「帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline」の版間の差分
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2021年10月25日 (月) 21:43時点における版
帝都聖杯奇譚 Fate/type Redline | |
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原作 | 経験値/TYPE-MOON |
作画 | 平野稜二 |
掲載誌 | TYPE-MOONコミックエース |
連載期間 | 2019年12月20日~ |
単行本 | 既刊2巻 |
概要
剣士と呼ぶにはあまりにも華奢なその身に浅葱の羽織を纏い刀を振るう姿は、白い肌と相まってさながら雪椿のようであった。
「コハエースGO 帝都聖杯奇譚」で掲載されたストーリーを正式な単独作品として完全リメイクしたもの。
スターシステムという手抜き配役として登場していた秋葉や琥珀などのマスター勢は入れ替えとなっている。新しい主人公とヒロインは武内崇氏原案。
なお、原典のコハエースへのオマージュもある。
登場人物
聖杯戦争参加者・関係者
- 赤城奏丈(あかぎ かなた)
- 衰退した魔術師一族の末裔。魔術には、ほとんど関心が無い。
- 祖母の遺品を整理していたら怪奇現象に巻き込まれ、なし崩しにセイバーのマスターとなる。
- セイバー
- 日本刀を扱う少女。名乗りを上げる槍騎士を躊躇無く切り刻む衝撃の登場を果たした。
- 藤宮九十九(ふじみや つくも)
- 聖杯戦争に参加しようとした魔術師の女性。
- セイバーを召喚しようとしていたが巻き込まれた奏丈にマスター権を奪われてしまう。
大日本帝国
- アーチャー
- 無数の火縄銃を操る少女。物の怪のような恐ろしい形相でセイバーを蜂の巣のようにしようとしていた。
- 真瓦津少佐
- 帝国陸軍の顧問魔術師。陸軍での階級は少佐。一応アーチャーと同じ陣営の人物だが、あまり仲は良くない。
- かなめ
- 大日本帝国に所属する女軍人であり、アーチャーのマスター。
- 軍内部での立場は悪く、上記の真瓦津少佐にも顎で使われている。
ドイツ第三帝国
- 将校
- 槍騎士を従えたドイツ第三帝国の将校。
- セイバーとアーチャーの戦いに横槍を入れ、アーチャーに射殺された。
- 槍騎士
- 甲冑を纏った槍騎士。サーヴァントではなく、ドイツ第三帝国の英霊兵。
- セイバーとの戦いにおいて名乗りを上げようとしたが、瞬時に切り刻まれてしまった。
- アサシン
- 剣術使いの青年。ドイツ第三帝国の指揮下で動いている。
- レイター少佐
- アサシンのマスター。
- 大佐
- ドイツ第三帝国陣営のトップと思われる人物。
- キャスター
- ドイツ第三帝国陣営に所属するサーヴァント。マスターは不明。
その他
- 白い海軍服の青年
- 帝都で探偵をしている青年。下記の少女と合わせてライダーの陣営を名乗っている。
- セーラー服の少女
- 上記の海軍服の青年に付き従う少女。空中に浮いていたりと人間離れした様子を見せている。
- 神父
- 聖杯戦争の監督役。
- 元々は第八秘蹟会の人間であったが、前回の聖杯戦争の監督役が不手際から更迭されたため後任となった。
一般人
- 閣僚たち
- 太平洋戦争末期という状況で、戦争をどうやって終わらせようか皆頭を抱えている。
- 無論、聖杯戦争のことなど誰も把握していない。
- 陸軍大臣
- 陸軍代表として建前上は徹底抗戦を主張しているが、本心では無条件降伏を飲むほかないと思っている。
- それを見抜かれたため、真瓦津少佐と彼に依頼されたと思われるアサシンに暗殺されてしまった[注 1]。
用語
- 砂時計
- 老年の藤宮九十九の魔術工房に存在していた砂時計。内部は謎の結晶で目詰まりしており、普通の砂時計としては使用できない。
- 赤城奏丈がうっかり魔力を通してしまったために起動し、75年前と思しき世界にタイムスリップしてしまった。
- 当然ながら時間遡行は魔法の領域にあり、なぜそのような現象が発生したのかは不明である。
- タイムスリップ後はずっと所在が不明であったが、アーチャーが最初の交戦時に列車で拾って持ち帰り、陸軍の魔導研究所で保管されていた。
- 分析していたかなめ曰く、偏執的なまっでの執念を感じるとのこと。
- 帝都戦記
- 赤城奏丈が友人に貸してもらって読んでいたライトノベル。著者は不明。
- 「帝都」と呼称される太平洋戦争末期の日本を舞台に、主人公と召喚した少女剣士と共に魔術儀式の戦争を戦い抜く物語。
- 不思議なことに、帝都での聖杯戦争と文章の内容が酷似している。
- さらに、1945年の世界では状況の変化によって文章がリアルタイムで変動していくため、一種の未来予測として機能している。もともと上記の「主人公」も藤宮九十九を思わせる少女だったのが、セイバーの召喚あたりから赤城奏丈を思わせる少年に変化している。
- その影響もあるのか、状況によって文面が変化する以外のページについては文字がにじんで全く読めなくなっている。
メモ
- 時代背景やサーヴァントの性質もあってか、とにかく描写が凄惨。主人公以外の登場人物の大半が殺人に忌避感を持たないため、血なまぐさい描写が目立つ。
- なお、作画担当の平野氏はグロ描写はあまり好きではないらしく、必要があって資料として見るのもあまり気が進まないとのこと。
- 時代背景が明確になっているため歴史作品としての側面もあり、「連合軍からの最終通告[注 2]を巡っての閣僚が集まっての閣議」という非常にデリケートな題材と、会議参加者たちの当時の状況に対する絶望的な本音が克明に描かれている。
- この聖杯戦争の終結は8月15日の日本の無条件降伏と重なるものと思われるが、その場合「ソ連の日本への宣戦布告」や「広島、長崎への原爆投下」などとも聖杯戦争の時期が重なるため、作品内で登場する可能性はある。
- なお、上記2つの要素は、「太平洋戦争末期の聖杯戦争」という時代背景を反映しようとした結果とのこと。
関連書籍
脚注
注釈
出典