フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア

提供: TYPE-MOON Wiki
ナビゲーションに移動 検索に移動

フィオレ・フォルヴェッジ・ユグドミレニア

  • スペル:Fiore Forvedge Yggdmillennia
  • 誕生日:7月12日/血液型:A型
  • 身長:162cm/体重:47kg
  • スリーサイズ:B84/W57/H82

ユグドミレニア魔術師で、黒のアーチャーのマスター。
可憐な車椅子の少女。

略歴
ダーニックの後継者、つまりユグドミレニアの次期当主と目され、一族の中で最も有望視されている。ユグドミレニアのマスター達の中でも実質的なナンバー2に当り、ダーニックの補佐を行っていた。
聖杯大戦において「先端に青黒い血が付いた古びた矢」を触媒にアーチャーを召喚する。アーチャーを心から信頼しており、恋とも愛とも違う、どこか清廉で少しだけ歪んだ思いを抱きながら、主従というより教師と教え子のような関係で過ごしている。
彼女自身は時計塔で学友達と机を並べて普通に魔術を学び、魔術協会にも取り立てて不満があったわけでもなく、生来の温厚な性格と、協会とユグドミレニアの力の差から参戦することにはあまり乗り気ではなかったが、ダーニックに大聖杯の輝きを見せられ、「聖杯さえあれはお前の秘めた願いも叶う」と唆されたことで魔術協会との全面対決に身を投じることを決心する。
アサシンの起こした殺人事件の被害者に、かつて同じ学科に学んだペメトレキスという魔術師がいたことから彼女たちの存在に気づき、その動向を調べるべくシギショアラへと向かう。そこでアサシンと対峙していた獅子劫たちを見つけ、戦端を開く。
マスター同士の戦闘では独自の礼装を用いた多彩な攻撃で獅子劫を攻めたてるが、経験の差から戦局をひっくり返される。だが弟カウレスの助けによって難を逃れ、ミレニア城塞で決着をつける事を宣言し、その場は撤退。
黒と赤の大決戦が混迷を深める中、ダーニックから突然黒の陣営の指揮権を移譲され、彼がランサー諸共消滅させられると同時に、ユグドミレニアの当主として責任を負うこととなってしまった。
人物
外見通り穏やかで奥ゆかしく、例え敵であっても身分に関係なく礼を忘れない、凛とした貴人。
だが彼女の魔術回路は生まれついて変質しており、その影響によって両足が動かず、時に耐えがたい苦痛に襲われ、車椅子による生活を強いられている。彼女の魔術回路は両足に存在し、足を治療するためには魔術師としての生を棄てなければならない。だがフォルヴェッジ家の後継者として魔術を捨てることは許されず、聖杯にかける願いは『魔術回路をそのままに足を治療する』こと。
生まれ持ったハンデを跳ね除けようと死に物狂いでしてきた彼女の努力は、周囲の魔術師達からは「当たり前のこと」として受け入れられてしまったこともあり、自らの願いを浅ましいものと卑下している。
弟のカウレスとの仲は良好で、魔術師的な価値観を持たず不真面目な態度を見せる彼にお説教することも多いが、助力を受ければ素直に応じ、バーサーカーを死なせて嘆いていた時は後を追いかけてまで慰めようとするなど、「魔術師らしからぬ」顔を見せもする。
能力
専門外の魔術においてはおおむね不得手であるが、降霊術と人体工学において類稀な才能を見せ、独自のアレンジを加えて作り出した数々の接続強化型魔術礼装(ブロンズリンク・マニピュレーター)は三流の魔術師でも一流を仕留めると言われる程の剣呑な代物。
彼女自身も一流と呼ばれる魔術師を遥かに凌ぐ魔術回路と術の精密さを誇り、背中に装備した戦況に合わせて多段変形する金属腕を用いて、戦闘を行う。この金属腕は彼女の手足そのもので、普段はスーツケースの中に収納されているが、乗用車を軽々と引き裂くほどの怪力とどれほどの悪状況でもバランスを一切失わないほどの精密性を持つ。通常時は二本だが分割変形して現れた二本が足となり、重度の障害を負っている彼女のハンデを軽減している。
獅子劫の放った必滅の魔弾を難なく摘み取る「守護者の錫腕(ユーピター)」、防御結界など何の意味もないほどの威力を持った光弾を重機関銃のように射出する「戦火の鉄槌(マルス)」、クレイモア地雷のような拡散する攻撃を封殺する「轟然の鉛腕(ザトゥルン)」と多彩な機能を搭載されている。
自律制御の反応速度も相当な物で、エルメロイの姫君が連れている月霊髄液(ヴォールメン・ハイドラグラム)を用いたメイド型ゴーレムに匹敵する反応速度を誇る。

