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− :その『悪』の体に惹かれるように憑依・転生した『今生のカーマ』。男性神ではなく女性神となっているのはそのため。
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− :カーマ/マーラは愛という感情との親和性、存在としての多様性、負の側面の裏側を持つ。
− :もとより存在が不安定なカーマ/マーラだが、その『愛と苦しみの混じった神核』が『依代』の運命性と一致し、より強固な霊基を獲得することになった。
− :基本はカーマ:マーラ=6:4ぐらいの比率。
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− :カーマは『愛と欲望の宇宙的氾濫』という災害を内包する存在となった。
− :さすれば人を滅ぼす獣の幼体となる資格は充分。
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− :それに連鎖するように。
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− :他者の愛と寄り添うことを定められ、他者の愛の巻き添えで消滅し、結果として無限を手に入れてしまった愛の神は、当然のように、愛を倦んだ。
− :故に彼女は自らの無限の愛で全てを満たそうとする。
− :宇宙(人類)が自らの愛で満たされれば、そこには不快で煩わしい他人の愛など存在しないのだから。
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− :ここに在るは、宇宙を燃やすほどの愛欲(の矢)を人類に振りまく獣。
− :何をしてもよい。どんなに駄目になってもよい。
− :家畜に墜ちてもとことんまで愛し、肯定する。そんな究極の甘やかしをカーマ/マーラは可能とする。
− :宇宙の全人類に、一人一人に、かつて釈迦に与えた以上の愛(誘惑)を。
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− :「煩悩無量請願断────辛いのでしょう?
− : 全ての悩みを燃やしてあげる」
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− :菩薩の誓いを嘲り弄びながら微笑む姿は、まさに仏道の大敵、魔王と呼ばれるモノに相応しい。
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− ;[[主人公 (Grand Order)]]
− :ビーストⅢ/Rの羽化を阻止した主人公に勝つことで、逆説的に自身がビーストⅢ/Rを越えたことを証明し、羽化するために堕落させようとした。
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編集の要約なし
| タイトル = ビーストⅢ
| タイトル = ビーストⅢ
| 真名 = カーマ/マーラ
| 真名 = カーマ/マーラ
| 依代 =
| 依代 = [[間桐桜]]
| 読み =
| 読み =
| 外国語表記 = BeastⅢ/L
| 外国語表記 = BeastⅢ/L
;略歴
;略歴
:
:七つの人類悪のひとつであった[[ビーストⅢ/R]]の顕現・討滅に連鎖するように目覚めた、もうひとつの『愛欲』の獣の幼体。相容れぬ存在であった対の獣を超えるべく、人類悪の獣を討ち続けてきた[[主人公 (Grand Order)|カルデアのマスター]]を屈服させるべく暗躍。
:[[春日局]]の魂に反応し、江戸時代日本の大奥に特異点を形成。手始めに大奥の一角に自身を核とした一室を作り、そこに当代の徳川を招き入れて吸収し、それを起点に過去・未来の徳川やそれと深く関わりのあるものを吸い上げ、標的を「堕落にふける徳川」に変質させる宇宙へと誘う迷宮を形成した。
:そしてノウム・カルデアの[[ゴルドルフ・ムジーク]]新所長を誘惑して招き寄せ、その縁を用いてカルデアの職員やサーヴァントを次々と逆召喚し、彼らを材料として大奥の特異点を迷宮として増築するとともに、またたく間にノウム・カルデアを無人状態に追い込む。主人公の誘拐はシオンによって防がれたものの、奪還のため乗り込んできた主人公に対しても巧妙な罠を張り巡らせていた。
