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− | :聖杯戦争の予選にて『さまよう少女』という学校の怪談として噂になっている所を、新聞部所属の男子生徒(ゲーム中でプレイヤーが最初に操作するキャラクター)が取材。[[主人公 (EXTRA)|主人公]]とは本戦開始直後に遭遇。本戦では、主人公の第三回戦の対戦相手。 | + | :本編開始より前、ナチスドイツの空爆によって瀕死の重傷を負いありすは余命幾ばくも無い状態に陥ったが、魔術回路が確認されたために強制的に延命させられ、数年間に及び研究用実験に使われた後に肉体は絶命した。だが精神は繋げられたネットに残り続け、電脳魔として生き続けることになる。 |
+ | :痛みしかなかった現実から逃げ、電脳空間という“夢の世界”を漂う事になった。その後、ありす自身は何故か迷い込んでしまった知らない場所としてネットワークを渡り歩くうちにムーンセルに辿り着き、そこで唯一のお友達キャスター「ナーサリー・ライム」と契約。マスターでありながら聖杯戦争に参加しない魔術師としてSE.RA.PHを眺めていたが、たまたま自分と似たマスターを見つけてしまい、彼/彼女とお話しするために本戦会場まで移動してしまう。 | ||
+ | :しかし本戦に入ってしまった事でマスターの一人として戦わざるを得なくり、現実から追い出された少女ら電脳空間でも同じ様に争いに巻き込まれた。 | ||
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+ | :アリスと行動を共にし、怪物「ジャバウォック」を召喚。その怪物の凶暴性から、バーサーカーを従えた双子のマスターであることを疑われる。 | ||
+ | :[[概念武装]]「ヴォーパルの剣」によってジャバウォックは退けられるが、次には[[固有結界]]「名無しの森」をアリーナ第二層全体に展開。その内に取り込まれた者は、自身の名前を皮切りに、自我とともに存在自体が薄れていき、最終的に消滅するという強力な効果でもって主人公を追いつめる。 | ||
+ | :バーサーカーと固有結界の取り合わせには無理がある。また、ムーンセルのシステム上、二人一組のマスターは存在し得ない。それらを手がかりに、主人公は、ありすとアリスの正体に迫る。 | ||
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+ | :基本的に遊びたい盛りの無邪気な子供。先述の事情で訳も分からぬうちに長らく苦痛と孤独を味わった反動から、寂しがり屋で人見知り。 | ||
+ | :当人は遊んでいるだけのつもりであり、聖杯戦争に参加してしまったという自覚はない。幼いありすには殺し合いの意味も、生存競争の残酷さも分からない。ただ漠然と現実から逃げてきた悲しい記憶を忘れたくて、誰かと遊びたかっただけだった。 | ||
+ | :やっと見つけた同類である主人公のことを「あたし(ありす)と同じ」と言って、比較的懐いている。 | ||
+ | :自分のことを「あたし」と呼ぶのと同様、キャスターのことも「あたし」と呼ぶ。二人が交互にしゃべると、どちらがどちらかを把握するのが困難になるほど。 | ||
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− | :常識外れのマスター。セラフの中を易々と瞬間移動して遊び回り、ただでさえ巨大な魔力を消費する固有結界を広範囲に長時間展開するという離れ業を苦も無くやってのける。 | + | :常識外れのマスター。セラフの中を易々と瞬間移動して遊び回り、ただでさえ巨大な魔力を消費する固有結界を広範囲に長時間展開するという離れ業を苦も無くやってのける。 |
+ | :SE.RA.PHから膨大な魔力を組み上げるスキルを持つが、魔術師としての生存力は主人公以下。 | ||
