マンガで分かる!Fate/Grand Order

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マンガで分かる!Fate/Grand Order

Fate/Grand Order』のサービス開始に伴い『Fate/ぐだぐだオーダー』に代わって連載が開始された公式サポート漫画。著者はリヨ。

本作の魅力とゲームシステムをゆるく解説するのだが、リヨ氏に全て任せていることもあってか作風が「狂気」に満ちており、「狂気」を感じさせる行動を取る女主人公は見るものに強烈な存在感を発揮した。
しかしそれゆえに解説漫画なのに解説になっていないということで、各回の本来解説すべき内容を補足する「マフィア梶田の“バーサーカーでも分かる!”FGO講座」が後に連載。Fateとはあまり縁が無いマフィア梶田氏が起用された理由は、本作をプレイしている中でお目当ての赤王が出ないことにTwitterで「赤王出ねぇ赤王出ねぇ」と呪詛を吐き散らしているのを公式に捕捉された(意訳)ため。
こうして公式の傘下ユーザーになったマフィア梶田氏であるが、媚びることもなくFGO運営へは相も変わらず毒を吐き続けている(例:「サイコロ二つの出目の数だけ聖晶石?出目が全部六のサイコロ二つ用意しろよ」等)。

連載は15話で終了したが、2015年12月から『もっとマンガで分かる!Fate/Grand Order』が2017年7月まで連載(全84話)。
そして2017年8月から『ますますマンガで分かる!Fate/Grand Order』の連載が開始された。
なお『もっと』以降は「FGO講座」が無い上に煽り文が自重しない(例:「人類の未来は君にかかってる…?」「カルデアの風紀が乱れる…!」「宝具演出に全米が感動」等)ため、更に狂気が増している。

