウスキーピング、凛と葵の護衛、時臣脱・優雅作戦の検討及び遂行など、多岐にわたる激務の合間にスキル「専科百般」を更に充実させるための各資格取得も抜かりない。
Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
クラスカードの一枚であり、黒化英雄として登場。
Fate/Grand Order
『Fate/Accel Zero Order』の開催に伴い実装。
実装当初は「百の貌のハサン」名義だったが、2017年1月18日のアップデートから「百貌のハサン」名義へと変更された。戦闘時及びセイントグラフでの代表人格はアサ子。
イベント「Fate/Accel Zero Order」では複数の個体がエネミーとして登場し、また一部の個体名も明らかになった。

Fate関連作品

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦
個別のルートは無いがチュートリアルでルールを教えてくれる。進行はアサ子とちびアサシンの二人。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。アサシンしか適性がないので、基本的にアサシンで頑張るしかない。「専科百般」で他のクラス適性を得られるが、コストを必要とし、効果も瞬間的なので当てにはできない。
また【軍団】を持つため大技を持つ相手に滅法弱く、暗殺システム自体、上手く機能させるのが難しいため勝率も不安定。群体の英霊であるため、両方の性別を持つのは他にはない特徴だが、ディルムッドに魅了されるようになるだけなので戦術的には何の意味もない。それでも自分の意志で襲撃を行える分、小次郎より扱いはマシである。
カプセルさーばんと
さーばんとの一匹。通常はザイード風のアサシンが召還されるが、低確率でステータスや能力が異なるアサ子、でかアサシン、ちびアサがランダムに登場する。
低確率で登場するアサシンたちはコストの安さに反して優秀な能力を持ち、ノーマルのアサシンもコスト・戦闘力・移動力・リキャストと歩兵に求められる能力のバランスが非常に良く、攻撃も投擲による中距離攻撃であるため意外な事に場持ちも良い。全体的に原作での不遇な境遇やイメージを払拭するかのような優秀なさーばんととなっている。
Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
「ゼロカフェ」スタッフとして、その人海戦術を活かし献身的に働く……が、なぜか何人いても給料は一人分。解せぬ。

その他

ちびちゅき!
アイドルコンテストで黒子役にされたり悪の組織の戦闘員に間違えられたりと、今ひとつ扱いが良くない。

人間関係

Fate/Zero

言峰綺礼
マスター。
遠坂時臣
「マスターの師」として同様に敬意を払っている。
ライダー
暗闇に乗じて襲い掛かったら反撃されて一体殺されたり、アサシン全てを動員して数で押し包もうとしたら千倍近い数の暴力で蹂躙されたりと、天敵のはずのギルガメッシュからよりも手ひどい目に遭わされている。
このこともあってか、『FGO material』では「このような人間には仕えてはいけない」とコメントしたそうな。

Fate/Grand Order

呪腕のハサン
ごく平均的なハサン。性格の良さからか好印象。
静謐のハサン
性格は好きになれないものの、暗殺向きな能力を羨ましく思っている。
“山の翁”
出来れば出逢いたくない相手。「大きな功績を残し、未練が亡くなった時にスッと現れてスッとすませてもらいたいなあ」と思っている。
諸葛孔明〔エルメロイⅡ世〕
『Fate/Zero』とのコラボイベントで敵対した相手。
手の内を見抜かれている上にこちらは要注意人物として戦力を小出しにせざるを得ず、おまけに諸葛亮孔明の能力故に気配遮断からの奇襲が通じにくいという、相性としては最悪に近い相手。
メフィストフェレス
ビリー・ザ・キッドの幕間の物語で共闘し、共に避難民の誘導と彼らの護衛を担当した。

生前

美しき暗殺者
偽りの聖杯戦争におけるアサシンのサーヴァント。百貌と同時代に生き、ハサンの襲名を競い合った者。歴代18名のザバーニーヤを全て完全模倣した彼女と、新しいザバーニーヤを創造した百貌とでは後者が勝利を掴んだ。さぞ両者の多芸入り乱れる選定となっただろう。

名台詞

Fate/Zero

「──大した影響でないとはいえ、それでも損失は損失でございます。
 言ってみれば指の一本が欠け落ちたようなもの。無益な犠牲であったとは思いたくありませぬ」
言峰の命令で最弱の一体を切り捨てた後に発した台詞。
不気味な群像のサーヴァントではあるが、決して感情を持たぬ機械のようなサーヴァントではないことが窺える。

