「マタ・ハリ」の版間の差分

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: アサシンだが、クラススキルの気配遮断を所持していない変わり種。というのも、気配を断つのではなく自身を敵対者だと感じさせない固有スキル「諜報」を有しているため。これにより、自分の存在を晒しながら敵の懐に入り込むという特殊なアサシンになっている。
 
: アサシンだが、クラススキルの気配遮断を所持していない変わり種。というのも、気配を断つのではなく自身を敵対者だと感じさせない固有スキル「諜報」を有しているため。これにより、自分の存在を晒しながら敵の懐に入り込むという特殊なアサシンになっている。
 
: 魅了やそれに伴う情報収集に長ける反面、戦闘能力は低めで、本人も自分があまり強くないことを自覚している。
 
: 魅了やそれに伴う情報収集に長ける反面、戦闘能力は低めで、本人も自分があまり強くないことを自覚している。
:また、身体は毒がまわりにくい。縄抜けの要領で、絞首刑をされても首を守る事ができる。
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:また、身体は毒がまわりにくい。縄抜けの要領で絞首刑をされても首を守る事ができる。
  
 
== ステータス ==
 
== ステータス ==

2018年1月1日 (月) 03:29時点における版

アサシン
真名 マタ・ハリ (マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ)
外国語表記 Mata Hari
性別 女性
身長 165cm
体重 49kg
出典 史実
地域 フランス~ドイツ
属性 混沌・中庸
声優 種田梨沙
デザイン こやまひろかず
設定作成 東出祐一郎
レア度 ☆1
初登場作品 Fate/Grand Order
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概要

暗殺者」のサーヴァント

略歴
Fate/Grand Order』ではメインストーリーでは登場していないが、イベント「歌うカボチャ城の冒険~マッドパーティー2015~」において門番として主人公一行に立ちはだかる。
終局特異点『冠位時間神殿 ソロモン』では冠位時間神殿に召喚され、クレオパトラタマモキャットと共にⅩの座を統括する廃棄孔アンドロマリウスと交戦する他のサーヴァント達を鼓舞する。
人物
10代後半の女性を思わせる外観と顔立ちに扇情的な服装を纏った踊り子。一人称は「私」。
明るく朗らかな性格の持ち主で、母性的。マスター(主人公)に対しても好意的に接する。男性の扱いに慣れており、たとえタッチされても気にせず、どれほど老獪な存在であっても異性であれば「子供」として扱う。
人懐っこい言動とその美貌、相手の嗜好を瞬時に見抜く洞察力をもって相手に瞬く間に取り入り、魅了してしまう魔性の女性。情報収集はお手の物。
聖杯に掛ける願いは「愛する人と幸せな家庭を築くこと」とその経歴に反して非常に慎ましやかで少女的なもの。しかし自分の能力の低さから、実現が程遠いことも理解しているという。
能力
アサシンだが、クラススキルの気配遮断を所持していない変わり種。というのも、気配を断つのではなく自身を敵対者だと感じさせない固有スキル「諜報」を有しているため。これにより、自分の存在を晒しながら敵の懐に入り込むという特殊なアサシンになっている。
魅了やそれに伴う情報収集に長ける反面、戦闘能力は低めで、本人も自分があまり強くないことを自覚している。
また、身体は毒がまわりにくい。縄抜けの要領で絞首刑をされても首を守る事ができる。

ステータス

クラス マスター 筋力 耐久 敏捷 魔力 幸運 宝具 クラス別能力 保有スキル 備考
アサシン 主人公 (Grand Order) E E E E D A+ - 諜報:A++
フェロモン:B
ダブルクロス:B

宝具

陽の眼を持つ女(マタ・ハリ)
ランク:A
種別:対軍宝具
レンジ:1
最大捕捉:100人
由来:自身の芸名で、マレー語で「陽の目」を意味する。
マタ・ハリという伝説を具現化させた、洗脳宝具。
妖艶な舞踊により、相手の思考回路を強制的に麻痺させる。一般人、マスターはもちろんのこと、精神耐性スキルのないサーヴァント、狂化していないサーヴァントも男女問わず該当する。
判定に失敗した者は、基本的にマタ・ハリの操り人形となり、朝日が昇るまでその効果は消えない。ただし、宝具を使用したという形跡は残らないため、同一人物にも繰り返し使用可能。
また、一度でも判定に失敗した場合、次回以降の判定にハンデを負う。
『Grand Order』では敵全体に魅了と攻撃力・防御力ダウン効果を与える効果となっている。
なお、この宝具の魅了効果は設定通り男女を問わないため、男だけ、女だけが対象の他の魅了系サーヴァント達と比べると汎用性に富む(ちなみにマタ・ハリのスキル「魅了」の効果に関しては男性のみが対象)。

