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濾過異聞史現象を成立させている要石で、空想の樹なくして、現実への侵攻はありえない。<br> | 濾過異聞史現象を成立させている要石で、空想の樹なくして、現実への侵攻はありえない。<br> | ||
空想樹があれば異聞帯が消滅する事はない。逆に言えば空想樹を育てなければ世界を維持できない。<br> | 空想樹があれば異聞帯が消滅する事はない。逆に言えば空想樹を育てなければ世界を維持できない。<br> | ||
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全体的な外見は皹の入った巨大な白色の柱であり、生育が遅いとされているロシア異聞帯の空想樹オロチでさえ、太さ数百メートル、高さ数キロメートルという規格外のサイズを誇る。<br> | 全体的な外見は皹の入った巨大な白色の柱であり、生育が遅いとされているロシア異聞帯の空想樹オロチでさえ、太さ数百メートル、高さ数キロメートルという規格外のサイズを誇る。<br> | ||
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+ | 起動後は膨大な魔力量を以て、星の人理を巻き戻し、神の下に帰還させる現象が起きる<ref group = "注">[[レオナルド・ダ・ヴィンチ]]が「大げさではなく、このままだと世界がひっくり返る」と言うほど。</ref>この際神代クラスの真エーテルに近しいものが観測される。エネルギー源として[[スルト]]が取り込んだ際はフェンリルの氷の権能を取り戻す事を可能にした。<br> | ||
空想樹に意思は無いが、「刈り取られるのは嫌だ」「生きたい」「死なない」「許さない」などといった生存への欲求は存在している。<br> | 空想樹に意思は無いが、「刈り取られるのは嫌だ」「生きたい」「死なない」「許さない」などといった生存への欲求は存在している。<br> | ||
− | + | 防衛本能で自律的に種子を射出し、ソンブレロは生きたいが故に取り込もうとするスルトに望んで手を伸ばした。 | |
カルデアにとっての最大の排除対象。時間経過で成長し何れ完全に根付いてしまう為に後回しにするのは危険<ref group = "注">[[ナポレオン]]曰く樹はでかくなって根付く程に、伐採作業は難しくなるのが道理。</ref>。 | カルデアにとっての最大の排除対象。時間経過で成長し何れ完全に根付いてしまう為に後回しにするのは危険<ref group = "注">[[ナポレオン]]曰く樹はでかくなって根付く程に、伐採作業は難しくなるのが道理。</ref>。 | ||
シャドウ・ボーダーに搭載されているペーパームーンの羅針盤に現れていない『異物』で、ペーパームーンは異聞帯を『地球の地形』として判定して観測しているが、空想樹だけは除外している。 | シャドウ・ボーダーに搭載されているペーパームーンの羅針盤に現れていない『異物』で、ペーパームーンは異聞帯を『地球の地形』として判定して観測しているが、空想樹だけは除外している。 | ||
− | + | 空想樹は特定の存在が「接続」することが出来、接続者は空想樹の生育を担い、命令する事でその種子を自壊させるなどある程度の権利を持つ模様。<br> | |
− | + | 接続およびその解除の権限はクリプターが持つが、接続者は(クリプター側の想定では)異聞帯の王が担う。王からすれば空想樹は自分の世界が剪定されながらも蘇った要であり異物でもあるため、その扱いは各々で異なる。 | |
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− | + | 無機質な円推と底面側にある球体が四方で繋げられた、通常の生物では有り得ない形態をしている。<br> | |
空想樹が防衛本能で自律的に射出するもので、種の状態でも自律行動し、更に戦闘力も存在する。<br> | 空想樹が防衛本能で自律的に射出するもので、種の状態でも自律行動し、更に戦闘力も存在する。<br> | ||
− | + | 攻撃本能や凶暴性がかなり際立った存在で、マシュが「笑っている」と感じる挙動をとるなど、機械的ではないが、命を散らす事に戸惑いが無い。 | |
空想樹から射出され、空中で落下軌道を変えて対象へと狙い違わずに落ちてくる。飛距離は北欧山嶺から[[スカサハ=スカディ]]の城まで届くほど。<br> | 空想樹から射出され、空中で落下軌道を変えて対象へと狙い違わずに落ちてくる。飛距離は北欧山嶺から[[スカサハ=スカディ]]の城まで届くほど。<br> | ||