登場作品と役柄

Fate/Apocrypha
「黒」のマスターとして登場。

人間関係

アーチャー
サーヴァント。彼に全幅の信頼を置いており、睡眠時などを除いたほとんどの時間を共に過ごしている。
カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア
弟。魔術師らしくない振る舞いに姉として小言を言うこともあるが、見下してはおらず、普通に家族として接している。
ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア
「おじ様」と呼ぶ。
冷酷な彼でも次期後継者であるフィオレの事は尊重しており、指揮を任せる事もある。
獅子劫界離
一度命のやり取りをした仲だが、丁寧に「獅子劫様」と呼ぶ。
魔術使いである彼の事をゴルドのように軽視しておらず、彼がホムンクルス達との戦いで使った心臓手榴弾を解析し、彼がただの死霊魔術師ではないことを見抜いていた。

名台詞

「ええ。……アーチャー、
 貴方の切なる願いに比べれば私の望みなど、木っ端のようなものでしょう。
 浅ましい、そして恥ずかしい」
アーチャーと互いの望みを明かし合った際に。
フォルヴェッジ家の後継者として、また魔術師として自らの魔術回路を棄て去ることなどは出来ない。だが、正真正銘の自分の足で大地に立つ望みも捨てられない。
アーチャーから見れば当然と思える願いを、魔術師たれと育てられた彼女はただ恥じ入る。
「――立ち去りなさい、死霊魔術師。
 此処は遍く全て我ら千界樹ユグドミレニアの大地。踏み入った無礼は不問に処します。
 この警告を看過するようであれば、死という等価を以て、愚行の代償を支払っていただきます。」
獅子劫に向けて発した警告。
事前に獅子劫の人となりは知っていたため、彼が断わるのは承知の上。それでも口にしたのは命を取り合う覚悟を決めるためで、女帝の如き満面の笑みを浮かべて、死闘の開始を宣言する。
「――もう! 何て滅茶苦茶なの、この人!」
獅子劫の魔術師らしからぬ、乗用車を使った奇襲を受けて。一瞬、素の年頃の少女に戻ってしまった。

メモ

  • 薄幸の美少女
    ダーニックがトチ狂って死んだせいで、黒の陣営トップの座を背負い込まされ、ユグドミレニアの正式な当主となったはいいが激戦によって自陣はボロボロ。セイバーランサーバーサーカーと前衛戦力を全て喪失し、城塞は半壊、ライダージークについてほぼ離反状態。
    セレニケはライダーを凌辱する事とジークを嬲り殺しにすることで頭がいっぱいで、ゴルドは酒浸りの引き籠りと、周りの大人たちはまるで役に立たない。
    ほとんどダーニックから無責任に地位を投げ渡されたも同然で、たとえ聖杯大戦で勝利し願いを叶えたとしても、待っているのは魔術協会からの更なる刺客を差し向けられる将来ばかり。
    彼女のサーヴァントであるアーチャーもこれから過労死寸前のハードワークを強いられることは予想に難くないが、彼女の状況も途轍もなく大変である。
    ユグドミレニアから抜けない限り、彼女の人生に明るい未来は無いかもしれない。
  • 東出祐一郎氏の作品『ケモノガリ』に「完全被甲大鷲(フルメタルイーグル)」と呼ばれる、車椅子が変形したトンデモ兵器を武器とする「ある人物」がいたので、近衛氏から「彼女の車椅子も凝った設定にしますか」と言われたが、東出氏は「それは別の作品でもうやったから!」と即座に却下したらしい。
    だが、確かに「車椅子は」変形しなかったが、彼女にも凄いギミックが仕込まれることに……。
  • 性格が問題だらけな人物が多い、女性マスターの中では最も謙虚かつ穏やかな淑女で、良い意味で「女性的」
    彼女も市街地で鋼鉄の義手で暴れ回り、機関銃を撃ちまくったりはしているが、英霊をぶん殴ったり黒くなったり人間辞めちゃったりはしていなので殺傷能力を考えてもかなり良心的な方。
    ……というか他の女性が常識外れすぎなのかもしれない。

リンク