Fate/Grand Order

「我ら影の群れを従えた以上は勝利も必至。ご安心召されよ、マスター」
「我らの技の使い分け、活かすも殺すも全て、マスターの差配次第でございます」
召喚時の台詞とマイルーム会話。その数故にハサンの全てを使いこなすことは至難であるが、もし使いこなせるのであれば強大な力となるだろう。
「ご理解いただくのは難しいやもしれませんが、私の中の数多の私は、私自身にも御し難いのです」
マイルーム会話「絆Lv1」。一人一人と向き合い、少なくとも過半数の賛同を集めなければ、ハサンの忠誠は得られないことがわかる。
「賜るご差配から察するに、マスターは我ら個々の特性を的確にご理解しておられる様子……」
「我が主よ……我ら総勢を持ってそう呼ばせていただきます。異を唱える者は一人もおりませぬ」
マイルーム会話「絆Lv3」「Lv5」。真摯な想いには忠誠で応える。一人の主の下で、ハサンという軍勢が一つになった瞬間。
「貴様らは一体……なぜ我らの悲願を、そこまで……ああ、鐘が……鐘の音が、聞こえる……。
 偉大なる我らが祖―――初代にして最後の翁よ……。
 どうか、お許しを……私は……また……このような無様を……。」
同世代を生きた名無しの暗殺者からはこのハサンが最後のハサンかと思われていたが、その実情は違っていたということを伺わせる言葉。
「天才めッッッッ!」
『FGO matelial』での■■のハサンへのコメント。このハサンは現時点では二つ名は不明であるが、百貌のハサンをして天才と言わしめる実力である。
「そのあとで―――またここに遊びに来たいというのならば好きにするといい。」
「マスターのサーヴァント同士、交流を深めるのは悪い事ではなかろう。」
「ふむ、それがここでの新しいおまえの役割なのかもしれない。」
「私はこんな茶会になど、気恥ずかしくてとても参加できぬからな。」
幕間クエストで、ナーサリーとジャックに匿われたちびハサンを連れ戻しに来た際のセリフ。
この言葉で、辛い役割に怯える必要がなくなったちびハサンは素直に「かえる」と頷いた。
「まったく―――本当に、驚くべき事です。正直に言えば、むしろ呆れているほどです。」
「我らという汚れ仕事に最適なサーヴァントを呼んでおきながら、けっしてそんな命令をしないマスターは。」
「これからも、けっしてそんな命令はしないであろうと確信できるようなマスターは……。」
「―――フン。率直に言って、おかしな方ですな。」
同上イベント。ちびハサンが知らなかった此度のマスターの在り方について。
主人公も「ええー」と驚くほど普通のことであるのだが、それは一般人の話であり、魔術師としてはおかしいマスターであると呆れている様子。
しかしこのおかげで上記のようにちびハサンに新しい役割が生まれることとなった。

お願い!アインツベルン相談室

「騎士王、英雄王、征服王に次ぐ第四の王、暗殺王ザイードの名を知らしめてご覧に入れましょう!」
張り切るザイードさん。だがこの後…。
「ああ、見える! 他の人格がどっかんどっかん倒される、ライダー無双が見えまするー」
「アサシンに人権無し! こんな酷い話に誰がしたー!!」
相談室から出ようとしたら、赤い縁取りの黒い触手に捕まってしまい……

とびたて!超時空トラぶる花札大作戦

「我ら群にして個―――個にして群―――」
「松梅桜藤菖蒲、桐に鳳凰、坊主に月、みよしのあかよろし猪鹿蝶―――」
「百の貌のハサンの中でも花札をそらんじれば最速のハサン、アサ子です」
チュートリアル冒頭のアサ子のセリフ。もう公式でアサ子である。
「……アサ子お姉ちゃん、おしっこ」
チュートリアルでのちびアサシンのセリフ。「痛ましい過去から会話ができない」とアサ子に紹介された直後に設定そっちのけで喋り、トイレに行きたがる奔放ぶりはまさにキャラ崩壊。

Fate/Zero黒

「我々の聖杯への願い『統合された完全な人格』」
「ないわー マジないわー 気付けて超助かったわー」
綺礼からの不可解な指令「各マスターの徹底的な調査」、そして遠坂家の家事や家人の観察業務を遂行する中で、それぞれのアサシンたちに生前は表出することのなかった微妙な性癖や痛い属性があることに気付いた、まとめ役のアサ子による切実な感想。悲願とかどうでも良くなるほどにその溝は深かった。

