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作中で使われている代表的な魔術。
 
作中で使われている代表的な魔術。
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===黒魔術===
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;黒魔術
魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。<br>その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。『Fate/Apocrypha』によれば黒魔術とウィッチクラフトは別に存在するようだ。使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。<br>
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:魔術系統の1つ。生贄を捧げることで、特定の対象に対する災厄の招来及び呪殺、悪魔召喚、儀式による精神集中を目的とした魔術。
旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、[[沙条綾香]]はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた<ref group="出">「沙条綾香」『Character material』p.14</ref>。『Fate/Prototype』では黒魔術にウィッチクラフトとルビが振られている。こちらは沙条綾香と[[玲瓏館美沙夜]]が魔術系統として身に付けている。
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:その特性上、何の躊躇いもなく生贄を解体するために、生贄の懇願に惑わされない「冷酷さ」と、必要に応じた苦痛を与え殺戮の快楽を抑制するための「理性」が必要とされる。また「呪術」に非常に近い性質を持つ。『Fate/Apocrypha』によれば黒魔術とウィッチクラフトは別に存在するようだ。使用者は[[周瀬律架]]、[[セレニケ・アイスコル・ユグドミレニア]]。また、[[メイ・リデル・アーシェロット]]も近代黒魔術という魔術系統を扱う。
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:旧Fateでは魔術全体に黒魔術の色が強く、[[沙条綾香]]はその中でもウィッチクラフトという陰性の魔術を使っていた<ref group="出">「沙条綾香」『Character material』p.14</ref>。『Fate/Prototype』では黒魔術にウィッチクラフトとルビが振られている。こちらは沙条綾香と[[玲瓏館美沙夜]]が魔術系統として身に付けている。
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=== 死霊魔術(ネクロマンシー) ===
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;死霊魔術(ネクロマンシー)
魔術系統の1つ。読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。<br>会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。<br>シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。<br>元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
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:魔術系統の1つ。読んで字のごとく死体と共に発展してきた魔術。
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:会得する者は先ず、己の「死」を見つめる所から修練を開始する。自分自身に幻術をかけ、肉体が腐乱していく様を幾度となく観察する。そして鏡越しに見ていた自分が朽ち果てていく姿から「死」を見つめ、「死」を抱き、命が「死」と共にある事を知り、最終的に「死」を統べることを目標とする。
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:シンプルな用途としては死者を食屍鬼に作り変え、死体を継ぎ接ぎして生み出した怪物を蘇生させて使役する。この魔術を操る[[獅子劫界離]]は魔術使いとして研鑽を積んでおり、魔術師の死体や魔獣の屍から礼装を作り出す。
 +
:元々、この魔術は研究する上でも大量の死体を必要とし、一流の死霊魔術師は革命やクーデターで大量虐殺が行われると狂喜乱舞して死体を掻き集める事が宿命と言われ、古来から常に戦場で危険と共に在ったとされる。
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=== ルーン魔術 ===
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;ルーン魔術
魔術系統の1つ。ルーンを用いた魔術。<br>詳細は「[[ルーン魔術]]」を参照。
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:魔術系統の1つ。ルーンを用いた魔術。詳細は「[[ルーン魔術]]」を参照。
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:;ガンド