+ | :例えサーヴァントが「異界を作り出す機能」に特化していたとしても、そのサーヴァントに魔力を供給するのはマスターである。負荷はきっちりとマスターにかかる。ありすが行っていることは、通常の人間の脳や魔術回路では到底成しえられるものではない。 | ||
+ | :――その正体は、サイバーゴースト。肉体を持たない精神体であるがゆえに、身体的な制約を受けずに、巨大な魔力を扱うことが可能。脳が焼き切れることがないがゆえに、リミッターがない。ただし、それは魂が燃え尽きるまでの話。いずれは壊れるが定め。 | ||
+ | :なお本来、セラフではマスターが死んでもゴーストにはならない。管理の怪物であるムーンセルは、敗者の魂が聖杯に残ったままであることを決して許さない。もしムーンセルが容認するとすれば、それは聖杯戦争の過程で生まれた死者ではなく、セラフに来た時点で既に死者だった場合である。 | ||
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:岸浪ハクノではなく、まったく関係のない別のマスター。視聴者にミスリードを誘うために演出としてハクノと同じ姿になっている。 | :岸浪ハクノではなく、まったく関係のない別のマスター。視聴者にミスリードを誘うために演出としてハクノと同じ姿になっている。 | ||
− | ;岸浪ハクノ | + | ;[[岸浪ハクノ]] |
:同じサイバーゴーストである『[[主人公 (EXTRA)|岸波白野]]』と違って救いを与えてはくれなかったが、『善き人間』として触れてくれたことで夢の終わりを迎えることができた。 | :同じサイバーゴーストである『[[主人公 (EXTRA)|岸波白野]]』と違って救いを与えてはくれなかったが、『善き人間』として触れてくれたことで夢の終わりを迎えることができた。 | ||
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*Fate/EXTRAサウンドドラマCDブックレットのキャラクター紹介覧にありすの令呪デザインが載っている。ハート型の上に王冠を象った図柄であり、これはゲーム内の宝具発動時にも似たような図柄を見ることができる。 | *Fate/EXTRAサウンドドラマCDブックレットのキャラクター紹介覧にありすの令呪デザインが載っている。ハート型の上に王冠を象った図柄であり、これはゲーム内の宝具発動時にも似たような図柄を見ることができる。 | ||
*『Last Encore』で「怪物」となった展開と演出は、シャフトが制作したアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の「魔女」に酷似していると話題になっている。 | *『Last Encore』で「怪物」となった展開と演出は、シャフトが制作したアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の「魔女」に酷似していると話題になっている。 | ||
− | ** | + | **彼女の登場した第6話・第7話自体が、童話のエッセンスに加えて『魔法少女まどか☆マギカ』を思わせる恐ろしくも幻想的な演出が強く押し出されたものだった。なお、第3階層の階層デザインを担当した「劇団イヌカレー」は、同作品にて魔女空間のデザインを担当したことでも有名。 |
<!-- == 話題まとめ == --> | <!-- == 話題まとめ == --> | ||
2024年1月28日 (日) 05:58時点における最新版
ありす | |
---|---|
外国語表記 | Alice |
性別 | 女性 |
誕生日 | 不明 |
血液型 | 不明 |
身長 | 137cm |
体重 | 30kg |
特技 | 特に無し |
好きな物 | おいかけっこ、甘いお茶会 |
苦手な物 | お医者さん、軍隊 |
天敵 | ダン、トワイス、無銘 |
声優 | 野中藍 |
イメージカラー | 水色 |
初登場作品 | Fate/EXTRA |
概要[編集 | ソースを編集]
本名不明。白いドレスの幼い少女。ムーンセルの聖杯戦争において、同じ姿の黒い少女「アリス」と共に、無邪気に遊ぶ。
