「牛若丸」の版間の差分
ナビゲーションに移動
検索に移動
細 (→名台詞) |
細 (→名台詞) |
||
78行目: | 78行目: | ||
: 同上。まるで鳥や猪を狩ったかのようだが、彼女のいう獲物とはラミア。半分人間の体っていうか、化物なのだが… | : 同上。まるで鳥や猪を狩ったかのようだが、彼女のいう獲物とはラミア。半分人間の体っていうか、化物なのだが… | ||
; 「私は……よく、人から『わからない』と言われたのです。」<br />「戦う理由が、誰かのためだというと皆がはて? と首を傾げてしまいます。」<br />「私の理由は、そんなに不思議なものでしょうか?」 | ; 「私は……よく、人から『わからない』と言われたのです。」<br />「戦う理由が、誰かのためだというと皆がはて? と首を傾げてしまいます。」<br />「私の理由は、そんなに不思議なものでしょうか?」 | ||
− | : | + | : 兄のために命をかけて戦う。彼女にとって当たり前の戦う理由は、しかして周囲にとっては奇異なものであり、結果的には当の兄からも拒絶されてしまった。 |
: まるでどこぞの[[エミヤ|赤い外套の騎士]]のような境遇である。英雄は周囲に理解されないのが常なのだろうか。 | : まるでどこぞの[[エミヤ|赤い外套の騎士]]のような境遇である。英雄は周囲に理解されないのが常なのだろうか。 | ||
; 「マシュどの!主どのが、褒めてくれました!」<br />「よ、よろしければ。主どのに、少し、頭を撫でて貰えると、嬉しいです。」 | ; 「マシュどの!主どのが、褒めてくれました!」<br />「よ、よろしければ。主どのに、少し、頭を撫でて貰えると、嬉しいです。」 |
2015年11月13日 (金) 15:40時点における版
ライダー
- 真名:牛若丸
- 身長:168cm / 体重:55kg
- 出典:『義経記』『平家物語』
- 地域:日本
- 属性:混沌・中庸
- 性別:女性
- CV:早見沙織 / イラスト:坂本みねぢ
- 設定担当:東出祐一郎(ソース)
『Fate/Grand Order』に登場する、「騎兵」のクラスのサーヴァント。露出度の高い鎧兜と白装束を纏った黒髪の少女。
- 略歴
- 愛馬「太夫黒」と共に戦場を駆け抜けた稀代の天才武将・源義経その人であり、真名である牛若丸とは彼の幼名の一つである。
- 日本ではかの織田信長と同じく有名な武将。『判官贔屓』という四字熟語の語源にもなった。
- 1159年生、1189年没。平家と全面戦争を開始した兄、源頼朝の下に馳せ参じ、類稀なる戦のセンスとカリスマをもって平家との戦いに身を投じ、壇ノ浦にてこれを滅ぼした。
- しかし、源平合戦の後は頼朝と対立。兄の手勢から逃れながらかつて世話になっていた藤原氏を頼るも、頼朝の圧力に抗しきれなかった藤原氏の軍勢に館を包囲され、自刃して果てた。
- 『彼がいなければ武士の時代の到来はかなり遅れていた』と後世の歴史家に言われるほど日本史に多大なる影響を与えた人物である。
- 人物
- 正義感が強く、純真な少女。自分が他人より優れているのを自覚しており、「天才」を自称して憚らない自信家。一途で素直な性格で礼節を重んずる。
- しかし、余りに優れた才能とそれによって築かれる功績から、周囲からは迫害され、疎まれるのが常だった。
- 兄である源頼朝のことをサーヴァントとなった今でも慕っているが、彼女と違い、頼朝には時折殺意すら覚えられていたという。
これは何も周囲や頼朝が義経の才に嫉妬したというだけではなく、その才覚故に戦場への恐怖がなかった彼女は、戦を忌避する周囲の気持ちが理解できず、相容れなかったことも原因である。
しかし、彼女はそのことを終生理解できなかった。 - ちなみに、今でこそ礼節を保ち、丁寧に主と接する彼女であるが、幼い頃はやんちゃで戦術を学んだ鞍馬山の天狗の手をしょっちゅう焼かせていたという。実は今でも、時折湧き上がるいたずらごころを必死で抑えているそうな。
- 能力
- 天賦の才を持ち、優れた兵法を有している。兵を率いるカリスマにも恵まれている。
- 騎乗物は愛馬の「太夫黒(たゆうぐろ)」だが、戦闘中は使用していない。
ステータス
クラス | マスター | 筋力 | 耐久 | 敏捷 | 魔力 | 幸運 | 宝具 | クラス別能力 | 保有スキル | 備考 |
---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|---|
ライダー | 主人公 (Grand Order) | D | C | A+ | B | A | A+ | 対魔力:C 騎乗:A+ |
カリスマ:C+ 天狗の兵法:A |
宝具
- 壇ノ浦・八艘跳(だんのうら・はっそうとび)
