代行者

教会の異端審問員であり、教義に存在しない「異端」を力ずくで排除するモノたち。
法王を支える百二十の枢機卿たちによって立案された、武装した戦闘信徒。
聖堂教会においても一際血なまぐさい部署、異端討伐の任を負う修羅の巣窟と例えられる役職とも言われている。

一般的には「エクソシスト（悪魔祓い師）」を思い浮かべるかも知れないが、代行者は「エクスキューター（悪魔殺し）」である。
悪魔を追い払う（同時に犠牲者の魂を救う）のではなく、悪魔を消し去るのが目的。

そもそも教会の教義において、人は悪魔を斃す権限を持たない。
魔すら神の被造物であり、魔を斃すことは神のみに許されている。エクソシストはただ神の名を用いて一時的に魔を許し、退散させるだけである。
ゆえに魔を消滅させるということは、人の権限を超越し、本来神のみに許される行いを人の身で「代行」しているということである。それ故に、彼らは「代行者」と呼ばれている。

上記のような設定はただの教義のようにも聞こえるが、悪魔や死徒などの存在はヒトではないが為にアラヤの抑止力が働かないことが示唆されている為、神（アラヤ・ガイア）が存在を許す者をヒトが討ち果たす、という非常に強い意味を持っている。