- 略歴
- 本編開始より前、ナチスドイツの空爆によって瀕死の重傷を負いありすは余命幾ばくも無い状態に陥ったが、魔術回路が確認されたために強制的に延命させられ、数年間に及び研究用実験に使われた後に肉体は絶命した。だが精神は繋げられたネットに残り続け、電脳魔として生き続けることになる。
- 痛みしかなかった現実から逃げ、電脳空間という“夢の世界”を漂う事になった。その後、ありす自身は何故か迷い込んでしまった知らない場所としてネットワークを渡り歩くうちにムーンセルに辿り着き、そこで唯一のお友達キャスター「ナーサリー・ライム」と契約。マスターでありながら聖杯戦争に参加しない魔術師としてSE.RA.PHを眺めていたが、たまたま自分と似たマスターを見つけてしまい、彼/彼女とお話しするために本戦会場まで移動してしまう。
- しかし本戦に入ってしまった事でマスターの一人として戦わざるを得なくり、現実から追い出された少女ら電脳空間でも同じ様に争いに巻き込まれた。
- 聖杯戦争の予選にて『さまよう少女』という学校の怪談として噂になっている所を、新聞部所属の男子生徒(ゲーム中でプレイヤーが最初に操作するキャラクター)が取材。主人公とは本戦開始直後に遭遇。本戦では、主人公の第三回戦の対戦相手。
- アリスと行動を共にし、怪物「ジャバウォック」を召喚。その怪物の凶暴性から、バーサーカーを従えた双子のマスターであることを疑われる。
- 概念武装「ヴォーパルの剣」によってジャバウォックは退けられるが、次には固有結界「名無しの森」をアリーナ第二層全体に展開。その内に取り込まれた者は、自身の名前を皮切りに、自我とともに存在自体が薄れていき、最終的に消滅するという強力な効果でもって主人公を追いつめる。
- バーサーカーと固有結界の取り合わせには無理がある。また、ムーンセルのシステム上、二人一組のマスターは存在し得ない。それらを手がかりに、主人公は、ありすとアリスの正体に迫る。
- 月の裏側ではBBによって、キャスターと共に彼女の手駒として蘇生されたが、彼女達の命令を遵守する気はさらさら無く、自由奔放に行動する。
- だがメルトリリスによって………。
- 人物
- 儚げな印象の人形のような少女。8歳ほどの可愛らしい少女の姿をしており、主人公の見立てでは「おそらくは10に満たない」という幼女。性格も外見通りで無邪気でか弱い。
- その正体は電脳空間を彷徨うネットゴースト。見た目と違って実年齢はかなり高く、生前の国籍は第二次世界大戦末期のイギリス。数年間に及び研究用実験に使われた後に肉体は絶命したため、ありすの肉体は既に存在していない。
- 基本的に遊びたい盛りの無邪気な子供。先述の事情で訳も分からぬうちに長らく苦痛と孤独を味わった反動から、寂しがり屋で人見知り。
- 当人は遊んでいるだけのつもりであり、聖杯戦争に参加してしまったという自覚はない。幼いありすには殺し合いの意味も、生存競争の残酷さも分からない。ただ漠然と現実から逃げてきた悲しい記憶を忘れたくて、誰かと遊びたかっただけだった。
- やっと見つけた同類である主人公のことを「あたし(ありす)と同じ」と言って、比較的懐いている。
- 自分のことを「あたし」と呼ぶのと同様、キャスターのことも「あたし」と呼ぶ。二人が交互にしゃべると、どちらがどちらかを把握するのが困難になるほど。
- キャスター (EXTRA・青)いわく、「見た感じは電波なロリ」。
- 能力
- 常識外れのマスター。セラフの中を易々と瞬間移動して遊び回り、ただでさえ巨大な魔力を消費する固有結界を広範囲に長時間展開するという離れ業を苦も無くやってのける。
- SE.RA.PHから膨大な魔力を組み上げるスキルを持つが、魔術師としての生存力は主人公以下。
- 例えサーヴァントが「異界を作り出す機能」に特化していたとしても、そのサーヴァントに魔力を供給するのはマスターである。負荷はきっちりとマスターにかかる。ありすが行っていることは、通常の人間の脳や魔術回路では到底成しえられるものではない。
