「スクラディオ・ファミリー」の版間の差分

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実のところ、魔術の存在を知ってその力を利用しようとする組織はそこそこあるが、たいていは暴力的に魔術師を支配しようとして暗示や記憶操作で逆利用されて破滅させられたり、[[シグマ]]の母国の機関のように秘匿に無頓着な結果[[魔術協会]]に潰されたりしている。<br/>
ファミリーがそれらの組織と決定的に違ったのは、「魔術師としての研究成果」を一切求めず、魔術知識やちょっとした魔術の提供に終始したことにある。<br/>
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ファミリーがそれらの組織と決定的に違ったのは、「魔術師としての研究成果」を一切求めず、魔術知識やちょっとした魔術の提供の要求に終始したことにある。<br/>
魔術師にしてみれば、片手間の提供をするだけで資金援助や非合法物品の入手をしてくれる上、邪魔な魔術師を合法・非合法を問わない手段で排除してくれるファミリーの存在は貴重であり、結果的に蜜月関係となった。<br/>
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魔術師にしてみれば、片手間の提供をするだけで資金援助や非合法物品の入手をしてくれる<ref group="注">例えば、メキシコマフィアとも交流があり麻薬の調達も行っているが、それらは市場には流れずに魔術師達の手に渡っている。</ref>上、邪魔な魔術師を合法・非合法を問わない手段で排除してくれるファミリーの存在は貴重であり、結果的に蜜月関係となった。<br/>
最終的に魔術協会が問題視して対策を立て始めたときには既に遅く、魔術協会があまり基盤を持っていないアメリカにおいては容易に排除できない程の力を持ってしまった。
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最終的に魔術協会が問題視して対策を立て始めたときには既に遅く、魔術協会があまり基盤を持っていないアメリカにおいては容易に排除できない程の力を持ってしまった。<br/>
 
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合法非合法を問わない手段で事に対応する為か、[[フリューガー]]を初めとする魔術使い達の間ではかなり悪名が高い組織のようである。<br/>
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ガルヴァロッソの邸宅は所属する魔術師達の手によって魔術的な要塞と化している。正面からはもちろん、上空からの空爆や地下からの地盤レベルの攻撃にすら耐えられるように設計されており、これを超える魔術防御を行うとしたら時計塔や彷徨海、あるいは根源に近づくレベルの強大な魔術師が生涯をかけて建造する迷宮・魔境に倣う必要がある、というほどのもの。
  
 
== 人物 ==
 
== 人物 ==
;ガルヴァロッソ・スクラディオ
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;[[ガルヴァロッソ・スクラディオ]]
:創設者にして現当主。
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:創設者にして現当主。高齢であり、寿命が近づいている。
 
;[[バズディロット・コーデリオン]]
 
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:マフィア組織としての幹部の一人であり、戦力としての武闘派魔術師の一人。
 
:マフィア組織としての幹部の一人であり、戦力としての武闘派魔術師の一人。
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:ガルヴァロッソ本人に心酔しており、後述する「ガルヴァロッソ」のプランには反対していた模様。
  
 
== 関連組織 ==
 
== 関連組織 ==
;アメリカ合衆国政府
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;[[アメリカ合衆国]]政府
 
:それ相応の力があるため、国政に対してもある程度影響力を行使できる。
 
:それ相応の力があるため、国政に対してもある程度影響力を行使できる。
 
:政府機関が主催する「偽りの聖杯戦争」に対しても、そのツテでマスターを一人派遣している。
 
:政府機関が主催する「偽りの聖杯戦争」に対しても、そのツテでマスターを一人派遣している。
 
:その一方で主催者の[[ファルデウス・ディオランド]]からは政府のコントロールが利かなくなることを危険視されている。
 
:その一方で主催者の[[ファルデウス・ディオランド]]からは政府のコントロールが利かなくなることを危険視されている。
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:実際彼の危惧は正しく、「ガルヴァロッソ・スクラディオ」とファミリーによってアメリカ合衆国が事実上乗っ取られる寸前であった。
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;[[時計塔]]
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:ファミリーが魔術世界における権力に興味がないことから、組織レベルでの全面対立には至っていない模様。
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:時計塔の側としても潰せる機会があるのなら潰したいが、囲っている魔術師達が野に放たれるリスクやアメリカ合衆国と決定的に敵対するリスクから手を出しあぐねており、傘下であるシュポンハイム修道院とモメたバズディロットを匿うことにも積極的に対応できないでいる。
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;[[二十八人の怪物]]
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:「偽りの聖杯戦争」における対立陣営。そうでなくても警察とマフィアなので仲は悪い。
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:彼らの中に[[ジョン・ウィンガード|情報源になっている人物]]もいるが、それもバズディロットが支配魔術を使ってスパイに仕立て上げている状態なので基本的には敵である。
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;雑斧会、穴熊同盟、ジャム・バレッツ、[[ケイト・キャロライン・カスケード|カスケード一家]]
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:『カルデアの事件簿』で名前を挙げられた、1977年時点のマンハッタン島の暗黒街を巡って対立している「新五大マフィア」の残り4つの組織。
  