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::ルーン魔術の1つ。北欧に伝わる呪いが起源。対象を人差し指で指差し呪うことで、病いを与える。詳細は「[[ガンド]]」を参照。
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==== ガンド ====
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;錬金術
ルーン魔術の1つ。北欧に伝わる呪いが起源。対象を人差し指で指差し呪うことで、病いを与える。<br>詳細は「[[ガンド]]」を参照。
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:魔術系統の1つ。万物、物質の流転をテーマとする学問。詳細は「[[錬金術]]」を参照。
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=== 錬金術 ===
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;強化
魔術系統の1つ。万物、物質の流転をテーマとする学問。<br>詳細は「[[錬金術]]」を参照。
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:魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。詳細は「[[強化]]」を参照。
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=== 強化 ===
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;投影(グラデーション・エア)
魔力を通して対象の存在を高め、文字通りの効果を発揮する魔術。<br>詳細は「[[強化]]」を参照。
+
:オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。非常に効率の悪い魔術で、投影でレプリカを作るなら、ちゃんとした材料でレプリカを作った方がよほど手軽で実用に耐える<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ">「投影」『Fate/side materiale』p.67</ref>。
 +
:本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ』p.44</ref>
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:[[衛宮士郎]]と[[エミヤ|アーチャー]]の投影は[[固有結界]]「無限の剣製」の派生であり、いつまでも消えない点で異なっている。本来の投影は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
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=== 投影(グラデーション・エア) ===
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;転換
オリジナルの鏡像を、魔力で物質化させる魔術。非常に効率の悪い魔術で、投影でレプリカを作るなら、ちゃんとした材料でレプリカを作った方がよほど手軽で実用に耐える<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ">「投影」『Fate/side materiale』p.67</ref>。
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:魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
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:[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術特性を得意とする。また、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の「転生の魔術」はこの発展系である。
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:;宝石魔術
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::宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
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本来は失われたオリジナルを数分間だけ自分の時間軸に映し出して代用する魔術であり、外見だけのレンタル<ref group = "出" name="『Fate/side materiale』67ページ"/>。投影した道具はオリジナルの道具と比べると劣化が激しく、さらに時間を経れば投影したものは世界の修正により魔力に戻ってしまう。また、イメージに破綻が起きても霧散してしまう<ref group = "出" name="『Fate/complete material Ⅲ』44ページ">「魔術の特性」『Fate/complete material Ⅲ』p.44</ref>。
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;支配
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:他の生物を意のままに操る魔術。[[間桐家|間桐(マキリ)家]]はこれを一番の得手とする。
