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;「いいえ。僕が兄さんの勝ちを願うことはありません。それは王の行いではない。<br> 冷たいようですが、僕の中には彼の勝敗で揺れ動くものは何もありません。<br> 彼の尽力は彼のものです。それが主君に届かなかったとしても、主君には何の関係もない。<br> なにより、願う意味がありません。最終的に、この戦いで勝ち残るのは僕だけなのですから。<br> いずれ、兄さんも僕に倒される。いま一時、彼の生を願ってどうするのです。<br> ただ、一つだけ救いがあるのなら、それは無意味な死ではない、という事。<br> 兄さんは、僕が世界を統治する為の礎になります。それは人々にとって、揺るぎのない成果でしょう」
 
;「いいえ。僕が兄さんの勝ちを願うことはありません。それは王の行いではない。<br> 冷たいようですが、僕の中には彼の勝敗で揺れ動くものは何もありません。<br> 彼の尽力は彼のものです。それが主君に届かなかったとしても、主君には何の関係もない。<br> なにより、願う意味がありません。最終的に、この戦いで勝ち残るのは僕だけなのですから。<br> いずれ、兄さんも僕に倒される。いま一時、彼の生を願ってどうするのです。<br> ただ、一つだけ救いがあるのなら、それは無意味な死ではない、という事。<br> 兄さんは、僕が世界を統治する為の礎になります。それは人々にとって、揺るぎのない成果でしょう」
 
:ユリウスとの関係。その言葉に肉親の情はない。
 
:ユリウスとの関係。その言葉に肉親の情はない。
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;「じつのところ僕は、自分が理解できない欲求に驚いたのかもしれない。」<br>「知りたかった。兄の忠義心。兄の関心がどこに向かっているのかを……」<br>「しかし、兄さんの眼は、僕とは違うところを見ているようでした。」<br>「結局、詳しいことを聞けないまま兄さんは亡くなりました。」<br>「兄さんは弱い人間です。僕はそのことを最後まで理解することができませんでした。そのためか、僕は兄さんの心に立ち入ることを許されなかった。」
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:漫画版にて、ガウェインに語ったユリウスへの思い。ゲーム版と比べると、肉親としての情を持っている事が伺える。
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;「救う……それは命の救済のことでしょうか。」<br>「兄さんが西欧財閥の礎になって死ぬことは最初から決まっていて、彼もそう望んでいました。命は救えません。」<br>「ただひとつ兄さんに救いがあるとすれば、兄さんの苦悩を理解できる人間がいることですね。」<br>「僕にはそれができなかった」<br>「もし、そのような人間がいたら、僕は羨ましく思います……」
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:上記の台詞のあと、ガウェインから「あなたは彼を救済したかったのですね」と問われて。肉親である自分には理解できなかったユリウスの苦悩を、他人である主人公が理解している事を羨む。
    
;「……不思議ですね。最期に僕の前に立つのがあなただとは、正直、想像できませんでした。<br> 最初に見た時のあなたは、流される事に順応する、善良で、平凡な人間だった。<br> けれど、長いようで短かったここでの戦いが、あなたを成長させたのでしょう。<br> 今ここにいるあなたは、決勝を戦う相手としてふさわしい。実力だけではなく、その魂の在り方として。<br> ふふ、こんな気持ちは初めてです。物語に出てくる恋する少女のようで、少し照れますね」
 
;「……不思議ですね。最期に僕の前に立つのがあなただとは、正直、想像できませんでした。<br> 最初に見た時のあなたは、流される事に順応する、善良で、平凡な人間だった。<br> けれど、長いようで短かったここでの戦いが、あなたを成長させたのでしょう。<br> 今ここにいるあなたは、決勝を戦う相手としてふさわしい。実力だけではなく、その魂の在り方として。<br> ふふ、こんな気持ちは初めてです。物語に出てくる恋する少女のようで、少し照れますね」
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