: 大奥迷宮は進むために仏教の五戒を破らせる構造になっていると同時に、徳川化の呪詛を秘めた印籠を随所で集めさせるように配置していた。目論見通り、真意に気づかぬまま最深部にたどり着いた主人公を自身の愛を持って堕落させかけるが、唯一カルデアで彼女の魔の手から逃れていた[[殺生院キアラ〔アルターエゴ〕|殺生院キアラ]]の献身により取り逃してしまう。
: 再度の進攻においては印籠の呪詛により勝利を確信したものの、自らの性格から生んだ間隙のなかで、[[松平信綱]]らが密かに用意していた対抗策や[[春日局]]たちの機転が鍵となって形勢逆転。そのまま[[柳生但馬守宗矩]]たちとの戦いで追い詰められたことで自身が大奥の領域から弾き出される結果を招き、春日局の魂を保護していた[[パールヴァティー]]の宝具によって焼却され特異点から消滅した。
:その後は自身の宇宙の炎に身を浸していたものの、その領域のもとに自ら手にかけたキアラの姿が現れる。そして彼女の干渉により霊基を弄られ、サーヴァントとして「人間に奉仕する」罰を持ちかけられる。<br/>傍ら、不倶戴天・相反する獣同士は、ともに敗北してその座を追われながらも、その一人の人間をどちらの手で堕とすかを、世界が終わるまで競い合い続けることを決めた。
;人物
;人物
:
:もともとは神霊カーマ/マーラのほんの一端である分霊が、人間の形を借りて顕現した疑似サーヴァント。<br/>(意識的な行為ではないにせよ)パールヴァティーによって『依り代の少女』の体は善と悪に分かたれ、カーマはその『悪』の体に惹かれるように憑依・転生した。男性神ではなく女性神となっているのはそのため。
:ただし、こちらは依り代の少女としてのキャラクター(性格・性質)は持っているがパーソナリティ(経歴)はない。この点はイシュタルなどの神霊疑似サーヴァントと同様。
:カーマ/マーラは愛という感情との親和性、存在としての多様性、負の側面の裏側を持つ。もとより存在が不安定な神霊であったのだが、その『愛と苦しみの混じった神核』が『依代』の運命性と一致し、より強固な霊基を獲得することになった。
:基本はカーマ:マーラ=6:4ぐらいの比率としてアサシンに落ち着いているが、何らかの要因で比率が後者に偏ったときにこの霊基はビーストとして顕現することになる。
:高圧的・嗜虐的・人類を見下しまくった言動をするが、にもかかわらず、彼女はどのようなものであれ『愛する事』『愛欲に堕とす事』ができる。<br/>とはいえ、その愛はやはり相手を思っての愛ではない。「愛に溺れて堕落する」のではなく、「堕落させる為に愛を使う」のがカーマ/マーラの獣性なのだから。
;能力
;能力
:
:
==真名:ビーストⅢ/L==
==真名:ビーストⅢ/L==
:ビーストⅢ/L。
:他者の愛と寄り添うことを定められ、他者の愛の巻き添えで消滅し、結果として無限を手に入れてしまったインド神話の愛の神。
:ビーストⅢ/Rは『自分ひとりの愛で宇宙を満たす』自己愛の化身だったが、こちらは『人類すべてに向ける愛で宇宙を涸らす』他者愛の化身。
:当然のように愛を倦んだ彼は、自らの無限の愛で全てを満たそうとする。宇宙(人類)が自らの愛で満たされれば、そこには不快で煩わしい他人の愛など存在しないのだから。
:もともとは神霊カーマ/マーラのほんの一端である分霊が人間の形を借りて顕現した疑似サーヴァント。
:カーマの別側面となたマーラの語源は「殺すもの」とされており、「魔」「魔羅」「魔王」などと訳される。
:(意識的な行為ではないにせよ)パールヴァティーによって『依り代の少女』の体は善と悪に分かたれた。
:仏教においては六欲天の第六天、他化自在天に住まう「第六天魔王波旬」とも。
:高圧的、嗜虐的、人類を見下しまくった言動のカーマ/マーラだが、彼女はどのようなものであれ『愛する事』ができ、ゆえに『愛欲に堕とす事』ができる。
:マーラは釈迦が菩提樹の下で悟りを開こうとした際、様々な邪魔を行なってそれを阻止しようとした。
:とはいえ、その愛はやはり相手を思っての愛ではない。