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:昆虫や小動物程度なら容易だが、人間や幻想種にもなると意のままに操るのは困難。ただし「命令に従う」という契約を一度結んでしまえば、[[魔術師]]や[[サーヴァント|英霊]]をも使役可能。
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:催眠術程度の使い方から[[令呪]]まで、様々な場面で使われている。
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[[衛宮士郎]][[エミヤ|アーチャー]]の投影は[[固有結界]]「無限の剣製」の派生であり、いつまでも消えない点で異なっている。本来の投影は『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』で日の目を見ることになった。
+
;魅了
 +
:他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。
 +
:[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]の黒子の呪いもこれに当る。
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=== 転換 ===
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;蝶魔術(パピリオ・マギア)
魔力、霊魂、精神といったものを別のモノに移して定着させる魔術。応用範囲は広いが、それだけに極めるのが困難な魔術でもある。
+
:芋虫が蛹を経て、一度躰をどろどろに溶かしきってから蝶に変わる様に神秘性を見出した魔術。
 +
:生物の肉体を材料にし、まったく別の生物へと変貌させる。他者の死体から使い魔を生成することや、自分の精子から作ったホムンクルスに人格や記憶を転写するなど応用範囲は広い。[[オルロック・シザームンド]]がこの蝶魔術の重鎮である。
   −
[[遠坂家]]、[[エーデルフェルト家]]はこの魔術特性を得意とする。また、[[ミハイル・ロア・バルダムヨォン|ロア]]の「転生の魔術」はこの発展系である。
+
;獣性魔術
 +
:自らの内側から獣性を引き出し、魔力を纏うことによって疑似的に人狼のような能力を得る魔術。
 +
:多くの土地において、魔術は獣の能力を取り込むことに血道を上げた。魔術以外にも中国武術では形意拳や白鶴拳など獣の動きにヒントを得たものは枚挙にいとまがなく、西洋のダンスや芸術でも白鳥や獅子のモチーフは頻繁に取り入れられる。
 +
:人が獣とたもとを分かった時から、獣は神秘を見出される存在となった。
 +
:アジアの多くの地域では、犬の声は魔を祓うとされ、吼えた音圧だけで、他者の魔力を引き出し、魔術回路で変換した魔力を、まるで魔術を覚えたての末子のように、雲散霧消させることが出来る。
 +
:使用すれば、体中の筋肉が盛り上がった、一本一本が金属の針にも等しい硬度を持った体毛を生やした人狼に見せかけるほどの、異常な密度の魔力を纏い「幻狼」と呼ばれる状態になり、ある秘法によって自らの内側から絶大な獣性を引き出し、獣の神秘を得た五体は、単なる「強化」の枠を超えて、圧倒的速度と腕力を得る。
 +
:この魔術を使用した者は影響で平時でも常人離れした嗅覚を持つようになり、他人の残り香はおろか魔術も臭いだけで判別できるようになる。[[スヴィン・グラシュエート]]がこの魔術の使い手。
   −
==== 宝石魔術 ====
+
;混沌魔術(ケイオスマジック)
宝石などの鉱物に魔力を込めて行う魔術。<br>詳細は「[[宝石魔術]]」を参照。
+
:一般に知られている中で最も現代的な魔術。1970年代、イギリスのウェスト・ヨークシャーに始まった魔術体系。洋の東西を問わないどころか、魔術のみならず哲学や科学理論、果てはSFまで取り込み、魔術師の意識を『彼方』へとアクセスさせる事で超常的な現象を発露させる。それ故に混沌。
 +
:世界各地の魔術のいいとこどりをした魔術。現代魔術では混沌魔術とカテゴライズされるが、[[ロード・エルメロイⅡ世]]はゲテモノ魔術と評した。
 +
:通常はそんな術式は通らず、実際、混沌魔術の魔術基盤は極めて脆弱なものであり、使える魔術のバリエーションはたかが知れており、いいとこどりと言われて考えるような万能性どころか、まともに術式を成立させることすら難しい。それなのに、何故か[[フラット・エスカルドス]]はそれを通し、術式を成立させてしまう。
 +
:[[フラット・エスカルドス]]は対象となる魔術師と全く同じ姿勢を取ることにより相手に似せた人形を使って呪いをかける類感魔術と同じ効用をもたらす、ある種の外法や東南アジア周辺で時々見られるような呪いを使用することで、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させることが出来る。
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=== 支配 ===
+
;呪術
他の生物を意のままに操る魔術。[[間桐家|間桐(マキリ)家]]はこれを一番の得手とする。<br>昆虫や小動物程度なら容易だが、人間や幻想種にもなると意のままに操るのは困難。ただし「命令に従う」という契約を一度結んでしまえば、[[魔術師]][[サーヴァント|英霊]]をも使役可能。<br>催眠術程度の使い方から[[令呪]]まで、様々な場面で使われている。
+
:古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。[[玉藻の前]]が操るダキニ天法は、通常の魔術が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対して、「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。また[[メフィストフェレス]]は古典的西洋呪術を扱う。
