ハサン・サッバーハ〔呪腕のハサン〕

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アサシン (第五次/真アサシン)

  • 真名:ハサン・サッバーハ
  • 身長:215cm/体重:62kg
  • 属性:秩序・悪
  • イメージカラー:白(月光)
  • 特技:隠密、忍耐、スリ
  • 好きなもの:自分用のダーク(投擲剣)、忠義、寝正月/苦手なもの:自分以外
  • 天敵:十八人のアサシン(ハサン)候補
  • CV:稲田徹

暗殺者」のクラスのサーヴァント
第五次聖杯戦争において、間桐臓硯によって召喚される。黒いローブと白い髑髏の仮面を着用。

略歴
キャスターにより召喚されたルール違反のアサシン・佐々木小次郎を核に召喚された本来のアサシン。特異な召喚方法もあってか現界直後は知性に乏しく、言語もたどたどしかったが、ランサーの心臓を取り込む事により高い知性と戦闘能力を手に入れた。
真名は、ハサン・サッバーハ。イスラム教の伝承に残る「暗殺教団」の教主、「山の老翁」。この名は個人のものではなく、教団の教主に代々襲名されてきたもの。複数いる「ハサン・サッバーハ」を継承した暗殺者の内の1人が彼であり、暗殺者という出自から「反英雄」に分類される。
召喚者である間桐臓硯の目的「不老不死」に応じ、同種の望みを持つ個体として呼び出され、共に永遠を目指す者として聖杯戦争に参加する。
HFルート終盤、アインツベルンの森で臓硯と共に言峰綺礼を追い込むが、宝具を無効化されて生まれた一瞬の隙をつかれ、マスターである臓硯を洗礼詠唱で消滅させられる。臓硯本体の元に消滅間近の状態で帰還するが、黒化したに飲み込まれてしまった。
人物
髑髏の仮面に黒いローブ、棒のような右手と不気味な外見をしている。髑髏の仮面の下の顔は削ぎ落とされており顔は無い。「ハサン・サッバーハ」を襲名するにあたり、それまであった彼個人としてのものは全て捨てさられた。
人間的には善人とは言えないものの、主の命令には忠実で、主と認めた人物はどれほど劣勢に陥っても裏切らず、多少無理な命令でも黙って従う。また殺しはあくまで仕事としており、そこに哀楽を感じることは無く、外道の人物ではない。
聖杯への望みは自らの顔を取り戻し、オリジナルのハサン・サッバーハとして永遠に名を残すこと。
能力
クラススキルである気配遮断の恩恵もあって諜報・隠密行動に優れる。衛宮家程度の結界ならば誰にも気付かれずに出入りすることも可能。気配遮断中の彼は衛宮士郎程度では近距離で会話していてもどこにいるのか位置が全く掴めず、ライダーにすら短時間なら全く気付かせなかった。
近接戦闘は殆ど行わず、専ら「ダーク」と呼ばれる黒塗りの短剣を投擲するアウトレンジ戦法が基本。ダークの投擲はノーモーションかつスキル「投擲(短刀)」により弾丸として放たれる。その腕前は夜間ならばセイバーやランサーでさえ投擲されたダークを視ることは出来ない(二人共視覚以外の感覚であっさり防いでしまったが)。なお、ダークは有限で投げたものは戦闘後に拾って帰っているため、愛着がある。
暗殺者のスタンスからか、敵サーヴァントと対峙しても正面戦闘することはあまり無く、専ら罠への誘導や陽動役を努める。ライダーとの戦いでは室内を四方八方に飛び回りながらダークを乱射するという戦いを見せたが、マスターが桜に移り本気を出せるようになったライダーには通じず逆にボロボロにされてしまった。
自己改造スキルを有しており、他のサーヴァントの心臓(霊核)を取りこむことによって能力を増強してゆくことが可能で、ランサーを葬りその心臓を取り込んだ。
これは彼らが“アサシン”という名で群をなしているだけの亡霊(英霊候補)であり正純な英霊と比較して能力は低く、これを秘儀によって肉体改造を施しサーヴァントに対抗している為である。
魔術にはあまり通じていないが暴風の悪霊に対するため台風避けの呪いによるスキル「風除けの加護」を持ち、セイバーの「風王鉄槌」すら無効化し掻い潜ることが出来る。
また、ハシシ(麻薬)を使用しているため、痛みを無視して行動できる。(コンシューマ版ではさすがにまずかったのか、「ブットンでる」という穏当な表現に変更された)

宝具

妄想心音(ザバーニーヤ)
ランク:C
種別:対人宝具
レンジ:3~9
最大捕捉:1人
普段は長い布に包まれているシャイターンの右腕。使用時には折りたたんでいた腕を伸ばし、その赤い異形の腕を開放する。
対象に触れることで、エーテル塊による心臓の二重存在(コピー)を作り出す。この鏡面存在を握りつぶすことによって対象本人の心臓を破壊し、呪殺を成立させる(いわゆる類感呪術)。要は即席の呪いの藁人形。如何に硬い鎧で身を護ろうとも心臓を掴み上げることができるが、魔力で対抗可能。
作中の描写から接触していないと鏡面存在を作れないようだが腕の長さがその弱点を補っている。