:美しい三人の娘を送り込む(自身が変じたとも)、火の円盤を投げつける、岩石や武器を降らせる、怪物達に襲わせる、豪雨や嵐……<br/>しかし釈迦は投げられた円盤や武器を花に変じてしまい、悟りの阻止はできなかった。
:愛に溺れて堕落する、のではなく、堕落させる為に愛を使う、のがカーマ/マーラの獣性とされる。
:シヴァの邪魔をするカーマ、釈迦の邪魔をするマーラとして示されるように、「修行者を邪魔するもの」としての位置づけである。
:カーマ/マーラは愛という概念の良否を同時に表している神だとも言えるのかもしれない。
:イシュタルなどの神霊サーヴァントと同じく、依り代の少女としてのキャラクター(性格・性質)は持っているがパーソナリティ(経歴)はない。
:通常のカーマはカーマ/マーラの割合が6:4だが、その比率がマーラに大きく寄った時、この霊基はビーストとして覚醒する。
:通常のカーマはカーマ/マーラの割合が6:4だが、その比率がマーラに大きく寄った時、この霊基はビーストとして覚醒する。
:カーマは宇宙の肉体を得たが、それは同一存在の魔王であるマーラが無辺際の領域(宇宙)のちからを手に入れたことに等しい。
:カーマは宇宙の肉体を得たが、それは同一存在の魔王であるマーラが無辺際の領域(宇宙)のちからを手に入れたことに等しい。
:『宇宙と繋がった欲望の魔王』が『宇宙と繋がった愛の神』に等しいという最悪・災厄。
:『宇宙と繋がった欲望の魔王』が『宇宙と繋がった愛の神』に等しいという最悪・災厄により、カーマは『愛と欲望の宇宙的氾濫』という災害を内包する存在となった。さすれば人を滅ぼす獣の幼体となる資格は充分。
:七つの人類悪のひとつ、『愛欲』の獣、ビーストⅢ/Rは既に顕現した。
:ここに在るは、宇宙を燃やすほどの愛欲(の矢)を人類に振りまく獣。<br/>何をしてもよい。どんなに駄目になってもよい。<br/>家畜に墜ちてもとことんまで愛し、肯定する。そんな究極の甘やかしをカーマ/マーラは可能とする。<br/>宇宙の全人類に、一人一人に、かつて釈迦に与えた以上の愛(誘惑)を。
:『自分に全ての愛を向けさせる』その獣とは方向性が真逆な、しかし同じ愛欲の、『自分が全てに愛を与える──即ち、全ての(本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う』獣の幼体として、彼女はここに顕現する。
:''「煩悩無量請願断────辛いのでしょう?<br/> 全ての悩みを燃やしてあげる」''<br/>菩薩の誓いを嘲り弄びながら微笑む姿は、まさに仏道の大敵、魔王と呼ばれるモノに相応しい。
:以上の本性を持って彼女のクラスは決定された。愛の神なぞ偽りの名。
:以上の本性を持って彼女のクラスは決定された。愛の神なぞ偽りの名。
:其は神魔が成り果てた、人類を最も広範に救う大災害。
:其は神魔が成り果てた、人類を最も広範に救う大災害。
:その名を'''ビーストⅢ/L'''。七つの人類悪の一側面、『愛欲』の理を持つ獣である。
:その名を'''ビーストⅢ/L'''。七つの人類悪の一側面、『愛欲』の理を持つ獣である。
:ビーストⅢ/Rは『自分ひとりの愛で宇宙を満たす』=『自分に全ての愛を向けさせる』自己愛の化身だったが、<br/>こちらは真逆に『人類すべてに向ける愛で宇宙を涸らす』=『全ての'''(本来、愛しい人に向けられる)愛を奪う'''』他者愛の化身である。
== 登場作品と役柄 ==
== 登場作品と役柄 ==
== 人間関係 ==
== 人間関係 ==
===Fate/Grand Order===
===Fate/Grand Order===
;[[ビーストⅢ/R]]
;[[ビーストⅢ/R]]
:彼女の対となるもう一人のビーストⅢ。
:彼女の対となるもう一人のビーストⅢ。
:他者愛の塊、「全てに愛を与える者」であるビーストⅢ/Lに対し、ビーストⅢ/Rは自己愛の塊、「全ての愛を受け入れる者」であるため、RとLが並び立つ事は叶わないとのこと。
:他者愛の塊、「全てに愛を与える者」であるビーストⅢ/Lに対し、ビーストⅢ/Rは自己愛の塊、「全ての愛を受け入れる者」であるため、RとLが並び立つ事は叶わないとのこと。
;[[主人公 (Grand Order)]]
:ビーストⅢ/Rの羽化を阻止した主人公に勝つことで、逆説的に自身がビーストⅢ/Rを越えることを証明し、羽化するために堕落させようとした。
;徳川家光
;徳川家光