 +
:魔術協会は呪術を学問ではないと蔑視しており、中東圏に大きく遅れをとっている<ref group="出">「Fate用語辞典-魔術協会」『Fate/side material』</ref>。但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使う[[アトラム・ガリアスタ]]が居る。
   −
=== 魅了 ===
+
;修験道
他人(主に異性)を強烈に惹き付ける魔術。「チャーム」とルビが振られることも。支配と違い、相手を操るわけではない。<br>[[玉藻の前]]の呪法にはこの要素が含まれており、主に権力者の寵愛を得るために使われていたらしい。[[ディルムッド・オディナ|ディルムッド]]の黒子の呪いもこれに当る。
+
:魔術理論に極東の宗教形態を習合した日本の魔術。
 +
:西洋の魔術とは違い、半分が宗教なので神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。
 +
:習得には自然環境での修行を行い、体得すると天狗飛び切りの術や天狗の炎などの「験力」が扱える。
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===蝶魔術(パピリオ・マギア)===
+
;魔眼
芋虫が蛹を経て、一度躰をどろどろに溶かしきってから蝶に変わる様に神秘性を見出した魔術。<br>生物の肉体を材料にし、まったく別の生物へと変貌させる。他者の死体から使い魔を生成することや、自分の精子から作ったホムンクルスに人格や記憶を転写するなど応用範囲は広い。[[オルロック・シザームンド]]がこの蝶魔術の重鎮である。
+
:外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。
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:主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度で、それ以上強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。
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:詳細は「[[魔眼]]」を参照のこと。
   −
===獣性魔術===
+
;結界
自らの内側から獣性を引き出し、魔力を纏うことによって疑似的に人狼のような能力を得る魔術。<br>多くの土地において、魔術は獣の能力を取り込むことに血道を上げた。魔術以外にも中国武術では形意拳や白鶴拳など獣の動きにヒントを得たものは枚挙にいとまがなく、西洋のダンスや芸術でも白鳥や獅子のモチーフは頻繁に取り入れられる。<br>人が獣とたもとを分かった時から、獣は神秘を見出される存在となった。<br>アジアの多くの地域では、犬の声は魔を祓うとされ、吼えた音圧だけで、他者の魔力を引き出し、魔術回路で変換した魔力を、まるで魔術を覚えたての末子のように、雲散霧消させることが出来る。<br>使用すれば、体中の筋肉が盛り上がった、一本一本が金属の針にも等しい硬度を持った体毛を生やした人狼に見せかけるほどの、異常な密度の魔力を纏い「幻狼」と呼ばれる状態になり、ある秘法によって自らの内側から絶大な獣性を引き出し、獣の神秘を得た五体は、単なる「強化」の枠を超えて、圧倒的速度と腕力を得る。<br>この魔術を使用した者は影響で平時でも常人離れした嗅覚を持つようになり、他人の残り香はおろか魔術も臭いだけで判別できるようになる。[[スヴィン・グラシュエート]]がこの魔術の使い手。
+
:魔力を編んだ網を張り、その内部、あるいは境界部に手を加えるという地形魔術。地形にかけるものであるため、普通は移動できない。
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:ここ数百年の結界は術者を守るものと相場は決まっている。人目につかないよう区域を遮断してしまうものや、魔術行使を制限するなど効果は様々。[[固有結界]]という大例外も存在する。
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:;固有結界
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::術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。詳細は「[[固有結界]]」を参照。
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::;時間操作
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:::時間の流れに干渉する魔術。『Fate/Zero』では固有結界の一種とされる。「時間遡行」は魔法であり、魔術の領域では加減速までが限界。
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:::衛宮家はこれを研究しており、天才・[[衛宮矩賢]]は根源に至る方法を確立するところまで辿り着いた。
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===混沌魔術(ケイオスマジック)===
+
;治癒魔術
一般に知られている中で最も現代的な魔術。1970年代、イギリスのウェスト・ヨークシャーに始まった魔術体系。洋の東西を問わないどころか、魔術のみならず哲学や科学理論、果てはSFまで取り込み、魔術師の意識を『彼方』へとアクセスさせる事で超常的な現象を発露させる。それ故に混沌。