- ――その正体は、サイバーゴースト。肉体を持たない精神体であるがゆえに、身体的な制約を受けずに、巨大な魔力を扱うことが可能。脳が焼き切れることがないがゆえに、リミッターがない。ただし、それは魂が燃え尽きるまでの話。いずれは壊れるが定め。
- なお本来、セラフではマスターが死んでもゴーストにはならない。管理の怪物であるムーンセルは、敗者の魂が聖杯に残ったままであることを決して許さない。もしムーンセルが容認するとすれば、それは聖杯戦争の過程で生まれた死者ではなく、セラフに来た時点で既に死者だった場合である。
- また、主人公の正体に真っ先に気付いており、自分と同じ存在と称した。
Fate/EXTRA Last Encore[編集 | ソースを編集]
第三階層のフロアマスター。『EXTRA』同様、サイバーゴーストとしてSE:RA:PHにやってきて聖杯戦争に参加する。自分を見つけてくれた「お兄ちゃん」が対戦相手となるが、お茶会や絵本の読み聞かせなどを通して彼女に懐かれるようになった「お兄ちゃん」は戦いを回避しようとした結果アリスと接触し、ありすが既に死亡していた[注 1]ことを理解する。
本来なら棄権した時点でマスターは死亡するのだが、既に死亡している彼女は消滅する事なく存在できるという状況から、彼女は不戦敗として棄権することを選択。上層で聖杯を手に入れたら必ず帰ってくると約束した「お兄ちゃん」を待ち続ける。
だが、その後SE:RA:PHが崩壊に向かった事で消滅の危機に見舞われ、アリスの固有結界「名無しの森」をリソースにして自身を維持しようとした結果、マスターを無差別に食らう「怪物」に変質してしまう。
- 略歴
- およそ1000年もの間、時折やってくるマスターを食らい続けながら[注 2]「忘却の庭」となった第三階層で「約束」が果たされる日を待ち続けるが、「怪物」と化すにつれて彼女の精神も変質してしまい、もはや「約束」とは一体何だったのかさえ忘却しつつあった。
アリスとの契約は保っていたが、「怪物」に変質した事でかつての姿を失った彼女[注 3]と遊ぶ事はもはや無かった。
第三階層にやってきた岸浪ハクノを「お兄ちゃん」と重ねて見ており、「夢」の中で対話する一方、他のマスターのように捕食する機会を伺っていた。
最初の襲撃では致命傷を負わされそうになったので「1日」を巻き戻し、2度目の時は遠坂リンを追い詰めるもハクノが令呪を発動した事で失敗に終わる。
最後はデミ・サーヴァントに変身したリンの槍に胸を貫かれて「永久機関・少女帝国」を封じられた直後、ハクノが手にした絵本を見て涙を流した隙にセイバーに首を斬り飛ばされ、第四階層に登っていくハクノ達の姿を見送りながら1000年の妄執を終わらせる。
- 能力
- 「名無しの森」を取り込んだ事でアリスの宝具「永久機関・少女帝国」を無意識のままに扱い、第三階層の「1日」をひたすら巻き戻していた。
戦闘では背中に生やした翼から大量のハサミを機関銃のように乱射し、対象を瞬時に殲滅して自身のリソースとして取り込む。
この能力と致命傷を与えられそうになっても「1日」を巻き戻されてしまう為に、並みのマスターでは戦闘にすらならなかった。
その反面、基本的な肉体構造は元の幼女のままなので痛みに非常に弱く、「永久機関・少女帝国」を発動できない状況でひとたび攻撃が命中すれば容易く倒されてしまうほど脆い。
使用技[編集 | ソースを編集]
Fate/EXTRA[編集 | ソースを編集]
- 火吹きトカゲのフライパン
- コードキャスト。対象にダメージを与え、BREAKを2手スタンさせる。
- 紅茶のマーチ
- コードキャスト。対象のHPを回復する。
登場作品と役柄[編集 | ソースを編集]
Fateシリーズ[編集 | ソースを編集]
- Fate/EXTRA
- 第三回戦の対戦相手。無邪気に遊びながら、主人公を追いつめる。
- Fate/EXTRA CCC
- BBによってアリスと共に蘇生され再登場。
- Fate/EXTRA Last Encore
- 第三階層のフロアマスター。マスターを食らう「怪物」の正体でもある[注 4]。
その他[編集 | ソースを編集]
- ちびちゅき!