真名: マタ・ハリ

マルガレータ・ヘールトロイダ・ツェレ。第1次世界大戦時にスパイとして活躍し、女スパイの代名詞的存在となった女性。十九~二十世紀の人物。
真名である「マタ・ハリ」は踊り子としての芸名である。
本業は扇情的な姿で踊るダンサーであり、位の高い男性とベッドを共にする高級娼婦でもあり、その魅力を利用して敵国の関係者や軍関係者を篭絡し、情報を引き出していたという。
1917年、彼女はフランスとドイツの二重スパイ容疑で逮捕され、有罪判決を受けて銃殺刑に処された。
なぜ彼女はスパイとなったのか、それは、人生の始まりにおいてどうにもならないところで躓いていた。
生まれこそ裕福だったが、父は経営していた会社を倒産させた挙句に浮気を繰り返し、母は心労で病んでマタ・ハリが十四歳の頃に死別。
そうして一家が離散した後、彼女は後見人の下で幼稚園の教諭になるべく勉学を励んだが、学舎の学長が彼女に露骨な干渉を行ったため、後見人によって追放され、結婚生活すら夫の暴力と酒、浮気癖で失敗してしまう。
そして彼女はパリでダンサー「マタ・ハリ」としてデビューした。青春時代の大半を、男たちの身勝手な欲望によって翻弄された彼女にとって、男たちを翻弄するスパイは恐ろしいほど性に合い、時には高価な財を貢がれた事も。
だが、彼女が本当に求めたのは、「価値なき財」ではなく「愛した者と幸福な家庭を築く」ことだったが、結局のところ彼女は処刑される時までソレを手にすることはなかった。
しかし処刑したフランス側も、ドイツ側もさして重要な情報をもたらすスパイだとは思わず、精々が密告屋程度の扱いだったではないか、とも言われている。
いずれにせよ、フランスはこれ幸いとばかりに軍事面での失敗を全てマタ・ハリに押しつけた。彼らの拙い作戦により出た犠牲も、彼女がスパイとして情報を漏洩したため、と弾劾したのだ。
運命に翻弄された美貌の女は歴史に刻まれる存在となった。本来の名を忘れ去られ、ただ芸名だけが伝説となっている―――

登場作品と役柄

Fateシリーズ

Fate/Grand Order

その他

ちびちゅき!
所属不明。ぐだ男達をお月見に誘っていた。単行本4巻のキャラ紹介では両儀未那にセクシーポーズの伝授をしようとして、お目付け役が慌てて飛んでくる事態に。

人間関係

Fate/Grand Order

主人公 (Grand Order)
契約したマスター。
伝説の女スパイと語られる自分を、含むところなく信じてくれる彼(彼女)を気に入っている。
ブーディカ
非業の死を遂げた者同士、割と仲がいい。
清姫
2015年のハロウィンイベントで、彼女の目の前でストリップを始めた所、悲鳴を挙げながらはしたない不埒な女と言われた。
エドワード・ティーチ
期間限定イベント『ハロウィン・カムバック』の礼装カードにて言及。
比較的温厚で寛容な彼女には珍しく、自身の酒場から出禁にしたとのこと。……女性にコナかけた程度では許されそうであるし、一体何をやらかしたのだろうか。
モードレッド
2017年のバレンタインイベントでは、ポッキーゲームに関するいらん情報を彼女に吹き込んでいた。
ポール・バニヤン
イベント『マンガで分かる合衆国開拓史』では同じマスターを持つ人物同士。
当初は敵対するが、敗北後は彼女の巨体にまったく怯える事無く慰め、自分を生み出した存在に会いたいと願う彼女を送り出した。

生前

娘たち
夫との間に産まれた、一番大切な存在。マタ・ハリの死後、娘たちがどのような人生を送ったかは不明である。
ヴィルヘルム・カナリス
マタ・ハリと交際した人物の中で最も有名な人物。彼もドイツ海軍のスパイであった。第二次大戦ではドイツ国防軍情報部のトップだったが、ヒトラー暗殺計画に荷担した容疑で処刑された。