+
:傷を治す魔術。傷口からの出血を止めるものはともかく、失われた手首の再生となるとかなり高レベルの治癒魔術が必要となる。
世界各地の魔術のいいとこどりをした魔術。現代魔術では混沌魔術とカテゴライズされるが、[[ロード・エルメロイⅡ世]]はゲテモノ魔術と評した。<br>
+
:[[言峰綺礼]]は霊媒医師で、霊体を繕うことで肉体も癒す外法を使う。これとの関係は不明だが、[[遠坂時臣]]から治癒魔術を学び、3年で彼を上回る腕前になっている。また[[ソラウ・ヌァザレ・ソフィアリ]]は霊媒治療術を扱う。[[アイリスフィール・フォン・アインツベルン]]の錬金術による治療は臓器移植同様のもの。
通常はそんな術式は通らず、実際、混沌魔術の魔術基盤は極めて脆弱なものであり、使える魔術のバリエーションはたかが知れており、いいとこどりと言われて考えるような万能性どころか、まともに術式を成立させることすら難しい。それなのに、何故か[[フラット・エスカルドス]]はそれを通し、術式を成立させてしまう。<br>
  −
[[フラット・エスカルドス]]は対象となる魔術師と全く同じ姿勢を取ることにより相手に似せた人形を使って呪いをかける類感魔術と同じ効用をもたらす、ある種の外法や東南アジア周辺で時々見られるような呪いを使用することで、魔術のベクトルを弄って術者本人に直撃させることが出来る。
     −
===呪術===
+
;飛行
古来からアジア、中東、南米などに伝わっている魔道。特に『魔術』が「そこにあるものを組み替えるプログラム」であるのに対し、[[玉藻の前]]が操る『呪術』は「自身の肉体を素材にして組み替えるプログラム」であり、物理現象にあたる。この性質のためサーヴァント相手でも「対魔力」に一切威力を阻害されない、という圧倒的なアドバンテージを持つ。また[[メフィストフェレス]]は古典的西洋呪術を扱う。<br>だが西洋魔術を扱う魔術協会では『呪術』は学問ではないとされて蔑視されており、中東圏に大きく遅れをとっている。但し魔術協会にもアラブの呪術に端を発する魔術を使う[[アトラム・ガリアスタ]]が居る。
+
:飛行、浮遊する魔術。術式自体は極めて単純で、小石を浮遊させるくらいならば見習い魔術師でも可能。しかし対象の質量が増えるごとに魔力消費が桁違いに増えるので、人間並みの質量を浮遊させることは幾つか例外はあるが相当に難しい。
 +
:意識しての飛行は難しく、ヒト単体ではさらに難しい。[[蒼崎橙子]]でさえ箒がなくては飛べず、成功率も三割程度にとどまる。
 +
:女性魔術師が箒に乗るのは魔術基盤・黒魔術の一種で全世界に神秘設定がされており、女性の魔術師が箒を使用すると「地に足がつかなくなる」「大地から追放される」等の魔術特性が発露しやすい。さらに「大地から追放される」効果を高める魔女の軟膏を併用すると引力が六分の一になると言われるが、魔女の軟膏は一種の麻薬であるため、鮮明な意識を保ちながら飛行するのは困難。またこれだけでは単にふわふわ浮くだけで、推進方法は魔術師ごとに異なる。
 +
:推進方法は最大瞬間風速的なジェット飛行法、低燃費でのんびり空を行くエーテルセイル帆船法、目的地に楔を打って魔術アンカーで引っ張ってもらう[[蒼崎橙子]]立案のアンカーアトラクションアセンション、通称トーコトラベルがある。女性魔術師の中では新たな推進方法を発表するのがトレンドであるが、トーコトラベルを超える新発明はなされていない。
 +
:ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
   −
===修験道===
+
;元素変換(フォーマルクラフト)
魔術理論に極東の宗教形態を習合した日本の魔術。<br>西洋の魔術とは違い、半分が宗教なので神秘の秘匿性にはある程度許諾されている。<br>習得には自然環境での修行を行い、体得すると天狗飛び切りの術や天狗の炎などの「験力」が扱える。
+
:詳細不明。『Fate/Apocrypha』で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]が時計塔で教えていたとされる他、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』ではアシェアラ・ミストラスが扱う。作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。
 +
:元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。<br>
 +
:『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
   −
=== 魔眼 ===
+
;置換魔術(フラッシュ・エア)
外界からの情報を得る為の物である眼球を、外界に働きかける事が出来るように作り変えた物。<br>主に魔術師が持つ一工程の魔術行使で、視界にいるものに問答無用で魔術をかけるというもの。その隠匿性と能力から魔術師の間では一流の証とされる。しかし人工的な魔眼では「魅惑」や「暗示」までが限度で、それ以上強力な魔眼の保持者は全て先天的な能力者である。そして、これら先天的な能力は魔術によって再現する事は出来ない。<br>詳細は「[[魔眼]]」を参照のこと。
+
:『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
   −
=== 結界 ===
+
;その他
魔力を編んだ網を張り、その内部、あるいは境界部に手を加えるという地形魔術。地形にかけるものであるため、普通は移動できない。<br>ここ数百年の結界は術者を守るものと相場は決まっている。人目につかないよう区域を遮断してしまうものや、魔術行使を制限するなど効果は様々。[[固有結界]]という大例外も存在する。
+
:他にも、「降霊術」、「召喚術」、「カバラ」、「占星術」、「建築魔術」など様々なものがある。
 