登場人物

主人公(女)
女性バージョンの主人公。このマンガを読んでいるあなた自身。んなわけあるか
無個性的な本編主人公とはまったく異なり、上記のように運営に毒を吐きまくったり、別のゲームをやっていることを堂々と言ったりと相当にカオス。
同性愛の傾向があり、オルガマリー所長にドSかつ性的に当たったり、マシュ相手にセクハラを働いたりとロクなことをしていない。また生身でありながら人間離れした所業も度々やらかす。
マシュ・キリエライト
常識人その1。女主人公のカオス極まりない言動に頭を悩ませてばかりいるが、本編同様一途に慕っている。
女主人公側からは下着姿にされたり、正月早々木に吊るされたりなど一見粗末に扱われているが、マシュを馬鹿にするホムンクルスをアルトリアに命じて殲滅させたり、彼女に会えなくエレナに寂しいのではないかと訝しがられたりと一応は大事には思われている模様。こちらでは仏教徒らしい。
愛称は「なすびちゃん」。『Fate/Grand Order VR』体験センターでは自分自身の着替えを覗いていたらしく「本当は(着替える所を間近で)見られたいんだろう…?」と欲望ダダ漏れの発言をした。
カルデアの同人誌業界では「アニムスフィア家に実験体にされた恨みからオルガマリーを性的にいたぶる」という微妙に笑えないマシュ長ネタが鉄板になっているとか。
オルガマリー・アニムスフィア
常識人その2。こちらも頭を痛めるのが日常茶飯事な上、女主人公からの直接に物理的・性的被害もある分キツい。
「本編と比べると」カルデアスに放り込まれて無限に死に続ける立場からは救い出されているだけ超マシなのだが、「このマンガの中では」カルデアスの中の世界で第二の人生を謳歌していた様子だったので、引きずり出されて幸せなのかどうかは微妙なところである。
また、回を追う毎にFGOにハマリ続け、その熱中振りにマシュがドン引きする場面も描かれている。高貴なお嬢様ゆえに聖晶石などに不足した事がないらしいが、その割に「寝る前にAPを使いきってから寝る」「AP全回復の5分前に自主的にアラームをセットする」などプレイは非常にマメ。
アルトリア・ペンドラゴン
女主人公とよく一緒に居る。いつも仏頂面で台詞はまったくないが、しゃべっていないわけではない模様。破天荒な女主人公に付き従っている。
女主人公からはよく知らないと言われておりプライベートの付き合いもないが、一緒にサッカーをしたりみかんを剥いてあげたりとそれなりに仲がよい。ただしサッカーは一緒にプレーしていると言うよりも自分がボールを独占して遊びたいだけらしく、女主人公の顔を殴るラフプレーにてボールを奪取した後は一人でドリブルしていった。
星5サーヴァントであるがいっぱい出ているらしく、共食いで宝具LVは既に5。経験値は他のサーヴァントを食べるよりも経験値カードを食べる方がいいらしい。
『もっと』第71話で無造作に増設されたカルデアで女主人公とマシュの抗争が本格的になってからはマシュ(レジスタンス)側に付き、最後まで生き残った。
アナログゲーム女子会の一員。
ジャンヌ・ダルク
初登場はフレンドから借りるサーヴァントだったが、後に女主人公の手持ちサーヴァントとなる。旗が何故か鯉のぼりに変わってる。
オルガマリー同様に女主人公からの風当たりが強く、FPSゲームをやっていたら令呪を使って据え置きゲーム機を壊させられたり素手で金の宝箱に変えられたりとろくな目に遭わされていない。度々運営を擁護するため、結局女主人公から目の仇にされており倉庫送りにされた。
一方、彼女は彼女でロマニと手を組んで女主人公を遥か過去に追放しようとしたが失敗。その後もダ・ヴィンチちゃんと組んでレジスタンス活動を行っている。
宝具を使うとスタンするため、宝具強化クエストをまだやってもらっていない様子。
『もっと』最終話で死亡しているはずだが、『ますます』第2話で何事もなかったかのように再登場している。まあ、主人公からしてそうなんだが。
エリザベート=バートリー
女主人公の手持ちのサーヴァントの一人。脇役として登場する頻度は多め。自身もFGOをプレイしておりガチャの泥沼にハマっているが、女主人公と違って開き直れていない。
基本的には女主人公と絡んでいるが、オルガマリーからはボイス再生のためにベッドの上で身体をまさぐられるというセクハラ被害に遭う。
また「新なすび王位争奪戦」ではなすびの着ぐるみを纏った「エリザベート・バートリー〔なすび〕」なる新形態も登場した(実際に登場したのはなすびではなくロボット)。
本編第一章同様に清姫とは犬猿の仲だが、豚汁を「ぶたじる」と読むという意見だけは一致している。
ロマニ・アーキマン
通称「ポニーテールおじさん」。
初登場からトラック(タラスク)に轢かれたり、ヘラクレスとマイルームで二人きりにされたりと扱いは極めて悪い。
その鬱憤からジャンヌと結託して女主人公を過去に島流ししようと企むが、失敗に終わった。
レオナルド・ダ・ヴィンチ
ショップ店員。
エレナ・ブラヴァツキーの抱き枕用イラストを一時間で描くよう女主人公に強要されて青ざめる。
彼女は彼女でしつこくショップの宣伝をしてくるためウザがられており、女主人公にボールギャグ+簀巻きという仕打ちを受けた。しかし彼女に限っては主人公の暴虐と言うだけではなかったようで、その後マシュやオルガマリーに同じ事をして同じ仕打ちを受けていたようだ。
(マンガではマシュに縛られてオルガマリーに助けられるところで終了しているが、マンガ外のコメントでジャンヌが「大変です!ショップが突然お休みになってます!なにかあったんでしょうか!?」という発言にオルガマリーは「……知らないわ」、マシュは「……知りませんね」と返している)
なお、主人公(男)の方が取り乱して令呪で変な命令をした時に実際に令呪が消費されている事から、主人公(男)のサーヴァントと思われる。
アルテラ
純真な性格だが単純な算数が出来ない程度に頭はあまり良くない。更に自分の欲望に割と忠実。そのため女主人公によって、悪い文明を破壊するためによく煽られる。