- サーヴァントともども初等部所属。
人間関係[編集 | ソースを編集]
Fate/EXTRA[編集 | ソースを編集]
- キャスター (EXTRA・黒)
- サーヴァント。分かち難い存在。キャスターはありすの夢がなければ動かないが、ありすも、キャスターがいなければ生きていられない。
- 主人公 (EXTRA)
- 三回戦の対戦相手。その正体に当初から気が付いており、自分と同じと称した。
- パパ
- (ありすから見て)厳しく接する人だったらしい。
- ママ
- 裁縫が得意だったらしい。
Fate/EXTRA CCC[編集 | ソースを編集]
- BB
- 彼女によって蘇生され、月の裏側に拾い上げられる。
- パッションリップ
- 協力して主人公たちを妨害する……はずが、アリス共々彼女の「被虐体質」に引っかかり虐め始めてしまうことに。
- メルトリリス
- メルトウィルスを打ち込まれ、物言わぬ人形のように変えられてしまった。
Fate/EXTRA Last Encore[編集 | ソースを編集]
- ハクノB(仮名)
- サイバーゴーストのありすを見つけてくれたお兄ちゃん[注 5]。
- 岸浪ハクノではなく、まったく関係のない別のマスター。視聴者にミスリードを誘うために演出としてハクノと同じ姿になっている。
- 岸浪ハクノ
- 同じサイバーゴーストである『岸波白野』と違って救いを与えてはくれなかったが、『善き人間』として触れてくれたことで夢の終わりを迎えることができた。
ちびちゅき![編集 | ソースを編集]
- 遠野四季
- 秋葉の幼い頃とイメージが似ているらしく、授業をフケていたところを一緒に遊ぶ。
- ジャック・ザ・リッパー、ジャンヌ・ダルク・オルタ・サンタ・リリィ、ポール・バニヤン
- サーヴァントのアリスが『FGO』で仲良くなったちびっ子サーヴァントたち。その関連でありすも彼女たちに混ざっていることがある。文化祭では一緒にお手玉の芸を披露した。
名台詞[編集 | ソースを編集]
Fate/EXTRA[編集 | ソースを編集]
- 「お兄(姉)ちゃん、……
あたし のこと覚えてる?
もしかすると、気付いてもいなかったかな。あたし はただ、見つめてるだけだったから……。
あたし 、お兄(姉)ちゃんなら、お友達になってくれそうな気がしてたの。やっとあたし も、お友達が出来るって……。
だからお兄(姉)ちゃんが行っちゃったときは……かなしかったし、さびしかった。
でもね……ここに来るとちゅうで、あたし はあたし に出会ったの。
あたし はあたし のただ一人のお友達。やっと出来たあたし の、あたし だけのお友達。
だからお兄(姉)ちゃんのことはもういいの。あたし さえいれば、あたし はまんぞくだから。
でも、次の遊びあいてなんだよね。……しょうがないから、遊んであげる。
おねがいだから、すぐにきえないでね。あたし はかなしいし、あたし はつまんないから」 - 対戦の組合わせ発表の場にて。この時点では、彼女がいったい何を言っているのか、主人公にはほとんど理解できない。
- 「お兄(姉)ちゃん、遊ぼ! おにごっこがいいな。ねえ、おにごっこ!」
「お兄(姉)ちゃん、今日も遊ぼう! 今日は学校で、かくれんぼがしたいな。
じゃあ、あたし 隠れるから、ちゃんと見つけにきてよ!」
「じゃ、今度は宝探しね! 『ヴォーパルの剣』を見つけられたら、きっと、あの子もどいてくれるわ」 - ありすにとっては、全てが遊びであり、聖杯戦争を戦っているという自覚はない。
- 「そうだよ。
あたし は、あたし だけと話すの。
せっかく、おなじだとおもったのに。ようやく、おなじひとだとおもったのに。
やっとやっと、さみしくなくなるとおもったのに!