  −
==== 固有結界 ====
  −
術者の心象風景で現実世界を塗りつぶし、内部の世界そのものを変えてしまう結界のこと。<br>詳細は「[[固有結界]]」を参照。
  −
 
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=== 時間操作 ===
  −
時間の流れに干渉する魔術。『Fate/Zero』では固有結界の一種とされる。「時間遡行」は魔法であり、魔術の領域では加減速までが限界。<br>衛宮家はこれを研究しており、天才・[[衛宮矩賢]]は根源に至る方法を確立するところまで辿り着いた。
  −
 
  −
=== 治癒魔術 ===
  −
傷を治す魔術。傷口からの出血を止めるものはともかく、失われた手首の再生となるとかなり高レベルの治癒魔術が必要となる。
  −
 
  −
===飛行===
  −
飛行、浮遊する魔術。術式自体は極めて単純で、小石を浮遊させるくらいならば見習い魔術師でも可能。しかし対象の質量が増えるごとに魔力消費が桁違いに増えるので、人間並みの質量を浮遊させることは幾つか例外はあるが相当に難しい。<br>
  −
意識しての飛行は難しく、ヒト単体ではさらに難しい。[[蒼崎橙子]]でさえ箒がなくては飛べず、成功率も三割程度にとどまる。
  −
 
  −
女性魔術師が箒に乗るのは魔術基盤・黒魔術の一種で全世界に神秘設定がされており、女性の魔術師が箒を使用すると「地に足がつかなくなる」「大地から追放される」等の魔術特性が発露しやすい。さらに「大地から追放される」効果を高める魔女の軟膏を併用すると引力が六分の一になると言われるが、魔女の軟膏は一種の麻薬であるため、鮮明な意識を保ちながら飛行するのは困難。またこれだけでは単にふわふわ浮くだけで、推進方法は魔術師ごとに異なる。<br>
  −
 
  −
推進方法は最大瞬間風速的なジェット飛行法、低燃費でのんびり空を行くエーテルセイル帆船法、目的地に楔を打って魔術アンカーで引っ張ってもらう[[蒼崎橙子]]立案のアンカーアトラクションアセンション、通称トーコトラベルがある。女性魔術師の中では新たな推進方法を発表するのがトレンドであるが、トーコトラベルを超える新発明はなされていない。<br>
  −
ごく短時間の浮遊であれば専用の礼装が存在し、召喚した低級霊でも滑空くらいは可能だが、長距離を確実に飛行するのは現代では至難で、実行するとなると色位レベルの魔術師が自分の土地や魔力確保の条件などをひたすら揃えるくらいは必要となる。なお、トーコトラベルは飛行魔術の中でも反則技である。
  −
 
  −
=== 元素変換(フォーマルクラフト) ===
  −
詳細不明。『Fate/Apocrypha』で[[ダーニック・プレストーン・ユグドミレニア]]が時計塔で教えていたとされる他、『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』ではアシェアラ・ミストラスが扱う。作中で彼女は流動の魔術を行使していたが、これが元素変換かは不明。<br>
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元は旧Fateで沙条綾香がウィッチクラフトから鞍替えした陽性の魔術。『蒼銀のフラグメンツ』では[[エルザ・西条]]が風の元素変換を得意とする。<br>
  −
『Fate/stay night』では魔術形式と書いてフォーマルクラフトと読む用語があったが、こちらは儀式を通して魔術を行使することを言うようだ。
  −
 
  −
=== 置換魔術(フラッシュ・エア) ===
  −
『プリズマ☆イリヤ』に登場。何かを何かで置き換える魔術。<br>詳細は「[[置換魔術]]」を参照。
  −
 
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=== その他 ===
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他にも、「降霊術」、「召喚術」、「心霊医術」など様々なものがある。
      
== [[魔術師]] ==
 
== [[魔術師]] ==
238行目: 250行目:  
**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
**絶対に折れない剣でも、ソレを上回る神秘を持つモノとぶつかれば、折れることもある。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
 
*十の力の浮遊する神秘があったとして、一人なら十の力を使えるが、二人で五と五の力に分けられて使用されると、事実上力が弱くなる。
*『Fate/Apocrypha』で[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]が行使していた残留思念の再生。<br>術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある。[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890]
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*『Fate/Apocrypha』で[[カウレス・フォルヴェッジ・ユグドミレニア|カウレス]]が行使していた残留思念の再生。<br>術式自体は簡単だが「拷問死とか極端な死の状況じゃないとうまく再生できない」「強大な魔術師なら死後に秘術を盗まれないようプロテクトしてる」「わりと早く薄らいでしまう」など幾つか欠点がある。<ref group="出">「[https://twitter.com/makoto_sanda/status/921757409483173890 三田誠/Makoto Sandaさんのツイート-2017年10月21日8時17分]」</ref>
    
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