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| [[聖杯]]をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』。 | | [[聖杯]]をその力ごと汚染し、70年経過しようとも新たな聖杯を汚染する力を保ち続ける『人の悪性』。 |
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− | 泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまい、[[衛宮切嗣]]もこの呪いによって死亡した。<br>[[サーヴァント]]を触れただけで“黒化”という悪しき状態に反転させる。<br>その力は反英雄でも「通常よりマシ」な程度、[[ギルガメッシュ]]でも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。 | + | 泥の形をもった純粋かつ圧倒的な呪いであり、泥に触れれば皆狂気に囚われ、時には肉体ごと呑み込まれて消滅してしまい、[[衛宮切嗣]]もこの呪いによって死亡した。[[サーヴァント]]を触れただけで“黒化”という悪しき状態に反転させる。その力は反英雄でも「通常よりマシ」な程度、[[ギルガメッシュ]]でも手こずると認めていたことから、その危険性が伺い知れる。 |
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| それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有している[[ギルガメッシュ]]と、泥を浴びた[[ギルガメッシュ]]を通じて失われた心臓の代用とした[[言峰綺礼]]、己の精神に支配魔術をかけたことに加えて元から壊れていた[[バズディロット・コーデリオン]]である。 | | それに耐えられたのは、圧倒的なまでの魂の輝きとこの世全てを背負った器の大きさを有している[[ギルガメッシュ]]と、泥を浴びた[[ギルガメッシュ]]を通じて失われた心臓の代用とした[[言峰綺礼]]、己の精神に支配魔術をかけたことに加えて元から壊れていた[[バズディロット・コーデリオン]]である。 |
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| ===汚染された聖杯の影響=== | | ===汚染された聖杯の影響=== |
− | 第三次聖杯戦争で[[アインツベルン]]に召喚された[[アンリマユ]]が原因で大聖杯自体が汚染し、本質が決定的に歪んでしまった<ref group = "出" name="World material 10ページ">『Fate/complete material Ⅲ - World material』10ページより。</ref>。<br> | + | 第三次聖杯戦争で[[アインツベルン]]に召喚された[[アンリマユ]]が原因で大聖杯自体が汚染し、本質が決定的に歪んでしまった<ref group = "出" name="World material 10ページ">『Fate/complete material Ⅲ - World material』10ページ「“この世全ての悪”による聖杯の歪み」より。</ref>。具体的に述べれば、万能の願望器の機能はそのままであるものの、叶え方に果てしない“悪意”が加わり、“願いを恣意的に捻じ曲げて解釈する”というフィクションにおける悪魔の手段と化してしまったが、この聖杯をそうさせてしまったのは、汚染源である[[アンリマユ]]を生み出した人類の悪意に他ならない<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。 |
− | 具体的に述べれば、万能の願望器の機能はそのままであるものの、叶え方に果てしない“悪意”が加わり、“願いを恣意的に捻じ曲げて解釈する”というフィクションにおける悪魔の手段と化してしまったが、この聖杯をそうさせてしまったのは、汚染源である[[アンリマユ]]を生み出した人類の悪意に他ならない<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。
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− | 聖杯が歪み果てた結果、願望は常に悪い方向へと解釈され、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現され、解放されると汚染された大聖杯は聖杯の泥を垂れ流し、呪うべき人類すべてが滅びるまで悪意を振りまき続ける<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。<br>一方で無色である聖杯の中身が黒に染まったことで、“世間から悪と定義されながら英雄として認められる者”、反英雄の存在が認められ、彼らも英霊として召喚されることができた<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。 | + | 聖杯が歪み果てた結果、願望は常に悪い方向へと解釈され、常に破壊と災厄をもたらす形でのみ実現され、解放されると汚染された大聖杯は聖杯の泥を垂れ流し、呪うべき人類すべてが滅びるまで悪意を振りまき続ける<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。一方で無色である聖杯の中身が黒に染まったことで、“世間から悪と定義されながら英雄として認められる者”、反英雄の存在が認められ、彼らも英霊として召喚されることができた<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。 |
