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| :ランスロットの「自分達は共に裏切り者」という言葉を聞いて。その言葉に、アグラヴェインの堪えていた感情は爆発した。 | | :ランスロットの「自分達は共に裏切り者」という言葉を聞いて。その言葉に、アグラヴェインの堪えていた感情は爆発した。 |
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− | ;「……私の母親は、狂っていた。<br> いつかブリテンを統べる王になる、などと。私は枕言葉に、その怨念を聞かされて育った。<br> 私は<ruby><rb>母親</rb><rt>モルガン</rt></ruby>の企みで、お前達の席に座った。円卓など、なりたくもなかったが、それが最短距離だった。<br> 私は、アーサー王から円卓を奪い、母親に渡すためだけの、道具だった。<br> 私はそれに同意した。ブリテンには強い王が必要だと理解していたからだ。<br> 私の目的はブリテンの存続だけだ。その為にアーサー王を利用した。<br> ―――利用、したのだ」<br>「私が求めたのは、うまく働く王だ。ブリテンをわずかでも長らえさせるための王だ。<br> 私の計画に見合う者がいればいい。誰を王にするかなど、私にとってはどうでもいい。<br> ただ、結果としてアーサー王が最適だった。モルガンよりアーサー王の方が使いやすかっただけだ。」 | + | ;「……私の母親は、狂っていた。<br> いつかブリテンを統べる王になる、などと。私は枕言葉に、その怨念を聞かされて育った。<br> 私は<ruby><rb>母親</rb><rt>モルガン</rt></ruby>の企みで、お前達の席に座った。円卓など、なりたくもなかったが、それが最短距離だった。<br> 私は、アーサー王から円卓を奪い、母親に渡すためだけの、道具だった。<br> 私はそれに同意した。ブリテンには強い王が必要だと理解していたからだ。<br> 私の目的はブリテンの存続だけだ。その為にアーサー王を利用した。<br> ―――利用、したのだ。」<br>「私が求めたのは、上手く働く王だ。ブリテンをわずかでも長らえさせるための王だ。<br> 私の計画に見合う者がいればいい。誰を王にするかなど、私にとってはどうでもいい。<br> ただ、結果としてアーサー王が最適だった。モルガンよりアーサー王の方が使いやすかっただけだ。」 |
| :アグラヴェインの生い立ちと目論見、そしてモルガンの妄執。鬼気迫る顔で抑えていた感情と本心をランスロットに対してぶちまけ、まくしたてる。 | | :アグラヴェインの生い立ちと目論見、そしてモルガンの妄執。鬼気迫る顔で抑えていた感情と本心をランスロットに対してぶちまけ、まくしたてる。 |
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| :アグラヴェインの周囲に見せなかった自身の、そして王への偽らざる本心。自らの望ましい強い王として、アーサーは使える、適していると考え、利用した。当初はそうだった。 | | :アグラヴェインの周囲に見せなかった自身の、そして王への偽らざる本心。自らの望ましい強い王として、アーサーは使える、適していると考え、利用した。当初はそうだった。 |
| :―――だが、王に仕えるうちに、いつしか王に希望を見出し、惹かれていき、やがて王の苦悩を知るのだったが、それは彼に空白を覚えてしまう程までに愕然としてしまう。 | | :―――だが、王に仕えるうちに、いつしか王に希望を見出し、惹かれていき、やがて王の苦悩を知るのだったが、それは彼に空白を覚えてしまう程までに愕然としてしまう。 |
− | :そしてそのことを知るきっかけとなり、今この世界でも目の前で王や自分達に剣を構え、挙げ句の果てに自身までも裏切り者呼ばわりしたランスロットに対して、今まで溜めてきた憎悪と怒りの全てをぶちまける。 | + | :そしてその事を知るきっかけとなり、今この世界でも目の前で王や自分達に剣を構え、挙げ句の果てに自身までも裏切り者呼ばわりしたランスロットに対して、今まで溜めてきた憎悪と怒りの全てをぶちまける。 |
| :気に食わなかった相手の本心を知ったランスロットは愕然とし、そして……。 | | :気に食わなかった相手の本心を知ったランスロットは愕然とし、そして……。 |
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| ;「……いえ、畏れ多い。それに、私には仕事がまだ、五つばかり残っています。」<br>「賊軍の排除。侵入者の排除。破壊された聖都の修復。聖抜を受けた市民たちの誘導。<br> そして―――最後にただ一人残される貴方が住まう、<ruby><rb>絢爛</rb><rt>けんらん</rt></ruby>たる離宮の仕上げ。」<br>「まだ……やる事が、ありすぎる。ありすぎる、というのに―――……現実は、ここまでのようだ。」<br>「今度こそ、貴方に、理想の国を献上する予定、でしたが―――」<br>「まことに、お恥ずかしい―――私の計画は、今回も上手くいかなかった。」 | | ;「……いえ、畏れ多い。それに、私には仕事がまだ、五つばかり残っています。」<br>「賊軍の排除。侵入者の排除。破壊された聖都の修復。聖抜を受けた市民たちの誘導。<br> そして―――最後にただ一人残される貴方が住まう、<ruby><rb>絢爛</rb><rt>けんらん</rt></ruby>たる離宮の仕上げ。」<br>「まだ……やる事が、ありすぎる。ありすぎる、というのに―――……現実は、ここまでのようだ。」<br>「今度こそ、貴方に、理想の国を献上する予定、でしたが―――」<br>「まことに、お恥ずかしい―――私の計画は、今回も上手くいかなかった。」 |