ガチャで星5が全然でないためガチャを悪い文明と見なすが、その後星5が当たって「案外悪くないのかも」とあっさり見直す。また定期メンテナンスがなくなった事に内心「石がもらえる機会が減った」と思っている。
ジャンヌとは一緒にピクニックをする仲で、運営にはフォトン・レイを新調してもらった恩があるらしい。また、他の作品にはない独自要素として空を飛ぶ事が出来る。
なお、新興文明のちびっこ王国にまんまと捕まり、その後エレナと一線を越えてしまったと思しき描写がある。
アナログゲーム女子会の一員。カタンらしきボードゲームをプレイしており良い文明と満足している。
玉藻の前
アルテラと仲がよいのか、登場時は彼女と一緒。突拍子もない言動をするアルテラに困惑している。
他のキャラクター達が多かれ少なかれ壊れているこの作品において随一の良識人。他媒体ではエキセントリックな行動も散見される彼女だが、ここだけは逆にそういった様子が鳴りを潜めている。「マンガで分かる」唯一の良心とも。
アナログゲーム女子会の一員。
主人公(男)
あまり出番は無いが、単行本のキャラ紹介では「この物語(FGO)の主人公」とされている。こちらも女性側同様に同性愛の傾向がある。
また、アストルフォに危険な感情を抱いておりセレニケジークに対抗意識を持っている(ただしジークについては「尊い」と認めてもいる)。
詳細は不明だが、彼も(或いは彼が)「長く苦しい旅の末に黒幕を打ち倒し、この世界を復元した」ものの、『ますます』第17話で他のマスターに喧嘩を売ってボコボコにやられた仕返しとしてダ・ヴィンチちゃんを連れて取り返しのつかない事をした結果セクハラ罪で起訴され、多額の示談金を支払うハメになったとか…。
アストルフォ
男主人公のサーヴァント。尻を触られたり、卑猥に聞こえる発言をさせられたりとセクハラを受けている。しかしパーティには入れてもらっていない。
聖杯転臨を検討されるほどの愛情を抱かれているが、その際もやはり卑猥な妄想の対象となっている。ただ「もしこの後星5の限定アストルフォが出たら」という心配によってまだ聖杯は使われていない。
清姫
女主人公の手持ちサーヴァント。下半身が人間のものではなくヘビ。
本編同様に主人公に恋愛感情を持っており、それをマンガで分かるライダーに利用されて『私のヘビ女がドスケベな後輩に調教されて公の場で脱皮するDVD』なるスケベ映画に出演させされる。その際「女主人公の好きな性癖は寝取られ」というホラを吹き込まれたが、女主人公は件のDVDを気に入っていたため、嘘にはならなかった。
…演技とはいえ「あなた様ではもう感じなくなってしまったの!!」と清姫が虚偽に接触しそうな事を自ら言ったり、そもそもマスターが「寝取られ」が好みという事実を清姫が受け入れるのかは彼女の界隈で物議を醸されたが。
同じく本編同様にエリザベートと反りが合わないが、豚汁を「ぶたじる」と読む点においてのみ意見が一致している。
エレナ・ブラヴァツキー
女主人公のお気に入りなのか、ダ・ヴィンチちゃんが彼女の抱き枕カバー用イラストを描くよう命じられている。
マシュと聖杯戦争を行っている際は、女主人公からマシュに代わる相棒枠「新なすび王位争奪戦」にエントリーされるが「女主人公がマシュと会えなくて寂しいのでは」と分析していた。
ちびっこ王国に囚われたことがあるが、その際アルテラと一線を越えてしまったと思しき描写がある。
ナーサリー・ライムジャック・ザ・リッパー
女主人公の手持ちサーヴァント。聖夜の縁なのかほぼ二人一緒に登場する。
同じ幼女系サーヴァントのバニヤンの友達として宛がわれるが、血溜まり宝箱にされたり食べられたりとスプラッターな目に遭う。しかし、それでも面倒を見た結果一緒にクリティカルスター屋を営むなど打ち解けた模様(ちなみにクリティカルスター屋はジャックがナーサリーとバニヤンを殺して発生させたスターを売る)。
後にクリティカルスター屋で儲けた資金を元手にバニヤン、サンタ・リリィと共にカルデアを出奔し、子供だけの争いのない国「ちびっこ王国」の建国を目指す。
ちなみにナーサリーは単行本描き下ろし漫画で「マシュがオルガマリーを全裸にしてところてんと黒蜜でヌルヌルのグッチョングッチョンにする」内容の同人誌『全裸所長心点触手地獄』を所持している事が判明した。
マリー・アントワネット
ゲーム同様、天真爛漫なサーヴァント。
『Fate/Grand Order VR』でマシュのパンツを覗こうと試みたり、口の周りいっぱいにクリームをつけながらエクレアを食べまくるなど、多少、欲望に忠実すぎる所がある。
マンガで分かるライダー
女主人公が聖杯の泥とうどん粉を練り合わせて作ったサーヴァントの素をマシュが育てた結果誕生した謎のサーヴァント。いつもニコニコ笑っている全身ピンクのバニーガールという意味不明な姿をしている。
モチーフは「映画史黎明期の映画監督」で、理想の映画を制作するためなら時間外労働も仕方ないと思っている。
マンガで分かるアサシン
上記サーヴァントの素をオルガマリーが育てた結果誕生した謎のサーヴァント。ダウナーな目つきのネグリジェ姿をしている。ぱっと見て女性に見えるが実際に女性。ただし生前は女装癖があったとのこと。
モチーフは「FBI初代長官」。拳銃や盗聴器を使いこなし罪を犯したサーヴァントを逮捕しているが、世界の秩序のためなら多少の犯罪行為は許容されると思っている。
ポール・バニヤン(マンガで分かるバーサーカー)
上記サーヴァントの元を女主人公が育てた結果誕生した謎のサーヴァント。緑色の帽子とコートを着た金髪の幼女。ただし異様に巨大。虚ろな瞳も相まって底知れない恐怖を生み出している。
モチーフは「アメリカンな木こり巨人」で、人類の発展のためなら多少の自然破壊は仕方ないと思っている。
2017/8/2から開始された期間限定イベント『オール・ザ・ステイツメン! ★マンガで分かる合衆国開拓史★』にて逆輸入され、本編ゲームにて実際にサーヴァントとして仲間にできるようになった(カードイラストもリヨ氏の描き下ろしが使われている)。これに伴い真名も判明し、漫画作中でも真名で呼ばれるようになっている。

