「ウェイバー・ベルベット」の版間の差分
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2013年7月15日 (月) 00:32時点における版
ウェイバー・ベルベット
- スペル:Waver Velvet
- 誕生日:10月3日/血液型:B型
- 身長:157cm/体重:50kg
- イメージカラー:ウォームグレイ
- 特技:推察、要点の整理
- 好きなもの:パズル全般、推理小説/苦手なもの:腕力
- 天敵:自分
- CV:浪川大輔
第四次聖杯戦争でライダーのサーヴァントを召喚した魔術師の青年。
- 略歴
- 元時計塔の生徒。ケイネス・エルメロイ・アーチボルトの門下生。魔術師としての歴史が浅い家柄の出身で、それを努力と才能でどうにかしようと奮闘していたが、周りからは相手にされていなかった。名門魔術師に対してコンプレックスを持っており、特にケイネスとは確執がある。
ケイネス宛てに送られる予定であった遺物を持ち逃げし、それを触媒にライダーを召喚する。
当初は自らが望んだものとは正反対であるライダーとそりが合わなかった。しかし、勝ち進んでいくに連れ、ライダーのカリスマ性と度量に感銘を受ける。
- 人物
- ベルベット家は魔術師として歴史が浅いことがコンプレックス。また自身の体躯が貧弱であることから屈強な男を嫌う。
原作である奈須きのこ、武内崇、著者である虚淵玄の三人曰く、「Fate/Zero最萌えキャラクター」らしい。
- 能力
- 「優秀である」と自称しているが、魔術師としての力量は平凡。一般人への暗示も失敗してしまうほどに非才である。ケイネスの教え子である由縁か、専門ではないが錬金術も行使可能。魔術師が嫌悪しがちな現代技術や機械操作を苦としない庶民派。
一方で、かなりの強運の持ち主でもある。魔術師としての未熟さが、結果的に幾度となく自身の危機(自身の与り知らぬところでではあるが)を救うことになる。最終的に第四次聖杯戦争の参加者中、唯一無傷で生還するという偉業を成す。
後にわかることだが、講師としての技量は超一流。学べば間違いなく大成するとまで讃えられる名教師である。しかし、ウェイバー自身は魔術師として一流であることを望んでおり、教師としての手腕に誇りは持っていない。
ロード・エルメロイII世
後の世界における彼の通り名。他にも、「プロフェッサー・カリスマ」「マスター・V」「グレートビッグベン☆ロンドンスター」「女生徒が選ぶ時計塔で一番抱かれたい男」など。「絶対領域マジシャン先生」を考案した生徒は「死ね!」の一言で撃退。
第四次聖杯戦争でケイネスが敗退したことにより、アーチボルト家は一気に没落してしまう。そのことに関して自分も責任があると考えたウェイバーが奔走、家を立て直すことに成功した。
現在のアーチボルト家当主は、ケイネスが健在であった頃には末席であった少女。彼女は「ロード・エルメロイ」の称号をウェイバーに贈ることによって、彼の功を讃えるとともに、名前をもって自らの下においたのである。
時計塔の講師であり、彼の元で学んだ魔術師の全員が大成している。彼の弟子になって「王冠(グランド)」階位を得なかった者はいない。
彼が教え子たちを集めれば時計塔の勢力図が変わるとまで言われている。
もっとも彼にそんな野心などなく、「笑い話にもならん。いまだ四階級どまりのこの私が、何で他人の面倒を見てやらなきゃいかんのだ」という感じで教え子たちとは関わりたくもないらしい。他人をプロデュースすることに関しては当代一の傑物だが、彼にとってはそんなことはどうでもよく、自分自身が魔術師として大成したいらしい。なので講師として大人気の自分には全く興味がなく、それどころかその事実にイライラしているため、ここ数年は常に不機嫌そうに院内を歩いている。
遠坂凛の時計塔での後見人。ただし、教師として魔術の指導はしない。
日本も日本人も大嫌いだが、唯一の娯楽が日本製のゲーム。私服のTシャツには『大戦略』(アドミラブル大戦略)の文字がプリントされている。この点、ゲームオンチの凛とは相性が悪いらしい。
第五次聖杯戦争の10年後、大聖杯を完全に解体し、冬木の聖杯戦争を真の意味で終結させる。
登場作品と役柄
- Fate/Zero
- ライダーのマスターとして参戦。
聖杯戦争を通じて人として著しい成長を見せた。 - Fate/kaleid liner プリズマ☆イリヤ
- 番外編にて、ロード・エルメロイII世として登場。ある二人が起こした惨状にしばし言葉を失う。
- Fate/strange fake
- ロード・エルメロイII世として登場。
フラットにゲームの懸賞品を渡す。これはフラットの勘違いにより召喚媒介として使用された。 - Fate/Apocrypha
- ロード・エルメロイII世として登場。聖杯大戦の対策に当たる魔術協会の重鎮となっており、優秀なフリーランスを集めるのに奔走する。
- 氷室の天地 Fate/school life
- London☆STARの名前でボイスチャットの向こう側だけ登場。
氷室鐘の「英雄史大戦」の指南役を務める。統一性も無く使い辛いカードたちを、高度なスキルで駆使して見せた。 - アーネンエルベの一日
- 謎の観光客として登場。自己紹介はCDの終盤にて。
なかなか注文は取りに来ず、ライダーをはじめ様々な女性陣に絡まれる不幸な人。 - カーニバル・ファンタズム
- ラストのアーネンエルベのシーンで、ランサー共々バーサーカーのおもちゃにされていた。ウェイバーにとって、アーネンエルベは鬼門か?