| :死にゆく状態にあっても、文官として、補佐官としての役目を全うし、王に尽くそうとする忠誠心を見せる。 | | :死にゆく状態にあっても、文官として、補佐官としての役目を全うし、王に尽くそうとする忠誠心を見せる。 |
− | :その様を見た獅子王からは働きぶりを労いながらも、「'''働きすぎなのが唯一の欠点'''」と指摘するのだが、それもむべなるかな。 | + | :その様を見た獅子王からは働きぶりを労いながらも「'''働きすぎなのが唯一の欠点'''」と指摘するのだが、それもむべなるかな。 |
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| ;「まさか―――貴方に比べれば、私など。」 | | ;「まさか―――貴方に比べれば、私など。」 |
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| ;「さすがは陛下。全力ですな。」 | | ;「さすがは陛下。全力ですな。」 |
| :彼自身の直接の発言ではないが、イベント「カルデアサマーメモリー」にて<del>彼の苦労人ぶりが垣間見られるエピソード</del>生前の苦労の一端が紹介された。<br>[[アルトリア・ペンドラゴン|主君]]の狩りの供をした際、山の陰や見晴らしの悪い森に隠れた獲物をいぶり出すために聖剣をぶっぱして周囲をすっきりさせた王に対して、'''死んだ魚のような目をしつつ'''この讃辞(?)と共に拍手を贈っていたそうな。<br>敬愛する王のぶっ飛んだ振舞いを見せつけられても、かける言葉がその実社交辞令であったとしても主君を立てることは忘れない。 | | :彼自身の直接の発言ではないが、イベント「カルデアサマーメモリー」にて<del>彼の苦労人ぶりが垣間見られるエピソード</del>生前の苦労の一端が紹介された。<br>[[アルトリア・ペンドラゴン|主君]]の狩りの供をした際、山の陰や見晴らしの悪い森に隠れた獲物をいぶり出すために聖剣をぶっぱして周囲をすっきりさせた王に対して、'''死んだ魚のような目をしつつ'''この讃辞(?)と共に拍手を贈っていたそうな。<br>敬愛する王のぶっ飛んだ振舞いを見せつけられても、かける言葉がその実社交辞令であったとしても主君を立てることは忘れない。 |
− | :なお『Garden of Avalon』によると生前アルトリアは聖剣の使用を抑えていたため、この出来事はギャグ時空のみのネタだと思われる。 | + | :なお『Garden of Avalon』によると生前アルトリアは聖剣の使用を抑えていたため、この出来事はギャグ時空のみのネタと思われる。 |
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| == メモ == | | == メモ == |
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| **奈須きのこは「格好よくかかず、さりとて地味にかかず、黒騎士なんだけどクロという強い色は感じさせない……そんな絶妙なキャラ」で武内社長へ発注したという<ref group = "注" name = "竹箒日記2016/7/30">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201607.html 竹箒日記2016/7/30]</ref>。 | | **奈須きのこは「格好よくかかず、さりとて地味にかかず、黒騎士なんだけどクロという強い色は感じさせない……そんな絶妙なキャラ」で武内社長へ発注したという<ref group = "注" name = "竹箒日記2016/7/30">[http://www.typemoon.org/bbb/diary/log/201607.html 竹箒日記2016/7/30]</ref>。 |
| *正式な登場に先駆けて、2015年エイプリルフール企画やCDドラマ「帰ってきたぐだぐだお得テクニック」でモードレッドが彼に言及する場面がある。モードレッドが円卓名義で行った散財をなんとか処理したり、録画しそこなった番組を代わりに録ってあげたりしているらしい(ただし後者は金を取るとのこと)。 | | *正式な登場に先駆けて、2015年エイプリルフール企画やCDドラマ「帰ってきたぐだぐだお得テクニック」でモードレッドが彼に言及する場面がある。モードレッドが円卓名義で行った散財をなんとか処理したり、録画しそこなった番組を代わりに録ってあげたりしているらしい(ただし後者は金を取るとのこと)。 |
− | *『ロード・エルメロイⅡ世の事件簿』7巻において、ロゴスリアクト・レプリカにより再演された[[ケイ]]が口にした「どこぞの陰気な補佐官」「裏切り者の裏切り者」とは彼の事ではないかと推測される。 | + | *『[[ロード・エルメロイⅡ世の事件簿]]』7巻において、ロゴスリアクト・レプリカにより再演された[[ケイ]]が口にした「どこぞの陰気な補佐官」「裏切り者の裏切り者」とは彼の事ではないかと推測される。 |
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| == 脚注 == | | == 脚注 == |