シャーロック・ホームズ

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キャスター? (Grand Order)

  • 性別:男性

Fate/Grand Order』に登場するキャラクター。インバネスを着込み、片手にパイプを持った長身痩躯の男。服の袖口などから先にルーペの付いた細い機械腕のようなものが何本も覗いている。

略歴
世界的に有名な探偵。”明かす者の代表”を自称する。
第四章のロンドンで召喚されていたものの、自由を奪われる前のバベッジに依頼されたことで先じて行動を開始。破壊され尽した時計塔にMに露見しないよう知恵者が訪れた際にのみ分かる形で資料を置いておき、自身はソロモンとその周囲にまつわる事態の解決のため、各所の調査に赴く。
その後、第六章にてどうしても調査が及ばなかった事柄を調査するためと、Dr.ロマンの目の届かない場所で主人公らとの顔合わせをするためにアトラス院で彼らの到着を待っていた。
そこでカルデア一行に2004年に冬木で起きた聖杯戦争の勝利者やマシュと融合した英霊の真名、獅子王の聖槍の正体とその目的を教え、ソロモンの人格や人理焼却を行った理由に対する考察を残し去って行った。
能力
マシュの推測によるとクラスはキャスター。現時点ではスキルなどの詳細は不明ながら、「明かす者」の代表を名乗るだけあり初対面の一同の真名までも看過し、僅かな手掛かりから様々な情報を導き出している。
手段は不明ながら存在が不確かな状態のまま、ロンドンから様々な時代や場所で調査を行っていたらしく、アトラス院で主人公らに接触するまでに様々な情報を掴んでいた。

ステータス

宝具

真名:シャーロック・ホームズ

シャーロック・ホームズ。世界的に有名な探偵小説「シャーロック・ホームズ」シリーズの主人公。あらゆる探偵の祖の一人。

登場作品と役柄

Fate/Grand Order 英霊伝承 ~ヘンリー・ジキル/ハイド~
「H氏」という仮称で生前のホームズらしき人物が登場。
Fate/Grand Order
第六章に顔見せとして登場。様々な重要な情報をもたらすものの、今はまだ諸事情からカルデアに縁を結べないとして去っていった。

人間関係

Fate/Grand Order

マシュ・キリエライト
原作を読み込んでいたらしい彼女から感動と尊敬の目で見られおり、彼も「私のことをよく理解している良い読者」と好意的。
また、六章では彼女と融合している英霊の真名を明かすか否かで躊躇する周囲を喝破し、彼女の心の在り方を説いてマシュに融合している英霊――ギャラハッドの名を伝えた。
ロマニ・アーキマン
自身の調査でも全く来歴が不明であったことや、アトラス院で得た情報から彼の存在に不信感を抱いており、彼に自身の情報を漏らさないように念を押す。
ベディヴィエール
同郷の人間として親近感を覚えるも、ベディヴィエールが特殊な事情から彼のことを知らなかったために残念そうな表情を浮かべていた。
チャールズ・バベッジ
「人理焼却」という事件の捜査を彼に依頼した人物。自由が奪われる前の僅かな時間を賭け、捜査を依頼したのだという。
ソロモン
「人理焼却による霊長の抹殺」という、前代未聞の殺人事件の犯人。主人公やマシュから得た情報により彼の特性を把握したものの、その最終目的までは想像もつかないらしく、人理を焼き尽くした上で次に何に取り掛かっているのかが恐ろしいと語る。
幻霊
現在追っているという人物(?)。

生前

ジョン・H・ワトソン
名実ともに相棒である医師にして、彼の活躍を書籍という形で出版した人物。
マシュへの台詞にあるように出版活動をずけずけと批判していたり、言葉遊びでからかったりするものの、深い信頼を置く親友。
ジェームズ・モリアーティ教授
原作における最悪の敵であり、「犯罪界のナポレオン」「この人物を社会から排除できるなら命を捨てても惜しくはない」とまで言わしめた相手。後述のジキルが悪にまつわる実験に傾倒し始めた一件にも間接的に関わっている。
コナン・ドイル
原作の作者であり「私の活躍の伝達者」と呼んでいるが、詳しい関係は不明。

Fate/Grand Order 英霊伝承 ~ヘンリー・ジキル/ハイド~

ヘンリー・ジキル&ハイド
彼が解決した過去の事件の追跡調査などを行っていた。
切り裂きジャック
話のラストで新聞に凶行の記事が掲載されていたが、「犯行を遂げた人間の存在する犯罪」が自分の領分であり、これは時計塔の仕事であるとして捜査する素振りは見せなかった。