人間関係
- ケイネス・エルメロイ・アーチボルト
- かつて師事した人物。
- ライダー
- 召喚したサーヴァント。対照的ながらもなかなかいいコンビ。後のウェイバーを形作る要因の一人。
- グレン・マッケンジー & マーサ・マッケンジー
- 第四次聖杯戦争時、冬木市に滞在していた時に潜り込んだ一般家庭の老夫婦。実は暗示は早々に解けてしまっているのだが、グレン氏は妻の表情が明るくなった事を喜んで、騙された振りをしている。
「アーネンエルベの一日」での台詞によると、その後も親交は続いているらしい。 - 遠坂凛
- 後見。
- フラット・エスカルドス
- 弟子。Fate/strange fakeの時点では最古参にあたる。
名台詞
- 「そ——そう! ぼぼぼボクが、いやワタシが! オマエのマスターの、ウ、ウェイバー・ベルベットです! いや、なのだッ! マスターなんだってばッ!!」
- ライダーとの契約において。どう見てもヘタレです。初対面でこんな自己紹介されて平然と契約できるライダーに呆れるべきか……
- 「何を——考えてやがりますかこの馬ッ鹿はあああ!!」
- いきなり自身の真名を堂々と名乗ったライダーへの魂の叫び。この時から、ウェイバーの苦労が始まった。
- 「ら、い、だぁぁぁ……」
「ど〜すんだよぉ。征服とか何とか言いながら、けっきょく総スカンじゃないかよぉ……オマエ本気でセイバーとランサーを手下にできると思ってたのか?」 - セイバーとランサーへの勧誘が失敗したライダーへの恨み言。これに対し、「"ものは試し"」と答えたものだから……
- 「"ものは試し"で真名バラしたんかい!!」
- 殺伐とした「Zero」での数少ないコミカルな場面だが、アニメ版ではカットされてしまった。
- 「我がサーヴァントよ、ウェイバー・ベルベットが令呪をもって命ずる」
「ライダーよ、必ずや、最後までオマエが勝ち抜け」
「重ねて令呪をもって命ずる。——ライダーよ、必ずやオマエが聖杯を掴め」
「さらに重ねて、令呪で命ずる」
「ライダーよ、必ずや世界を掴め。失敗なんて許さない」 - 自分は勝者たる器ではない、だが負け犬には負け犬の意地がある、と、ライダーにとっては当然な事を、令呪を浪費して命ずることによってマスター権を放棄するウェイバー。だがライダーは「マスターじゃないにせよ、余の朋友であることに違いはあるまい」と、笑って共に征くことを選ぶ。なおこの台詞を見てもわかるとおり、ウェイバーはこの時点まで令呪を1回たりとも使っていない。
- 「あなたこそ——」
「——あなたこそ、ボクの王だ。あなたに仕える。あなたに尽くす。どうかボクを導いてほしい。同じ夢を見させてほしい」 - ライダーに初めて「坊主」ではなく「ウェイバー・ベルベット」と名を呼ばれ、滂沱の涙と共に臣下の誓いを口にする。それは、ウェイバーが聖杯戦争で得た最高の報酬だった。
- 「……オマエに挑めば、ボクは死ぬ」
「それはできない。ボクは『生きろ』と命じられた。」 - ライダーを失い、ただ一人で最強のサーヴァントに相対して。ライダーの臣下として命令に従うため、勝ち目がない事を知りながら眼差しだけで不屈を訴えるウェイバーの姿は、あの英雄王でさえ「忠道、大儀である」と認めた。
- 「アレキサンダーはもっと豪快ででっかい男なんだよ日本人め!」「なんでこのゲームじゃデザインがこうなんだ日本人の(放送禁止)!」
- 『氷室の天地』でカードゲーム「英雄史大戦」をプレイ中、ボイスチャットで。細マッチョ風に描かれたアレキサンダーのデザインに対して言った文句を、沙条綾香が訳した台詞。まるで見てきたかのように言う彼に、氷室は当惑する。
- 「君らは特殊なバカなのか?」
- 同じく『氷室の天地』で「英雄史大戦」のレクチャーを行った時の言葉を沙条綾香が訳したもの。戦術やデッキ構築にばかり気を取られ、肝心のプレイングテクニックを軽視していた氷室達はグゥの音も出せなかった。
メモ
- キャラクターコンセプトは「慎二リベンジ」。ヘタレ男だって輝けるときがある筈! だそうで。