− | + | 飛来するだけではなく、地上を移動して対象に取り憑こうとする個体も存在する。<br> | |
耐久力も高く、[[ナポレオン]]曰く神獣スフィンクスの顔と同程度には硬そうだとか。<br> | 耐久力も高く、[[ナポレオン]]曰く神獣スフィンクスの顔と同程度には硬そうだとか。<br> | ||
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:北欧異聞帯の空想樹。世界の礎たる世界樹。北部地域の炎の山嶺の彼方に根を張っている。 | :北欧異聞帯の空想樹。世界の礎たる世界樹。北部地域の炎の山嶺の彼方に根を張っている。 | ||
:氷雪の結晶を散らす事で、その姿はあらゆる目から隠されており、魔力感知は阻害されると同時に、魔術的な効果で光学的な隠蔽が行われていた。 | :氷雪の結晶を散らす事で、その姿はあらゆる目から隠されており、魔力感知は阻害されると同時に、魔術的な効果で光学的な隠蔽が行われていた。 | ||
:[[スカサハ=スカディ]]と接続していたが、強制的に接続が切断され、[[スルト]]が虚数空間に干渉を可能とするペーパームーンの力で否定に否定を重ねる事で[[空想樹]]を喰らって取り込み、リソースにする事で霊基を再臨させ過去の権能を取り戻した。 | :[[スカサハ=スカディ]]と接続していたが、強制的に接続が切断され、[[スルト]]が虚数空間に干渉を可能とするペーパームーンの力で否定に否定を重ねる事で[[空想樹]]を喰らって取り込み、リソースにする事で霊基を再臨させ過去の権能を取り戻した。 | ||
+ | :スルト及びスカサハ=スカディが倒された後、カルデアにより切除された。 | ||
;空想樹メイオール | ;空想樹メイオール | ||
:中国異聞帯の空想樹。内部が異空間になっている扶桑樹の内部に隠されており、扶桑樹の持ち主であり異聞帯の王である始皇帝でも存在を把握していなかった。 | :中国異聞帯の空想樹。内部が異空間になっている扶桑樹の内部に隠されており、扶桑樹の持ち主であり異聞帯の王である始皇帝でも存在を把握していなかった。 | ||
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;アトラスの世界樹 | ;アトラスの世界樹 | ||
:ギリシャ異聞帯の空想樹。既に完成しており、その根は地球の表層の八割を覆い尽くしている。他の異聞帯の空想樹を切除してもアトラスの世界樹がある限り汎人類史の復権はできない。 | :ギリシャ異聞帯の空想樹。既に完成しており、その根は地球の表層の八割を覆い尽くしている。他の異聞帯の空想樹を切除してもアトラスの世界樹がある限り汎人類史の復権はできない。 | ||
+ | :人理漂白の際はその枝が空を覆い、末端が1本ずつ生命体の心臓を突き刺し塵にすることで汎人類史の生命を根絶やしにしている。 | ||
:『アトラスの世界樹』というのは大神ゼウスが名付けた。天を支える空想樹と称される。 | :『アトラスの世界樹』というのは大神ゼウスが名付けた。天を支える空想樹と称される。 | ||
2019年1月6日 (日) 00:18時点における版
概要
異聞帯の要。惑星を初期化し、新たな神話を作り上げる。
濾過異聞史現象を成立させている要石で、空想の樹なくして、現実への侵攻はありえない。
空想樹があれば異聞帯が消滅する事はない。逆に言えば空想樹を育てなければ世界を維持できない。
スカサハ=スカディによると、空想樹が宙から根を伸ばし、クリプターが現れたという。
全体的な外見は皹の入った巨大な白色の柱であり、生育が遅いとされているロシア異聞帯の空想樹オロチでさえ、太さ数百メートル、高さ数キロメートルという規格外のサイズを誇る。
地脈から
根を下ろした上で成長すると、種子を吐き出して射出するようになる。これは育成が良好な証拠で、後述の理由によりクリプターと異聞帯の王(接続者)との関係が良好という事でもある。
場合によっては「開花」という現象が発生し、その名の通り白色部分の皹が大きくなって砕けて内部が露出するが、その中には銀河が見える。これはイメージでも何でもなく、本物の銀河を内包している。
起動後は膨大な魔力量を以て、星の人理を巻き戻し、神の下に帰還させる現象が起きる[注 1]この際神代クラスの真エーテルに近しいものが観測される。エネルギー源としてスルトが取り込んだ際はフェンリルの氷の権能を取り戻す事を可能にした。
