「ルーン魔術」の版間の差分
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2018年1月15日 (月) 02:49時点における版
概要
魔術系統の一つ、ルーンを用いた魔術。
呪文の詠唱ではなく「ルーン文字」を刻むことで魔術的神秘を発現させる。それぞれのルーンごとに意味があり、強化や発火、探索といった効果を発揮する。
蒼崎橙子が学院時代に研究し、バゼット・フラガ・マクレミッツのフラガ家はアイルランドにおけるルーン魔術の大家である。
クー・フーリンも、原初18のルーン魔術を修得している。ブリュンヒルデもルーン魔術を習得しており、十全に使うなら現代魔術師の数百万倍と言う途方も無い規模となる。
魔術としての歴史はそれなりに長いのだが、20世紀に蒼崎橙子が研究して復刻させるまでは時計塔では廃れた魔術分野扱いだったらしい。
種類
- ベルカナ
- 探索のルーン。石に刻むことで対象を捜索する。
- アンサス
- 火のルーン。アインツベルン城を焼き落とした。
- 探知される事無く唐突に現れるルーン
- クー・フーリンが探知される事無く唐突に現れるために使用するルーン。
- 加護のルーン
- バゼットの手袋に刻まれたルーン。
- 硬化のルーン
- 刻んだものを硬化するルーン。
- ケーナズ
- 遠見のルーン。双子館からでは深山町までは見て取れない。
- フラガラックに刻まれているルーン
- イングス、アルギス、ザガズ、ゲボと刻まれている。
- アトゴウラ
- 世に言うクーフーリンの誓いのルーン。アルギス、ナウシズ、アンサス、イングスを刻む。
- 名誉をかけた一騎討ちを約束する、四方を枝で囲んだ決戦場か。
- クー・フーリンの所有する全てのルーン
- 所有する全てのルーンを刻む事で発動させる上級宝具の一撃さえ凌ぐ結界。
- 早駆けのルーン
- ソウェル
- 対象を炎で包むルーン。
- エイワズ
- 退去のルーン姿隠しの魔術を解除した。
- 太陽のルーン
- 協会に届け出ていない蒼崎橙子独自の形状記憶ルーン。
- トゥール
- 勝利の加護のルーン。魔術を防ぐため勝利の加護を張り、さらに刻印の力で強化し、障壁とした。
- 原初のルーンのレプリカ
- 蒼崎橙子が魔術協会で復元・分生させた、失われた“原初のルーン”のレプリカ。
- 刻まれたルーンを一千万規模に膨張させる。
- 蘇生のルーン
- 条件ありの蘇生。絵を見る限り、ケーナズ、トゥール、ウルズ、ラグズ、ソウェルが刻まれている。
- 忘却のルーン
- 北欧の大神が戦乙女に使ったとされる、存在だけは有名な忘却のルーン文字。
- 硬化、強化、加速、相乗
- 絵を見る限り、アルギス、テイワズ、ライゾー、イングスが刻まれている。
使い手
- クー・フーリン
- 探索のベルカナと炎のアンサス、『hollow』ではアトゴウラの四文字のルーンを披露した。探知される事無く唐突に現れるのもルーンの一つだという。
- また、全ルーンを使用する事で発動させた結界は上級宝具すら防ぐ代物。
- 他にも、ライダーの石化の魔眼を防いだり、宝具の能力を1ランク上げる事でバーサーカーの「十二の試練」を突破する事も可能だとか。
- 蒼崎橙子
- 様々なルーンを修得しているが、ルーン自体が「対人に効果を発揮する呪い」「一工程(シングルアクション)の魔術」であるという大前提があるため、基本的には大威力になりえない特性を持っており、戦闘には向いていない。作中で用いたのは、対象を炎で包む「炎のルーン」、姿隠しの魔術を解除した「退去のルーン」、防御に用いた「勝利の加護のルーン」など。
- ルーンはむしろ予め何かに刻んでおくなど、トラップ的な使い方に向いている。公園のレンガの地面に「太陽のルーン」(協会に届け出ていない橙子独自の形状記憶ルーン)をびっしりと三十万個余り刻み、久遠寺有珠のプロイキッシャー「夜の饗宴(ディドルディドル)」を封じたり、工房に切り札として「原初のルーン」のレプリカを宿した三枚のルーン石を配置し、刻まれたルーンを一千万規模に膨張させるという効果で青子の迎撃に使ったりしている。