話題まとめ

  • あまりにも内容がカオス過ぎた為に各所で話題になり、作者のリヨ氏は毎年恒例のエイプリルフール企画で当時実装されていた全サーヴァントのセイントグラフ&TYPE-MOONホームページのキャラ画像などを描き下ろす重労働を行うハメになった。
  • 上記うどん粉サーヴァント達だが、ファン達による真名推測も進んでいる。……本当に存在しているのかは疑わしいが。劇中では3つ作られたが、現時点で真名が判明したのはバーサーカーのみ(ライダーとアサシンの真名は不明。単行本のキャラ紹介でも「真名は秘密」と記載されている)。
  • 「FateやTYPE-MOON世界特有の深い設定その他を主人公は知る気がない」「ウリであろうストーリーや宝具演出を当たり前のようにスキップしたがる」「効率厨」「原作であるFGO運営には平然と過激な毒を吐く」等、TYPE-MOONリスペクトが多い型月作家陣の中でその作風は「王(運営)が自らへの戒めの為に宮廷道化師(リヨ)を傍らに常に仕えさせ、自身や国内情勢その他に暴言や皮肉を言う事(マンガで分かる!FGO)を許している」ようだとも一部では言われる。
    • しかし、作中でリヨぐだ子が「ガチャについて本当に遠慮なく言うとネームがボツになる」などとも述べているように「越えてはいけないライン」というものはあるようだ。
    • リヨ氏は本作で型月に関わる以前から他のコンテンツの創作でもこんな作風であり、基本的に「自分の創作を止められるものなら止めてみろ(意訳)」というスタンスでのフリーダムかつカオス過ぎる創作はファンその他周囲からは知られていた。しかし「型月警察は本当に苦手(意訳)」とも過去に作中外で発言しており、その上でこの仕事を続けられているのはある意味以上の称賛に値する事は間違いない。

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