わたしのコトをきらうなら、お兄(姉)ちゃんなんていらないの」
「お兄(姉)ちゃんはあたし だけのあたし じゃない。
だからお兄(姉)ちゃんはもういらないの」 - 決戦日、エレベーターの中で。二人で完結する二人だけの世界。
- 「
あたし ……わかってたよ、きっと……。なにもかも、なくなっちゃうって。
だってよく覚えてはないけれど、あたし はたぶんもう死んでるもの……。あのびょういんにあたし の体はないの。
ここにいるあたし はぬけがらだから。……さいしょからなにもなかったんだ。ううん、もっとずっとはじめ……あのびょういんにいたころから、あたし にはなにもなかった。
だれもあたし を見てくれなかった。一人だった。いたかった。誰も、あたし を、人間として扱ってくれなかった。
ふしぎなせかい に来てもずっと同じ……、あたし は一人で、さびしくて。
だからね、わかってた……あたし も……居場所も……きっとすぐになくなっちゃうって……。
でもね……。ねぇ、お兄(姉)ちゃんは、あたし ……見てくれた?」 - 敗北後、全てを知っていた少女は主人公に問いかける。ここで「はい」「いいえ」の選択肢が出るが、どちらを選んでも主人公には居場所があると自分とは違うことを受け入れている。
- 「ありがとう、
あたし ……。いつもいっしょにいてくれて。お友達になってくれて……。
それにありがとう、お兄(姉)ちゃん……。あたし と遊んでくれて……。あたし のことを見てくれて……。
ほんとは……もうちょっとだけ遊んでいたかったけど………………バイバイ。」 - もう一人の自分、そしていっしょに遊んでくれた主人公に感謝の言葉を残し少女は二度目の眠りにつく。
メモ[編集 | ソースを編集]
- 自分を「あたし」と言うだけでなく、互いが互いを「あたし」と言いあう姿はステンノ、エウリュアレを彷彿とさせる。
- ゲーム発売前、イラストが公開された当時から、キャスターのみならずありすの方も両手両足が人形じみた球体関節状のデザインがされていることは話題になっていた。……が、ビジュアルファンブックのワダアルコ氏のコメントによると、「手足が球体関節なのはタイツであって実際は綺麗なお肌です」とのこと。
- ありす単独で見るとわかりにくいが、キャスターと比較するとデザインに差異があることがわかる。キャスターが自然な、少し窪み気味のデザインであるのに対し、ありすの関節部分は、心持ち盛り上がっている形状のデザインとなっている。
- 一方、『Last Encore』でのありすの手足は明らかに球体関節とわかるように描かれている。
- サウンドドラマCDにおいて彼女がムーンセルの戦いに参加してしまったのは似たような状態であった主人公 (EXTRA)の魂について来たことが理由であることが明かされた。彼女自身自らの肉体がもう死滅していること、この夢が永遠に続くものでは無いことも自覚している。生前望むものが一つも得られなかった彼女にとってアリスや主人公 (EXTRA)と出会えたムーンセルは正に「夢の世界」だった。
- Fate/EXTRAサウンドドラマCDブックレットのキャラクター紹介覧にありすの令呪デザインが載っている。ハート型の上に王冠を象った図柄であり、これはゲーム内の宝具発動時にも似たような図柄を見ることができる。
- 『Last Encore』で「怪物」となった展開と演出は、シャフトが制作したアニメ『魔法少女まどか☆マギカ』の「魔女」に酷似していると話題になっている。
- 彼女の登場した第6話・第7話自体が、童話のエッセンスに加えて『魔法少女まどか☆マギカ』を思わせる恐ろしくも幻想的な演出が強く押し出されたものだった。なお、第3階層の階層デザインを担当した「劇団イヌカレー」は、同作品にて魔女空間のデザインを担当したことでも有名。
脚注[編集 | ソースを編集]
注釈[編集 | ソースを編集]
- ↑ SE:RA:PH内でのありすは既にこの時点で(暗くぼかされているものの)血まみれのミイラを思わせる姿で点滴を打たれながら寝たきりになっており、アリスは「かくれんぼも鬼ごっこも御本を読むことも戦うこともままならない」とその悍ましい現状を述べていた。
- ↑ 最初はマスターたちの礼装、ドローン、煙草(瓶の形をした電脳ドラック)をなどをリソースとして吸収していたが、怪物と化した時にはサーヴァントも取り込んでいった。
- ↑ アリスはありすとしての姿を保つことができなくなったため『不思議の国のアリス』の絵本としてしか存在できず、かつて「お兄ちゃん」とのお茶会のひと時を過ごしたテラスの廃墟にある椅子に安置されていた。
- ↑ 第6話のクレジット表記は「ありす」だが、第7話ではクレジット表記が「ありす」ではなく「怪物」に変わっていた。
- ↑ 彼がサイバーゴーストのありすを見つけられたのは魔術師としての霊感の強さがあったことと、岸波白野やトワイスの状態とはまた違った形で予選突破時に地上で記憶を一部ロストした為。
出典[編集 | ソースを編集]