 
== 言及作品 ==
 
== 言及作品 ==
 
*[[Fate/strange Fake]]
 
*[[Fate/strange Fake]]
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*[[Fate/Grand Order]]
  
 
== メモ ==
 
== メモ ==
 
*はぐれ者の魔術師を大量に引き込んだ組織という点では[[ユグドミレニア]]を思わせるが、あくまでも魔術組織であり時計塔に成り代わって権力を手にすることが目的なユグドミレニアとは、本質は犯罪組織であり魔術は手段で権力はまったく志向しないという点で決定的に異なっている。
 
*はぐれ者の魔術師を大量に引き込んだ組織という点では[[ユグドミレニア]]を思わせるが、あくまでも魔術組織であり時計塔に成り代わって権力を手にすることが目的なユグドミレニアとは、本質は犯罪組織であり魔術は手段で権力はまったく志向しないという点で決定的に異なっている。
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*勢力の拡大を危険視したファルデウスによって[[ハサン・サッバーハ〔幽弋のハサン〕|アサシン]]にガルヴァロッソの暗殺依頼が出されたが、結果として次期大統領の有力候補、財界の大物、大手マスコミの司会者、大手ロビイスト団体のリーダー等、ホワイトハウスと太いパイプを持つ要人が最低でも35人死亡することとなり、後に「アメリカの呪われた日」として都市伝説に残るほどの大惨事になってしまった。
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**アサシンが無差別殺人を行ったとは考えづらいため、「ガルヴァロッソは実在せず、彼らの集団そのものがガルヴァロッソである」「ガルヴァロッソが死ぬ事で別の要人がガルヴァロッソになる」など、ガルヴァロッソについて様々な説が囁かれているが、五巻までは真相は不明であった。
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***真相は'''「ファミリーの魔術師によってガルヴァロッソの人格が知らないうちに彼らに上書きされていた」'''であり、ファミリーが合衆国を乗っ取る寸前であったが、余命幾ばくも無かったガルヴァロッソ本人の願いを聞いたアサシンの手によって「ガルヴァロッソ」達が全員殺された、というものであった。
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*『Fate/Grand Order』のアンソロジー『カルデアの事件簿』では、完全な公式設定ではないが、1977年時点のニューヨーク・マンハッタン島では禁酒法時代の「五大マフィア」と呼ばれたマフィアに代わって台頭した「新五大マフィア」と呼ばれるマフィアの一角としてスクラディオ・ファミリーの名前が挙げられている。商業地区や金融街のあるロウアー・マンハッタンを抑えており、カスケード一家が聖杯を手に入れたことにも勘づいている模様。
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**なお、執筆に当たっては『Fate/strange Fake』の作者である成田氏に確認を取ったとのこと。
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== 脚注 ==
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===注釈===
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===出典===
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== リンク ==
 
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*[[小辞典]]
 
*[[組織]]
 
*[[組織]]
  
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2024年3月16日 (土) 15:41時点における最新版

概要[編集 | ソースを編集]

Fate/strange Fake』に登場するマフィア。

本来的には他のマフィア同様シチリアの流れを汲んでいるが、国家・血筋・思想を問わず様々な組織と協力して吸収したことにより「無貌の暴徒(フェイスレス・モブ)」として巨大化した組織。
アメリカ社会全体に対して深く根を張り、国政に対しても影響力を持ち、数年がかりとはいえ数万人規模で敵対者を「失踪」させても表沙汰にさせない程の力を持つ。
その拡大規模は創設者にして当主のガルヴァロッソ・スクラディオの手腕による部分もあるが、後述するとある理由にもある。

魔術組織としてのスクラディオ・ファミリー[編集 | ソースを編集]

ファミリーがここまで急速に力を拡大した最大の理由は、国内外を問わず多くの魔術師を所属させたことにある。
権力闘争に負けた者、問題を起こして逃亡した者、財政的な問題で研究を続けられない者などを所属させ、パトロンとなってきた。

実のところ、魔術の存在を知ってその力を利用しようとする組織はそこそこあるが、たいていは暴力的に魔術師を支配しようとして暗示や記憶操作で逆利用されて破滅させられたり、シグマの母国の機関のように秘匿に無頓着な結果魔術協会に潰されたりしている。
ファミリーがそれらの組織と決定的に違ったのは、「魔術師としての研究成果」を一切求めず、魔術知識やちょっとした魔術の提供の要求に終始したことにある。
魔術師にしてみれば、片手間の提供をするだけで資金援助や非合法物品の入手をしてくれる[注 1]上、邪魔な魔術師を合法・非合法を問わない手段で排除してくれるファミリーの存在は貴重であり、結果的に蜜月関係となった。
最終的に魔術協会が問題視して対策を立て始めたときには既に遅く、魔術協会があまり基盤を持っていないアメリカにおいては容易に排除できない程の力を持ってしまった。
合法非合法を問わない手段で事に対応する為か、フリューガーを初めとする魔術使い達の間ではかなり悪名が高い組織のようである。