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| 第四次聖杯戦争において、破壊された聖杯の欠片が[[間桐桜]]の体内に移植されたが、その聖杯はすでに汚染されていたために欠片を宿した彼女もまた影響を受けてしまい、HFルートにおいて“黒化”してしまった<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。 | | 第四次聖杯戦争において、破壊された聖杯の欠片が[[間桐桜]]の体内に移植されたが、その聖杯はすでに汚染されていたために欠片を宿した彼女もまた影響を受けてしまい、HFルートにおいて“黒化”してしまった<ref group = "出" name="World material 10ページ" />。 |
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| 『Fate/Grand Order』で登場する[[ティアマト]]が持つ真なる権能。生命の海。原初の生命。混沌の海。侵食海洋。 | | 『Fate/Grand Order』で登場する[[ティアマト]]が持つ真なる権能。生命の海。原初の生命。混沌の海。侵食海洋。 |
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− | 魔術世界においては聖杯の泥とよばれるものだが、ケイオスタイドという名称は[[ソロモン|魔術王]]が名付けており<ref group = "出" name="第七特異点 第9節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第9節「魔獣母神」より。</ref>、後にカルデアもこれに倣っている<ref group = "出" name="第七特異点 第19節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第19節「絶対魔獣戦線メソポタミア(Ⅰ)」より。</ref>。<br> | + | 魔術世界においては聖杯の泥とよばれるものだが、ケイオスタイドという名称は[[ソロモン|魔術王]]が名付けており<ref group = "出" name="第七特異点 第9節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第9節「魔獣母神」より。</ref>、後にカルデアもこれに倣っている<ref group = "出" name="第七特異点 第19節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第19節「絶対魔獣戦線メソポタミア(Ⅰ)」より。</ref>。 |
− | なお、生前のギルガメッシュは「黒化の泥」という言葉から「'''見た覚えはないが、不愉快極まる単語'''」と述べている<ref group = "出" name="第七特異点 第18節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第18節「目覚め」より。</ref>。
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− | 生命を生み出す海そのものであるティアマトは地球創世記の真エーテルを循環させている為、この海の中では魔力は無限に供給される。<br />
| + | 生命を生み出す海そのものであるティアマトは地球創世記の真エーテルを循環させている為、この海の中では魔力は無限に供給される。ティアマトはこの黒い生命の海を用いて自分の霊基を作り替え、頭脳体に当たる通常の霊基状態(ファム・ファタール)から、全長60メートルを超す竜体に成長した。黒く染まった海はティアマトの権能そのものであり、黒泥に囚われ海中に沈んだ者は侵食され、ティアマトが持つ権能を細胞に複写されて眷属と化してしまう<ref group = "出" name="第七特異点 第18節">『絶対魔獣戦線 バビロニア』第18節「目覚め」より。</ref>。たとえ脱出したとしても、一度泥に取り込まれた時点で強制的にティアマトと塩基レベルで細胞強制(アミノギアス)され、'''自動的に人類の敵になってしまう'''。これはサーヴァントでも同様であり、霊基汚染によって黒化してしまう。泥に呑まれたものは権能である自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったスキルがランダムに付加され、牛若丸の場合は「個体増殖」が付加された<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。 |
− | ティアマトはこの黒い生命の海を用いて自分の霊基を作り替え、頭脳体に当たる通常の霊基状態(ファム・ファタール)から、全長60メートルを超す竜体に成長した。<br />
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− | 黒く染まった海はティアマトの権能そのものであり、黒泥に囚われ海中に沈んだ者は侵食され、ティアマトが持つ権能を細胞に複写されて眷属と化してしまう<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。<br />
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− | たとえ脱出したとしても、一度泥に取り込まれた時点で強制的にティアマトと塩基レベルで細胞強制(アミノギアス)され、'''自動的に人類の敵になってしまう'''。これはサーヴァントでも同様であり、霊基汚染によって黒化してしまう。<br />
