「ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン」の版間の差分
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2018年5月3日 (木) 15:02時点における版
ユーブスタクハイト・フォン・アインツベルン | |
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外国語表記 | Jubstacheit von Einzbern(『Fate/Zero アニメビジュアルガイドⅡ』) |
声優 | 藤本譲 |
初登場作品 | Fate/stay night |
概要
第三魔法の魔法使いの弟子によって作られた人工知能、ゴーレム・ユーブスタクハイト。
- 略歴
- 第三魔法の再現をユスティーツァ鋳造という形で偶発的に成功してしまった第三魔法の魔法使いの弟子たちが、ユスティーツァを超えるホムンクルスを自らの技術体系で作り出すために作成した彼らの技術の結晶。アインツベルン城の中枢制御用人工知能「ゴーレム・ユーブスタクハイト」。
- ユーブスタクハイトはアインツベルンの管理者として使用するために人間型端末筐体を製造しており、最終的には八代目のアハトまで稼働させた。アハトはユスティーツァ後に造られたもので、第二次聖杯戦争から現在まで全ての聖杯戦争に関わっている。
- アハトは第三次に「アンリマユ」を招いたが期待外れ、第四次に衛宮切嗣とアルトリア・ペンドラゴンを招いたが裏切られるなど、必勝の策が結果的に裏目裏目に出てしまう人。第五次では究極のホムンクルスであるイリヤスフィールを投入し、今度こそ期待外れも裏切りもないよう、ヘラクレスを「狂戦士」として聖杯戦争に送り出したが敗北。最高傑作のイリヤスフィールですら聖杯を起動できなかったことで「自分たちの設計思想、技術体系では聖杯を起動できない」と確認したとして第三魔法の成就を諦めた[出 1]。
- 『Fate/Apocrypha』の世界では神に近い存在であるアンリマユの制御に不安を覚え、本来、聖杯戦争の秩序を守る中立の存在であるルーラーを「参加者」として呼び寄せ、他のサーヴァントに対する絶対強制効果を持った令呪を悪用する事を目論む。ここでルーラーを召喚した事で大聖杯は汚染を免れ、召喚された天草四郎時貞も最後まで生き残ったが、結局軍の力まで動員してきたダーニックに他の二家共々敗れ、大聖杯を奪われてしまった。
- それからは滅んだマキリ、聖杯を綺麗さっぱり忘れて別の方法を探すようになった遠坂と違い、未だに大聖杯の建造を目指している。幸か不幸かこの世界では衛宮切嗣とアイリスフィールが出会いイリヤスフィールが生まれることはないため、アインツベルンが絶望することはない[出 1]。しかし他二家と同じく大きく衰退し、あと何百年かけて全能力を費やしても新たな大聖杯が作れるかどうか怪しい所だという。
- 人物
- 本来ユーブスタクハイトに人格は存在しない。あくまで「城を動かすもの」、「第三魔法を再現するもの」として、その都度必要な人間性が人型端末に植え付けられ、人間のふりをさせているにすぎない。奈須氏曰く「生きる石板みたいなもの」。その本質は「進歩できないかわりに、永久に稼働し続ける」オートマトンである。
- 能力
- アインツベルンで作られるホムンクルスたちすべての父。アイリスフィール、リーゼリット、セラといったホムンクルスは全て彼の手で造られ、イリヤスフィールも彼による調整を受けている。また、「聖杯の器」(小聖杯)は彼の手によって造られていると思われる。
登場作品と役柄
Fateシリーズ
- Fate/stay night
- イリヤにお爺さまとして何度か言及される。
- Fate/hollow ataraxia
- イリヤ・セラ・リズとの会話で名前が出る。
- Fate/Zero
- 冒頭で少し登場。キャラクターとして初登場となる。切嗣に聖剣の鞘を与える。
- Fate/ゼロカフェ~Fate/Zero Cafeに集う英霊達~
- 落書きコーナーの勤労感謝の日の回でイリヤに無邪気にあしらわれる。
- 『春のゼロカフェ』では間桐臓硯、言峰璃正、グレン・マッケンジーと4人で花見をする姿が描かれている。
Fate関連作品
- カプセルさーばんと
- 直接は登場しないが、シロウを(孫的な意味で)実家に引き取ろうと手を尽くしているとか。他の時空に比べると平和な話である。
その他
- ちびちゅき!