- バゼット・フラガ・マクレミッツ
- 初出の『Fate/hollow ataraxia』では使用している描写はないが、『プリズマ☆イリヤ』では通常の強化魔術に加えて拳をルーンで強化したり、紙に書いたルーンで簡易的な結界を張ったりと多用している。特に、ギルガメッシュに心臓を貫かれた時には「蘇生のルーン」で復活してのけた。
- ブリュンヒルデ
- 第二宝具の使用制限と引き換えに解禁される原初のルーンは第三の宝具とも言える強大なもので、魔術戦でキャスターを圧倒するほど。
- 最大稼働した場合、現代のルーン魔術の数百万倍というとんでもない破壊力に至るのだが、この状態は自我崩壊から来る暴走であり、令呪の拘束すら受け付けず、巨大な力の代償として自身の霊基は破壊され、魂と霊核を燃やし尽くして最後には自滅してしまう。また、カルデアで本格使用した場合、空間ごと異常をきたしてしまう。[1]。
- クー・フーリン (Prototype)
- スカサハからルーン魔術を教わっている。
- クー・フーリン〔キャスター〕
- キャスターとして現界した彼はランサーとして現界したときとはうって変わり、スカサハから教えられた北欧の魔術であるルーンの使い手となっており、複数のルーンを使い分けることにより、強力で多彩な効果を使いこなす。ただし、ルーンの効果を同時複数使用(併用)するのは不可。
- 戦闘ではルーンによる遠隔攻撃を行い、熱・火炎攻撃を行う際はアンサズのルーン文字を空間に浮かび上がらせる。ルーン魔術によって筋力をAに強化し、オーク材の杖または剣で殴りかかる近接攻撃も可能。アニメ『First Order』では体を樹にして緊急回避する変わり身も行っている。
- スカサハ
- ルーン魔術にも長けており、原初のルーン文字を用いたそれは神代の領域である。また、ルーンを組み合わせれば時間と素材は必要だが、船をはじめとするモノは大抵作れる。
- 自身を触媒として、原初のルーンを用いてフェルグスやディルムッドといった自身と縁ある英霊をストックして召喚するなど、桁外れの力を見せていた。また、戦場からの逃走を有利にする盾のルーンを使用している。
- ルーンを使いサーヴァントの霊基を弄って、水着姿にしたりもしている。
- クー・フーリン〔オルタ〕
- ルーン魔術も使用はできるが、ほとんど身体強化や宝具使用の際の肉体再生にしか使用しない。
- 「抉り穿つ鏖殺の槍」を使用する際、腕が引き千切れかけるほどに損傷してしまうが、ルーン魔術によって肉体を再生・回復させている。
- スカサハ〔アサシン〕
- 海辺に適応するため、腕輪に仕込んでいるルーンは海、水に関するものに特化されている。
関連
メモ
- 本来は北欧の大神オーディンに由来する魔術のはずなのだが、クー・フーリンを初めとするケルト系の人物によってよく使用されている。
- 彼ら曰く、本来ならオガム文字の魔術を使用するのだが、刻んですぐに効果を発揮するルーンは戦士としては使いやすいために多用しているとか。
- また、元締めであるオーディンも「優秀な戦士が生まれるのならそれでいい」と北欧以外の系列の人物が使用する事は問題視していないらしい。
- 『Fate/mahjong night 聖牌戦争』にてクー・フーリンが語っているところによると、「麻雀の起源にはルーンの流れもあり、アンサズ、スリサズ、ウルズ、ピンズ、ソーズ、マンズなどがある」らしい。…まあ、作品が作品なので半ば設定崩壊ギャグなのだろうが。
脚注
- ↑ エルメロイⅡ世の見立てによると、魔力回路を経路とした魔力逆流といったありえない現象も原初のルーンに侵された空間では発生してしまう。