名台詞

「私はシャーロック・ホームズ。
 世界最高の探偵にして唯一の顧問探偵。」
「探偵という概念の結晶、”明かす者”の代表―――
 キミたちを真相に導く、まさに最後の鍵という訳だ!」
ランスロットの追撃をかわし、アトラス院まで辿り着いた主人公らを落とし穴の仕掛けで院の中へと導き顔合わせをして。
「ロンドンじゃなくてここで!?」となったマスターも多いが、理由は略歴のとおり。
「なに。初歩的な事だよ、諸君」
彼の台詞として恐らく1、2を争う有名な言い回し。しかし、実はこの台詞は類似したものを原作中で一度言っただけで、後年の舞台などで決め台詞のように使われ始めて定着したものだったりする。
「ふ。無垢なる少女に手放しで喜ばれるのなら、
 私もワトソンの小銭稼ぎも報われるというものだ。」
「ホームズは実在した」と大喜びするマシュを見て。親友に対してかなり辛辣な物言いだが、原作でもずけずけ批判し過ぎた結果「なら君が一度書いてみろ」と反撃を受けたことも。
「ははは、残念!
 ミス・キリエライトほど私の事を知らないようだ!」
「シャーロック・ホームズに沈黙はなく、
 自制もなく、また他人の迷惑も顧みない!」
「私は私の推論を語るのみだ!」
主人公に「戦闘の様子を見た感想を述べてもいいか」と問い、断られた際に返した台詞。実際、事件解決のためなら容疑者を歯に衣着せぬ物言いで怒り狂わせ、ワトソンを巻き込んでの犯罪行為でも躊躇いなく行う人物のため、原作通りの人柄と言える。
「いいや、私は打ち明ける!
 誰もがもう答えに気づいている以上はね!」
「その上で真実から目を背けるのは愚か者のする事。
 ではミス・キリエライトは愚か者なのか?」
「それは断じてノー! ノーだベディヴィエール卿!
 そもそも君は何を恐れているのか!」
「真名を知っても何の変化もなかったら?
 真名を知っても宝具が展開されなかったら?」
「それこそ不要な気遣いだと私は断言しよう!
 何故なら―――」
「マシュ・キリエライトの精神は既に完成している!
 彼女の恐れは宝具のあるなしで変わるものではない!」
「故に! 宝具が展開しなかったとしても、
 彼女は立ち上がる事を止めないだろう!」
「たったひとつ信じるものの為に、彼女は最後まで、
 勇気を振り絞って戦うのだから!」
マシュと融合している英霊の真名が分かり、教えようとしたところをベディヴィエールに止められたことで。
激したかのような調子でまくし立てているが、その実わずかな交流でマシュの心の在り方をきちんと見抜き、彼女を信頼してその力の根源を教えようとしている。
「ふむ。最後にお役に立てて何よりだ。
 私はここで、諸君らとはお別れだからね。」
マシュ「……やはり、カルデアは信用できないのですか?」
「ふむ。カルデアに謎があるのは確かだが、私は私で他に追う者がいる。」
「その名は幻霊―――いや、今は語ることではないな。
 私はここで失礼するよ、○○。」
一通りの真実を伝え終え、アトラス院の入り口まで戻って。彼が追う「幻霊」とは、一体何者なのだろうか?
「では、諸君、私はここで退散する!
 次に出会うとしたら、そうだね―――」
「荒野ではなく、賑わいのある都市がいい!
 ロンドンに並び立つような都市での活躍を期待しよう!」
そして散々主人公らを脅かしてから、笑顔でこの台詞である。今後の出番の伏線だろうか?

メモ

  • 第四章「ロンディニウムの騎士」が舞台、年代ともにピッタリであったため、登場を期待していたマスターも多かった。それ故に六章での登場で度肝を抜かれたマスターは少なくない。
  • 初登場後、本格的にストーリーに絡む六章第14節のサブタイトルは「秘匿の研究」。これはホームズの第一作目である「緋色の研究」のオマージュと思われる。TYPE-MOON ACE掲載の「鳥羽色の研究」も恐らく同様。
  • TYPE-MOON ACEによると、キャスター以外にもセイバーとアーチャーにも適正があるのではとの考察が掲載されている。
    • 射撃を得意としていたことからアーチャーが適任だが、多芸な上に武術の心得もあり、その天才性と圧倒的な知名度から最優のセイバーも有り得るのとこと。
  • ファントム・オブ・ジ・オペラモンテ・クリスト伯のような『小説のモチーフとなった人物が実在していた』パターンだと思われる英霊。少なくとも英国最高の探偵「H氏」とその活躍を作品化していた「W博士」が実在していたのは確かである。
    • ただしホームズの実在を喜ぶマシュに対する「私の正体、本質は貴方が思うものとは些か異なる」という言葉などの疑問点もある。

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