- 第2巻にて花見の席を囲むが、同席者が臓硯なせいか沈んだ表情である。
人間関係
- イリヤスフィール・フォン・アインツベルン
- 第五次聖杯戦争の「聖杯の器」。実質造り出した究極のホムンクルス。それでも2ヶ月前の召喚は彼の想定を上回る快挙であった。
- 彼女に日本の偏見やサーヴァントの何たるかを教え込み、聖杯を持ち帰れと言い付けた。
- リーゼリット
- イリヤの機能の一部として造り出したホムンクルス。
もともと自我を持たせるつもりはなかったが、アハト翁の卓越した腕とイリヤの影響で自我が芽生えた。 - セラ
- 造り出したホムンクルス。人間を遥かに上回る魔術回路と魔術知識を持たせた。
- アイリスフィール・フォン・アインツベルン
- 造り出したホムンクルス。近年でも屈指の仕上がりになったと自負している。
- 第四次聖杯戦争における「聖杯の器」。第三次で「聖杯の器」が戦争途中で破壊されてしまったため、自己管理機能を持つ器として彼女を造った。
- 衛宮切嗣
- 戦闘を得意としないアインツベルンが必勝のために招いた外部の魔術師。「魔術師殺し」の戦歴をアテにしていたが、自らが犯した過去の過ちが遠因となり裏切られる。
- アヴェンジャー
- 第三次聖杯戦争で反則を用いて招いた「復讐者」のサーヴァント。しかし能力は期待外れで、早期に敗退する。
- ルーラー
- 『Fate/Apocrypha』世界の第三次聖杯戦争で反則を用いて招いた「裁定者」のサーヴァント。
メモ
- 当事者でありながら聖杯の汚染を把握していない。
- イリヤは真相を語る際、桜から情報を引き出したと発言し、桜に拐かされる直前にも彼らは失敗したと述懐している。
- 『Fate/Zero』でも臓硯に聖杯戦争の異常に気付いてないことを嘲られている。
- 切嗣を裏切り者扱いしているが、そもそも切嗣が聖杯を破壊したのはアヴェンジャーが原因なので、結果的にはアハト翁も切嗣を裏切っている。
- 「周到に準備するのに関係ないところでうっかり足を掬われる」遠坂家に対して、「周到な準備そのものが裏目裏目に出る」お人。
- 第三次:違法を行なってでも聖杯を得ようとしたが、結果は最弱のサーヴァント・アヴェンジャー。しかも「この世全ての悪」に聖杯が汚染される。『Apocrypha』ではルーラーを召喚して聖杯が汚染されなかったが、ダーニックに大聖杯を奪われてしまう。
- 第四次:外部から戦闘能力に秀でた魔術師をマスターとして招くも、マスター自身が望んでいたサーヴァントではなく、強力だからという理由で(結果的に)相性が最悪のサーヴァントを無理に宛てがってしまう。しかも第三次の影響で最後に裏切りに合う。
- 第五次:必勝を期して最高のサーヴァントを呼ぶも、前回の結果から裏切りを警戒し、理性を奪って「狂戦士」クラスで召喚する。その為、本来あった武技やサーヴァント自身の戦略眼が全く発揮されずに、宝具頼みの力押ししかできなくなる。
- 長い間殆ど設定上の人物に近かったが、『Fate/Zero Blu-ray Disc Box Ⅰ』の特典ドラマCDにて、ようやく出番らしい出番が与えられた。
- アハト翁が女性型のホムンクルスしか作らない理由は、『TYPE-MOON Fes. オフィシャル パンフレット』の奈須いわく、グッスマさんやアルターさんが知っているだろうとのこと。
- イリヤに教え込んだ日本の偏見は、『Fate/complete material Ⅲ』によると悪意ではなく本人もそう信じている。
- TYPE-MOON関係者をして「どんだけ金持ちなんだ」と言わしめるほどに別格の資金力を誇るアインツベルンだが、その収入源は意外と判然としない。
- ところが最近になって『Fate/Grand Order』にて、ジークフリートがラインの黄金に関するマイルーム会話でアインツベルンの名を口にするようになってきた。たしかにドイツつながりではあるのだが、まさか…
脚注
注釈