差分

ナビゲーションに移動 検索に移動
253行目: 253行目:  
: この言葉が巡り巡って、革命期前後のフランスにおいて貴族を糾弾するための材料として引用され、いつの間にかマリーが言ったことにされた、というのが別人説の概要である。
 
: この言葉が巡り巡って、革命期前後のフランスにおいて貴族を糾弾するための材料として引用され、いつの間にかマリーが言ったことにされた、というのが別人説の概要である。
 
: なお、「ケーキ」というのは日本語に意訳した時のもので、これは「ブリオッシュ」(フランス発祥の菓子パン)を指しているとされる。ブリオッシュは卵黄とバターを多量に使った黄色い生地が特徴であり、マリーのマイルーム会話の中にもこれが好きだとの発言がある。
 
: なお、「ケーキ」というのは日本語に意訳した時のもので、これは「ブリオッシュ」(フランス発祥の菓子パン)を指しているとされる。ブリオッシュは卵黄とバターを多量に使った黄色い生地が特徴であり、マリーのマイルーム会話の中にもこれが好きだとの発言がある。
: 余談だが、当時ブリオッシュの値段は'''パンより安かった'''ので、本来は「(高価な)パンがないのなら、(安価な)ブリオッシュを食べればいい」という意味の言葉だったと思われる<ref group>フランス革命の同時期に発生した、アイスランドのラキ火山の大噴火の影響でパンの素材である小麦が凶作で高騰していたのが原因。この大噴火は、フランスは元よりヨーロッパ全土で農作物の凶作による飢饉を起こしており、日本では天明の大飢饉を起こしている。</ref>。
+
: 余談だが、当時ブリオッシュの値段は'''パンより安かった'''ので、本来は「(高価な)パンがないのなら、(安価な)ブリオッシュを食べればいい」という意味の言葉だったと思われる<ref group = "注" name="フランス革命の同時期に発生した、アイスランドのラキ火山の大噴火の影響でパンの素材である小麦が凶作で高騰していたのが原因。この大噴火は、フランスは元よりヨーロッパ全土で農作物の凶作による飢饉を起こしており、日本では天明の大飢饉を起こしている。">フランス革命の同時期に発生した、アイスランドのラキ火山の大噴火の影響でパンの素材である小麦が凶作で高騰していたのが原因。この大噴火は、フランスは元よりヨーロッパ全土で農作物の凶作による飢饉を起こしており、日本では天明の大飢饉を起こしている。</ref>。
 
: ちなみに似たような逸話に中国は西晋王朝の恵帝が言ったとされる「何不食肉糜(米粥が食べられないなら肉粥を食べればいいではないか)」があるが、こちらは確かに言ったという史実ソースがある。アジアからヨーロッパに恵帝のこの逸話が流れ流れてマリーの「パンがなければ……」になったのではという仮説もあるが、前述の通りそもそもの趣旨からして異なっているため信憑性に乏しい。
 
: ちなみに似たような逸話に中国は西晋王朝の恵帝が言ったとされる「何不食肉糜(米粥が食べられないなら肉粥を食べればいいではないか)」があるが、こちらは確かに言ったという史実ソースがある。アジアからヨーロッパに恵帝のこの逸話が流れ流れてマリーの「パンがなければ……」になったのではという仮説もあるが、前述の通りそもそもの趣旨からして異なっているため信憑性に乏しい。
 
; 鉄壁の要塞
 
; 鉄壁の要塞
1,706

回編集

案内メニュー