- ランク:D→C
種別:対人奥義
由来:壇之浦の戦いにおいて船から船へと飛び移り八艘彼方へ去った逸話。 - 出現した小舟の上を次々と飛び移って敵に肉迫し、刀で一閃する。
- 単体にしか攻撃できないが、ダメージは高め。案外キャスタークラスのボスは多いので重宝する。
- 遮那王流離譚(しゃなおうりゅうりたん)
- ランク:A+
- 牛若丸の宝具の正式名称。牛若丸が成し遂げた伝説の数々が宝具として具現化したものであり、上述の「壇ノ浦・八艘跳」を含む4つが存在するという。
- 「遮那王」とは源義経が牛若丸と名前を改める前の彼(彼女)の幼名(稚児名)。「流離譚」は「貴種流離譚」(英雄が各地を渡りながら試練を乗り越える説話形式)のことである。
登場作品と役柄
- Fate/Grand Order
- ライダーのサーヴァントとして登場。レア度はR(☆3)。イラストレーターは坂本みねぢ、設定担当は東出祐一郎。
人間関係
- 源頼朝
- 兄。生前、一途に慕っていたらしいが、兄からは段々と疎まれていった。
- 武蔵坊弁慶
- 牛若丸に使えた郎党。ちなみに彼を持っていた場合、マイルームの専用ボイスで脅す。
- 鬼一法眼
- 牛若丸に兵法を授けた陰陽師。一説には鞍馬天狗であったとも言われる。
- 主人公 (Grand Order)
- マスター。「主どの」と呼び、臣下の礼を取る。彼(彼女)の仲間ということからか、マシュやフォウにも「どの」などの敬称を付ける。
名台詞
- 「牛若丸、罷り越しました。武士として誠心誠意、尽くさせていただきます」
- 天賦の才と数々の逸話を残した武将、時を越えて現代に召喚される。
- 「戦を怖い……と思った事はありません。私、こう見えて天才ですから。どんな戦場に送り込んでも生還する、と兄上はよく言っていた程です」
- 英雄としての己の力への絶対的な自信。だが、武に優れたが故に戦への恐怖心が欠如し、戦を避けようとした兄や周囲の武士から反感を買ったのはあまりにも皮肉としか言いようがなかった。
- 「嫌いなもの……高い所は、少し。鵯越(ひよどりごえ)など、二度とやりたくありません」
- マイルームで聞ける、牛若丸の苦手なもの。「鵯越」とは一の谷の合戦で義経が行った、急斜面の崖を馬で一気に駆け下り、その崖を背に陣を敷いていた平家軍に奇襲をかけたという「鵯越の坂落とし」のこと。
- 「何度裏切られても、やっぱり私は誰かの為に戦いたいです。主殿が許してくれるのなら、最期まで一緒に……いえ、なんでもありません」
- 絆レベルをMAXにするとマイルームで聞ける台詞。信頼する兄にも、かつて自分を迎えてくれた武将の息子にも裏切られて非業の死を遂げた彼女だが、「信頼する誰かの為に戦う」信念は色褪せることはない。
- 「弁慶……?そなた弁慶か!?では、あれをやってみろ。白紙書経の斉唱だ。何……できない?では跳べ、跳んで小銭を私によこせ。何……それもできない?成程……貴様、あとで寺の裏に来るがいい」
- 武蔵坊弁慶所属時。昔はやんちゃしていたとのことだが、礼節を弁えるようになってもその悪癖は抜けきらなかった様子。
- というか、台詞から察するに弁慶の「正体」に主君である彼女は勘付いたのかもしれない。それにしても本物の弁慶はそんな事やっていたのだろうか。
- ちなみに彼の「正体」も、正真正銘彼女の郎党である。
- 「……。す、すいません。フォウさんの可愛さに、ちょっと胸が締め付けられました」
- キャラクエ「無償の愛などなく」より、エネミーの気配を感じてマシュから静かにするように言われ、「キュッ。」と返事をしたフォウの姿にときめく牛若丸。やっぱり女の子である。
- 「ふぅ!いい運動になりました!ところでこの獲物、食べても大丈夫でしょうか?」
- 同上。まるで鳥や猪を狩ったかのようだが、彼女のいう獲物とはラミア。半分人間の体っていうか、化物なのだが…
- 「私は……よく、人から『わからない』と言われたのです。」
「戦う理由が、誰かのためだというと皆がはて? と首を傾げてしまいます。」
「私の理由は、そんなに不思議なものでしょうか?」 - 兄のために命をかけて戦う。彼女にとって当たり前の戦う理由は、しかして周囲にとっては奇異なものであり、結果的には当の兄からも拒絶されてしまった。
- まるでどこぞの赤い外套の騎士のような境遇である。英雄は周囲に理解されないのが常なのだろうか。
- 「マシュどの!主どのが、褒めてくれました!」
「よ、よろしければ。主どのに、少し、頭を撫でて貰えると、嬉しいです。」 - 英雄として恥じない大立ち回りの褒賞として彼女が求めたのは、ささやかな主君からの労い。彼女にとってはそれこそが、何よりも嬉しい見返りなのだろう。
- 「ぽんぽこ…りん」
- サーヴァントの強化時、レベルが上昇すると呟く謎の言葉。タヌキの腹鼓?