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− | 泥に呑まれたものは権能である自己改造、生態変化、生態融合、個体増殖といったスキルがランダムに付加され、牛若丸の場合は「個体増殖」が付加された<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。
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| ケイオスタイドによる大地の侵食は海上でしか歩けないティアマトの通路を拓く役割も兼ねている。その速度も非常に速く、海辺の崖の上に築かれた建造物が、平常な状態から僅か三時間で完全に水没するほど<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。<br>この黒い海を完全に焼き消せる宝具があるとしたら、この時代の魔力すべてを集めた宝具『[[ゲーティア#宝具|誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの]]』しかない<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。 | | ケイオスタイドによる大地の侵食は海上でしか歩けないティアマトの通路を拓く役割も兼ねている。その速度も非常に速く、海辺の崖の上に築かれた建造物が、平常な状態から僅か三時間で完全に水没するほど<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。<br>この黒い海を完全に焼き消せる宝具があるとしたら、この時代の魔力すべてを集めた宝具『[[ゲーティア#宝具|誕生の時きたれり、其は全てを修めるもの]]』しかない<ref group = "出" name="第七特異点 第18節" />。 |
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| :第四次聖杯戦争で聖杯の泥を浴びたが、自身の器と魂だけで汚染されることなく耐えきり、その際に受肉した。 | | :第四次聖杯戦争で聖杯の泥を浴びたが、自身の器と魂だけで汚染されることなく耐えきり、その際に受肉した。 |
| :これにより以降のギルガメッシュは、魔力を消費することなく現界を維持している。 | | :これにより以降のギルガメッシュは、魔力を消費することなく現界を維持している。 |
− | :『絶対魔獣戦線 バビロニア』では[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|生前のギルガメッシュ]]は上記の通り「見た覚えはないが、不愉快極まる単語」と述べている。 | + | :『絶対魔獣戦線 バビロニア』では[[ギルガメッシュ〔キャスター〕|生前のギルガメッシュ]]は「黒化の泥」という言葉から「'''見た覚えはないが、不愉快極まる単語'''」と述べている<ref group = "出" name="第七特異点 第18節"/>。 |
| ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]] | | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]] |
| :第五次聖杯戦争でセイバーとして召喚された[[アルトリア・ペンドラゴン]]が、HFルートで聖杯の泥に触れて汚染された姿。 | | :第五次聖杯戦争でセイバーとして召喚された[[アルトリア・ペンドラゴン]]が、HFルートで聖杯の泥に触れて汚染された姿。 |
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| ::[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]]が水着を着たメイドになった姿。 | | ::[[アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕]]が水着を着たメイドになった姿。 |
| ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサーオルタ〕]] | | ;[[アルトリア・ペンドラゴン〔ランサーオルタ〕]] |
− | :肉体と精神が完全な[[女神ロンゴミニアド|聖槍の女神]]へと転じる直前に、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いを利用して『嵐の王』として黒き暴虐であることを強く定義したもの<ref group = "出" name="『FGO materialⅢ』 45ページ">『Fate/Grand Order materialⅢ』45ページより。</ref>。 | + | :肉体と精神が完全な[[女神ロンゴミニアド|聖槍の女神]]へと転じる直前に、何処かで縁を得たと思わしき聖杯の呪いを利用して『嵐の王』として黒き暴虐であることを強く定義したもの<ref group = "出" name="『Fate/Grand Order materialⅢ』42-51ページ">『Fate/Grand Order materialⅢ』42-51ページ「アルトリア・ペンドラゴン〔オルタ〕」より。</ref>。 |
| ;[[アルケイデス]] | | ;[[アルケイデス]] |
| :偽りの聖杯戦争でアーチャーとして召喚された[[ヘラクレス]]が三画の令呪に加え、聖杯の泥、魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術によって変質した姿。 | | :偽りの聖杯戦争でアーチャーとして召喚された[[ヘラクレス]]が三画の令呪に加え、聖杯の泥、魔力結晶による尋常ではない魔力、東方の呪術によって変質した姿。 |