登場作品と役柄

Fate/stay night
HFルートのみの登場。マスターである臓硯の方針に従い行動する。戦闘能力は低いが、「影」を利用し複数のサーヴァントを仕留める。
Fate/hollow ataraxia
出るには出るが、「空想電脳」を使うのはこのハサンとは別のハサン。
「hollow出番の少ない人」大会をぶっちぎりで優勝。花札では追加パッチで出演しボケ老人状態の臓硯を世話する家政婦状態。
フェイト/タイガーころしあむフェイト/タイガーころしあむ アッパー
世話をしている臓硯の具合が悪い。何か精の付く物でも、と町に出ると、謎の占い師が治療のために聖杯を手に入れることを勧めてきて……。
アッパーでは出番はあるものの個別のシナリオモードはなし。
Fate/Ace Royal
英霊カードの一枚として登場。原作の不遇振りを払拭するかのように、一撃必殺の「妄想心音」が強力。万能型の能力で、能力的にはどんなクラスでも活躍できる。……だが悲しい事に「アサシン」以外の適性を持っていないため、その有用性を生かせない。
ギルガメッシュ小次郎よりは確実に強いのだが、やはり不遇。

人間関係

間桐臓硯
召喚者にしてマスター。契約とは別に共闘者として認めている。
間桐慎二
本編では接点はないが派生作品では「ぼっちゃん」と呼んで仕える家の子どもとして扱っている。

名台詞

Fate/stay night

「ギ---ワタシのメン、ミた、な、ラン、さー」
ランサーと戦い、髑髏面を剥ぎ取られた際に。それまで奇声ばかりだった真アサシンの最初のセリフ。
この後ランサーの心臓を取り込むことで確固たる人格を形成するのだが、最初のうちはこんな感じである。
「■■■■■■■■■■■■!」
セイバー戦で「風王結界」に飛び込んだ際に。
彼らの神を讃えるセリフが入る予定であったが、大人の事情で黒塗りに。PS2版では音声のみ追加されている。

フェイト/タイガーころしあむ

「なんと悪辣な……。
 人を騙してはいけないと教わらなかったか!」
真アサシンルートでタイガから騙されていたことを知らされて。えーと、あなたの職業なんでしたっけ?
「まあ、感心はしませんが、一応これも「聖杯戦争」ですから、卑怯、とは言いませんよね?」
「おお怖い。では策士策に溺れることなく頑張りましょう。心苦しいですがこれもまた定め。すみやかにその首差し出していただきます」
無印の葛木先生ルートで、連戦で疲弊したところを慎二と共に襲撃して。
葛木先生ルートは登場人物ほぼ全員が徹頭徹尾シリアスだが、アサシンも例に漏れず本編の仕事人のイメージとホロウ以降の剽軽なイメージがうまく和合している。
「あ!ぼっちゃんがやられている!?
 ……うむ!命を懸けてもいいほどにぼっちゃんが悪いんでしょうが、ここは加勢いたしますぞ!」
「アッパー」で凛にボコられる慎二を見つけて。しかし揃って叩きのめされてしまい、2人並んで己の立ち位置をグチることに。

メモ

  • 冬木の聖杯戦争にて「暗殺者」クラスで召喚される英霊は件の例外を除けば全て「ハサン・サッバーハ」であり、複数人いる内の誰かが呼び出される。
    彼らは誰が「最強のハサン」なのかを競っており、自らの秘伝を同じ「ザバーニーヤ」という宝具に隠している。
    • 第四次にもハサンは登場している。
    • 冬木のシステムでは暗殺者(アサシン)クラスそのものが「ハサン・サッバーハ」を召喚する触媒となっている。そのため余程のイレギュラーが無い限りはアサシンの語源たるハサン・サッバーハが召喚される。
  • 「ザバーニーヤ」とはイスラムの伝承に登場する天使のこと。19人が存在し、地獄の管理をしているとされる。
    ハサン・サッバーハが19人存在するという設定はこれをモチーフにしたものと思われる。
  • マスターに対して忠実な一方で、臟硯が油断して言峰にやられた際は自身の不手際ならともかく自らに落ち度はないので敵討ちなどそんな酔狂な事をする気など毛頭ないと語っている。良くも悪くも仕事人気質と言える。
  • 前述の通り戦闘力はサーヴァントの中では低く、単独での闘いは常に苦戦している。しかし、臟硯によると慎二がマスター時のライダーなら勝てるらしい。……が実際に闘った際のライダーは桜がマスターだったので逆に捻られてしまった。
  • 出番にも活躍にも恵まれないサーヴァントであり、型月界隈の一部では影が薄くて不憫なことへの代名詞に使われることも。格闘ゲーム『Fate/unlimited codes』では五次サーヴァントで唯一出演できなかった。四次でもハサンは悲惨な目に会っており、Fate/EXTRA CCCではギルガメッシュから「サーヴァント界でもっとも不遇なもの。その名をハサンというのだ」とまで言われてしまった。
  • 最近はアサシンも例外だらけで暗殺者のサーヴァントとしての存在意義を本気で失いつつある。具体的に言うと書文先生とかジャックちゃんとか。EXTRAのアサシンは拳法の達人としての気配絶断でありまだ差別化出来ているが、Apocryphaの黒のアサシンは暗殺者ではなく殺人鬼にも関わらず、クラススキルの恩恵だけで気配遮断A+に加えて自身の固有スキルで攻撃時にも気配遮断の恩恵があり、破格の性能の宝具を持つなど完全上位互換である。
    • 更にApocryphaでは、19人のハサン全員の能力が解析されて対処法が確立されてしまっており、ハサンの召喚=「勝利か死のどちらか」という非常にリスキーな英霊となっている。最初の内はマスターの暗殺に度々成功している他、召喚したハサンの能力を最大限に活用して3日で聖杯戦争を終わらせた強者も存在していたが、前述の理由から魔術師達はハサンに見切りをつけている。魔術協会もハサン以外の触媒を用意して聖杯大戦に臨んでおり、「暗殺者」のサーヴァントとしての存在意義はかなり危うい。
マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 備考
臓硯 B C A C E C

保有スキル:気配遮断:A+、投擲 (短刀):B、風除けの加護:A、自己改造:C

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