メモ
- サービス開始日に公開されたPVにてまさかの正体バレ。と言っても、語られる経歴、「天才」と知られる武士と分かりやすい特徴が多く、最有力として挙がっていた名前だったのでやっぱりといった感想を抱いた人も多い。
- YAMA育ちにして当時の源氏のSAMURAIの中にあって尚天才を自称するその能力は伊達ではなく、絆クエストでは「アサシンクラスに匹敵する気配遮断」「明らかに八艘分以上の距離を一息に跳躍する身体能力」を披露してみせた。前者が本人の戦闘技術の賜物か、下記の宝具の一側面かは不明。
- ゲーム中で披露する宝具「壇ノ浦・八艘跳」は、正式な名を「遮那王流離譚」という。これは彼女が生前成し遂げた伝説の数々を具現化した宝具で、八艘跳びの他にも三つが存在するらしい。他の宝具の候補としては、八艘跳びと同じく義経の有名な逸話であり本人が二度と御免と語った「鵯越の坂落とし」、義経記に語られる名刀「今剣(いまのつるぎ)」、愛馬の「太夫黒」など。
- そのやや特殊な位置付け故か、「壇ノ浦・八艘跳」の種別も「対人宝具」や「対城宝具」といった「○○宝具」というものではなく「対人奥義」とされている。佐々木小次郎の燕返しの種別である対人魔剣と同じ「宝具の域に昇華された武術」とも思われるが、正式な扱いは不明。
- 公式PR漫画『ぐだぐだオーダー』での仮称は、セリフからとったぽんぽこライダー。
- どちらかというと彼女はタヌキよりキツネと縁が多い。兄頼朝に追われ、吉野山まで逃げる道中、部下の佐藤忠信に化けた白狐が、静御前を守り通した。義経はその白狐の忠義に感服した。狐が一行に手を貸したのは、義経が上皇より賜った「叩かずとも鳴る不思議な太鼓」が狐の母親の皮で出来ていており、それを慕ってのことだった。それならばと義経は狐に太鼓を与え、更に名を贈った。「源九郎義経」…人好きの狐「源九郎狐(げんくろうぎつね)」の伝承の一つである。
- これほど外見に突っ込み所のあるサーヴァントも珍しいだろうと思わせる外見をしている。女性化、幼少期であることを差っ引いても、烏天狗モチーフと思われる品を身に着け、上半身は痴女同然、ついでに下着が時代を先取りし過ぎ
ふんどしを穿けと、正直「これのどこが武士なんだ」とか言われても仕方ないような恰好をしている。- その為か、『ぐだぐだオーダー』では周囲から痴女呼ばわりされている。しかし本人は「天才ですから!!」の一言と共に堂々としている。
ちなみに、中の人が同じなメルトリリスも彼女と同等かそれ以上に際どい格好をしている。 - 『TYPE-MOONエース Fate/Grand Order』では絵師の坂本みねぢ氏曰く「どうしたって女の子にしか見えない、というのがコンセプトです」との事。
だからと言って堂々と見せるのはどうかと。
- その為か、『ぐだぐだオーダー』では周囲から痴女呼ばわりされている。しかし本人は「天才ですから!!」の一言と共に堂々としている。
- 日本人女性のサーヴァントとしては、時代背景を考えれば破格と言える168cmの高身長。数値未公表の鈴鹿を除けば、玉藻、沖田、信長、清姫ら日本組においてのトップであるのみならず、女性サーヴァント全体で見てもブーディカ、フランケン、メドゥーサ、セミラミスに次ぐ第5位。カーミラとは同身長である。
- ちなみに牛若丸は16歳で元服し、名を義経に改めている。そのため16歳までにこれだけ大きくなった可能性が高い。一応、牛若丸は高下駄を履いているため彼女のように装備を含めた身長であるという見方もできなくはないが……。
- イラストの背景は、岩手県平泉にある中尊寺がモデルとなっている。中に収められている金色堂は栄華を極めた奥州藤原氏を象徴しており、国宝にも指定されている。平泉は牛若丸にも縁深い場所であるため、この場所が選ばれたのであろう。