メモ

  • 初出作品である『Zero』における異名は「百の貌のハサン」。『Grand Order』においても実装当初は同名義となっていたが、メインクエスト第六章に登場した際は「百貌(ひゃくぼう)」と呼ばれており、2017年1月18日のアップデートから現在の名義へと変更された。またゲーム内で名義変更される以前に発売された『Fate/Grand Order material Ⅲ』においても「百貌のハサン」名義となっている。
  • 直接的な戦闘力こそ乏しいが、その能力は虚淵氏いわく「反則ギリギリ」。
    それを活かせなかったのはアサシンと組んでいた時期の綺礼に聖杯を欲する意欲がなかったためであり、いわく「もし勝ち上がる意志があり、権謀術数に秀でたマスターに恵まれていたならば、かなり有望な優勝候補になっていたでしょう」とのこと。
    • 個々の能力差を考慮し、適材適所で運用した場合絶大的な脅威になるという。事実、警戒していた切嗣以外には全く気付かれずに監視を続けていた実績がある。
    • 「不意打ち騙し討ちなんでもありで聖杯を取りに行った切嗣と組んでいれば能力を最大限に生かし聖杯戦争にたった数日で勝利していた」という説が稀にファン間で挙がるが、これはファンの話の中で一人歩きしていった公式には根も葉もない話である。
      • のちに『Apocrypha』にて、「かつてハサンを召喚したマスターが3日で勝利を掌握した」という話が公式に現れた。無論これは第三次聖杯戦争から分岐したパラレルワールドの『Apocrypha』世界での話であるので第四次聖杯戦争が舞台の『Zero』とは関係ないのだが、このファン間の噂話の逆輸入の可能性はある。
  • ギルガメッシュに倒された人格の一人を「ザイード」と言っていた事から、それぞれの人格に個別の名前があると考えられる。ハサンという称号は顔や名前などを捨て「何者でもない」存在になることによって得るが、彼らは複数の人格、名前、顔を持つことによって「何者でもない」存在になったのかもしれない。
    • また、この性質からか彼ないし彼女は素顔を持ったまま山の翁となったようで、『Grand Order』において霊基再臨を進めることで「アサ子」状態の素顔を見ることができる。
  • 聖杯にかける願いは「統合された完璧な人格」。勝つ気のなかったマスターと違い、聖杯戦争が佳境を超えたら出し抜いて聖杯をとりにいこうとしていたらしい。
    • 『お願い!アインツベルン相談室』では、ザイード人格個人は歴史にザイードの名前を暗殺王として残すという、呪腕のハサンと似たような願いを持っていた。
  • 綺礼との会話の多くは女性の人格が行っており、イラスト等でもセンターを女性のアサシンが担っている。
    • この女性人格は二次創作で「アサ子」と呼ばれることが多く、上述の名台詞にもある通り(おふざけの番外編でとはいえ)公式へ逆輸入されることとなった。
  • 『Zero』アニメ版1期EDではアサシンのトレードマークである仮面を持った、生前のハサンの姿が確認できる。モチーフはおそらく絵画『Artistic rendering of Hassan-e Sabbah』。TYPE-MOONでの設定を考慮し、素顔が見えない角度になっている。
    • その姿は中東風の白い衣装を着てラクダに乗った髭を生やした男性で、アングル的に顔は確認できないが意外にも穏やかな雰囲気の風貌だった。素顔なのか、それとも変装した姿なのか。
    • モチーフとなった絵画は、作品名にある通り「ハサン・サッバーハ」を描いているもの。つまりは「初代様」その人である。
  • アサ子役の阿部彬名氏はドラマCD版では旧名の「阿部幸恵」で参加。徳本英一郎氏・高間陽一郎氏はドラマCD版のみ、図師晃佑氏・島﨑信長氏・村上裕哉氏・松本忍氏・佐々木啓夫氏・山本格氏はテレビアニメ版のみの出演。阿部氏・野坂氏・野間田氏の3名は『プリズマ☆イリヤ』でのアサシンも担当している。
  • 漫画『Fate/Grand Order -turas réalta-』において、呪腕のハサンでなく彼らが特異点Fにアサシンとして登場した。

商品情報

脚注

注釈

  1. 人格によって異なっている。
  2. 二つ名のみでは奸計、集積、縫合、鳶影、音無、収貨、舌鋒、巻風、速尾、詐称、静寂、裁断、祈願、油針、祭煙、剣鬼、夜陰、地学、変梃、追補、遠見、業火、霹靂、蛇香、幾学、妖美、露塗、医食、貫指、馬攻、射影、臨写、戒飭、風弓、説諭、汚泥、混成、筒闇、割譲、衣紋、星辰、美食、輪技、薬師、悪徳、月光、虫飼、解錠、忘却、無彩、計則、毒見、耕材、鉄縄、仮死、考古、摂理、抜骨、拝礼、軽脚、二忍、日輪、査定、衛生、千里、木偶、残響、伝歌、長刃、潜行、造形、継承、粧粉、奇芸、隣人、船舶、滅記、削離、草淋、研磨、診心、狭域、黄反、雨呑、白亜も確認されている。
  3. 3.0 3.1 3ターン
  4. オーバーチャージで効果UP

出典


リンク