- コンプティーク2009年7月号付録ドラマCD「ノケモノたちの共演」(現在はアンソロジードラマCDvol.1に収録)によると、まだ教師ではない、第四次聖杯戦争中に冬木市に滞在していた時、ポニーテールの女学生の人間性を見抜き、彼女が教師の道を進むきっかけを作ったとかいう話もある。
- 第四次聖杯戦争中、マッケンジー宅に暗示の魔術を使って転がり込んだのは、単にホテル等に泊まる資金がなかったから。だが、衛宮切嗣の「魔術師は工房を構えるもの」という固定観念の裏をかく結果となり、聖杯戦争終盤まで所在を隠すことに成功する。まったくの偶然の結果だったのだが、これをもって切嗣はウェイバーを高く評価した。
- 切嗣に限らず、ライダーやギルガメッシュといった規格外の人物に評価される一方で、ケイネスや時臣など、まともな魔術師からは評価されなかった。
- 結果的にはライダーに振り回されるものの、ウェイバーがマスターとしての考えた戦略は、基本的には慎重策である。当初はライダーと共に戦場に立つことは考えず後方援護に徹することを想定していたり、ライダーの能力を鑑みて絡め手を得意とするアサシンやキャスターを警戒するなどしていた。
だが後半になるとライダーの影響もあってか、バイクで追いすがってきたセイバーに対し、彼我の戦力分析と自身の陣営の状況を鑑みて、敢えてライダーの覇気に賭ける采配を行うなど、柔軟性を見せるようにもなった。 - 強運さでは、おそらく藤村大河と同格と思われる。
- 事実、奈須氏曰く「虚淵玄の固有結界によって登場人物の幸運が一律ランクダウンしている」とされるZeroにおいて、何も失わずに済んだはこの2人だけである。
- ちなみに、ウェイバーのマスター補正なのかどうかは分からないが、ライダーの幸運値は第四次最高のA+。もともと破天荒な征服王であるので、最初からそれなりに高かった可能性もあるが、サーヴァントの常として、マスターの適正の影響は必ず受けていると思われる。
- 原作者曰く、「(ライダーかウェイバーの)どちらかを女の子にしてたら、その、なんだ。Fate2だぜ、マジで! 」。
実際、「低階位の魔術師と最強クラスのサーヴァント」というコンセプトで見れば、旧Fate主人公の設定に近いようにも思える。 - 後に師の魔術礼装「月霊髄液」を改良進化させ、メイドゴーレムにしたとかしてないとか。
簡単な家事雑役を行える程度の思考力を持つが、時々自分は未来から来た殺人兵器だと言って暴走するバグがあるらしい。 - 英語しか話せないので、日本人との会話には通訳がいる。必要な場合は現代の知識を聖杯から与えられているライダーが通訳を行っている。
- ウェイバーが普通に会話に参加している場合は、基本的に会話は英語で行われていると推測される。作中で主に関わりを持った人物(マッケンジー夫妻、ケイネス、アイリスフィール)は、皆英語が話せると思わしき人ばかりなので、大した問題にはならなかった。ロード・エルメロイII世となった頃も日本語はできない(日本人とチャットで会話した際は、通訳を必要とした)。
- 冬木市のスーパーマーケットで購入した使い捨てカイロの値段に衝撃を受け、魔術師として産まれた時代の悪さにへこんでいる。(10個パックで400円。同じものを魔術で再現した場合、数十倍ものコストがかかるとのこと)
- コストや効率を気にしている点は他の魔術師と一線を画しており、切嗣とは違う意味で魔術師の常識から外れている。「アインツベルン相談室」によれば、ウェイバーは旧来の魔術の全てを否定しているわけではなく、現代の状況(社会)に則して時代遅れとなった魔術を廃止したり、逆に古いものでも尊重し良い物は復活させたり新しく構築を行う、といった手段を模索する新時代の魔術師、と説明されている。
- ケイネスの死後、アーチボルト家の当主となった少女はウェイバーが担ぎ上げたもので、お家騒動に伴う諸々の陰謀劇にあえて飛び込んでいった。火中の栗を拾う無茶を決断した理由は不明だが、ウェイバーはこの賭けに勝利してロード=エルメロイII世と呼ばれる。