名台詞

「ご主人様! ……って、呼んで欲しい?」
マイルーム会話2。 マスターに対して、茶目っ気たっぷりに訊ねる。もちろんそう呼ぶサーヴァントもいるが、彼女の場合なんか別の意味に聞こえる。
「甘やかしてあげるわ。うふっ」
マイルーム会話3。 またダメマスター製造機か。
「権力を盾にする人間は嫌いよ。……色々あったもの。」
マイルーム会話「嫌いなこと」。 まさしく権力に翻弄され、最終的には命まで奪われた彼女にすれば、嫌いなものが『権力を盾にする人間』というのは当然かもしれない。
「うふっ。そうして結局、小指と小指が一番気持ちいいのよね」
マイルーム会話絆「Lv5」。 指切りか、赤い糸的なものか。いずれにせよ彼女の経歴を考えるに、「結局」という部分に意味深なものを感じる。
「ええ、マスター。このマタ・ハリを信じてくれるあなたのために、全力を尽くします!」
たとえ伝説の女スパイであっても信頼を向けてくれるマスターのためならば、と慣れない戦闘でもやる気を見せる。
「ほら、膝を貸してあげるわ。」
「さあ、あなたの話を――聞かせて、ね?」
幕間の物語「メルトダウン・ラヴァー」で見られる、魔性の女性の十八番。たとえその前に戦い、負かした相手であってもすぐに虜にしてみせる。
マシュはその手管に素直に舌を巻いたが、「坊や。いい子でちゅね~」と相手の趣味の幼児プレイに合わせ始めた時点で慌ててストップを掛けに行った。
「王様なんて、私の経験から考えると一番楽よ」
「だって王様って国の一番なんでしょう? だから、世界で一番癒しを欲しがるのよ。」
「もし欲しがらないとすれば、民のために……あるいは神のために全てを捧げるような人か、
 さもなくば民が全てを捧げると理解している暴君かしら。」
「メルトダウン・ラヴァー」にて。王様相手の諜報は難しくないかと危惧するマシュに、マタ・ハリはむしろ一番簡単だと答える。
王は孤高であるが故に、誰よりも癒しを求めるというのはある意味筋が通っていると言えよう。また、王の寂しさに付け入るというのは、悪女の基本でもある。
「ほら、この目を見て下さらない? 私の目は、太陽」
「陽の目を持つ女――それが、私の名前よ。さあ、全てを告白しなさい」
たとえ王であっても、全てを告白させる「陽の目」。数多の人間を虜にした彼女の目に抗しきれる人間は稀であろう。
「欲しいものはたくさんあるけど、やっぱり何よりあなたの愛が欲しいわね、マスター」
チョコレートに添えられたメッセージの内容。欲するものはあれど、マスターからの愛を最も必要している。それは、彼女が生前、手にすることができなかったモノなのかもしれない。
「抱かれる度にきれいなものが増えていく。口づけする度に価値あるものが増えていく。
 生きるために必要なのに、私にはこれっぽっちも必要ないものが、無限に増えていく。
 そしてその度に、本当に必要なものが遠ざかっていくのです」
概念礼装「価値なき宝」の説明文。男の欲望に翻弄された彼女にとって本当に必要なものは、愛した者と幸福な家庭を築くことだった。しかし、スパイである彼女が得たのは、ソレとは真逆―――欲望の象徴ともいえる「高価な財」だった。
「困ったわねぇ。酔った勢いを利用して、既成事実が作れなくなっちゃうわ……。チラッ」
2016年クリスマスイベント『2代目はオルタちゃん』より。サンタ・オルタ・リリィから断酒薬を飲まされてしまい、自分の特技(?)が封じられた事をボヤきつつ主人公に流し目を送る。赤面する主人公にマシュが焼き餅を焼いたのは、言うまでもない。

メモ

  • 一部ファンからは「ママ」と呼ばれる。キャラクエの幼児プレイが発端なのだが………どうしてこうなった。
    • なお、彼女自身は子供を二人産んでいる母親=ママではある。
  • 本人も自覚している通り戦闘能力は非常に低く、『Grand Order』のゲーム中においても設定通りステータスが全サーヴァント中最低ランクでクラススキルすら所持していない。その分、汎用性の高い宝具を始め相手を妨害する術に長けている。
    • 特にスキル「ダブルクロス」は、敵にスキル封印状態を付与できる数少ない手段の一つ。回避や無敵といった厄介な強化を張る敵に対して有用な他、人理焼却の黒幕に対して非常に有効。戦闘面では活躍させ辛い彼女を輝かせられる数少ない場面なので、育っているマスターは連れていってみるのも一興。
  • 戦闘時には、特にそういう能力、技術や逸話を持っている様子はないが、魔力の塊のようなものを放って攻撃する。今作にはそういう人たくさんいるが
  • Fateシリーズ初となる現代戦争に関わった英霊にして初の職業娼婦の英霊。
    • 職業娼婦のマスターとしては六導玲霞が既に存在している。
  • 生きたのは1876~1917年と、1864~1934年の李書文、1856年~1943年のニコラ・テスラに次ぐ20世紀に活躍した英霊。生年では最も近代となる。
    • なお、近代に産まれた英霊なので、生前の姿が写真として残っている数少ない英霊である。

話題まとめ

歴史関連
女スパイの代名詞となっているマタ・ハリだが、実の所、彼女が本格的なスパイ活動を行った証拠は一切無い。高級娼婦なので多くのドイツ軍人及びフランス軍人とベッドを共にしたのは確かだが、そこで聞いた話だけでスパイ活動が出来るかと言えば疑問が残る。
1917年当時、フランス軍の士気はニヴェル攻勢[1]の失敗で極端に低下しており、フランス軍にとって士気の回復は急務であった。その為のスケープゴートとしてマタ・ハリが選ばれ、ありもしないスパイ容疑をでっち上げて銃殺刑にしたと言われている。
処刑された時の状況には様々な逸話があり、銃殺隊は美貌に惑わされないよう目隠しをしたとか、銃殺前に兵士たちに投げキスをした、あるいは銃殺直前にコートの前をはだけて全裸で銃殺されたとも言われている。

脚注

  1. 第1次世界大戦に行われた攻勢の1つで、1917年4月16日に開始。指揮官のロベール・ニヴェル将軍から名前が取られている。将軍は48時間で勝利すると豪語したが、結果は大失敗。以後、フランス軍では大規模な抗命事件や軍規違反が多発する事となる。

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