空想樹に意思は無いが、「刈り取られるのは嫌だ」「生きたい」「死なない」「許さない」などといった生存への欲求は存在している。
防衛本能で自律的に種子を射出し、ソンブレロは生きたいが故に取り込もうとするスルトに望んで手を伸ばした。
カルデアにとっての最大の排除対象。時間経過で成長し何れ完全に根付いてしまう為に後回しにするのは危険[注 2]。 シャドウ・ボーダーに搭載されているペーパームーンの羅針盤に現れていない『異物』で、ペーパームーンは異聞帯を『地球の地形』として判定して観測しているが、空想樹だけは除外している。
空想樹は特定の存在が「接続」することが出来、接続者は空想樹の生育を担い、命令する事でその種子を自壊させるなどある程度の権利を持つ模様。
接続およびその解除の権限はクリプターが持つが、接続者は(クリプター側の想定では)異聞帯の王が担う。王からすれば空想樹は自分の世界が剪定されながらも蘇った要であり異物でもあるため、その扱いは各々で異なる。
空想樹の種子
無機質な円推と底面側にある球体が四方で繋げられた、通常の生物では有り得ない形態をしている。
空想樹が防衛本能で自律的に射出するもので、種の状態でも自律行動し、更に戦闘力も存在する。
攻撃本能や凶暴性がかなり際立った存在で、マシュが「笑っている」と感じる挙動をとるなど、機械的ではないが、命を散らす事に戸惑いが無い。
空想樹から射出され、空中で落下軌道を変えて対象へと狙い違わずに落ちてくる。飛距離は北欧山嶺からスカサハ=スカディの城まで届くほど。
飛来するだけではなく、地上を移動して対象に取り憑こうとする個体も存在する。
耐久力も高く、ナポレオン曰く神獣スフィンクスの顔と同程度には硬そうだとか。
空想樹と接続した者が命令すれば自壊させることが可能。
マシュ・キリエライトが「異聞帯特有の幻想種で、神話や伝承に記されるものではなく、独自の生態系を構築するタイプの魔獣」と予想した際に、フォウが否定した。
空想樹一覧
- 空想樹オロチ
- ロシア領の異聞帯に根付いている空想樹。異聞帯の中心に存在する。
- だがロシアの異聞帯の王が自身の力での領土拡大を望むゆえか、完全には根付いていなかった。
- 異聞帯に王がいなくなった後、カルデアとの交戦を経て異星の巫女により切除された。
- 空想樹ソンブレロ
- 北欧異聞帯の空想樹。世界の礎たる世界樹。北部地域の炎の山嶺の彼方に根を張っている。
- 氷雪の結晶を散らす事で、その姿はあらゆる目から隠されており、魔力感知は阻害されると同時に、魔術的な効果で光学的な隠蔽が行われていた。
- スカサハ=スカディと接続していたが、強制的に接続が切断され、スルトが虚数空間に干渉を可能とするペーパームーンの力で否定に否定を重ねる事で空想樹を喰らって取り込み、リソースにする事で霊基を再臨させ過去の権能を取り戻した。
- スルト及びスカサハ=スカディが倒された後、カルデアにより切除された。
- 空想樹メイオール
- 中国異聞帯の空想樹。内部が異空間になっている扶桑樹の内部に隠されており、扶桑樹の持ち主であり異聞帯の王である始皇帝でも存在を把握していなかった。
- 第三章終盤で虞美人と一体化したことにより開花したが、始皇帝の助力もあって空想切除された。
- アトラスの世界樹
- ギリシャ異聞帯の空想樹。既に完成しており、その根は地球の表層の八割を覆い尽くしている。他の異聞帯の空想樹を切除してもアトラスの世界樹がある限り汎人類史の復権はできない。
- 人理漂白の際はその枝が空を覆い、末端が1本ずつ生命体の心臓を突き刺し塵にすることで汎人類史の生命を根絶やしにしている。
- 『アトラスの世界樹』というのは大神ゼウスが名付けた。天を支える空想樹と称される。
メモ
- 個別の名前の由来についてはシナリオ中では明言されていないが、「オロチ銀河」「ソンブレロ銀河」「メイオール天体」が存在している事から銀河の名称ではないかと言われている。
- ちなみにアトラス銀河は存在しないが、1966年に天文学者のホルトン・アープが編纂した『アープ・アトラス』という特異銀河[注 3]の天体カタログがカリフォルニア工科大学から出版されており、そこから名称を取ったものと思われる。
話題まとめ
脚注
注釈
- ↑ レオナルド・ダ・ヴィンチが「大げさではなく、このままだと世界がひっくり返る」と言うほど。
- ↑ ナポレオン曰く樹はでかくなって根付く程に、伐採作業は難しくなるのが道理。
- ↑ 一般的な銀河とは異なる性質の銀河の総称。オロチ銀河やソンブレロ銀河も特異銀河に含まれる。
出典