ガルヴァロッソの邸宅は所属する魔術師達の手によって魔術的な要塞と化している。正面からはもちろん、上空からの空爆や地下からの地盤レベルの攻撃にすら耐えられるように設計されており、これを超える魔術防御を行うとしたら時計塔や彷徨海、あるいは根源に近づくレベルの強大な魔術師が生涯をかけて建造する迷宮・魔境に倣う必要がある、というほどのもの。

人物[編集 | ソースを編集]

ガルヴァロッソ・スクラディオ
創設者にして現当主。高齢であり、寿命が近づいている。
バズディロット・コーデリオン
マフィア組織としての幹部の一人であり、戦力としての武闘派魔術師の一人。
ガルヴァロッソ本人に心酔しており、後述する「ガルヴァロッソ」のプランには反対していた模様。

関連組織[編集 | ソースを編集]

アメリカ合衆国政府
それ相応の力があるため、国政に対してもある程度影響力を行使できる。
政府機関が主催する「偽りの聖杯戦争」に対しても、そのツテでマスターを一人派遣している。
その一方で主催者のファルデウス・ディオランドからは政府のコントロールが利かなくなることを危険視されている。
実際彼の危惧は正しく、「ガルヴァロッソ・スクラディオ」とファミリーによってアメリカ合衆国が事実上乗っ取られる寸前であった。
時計塔
ファミリーが魔術世界における権力に興味がないことから、組織レベルでの全面対立には至っていない模様。
時計塔の側としても潰せる機会があるのなら潰したいが、囲っている魔術師達が野に放たれるリスクやアメリカ合衆国と決定的に敵対するリスクから手を出しあぐねており、傘下であるシュポンハイム修道院とモメたバズディロットを匿うことにも積極的に対応できないでいる。
二十八人の怪物
「偽りの聖杯戦争」における対立陣営。そうでなくても警察とマフィアなので仲は悪い。
彼らの中に情報源になっている人物もいるが、それもバズディロットが支配魔術を使ってスパイに仕立て上げている状態なので基本的には敵である。
雑斧会、穴熊同盟、ジャム・バレッツ、カスケード一家
『カルデアの事件簿』で名前を挙げられた、1977年時点のマンハッタン島の暗黒街を巡って対立している「新五大マフィア」の残り4つの組織。

言及作品[編集 | ソースを編集]

メモ[編集 | ソースを編集]

  • はぐれ者の魔術師を大量に引き込んだ組織という点ではユグドミレニアを思わせるが、あくまでも魔術組織であり時計塔に成り代わって権力を手にすることが目的なユグドミレニアとは、本質は犯罪組織であり魔術は手段で権力はまったく志向しないという点で決定的に異なっている。
  • 勢力の拡大を危険視したファルデウスによってアサシンにガルヴァロッソの暗殺依頼が出されたが、結果として次期大統領の有力候補、財界の大物、大手マスコミの司会者、大手ロビイスト団体のリーダー等、ホワイトハウスと太いパイプを持つ要人が最低でも35人死亡することとなり、後に「アメリカの呪われた日」として都市伝説に残るほどの大惨事になってしまった。
    • アサシンが無差別殺人を行ったとは考えづらいため、「ガルヴァロッソは実在せず、彼らの集団そのものがガルヴァロッソである」「ガルヴァロッソが死ぬ事で別の要人がガルヴァロッソになる」など、ガルヴァロッソについて様々な説が囁かれているが、五巻までは真相は不明であった。
      • 真相は「ファミリーの魔術師によってガルヴァロッソの人格が知らないうちに彼らに上書きされていた」であり、ファミリーが合衆国を乗っ取る寸前であったが、余命幾ばくも無かったガルヴァロッソ本人の願いを聞いたアサシンの手によって「ガルヴァロッソ」達が全員殺された、というものであった。
  • 『Fate/Grand Order』のアンソロジー『カルデアの事件簿』では、完全な公式設定ではないが、1977年時点のニューヨーク・マンハッタン島では禁酒法時代の「五大マフィア」と呼ばれたマフィアに代わって台頭した「新五大マフィア」と呼ばれるマフィアの一角としてスクラディオ・ファミリーの名前が挙げられている。商業地区や金融街のあるロウアー・マンハッタンを抑えており、カスケード一家が聖杯を手に入れたことにも勘づいている模様。
    • なお、執筆に当たっては『Fate/strange Fake』の作者である成田氏に確認を取ったとのこと。

脚注[編集 | ソースを編集]

注釈[編集 | ソースを編集]

  1. 例えば、メキシコマフィアとも交流があり麻薬の調達も行っているが、それらは市場には流れずに魔術師達の手に渡っている。

出典[編集 | ソースを編集]


リンク[編集 | ソースを編集]